健康生活TOP 応急処置 今、救急車を呼ぶべき?正しく判断できるよう知っておきたいこと

今、救急車を呼ぶべき?正しく判断できるよう知っておきたいこと

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私の住まいが住宅街にあるせいか、近所に救急車が止まることが多いように感じます。

病状が心配になると同時に、こんなに救急車の出動が多いと

「人はどんな時に救急車を呼んでいるのだろう?」
「じゃあ自分が急病になったらどんな基準で救急車を呼べば良いの…?」

といろいろ考えてしまいます。
今回は急病人の命を救う救急車の適切な呼び方について説明したいと思います。

話題の「迷惑出動要請」をしてしまわないためにも知っておきましょう!

救急車の基礎知識

救急車は人命救助のために出動し、患者を医療機関へ搬送する「緊急自動車」の一種。パトカーや消防車と同様、法令に従って患者の搬送を優先に道路を走行することのできる緊急業務用の車です。

そして車内には医療用の資器材が搭載されているので、病院へ到着するのを待たずに応急処置が受けることもできます。

119番に電話して救急車を呼ぶと平均して7~8分で現場に到着し、救急車を呼んでから40分くらいで病院へ収容されます。日本の救急車は無料で利用できます。(民間救急車は有料)

こんな時は迷わず救急車を呼ぼう!

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緊急性の高い急病人が出た時は処置が少しでも遅れると危険です。車内で応急処置ができ迅速に病院へ収容してくれる救急車を利用してください。

タクシーやマイカーによる自力での搬送では、処置を受けるのが遅くなる場合もあります。こんな時はためらわずに救急車を呼んでください。

  • 意識がない
  • 呼吸困難
  • けいれん
  • 頭や胸の激痛を訴えている
  • 大量出血
  • 強い衝撃を受ける事故
  • アナフィラキーショック(発疹や呼吸困難などのアレルギー症状)
  • 異物を飲み込んだ

さらにこんな症状を伴っていれば119番に連絡してください。

大人の場合

  • ふらつき
  • 急な高熱
  • 顔のゆがみや半身の麻痺・ゆがみ・しびれ
  • ろれつが回らない
  • 視野が欠ける、物が二重に見える
  • 激しい嘔吐
  • 持続する激しい腹痛
  • 顔面蒼白
  • 吐血

小児(15歳未満)の場合

  • 呼吸が弱く、唇の色が紫色
  • 激しい咳を伴い呼吸が苦しそう
  • 下痢や嘔吐が続き脱水でぐったりしている
  • 手足が硬直している
  • 腹痛に血便を伴う

緊急性の低い時は呼び出しNG!

緊急時には多くの人が判断に悩むことだと思いますが、上記以外の傷病ならば救急車ではなく自力で通院するのが適切です。実際には救急車で搬送された人の半数が救急車を呼ぶほどではない軽症で、緊急を要する重症患者は1割程度となっているのです。

救急車は命に関わる緊急性の高い呼び出しに対応しているものです。とりあえず呼び出せば誰でも無料で病院へ運んでくれるサービスではありません。

年々救急車の収容時間が伸びていることが問題になっていることをご存知でしょうか。ここ15年近くで救急車の出動時間は約2分、病院収容時間は約10分伸びています。

病院収容時間が伸びている理由として「緊急性の低い呼び出しの増加」が指摘されるようになってきました。中には「紙で指先を切ってしまった」「入院予定日で病院に行きたいので」という理由で救急車を呼び出す人もいるのです。

また私達を取り巻く環境の変化も反映しており、

  • 高齢化社会(高齢者の急病人の数が増えた)
  • 核家族化(緊急時にフォローしてくれる人が身の周りにいない)
  • ライフスタイルの変化(夜間など病院の診察時間外に活動する人が増えた)

といった社会状況から、自然と救急車が出動せざるを得ない状況になってきているのです。

不必要な呼び出しが増えると救急車や対応できる救急病院が慢性的に不足してしまい、対応に時間がかかるようになってしまいます。

しかし緊急性の高い患者が呼び出された時には1秒をも争わなければなりません。また1回の出動につき4~5万円の費用がかかり、そのお金は国民の税金でまかなわれています。

そう考えると、救急車を呼ぶべきかどうかは正しく判断したいですよね。

迷った時は緊急相談窓口へ

救急車を呼んで良いのか迷う場合は119番へ連絡する前に「緊急相談窓口」へ相談するという手段もあります。

緊急相談窓口とは常駐する医師や看護師が急病時のアドバイスに対応している機関です。急病人の状況から判断し、救急車を出動させたり応急手当の方法を教えてくれたりします。(場合に応じて有料の民間救急車を案内する場合もあります。)

また急病人が出てどの医療機関を受診すれば良いか分からない時にも、対応している医療機関を案内してくれます。

通常時の医療相談には対応していませんので、緊急時に利用してください。各都道府県に相談窓口があります。いざという時のためにホームページをチェックしたり自治体へ問い合わたりして相談窓口の連絡先を控えておくと安心です。

また小児の場合は全国共通で「局番なしの#8000番」に電話すると、最寄りの自治体へ転送されて適切なアドバイスを受けることができます。

小児と高齢者の緊急時に注意

体力や抵抗力が弱く重症化しやすい小児と高齢者の急病時には特に注意し、迅速に対応してください。ちゅうちょしていると症状が悪化する場合もあります。

また小児は症状を上手に表現できないことが多く高齢者は痛みを感じにくくなっているために、重篤な症状を見逃す可能性があります。いつもと違う様子なら迷わず救急車を呼ぶのが安心です。

家族の急病に備え救急車の呼び方を正しく理解しておけば、緊急時に落ち着いて適切な判断をすることができるでしょう。

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