健康生活TOP 精神障害 【統合失調症とは】独り言は精神障害の症状かも?原因とチェック方法

【統合失調症とは】独り言は精神障害の症状かも?原因とチェック方法

統合失調症と言う精神疾患があります。名前は有名ですが、いったいどんな病気なのかと言うことは意外に知られていません。

家族に患者さんがいる場合ですら、初期には、誤解によって患者さんだけでなく家族の人も苦しむことがあるようです。

これは統合失調症がその昔、精神分裂病と言う名前で呼ばれていたために起こっている部分もあるのかもしれません。

まずは何の統合が上手くいっていない、あるいは何が分裂している病気なのか、そこから見てゆきましょう。

独り言や幻聴は、もしかしたら”心がまとまらない”ことによる精神疾患からくるものかもしれません。

統合失調症は心がまとまらなくなる病気

私たちは普段、自分たちが目で見たり耳で聞いたり、あるいはその他の方法で得た情報をひとつにまとめて理解し、自分のいる世界を認識しています。その情報の統合が上手く行かず、認識にひずみが出てしまうのが統合失調症です。

例えば、何の音もしていないはずの状況で、言葉が聞こえたとします。健康な人であれば「なんだ、空耳か」で終わってしまうのですが、統合失調症で、その幻聴があまりにも現実感をもって感じられると、その言葉を発した「何者か」を心の中で設定してしまうのです。

統合失調症には多彩な症状が現れる

良くある誤解の1つに、統合失調症は人格が分裂するのではないかと言うものがあります。しかし、統合失調症でその症状は表れません。それは解離性同一性障害、いわゆる多重人格障害の症状なのです。

昔の名前の精神分裂病にしても、思考と感覚が分裂してしまうとか、考えがまとまらなくなってしまうとか言う病態に対して名付けられたものです。統合失調症と言う名前は、それらをまとめられないと言う観点から付けられたと言って良いでしょう。

こうしたことから、統合失調症の人は病気によってもたらされる圧倒的な体験に対して、恐怖したり挑戦したりと、様々な対応をします。しかし、その体験は本人の脳の中で起こっているため、他人からは見えないものです。

その結果、社会的な人間関係から離れざるを得ないような状況に陥ってゆくことが、往々にして見られます。

本当はここで「統合失調症セルフチェック」のようなものを提示できたら良いのですが、統合失調症とはそんなシンプルなものではありません。ですので、次の項目からは典型的な症状を書くことにします。

もし「自分にもそんなことがあって困っている」とシンパシーを感じることが1つでもあったら、一度精神科を受診するか、精神科に抵抗があるなら、心療内科を訪ねてお話を聞いてみるのがおすすめですね。

統合失調症の陽性症状でもっとも多い幻聴

統合失調症では、大きく分けて2パターンの症状が現れます。ひとつは病気によって新たに発生する症状で、まとめて陽性症状と呼びます。陽性と言っても、患者がご陽気になるわけではないので誤解しないで下さいね。

例えば、ないものを知覚してしまう「幻覚」は陽性症状の1つです。その中でも幻聴は統合失調症でよく見られる症状で、どちらかと言うと、ないものが見える幻視は少ないとされています。

例えば、誰もいないのに声が語りかけて来たらショックですよね。怖がる人もいるでしょうし、声の主を探して攻撃的に対応する人もいるでしょう。しかし、人間には慣れがあるので、そのうちそうした幻聴の存在を受け入れてしまうこともあります。

この幻聴には、その人に対して攻撃的であったり批判的であったりする「イヤな内容」のものだけではなく、「そこにある物を壊せ」と言った命令的な内容であることもあります。

さらには、自分の行動を言葉にして表現する「監視されているような内容」が聞こえてくることもあります。

一方、自分に対して優しかったり、面白いことを言ってくれたりすることもあるということです。実際、統合失調症の人の中には幻聴を楽しんでいる人もいると言うことです。

そして、そう言ったものが聞こえて来た場合、人間であれば当然応対します。

批判的・攻撃的な内容であれば、それに正当性がないと感じれば反論するのが当然です。逆に、自分でも反省しないといけないと思っていたことを指摘されれば、言い訳をしたり同意して反省したりします。

命令されれば、反発したり同意したりするのが自然ですよね。監視されていると思えば、そんなことを止めるように言うでしょう。でも、他の人にはその声が聞こえていないので、「一人でぶつぶつ言っている」と映ってしまうのです。

一方、自分にとって嬉しかったり楽しかったり、あるいは面白かったりするような内容であった場合、ついつい頬が緩むものです。しかし、やはり他人から見た場合は「一人でニヤニヤしている」と見えてしまうということが起こります。

行動としては人間として当然の行動をしているのですが、その行動の動機や応対するべき原因になる部分が他人から見えないために、どうしても奇異の目で見られてしまうと言うことが起こるのです。

あり得ないことを確信する妄想も典型的症状

妄想と言う言葉は、むしろ一般的な言葉としてよく用いられているように思えます。これは私見ですが、一般的に用いられる妄想と、統合失調症で用いられる妄想は少し意味が違うように思えます。

妄想の「妄」は「り」と送り仮名をつけて「みだり」と読みます。そして、みだりと言う言葉にはいくつかの意味がありますが、一般的な用方では「自分勝手に・秩序を無視して」と言う意味で妄想と言う言葉を使っているようです。

それに対して、統合失調症では「筋道が通らない」と言う意味で、妄想と言う言葉を使っているのではないかと思います。統合失調症で見られる妄想は、他人から見た場合まったく筋道が通っていない・あり得ない内容の考え方なのです。

例えば有名な被害妄想は、周囲の誰もが自分に危害を加えようとしていると思いこんでしまうことです。家族や友人、お医者さんなどがそうしたことはないのだと説得しても、それを受け入れません。

誰かが咳をしたら自分に警告していると思いこんだり、道行く人々が自分の様子をうかがっていると信じたりすることもあります。警察などに監視されていると思いこむこともありますね。

さらには誰かに自分の身体を操られているとか、自分の考えが勝手に他人に伝わっている・知られているとかの妄想も見られます。中には、自分には超能力があるとか世界を支配できる能力があるとかの、ポジティブな誇大妄想もあります。

これが病的であると、他人からその妄想を否定されても受け入れません。否定されること自体が次の妄想を産んでしまうかもしれないのです。その結果、人間関係の維持が困難になります。

そして、考えをまとめようと本人が努力しても、次から次へと様々な考えが浮かんできて収拾がつかなくなり、言葉にしようとすると支離滅裂になってしまうのも統合失調症の症状の特徴です。

他の人と会話していても、話題が飛んで会話が成立しなかったり、それまでしていた会話が中断してしまったりします。

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こうした傾向は仕事や作業でも起こり、作業効率が極端に落ちたり、仕事上のミスが多発したりするようになるため、サボっているとかやる気がないとかの評価を受けてしまいがちになります。

このような、幻覚・妄想・混乱と言った陽性症状で悩んでいたり、家族や友人でそうした症状がある人がいたりした場合、早急な受診をお勧めします。

陰性症状は感情や意欲が失われて行く

陽性症状が病気によって余計なものが加わってくる症状であるのに対して、陰性症状は病気によって、もともと持っていた精神的行動力が失われるものを指します。

例えば、身の周りのことにかまわなくなってしまうのも、この病気の陰性症状の1つです。部屋が散らかっていても片付けようと言う気が起こらない、身体が汚れていても入浴や洗面を行おうとしないなどです。

もちろん、勉強や仕事をしないといけないことはわかっているのに、まったく意欲が湧かずゴロゴロと無為に過ごしてしまいます。

さらに、感情も表に出てきにくくなります。喜怒哀楽をはっきり表せず、いつも無表情になります。それに並行して他人の感情が理解できなくなります。

喜怒哀楽が表せないにもかかわらず、不安や緊張は非常に強くなってきます。そのため、対人関係が非常に苦痛になり、引きこもりがちになることも少なくありません。

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陰性症状の難しいところは、病気によって引き起こされているということが、陽性症状に比べて認識しにくいことなのです。往々にして、単なるなまけ癖だとか、常識や気配りのない人だとか言う扱いを受けてしまいがちです。

そうした悩みを身の周りの人が持っていたら、適切な医療機関に連れていってあげて下さい。学校に通っている人であれば、スクールカウンセラーを通じて相談するもの悪くない方法です。

統合失調症は周囲の人が対応に迷うことの多い病気です。ですので、一つの目安として上のような症状に1つでも当てはまった場合、受診することが勧められるのです。

統合失調症は若い時代に発症することが多い病気

ここまで読んでいただいた人で、自分や身の周りに統合失調症の患者がいない人であれば「若者にありがちなことじゃないのか」と思った人もいるでしょう。

実際に統合失調症の発症のピークは10代後半から30代の間です。どの年齢層でも起こりうる病気ですが、中学生以下ではあまり見られませんし、40代以降も発症者数は減ってゆきます。

統合失調症では自分の病気を認識できない

表から見て判る症状の中には、若者の間では健康な人でも良く見られるものがあります。ですので、「もしかしてウチの子は統合失調症?」と不安になる人がいるかも知れませんね。

もしかしたらそうかもしれませんし、まったく健康で単なる若者特有の生活態度なのかも知れません。それを完全に見分けるのはお医者さんでないと無理ですが、1つヒントになることがあります。

それは「統合失調症では病識が障害される」と言う言葉で表される現象です。これは、さまざまな症状が、病気によって起こっていることを認識できないということです。

統合失調症では、なんか調子がおかしいとか、自分自身が神経過敏になっているとかの状態は認識できていることが多いです。しかし、陽性症状である幻聴や妄想については、それが病気によって起こっていることを、なかなか受け入れられないのです。

そして、困ったことに、他の統合失調症の患者の症状を見た場合、それが病気によって起こっているということを指摘できるのです。つまり、自分自身の病状についてだけ客観性がなくなるということですね。

ですから、お子さんなどに気になる症状があった場合、それをストレートに指摘してみましょう。「自分でもおかしいと思うんだけれど気になって仕方がない」というレベルであれば様子を見てもいいと思います。

病気を統合失調症に絞りこむ必要はない

一方、「自分は病気じゃない、指摘している人の方が鈍感なのだ」と言った答えが返ってきたら、カウンセラーや心療内科など、適切な診療科で相談してみることをお勧めします。

また、自分の症状に対して自分で違和感を感じていた場合でも、陰性症状が気になる場合や、不安に感じるなにかがあれば、医療機関での相談は良い方法です。うつ病など他の原因が隠れているかも知れません。

心の病気は眼で見て判る部分が非常に少ないため、理解を得ることが難しいものです。また、頭では判っていても、感情的にそうした患者を遠ざけてしまう人も少なくありません。

そうしたことから身を守るために、少しでも早く受診して適切な治療を開始することが、もっとも適切な方法です。現在ではよほど事情がない限り入院治療は行われないようです。

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統合失調症を含め精神病に対する誤解がまだまだ多い

統合失調症と言う病気に対しては、世間の誤解によってかなり偏見を持たれている部分も少なくありません。例えば、精神病患者の犯罪率は健常者よりずっと少ないのです。

ただ、犯罪が検挙された際、起訴に先行して「精神病の治療を受けていたことがあるので、責任能力があるかどうかを鑑定している」などと言う報道が、こうした誤解を呼んでいるのでしょう。

もし犯罪報道では必ず「犯人は精神的に健康だったので起訴されました」と必ず報道していたら、イメージは逆転していたかも知れませんね。

とは言うものの、誤解や偏見は一夜にして消し去れるものではありません。この健康生活を読んで下さった方だけでも、正確な情報を知って無意味な偏見を捨ててもらえると嬉しいです。

精神的な病気について、家族が「恥だ」などと考える、前時代的な家庭も少なくないそうです。悲しい話ですが、古い時代から続いてきた頑迷固陋な考え方と言うのは、なかなか抜けないものなのですね。

統合失調症は生活習慣病のように治療する

不安に思っている人も多いと思うのですが、統合失調症だと診断されたら、精神病院に放りこまれて治療を受けるのでしょうか。答えから言うと、基本的にそんなことはありません。

もちろん入院治療が適している人というのも中にはいます。例えば症状が重くて、自分ではきちんとお薬を飲めない人の場合はこれに当てはまります。でも精神病でなくても、自分でお薬が飲めないレベルになると普通は入院しますよね。

入院したいと望む患者もいる

例えば、症状と社会生活の軋轢の中で疲れ切ってしまっていて、入院を選ぶ人がいます。病院の中では、少なくとも周囲の人はみんな病気に対する理解があるので、一般社会にいるよりはストレスが少なくなります。

そうした中で入院して治療を受けると同時に、ゆっくり休養したいと望む人もいるのです。

あるいは、本人の病気の症状、特に陽性症状である幻覚や妄想が強すぎて日常生活が送れないとか、陰性症状が強すぎて事故や自殺の恐れがあるとかの場合にも、入院して治療することになるでしょう。

病床数のような医療資源の問題からも、お医者さんの側としてはできるだけ外来治療を行いたいようですが、そうも言ってられないほど症状が重かったり、患者の希望があったりした場合に入院治療が選択されます。

抗精神病薬は有効な処方である

抗精神病薬は様々な種類があり、以前はだんだん処方の量が増え、たくさんのお薬を大量に飲ませると言う結果に陥ってしまうこともよく見られました。

しかし、最近ではそうしたこともなく、お医者さんと患者の二人三脚で最も適したお薬と処方量を決めてゆくという、試行錯誤型のテーラーメイド医療が中心になっているようです。

国際的にも英国国立医療技術評価機構・NICEが提唱している、投薬とカウンセリングによる治療が先進国では参考にされています。

このお薬は、再発防止にも効果が高いものですので、急性期だけではなく、症状が落ち着いてからもずっと飲み続けることが多いです。

これは糖尿病や高血圧などの生活習慣病と同じだと考えればわかりやすいでしょう。どちらも慢性病で、生活習慣だけでは改善できない場合、ずっとお薬を飲み続けることになります。

そして、高血圧のお薬には血圧の下がりすぎや、糖尿病のお薬にも急性低血糖と言う、一つ間違えれば生命にもかかわりかねない副作用がありますが、適切に使っていれば心配はありません。

それと同じで、統合失調症の治療に使われる抗精神病薬にも強い副作用が存在していますが、自分の身体に合った処方を見つけてもtらって、それをしっかり飲めばそれほど副作用を恐れることはなくなります。

抗精神病薬は精神に働きかけるお薬ではない

抗精神病薬と言うと、心をダメにするのではないかとか、洗脳されるのではないかと言う不安を持つ人がいると聞きます。しかし、抗精神病薬にそんな魔法のような力はありません。

抗精神病薬とは脳の中の伝達物質の分泌や、受容体への取り込みに起こっているトラブルを調整する働きだけのものです。ただし、こうしたお薬は法律で規制されている成分のものもあるので、今回は具体的なお薬の名前は出さないようにします。

こうしたお薬は症状の重さに応じて飲む期間も変わってきますが、先にお話しした通り糖尿病や高血圧のお薬と一緒で、再発予防の意味を込めて数年以上飲み続けることが多いです。

一方、お薬の効きが良くて、お医者さんの判断でお薬をやめることができる人もいます。しかし、絶対に自己判断で止めてはいけません。勝手に止めると、症状が強く再発することもあります。

あるいは勝手に減量すると、お医者さんが効きが悪いのだと判断して強いお薬に変えられたり、量を増やされたりして、思わぬ副作用に見舞われるかも知れません。

必ず服薬指導にしっかり従って下さい。どうしても飲み忘れが続いたり、飲みたくないという気持ちが強くなりすぎるようなら入院も視野に入ってきます。

一般的には再発があった場合には5年くらいともいわれますが、個人差が大きいので一概には言えません。一生飲むことになるかもしれないと考えておいた方が良いかもしれませんね。

でも、そんなことは気にしないでも良いでしょう。例えば、統合失調症より若い年齢で発症することが多い、生活習慣病ではない方の糖尿病である1型糖尿病では、そんな若い年齢から一生、毎日インスリン注射を自分で打つことになるのです。

お薬であれ、その他の治療であれ、毎日の生活を健康に送れるようにするためなのですから、積極的に取り組んでください。

心理的治療もプログラムに沿って

お薬を出してもらう以上、定期的な受診は必須です。そのペースがどのくらいになるかはわかりませんが、最初のうちは比較的短い間隔で受診することになるでしょう。

その受診ごと、あるいはもっと短いペースで心理的な治療も導入されます。いわゆるカウンセリングだけに終わるか、他の認知的療法も加わるかはケースバイケースになるでしょう。

しかし、他者とのコミュニケーションが難しくなるこの病気では、心理療法は非常に重要な意味を持ってきます。しっかり取り組んでください。

病院によっては統合失調症のデイケアを行って、社会復帰に向けたリハビリテーションを行っているところもあるので、積極的に利用しましょう。

精神科の病院に入院するということになると、非常にイメージが良くないと思いますが、それも偏見です。一度見学させてもらうのも、誤解を解くいい方法だと思いますよ。

統合失調症の原因と病気の進み方

統合失調症も病気ですから何らかの原因があるはずです。しかし、今のところまだはっきりした原因はつかめていません。

また、症状の出方を見た場合、前兆があって急性症状が現れ、そこから回復して安定します。その後、人によっては完全に治りますし、再発する人もあります。こうして見ると、全く普通の病気だということがわかりますね。

おそらく神経伝達物質が大きくかかわっている

セロトニンやドーパミンなどの神経伝達物質は、様々なシーンで話題に上りますから皆さんもよくご存知でしょう。その他、一時話題になったGABA(γアミノ酪酸)やうま味成分でもあるグルタミン酸も神経伝達物質で、この病気と関係している可能性があります。

特にドーパミンの作用が強くなりすぎると幻覚や妄想が起こりやすいと考えられています。こうした脳の中にある神経伝達物質の働きをコントロールするのが抗精神病薬の働きです。

まだまだ、完全にどの物質がどのように働いているのかは確定されていませんが、ずいぶんと明らかになった部分も多いので、今後はさらに治療しやすい病気になるでしょう。

さらに、統合失調症にかかりやすい素因と言うものは存在するようですが、遺伝病であるという意味ではありません。ある素因を持っていると、かかりやすさが少し上昇します。その素因がいくつも重なって、統合失調症にかかりやすい体質ができます。

そして、そこになんらかの外的要因が加わると統合失調症にかかることがあるということです。その外的要因の候補に「都会暮らし」と言うものがあるそうです。ただ、今のところ都会暮らしの何がいけないのかは判っていません。

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統合失調症は病気なので一連の流れがある

統合失調症を発症する前には前兆と言うものが見られます。ただ、初めて発症した場合には、それが前兆であるかどうかの判断が付きませんから、再発の時に警戒するための情報になります。

前兆症状はうつ病や不安障害とよく似ています。まず神経が過敏になったり、やる気が出なくなったりします。また、不安感や焦りが強くなったり、物事に集中できなくなったりします。

その他、自律神経失調症でよく見られる、不眠や頭痛、場合によっては食欲不振などがが起こりやすくなることもあります。

こうした症状は、健康な場合でも起こり得ますが、過去に統合失調症にかかったことがある人は、不調の予感として捉え、早いうちに受診されることをお勧めします。残念ながら、それ以外の人は様子を見るしかありません。

そして、急性期という段階に入ると、これまでに説明してきた症状が出てきて、つらい思いをします。すぐに病院に行って治療を受けて下さい。

そこから治療の効果が現れてくると、回復期に入ります。本人はまだまだ本調子ではないのですが、むしろ周囲の人から見るととても良くなったと見える時期です。それでも、本人の調子が戻るまでは無理をせず、ゆっくり休養してください。

そしてほとんど、あるいは完全に症状がなくなってしまうのが安定期です。中には安定期に入れず再発する人もいますので、油断せずに治療に取り組んでください。

この安定期には社会復帰に向けたリハビリテーションを行うことになります。

昔の治療を受けた人の場合、現在では半数以上の人が良好な状態になっていて、重い後遺障害を残す人は10%~20%とされています。現在では、治療法もお薬も進歩しているので、もう少しいい成績になるでしょう。

このように、統合失調症は他の病気と比べた場合でも、特に変わりがあるわけではないのです。ですから気になったら受診と言う方向で向かいあうのがベストなのです。

確定診断を怖がらないことが重要

精神科を受診して統合失調症だと診断されることは、決して気分の良いものではないでしょう。しかし、それは高血圧や糖尿病、心臓病や消化器疾患だと診断されることと、本来は変わりないことなのです。

他の病気でも早期発見・早期治療が、一番楽で安上がりなのと同じように、統合失調症にもそれが当てはまります。診断を確定されようがされまいが、もし病気であったなら、その事実に変わりはないと考えて、一刻も早く治療を開始した方がお得ですよ。

なお、精神科や心療内科を受診するのに強い抵抗がある場合、事前に全国の精神保健センターで相談してみるという方法もあります。

厚生労働省のページには全国の精神保健福祉センターの情報と、各センターのサイトへのリンクがありますので、参考にしてみて下さい。

▼参照リンク
全国の精神保健福祉センター一覧|厚生労働省
精神保健福祉センター一覧ページのスクリーンショット画像

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