健康生活TOP 子宮体がん オリモノで子宮がんと感染症をチェック!異常なオリモノの特徴は?

オリモノで子宮がんと感染症をチェック!異常なオリモノの特徴は?

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普段、自身のオリモノを意識している女性は案外少ないのではないでしょうか?

血液が付着していれば、あれっ!おかしいかな?とは思っても、とくに身体に症状が出ていなければしばらく様子を見てしまう…そんな方がきっと多いですよね。

そんなオリモノにもきちんとした意味があることを、女性ならきちんと理解していく必要があります。

とくに異常なオリモノと正常なオリモノを区別することはとっても重要です。なぜなら異常なオリモノは子宮がんの兆候かもしれないから…!

異常なオリモノを感じるようになる前に、女性だからこそ女性特有のオリモノについてこの機会に学習していきましょう。

私たち女性にとって大切なオリモノの役割は2つ

オリモノとはその名前のとおり女性の身体の中から下におりてくるものを意味していて、子宮や膣からの分泌物、あるいは子宮や膣から剥がれ落ちた古い細胞などが混ざり合ったものです。

オリモノ成分イラスト

このオリモノには体を守るための役割が大きく分けて2つあります。

<膣内の自浄作用>
オリモノが膣の中をきれいに保ち、外から入ってくる細菌の浸入を防ぎます。

<受精の手助け>
子宮の入り口から精子がスムーズに届くように促します。

オリモノをよく観察してみると分かりますが、排卵期近くになると透明でツルッとしたオリモノがたくさん出てきます。これは子宮の出口から出てくるオリモノで、精子がスムーズに子宮内に到着できるために、ツルッとした状態になっているのです。

月経周期からみるオリモノの変化をチェックしてみよう

月経周期、以下で説明します年齢によってオリモノは変化します。オリモノが多い、臭いがキツいから気になる…という方は、ご自身がどういう時期なのかを知る手段のひとつになりますので、チェックしてみましょう。

おりもの量グラフイラスト

生理の後はさらっとしたオリモノに
生理後のオリモノは、残った経血が混じりあった茶色のオリモノが確認できます。オリモノの量は非常に少なく、さらっとした状態になるのが特徴です。

排卵期はオリモノの量がピークに
排卵期はもっともオリモノの量が増加します。透明で粘着力のあるとろみがかったオリモノで、ニオイはさほどありません。

排卵期に出るオリモノは受精の手助けをする役割のため、ツルッととろみがかったオリモノです。

排卵の後は下着に付着しやすいオリモノ
オリモノの量はピークを過ぎて次第に減少してきます。ドロッとした状態のオリモノで下着への付着が目立つ時期でもあります。

生理の前になってくると再びオリモノが増加
生理前になると、オリモノの量がまた増加してきます。またこの時期のオリモノは臭いが少しきつくなり、ドロッとした粘性のある、白くにごったオリモノがたくさんでてきます。

年齢によるオリモノの変化にも注目して

年齢によってもオリモノの変化が見られています。これは女性ホルモンであるエストロゲンが深く関係しています。

10代の女性のオリモノ
10代の女性の場合は、初潮を迎えるころから女性ホルモンの分泌が活発になってきます。

しかし同時に、生理周期がまだ確立されておらず非常に不安定な時期でもあります。そのため、女性ホルモンの分泌も生理周期に左右され不安定になり、オリモノの量も増加したり減少したりする年代です。

20代~30代前半の女性のオリモノ
20代~30代前半の女性の場合は、成熟期になり女性ホルモンの分泌がピークに達します。一生のうちでオリモノの量がもっとも多くなる時期です。

身体的にも精神的にも安定する時期であり、妊娠・出産に適している時期と言えるでしょう。

30代後半~40代前半の女性のオリモノ
30代後半~40代前半の女性は、女性ホルモンの分泌が少しずつ減少してきます。そのためオリモノの量も少しずつ減少していきますが、妊娠・出産にはさほど影響はないと言われています。

40代後半~閉経後の女性のオリモノ
40代後半~閉経後の女性は女性ホルモンがほとんど分泌されなくなります。そのためオリモノの量もごくわずかです。

妊娠中の女性のオリモノ
妊娠している女性はお腹に宿っている胎児を細菌から守るため、オリモノの量は非常に多くなります。

正常なオリモノ・危険なオリモノとはいったいどのようなもの?

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オリモノそのものに多少の臭いはありますが、無臭なオリモノが正常なものと勘違いしていませんか?

正常と判断できるオリモノの臭いは、多少酸味があるものです。これは膣内に存在している乳酸が大きく影響しています。この乳酸が膣内の自浄作用に大きく働き、外部からの細菌浸入を助けています。

他にも、

  • 卵の白身のようなとろんとしたものに血が少しまじる
  • 下着についているものが黄色

は特に心配することはありません。排卵期特有のものですので、時期が過ぎればなくなるでしょう。生理前になると少し臭いがきつくなることもあります。

逆に、気付いたら心配してほしい危険なオリモノがあります。

  • オリモノの量が多く、強いかゆみや痛みがある
  • 白くてボロボロのチーズのようなもの
  • 腐敗臭が強い

といったオリモノが発生したら注意です!

オリモノの臭い・色・量から分かる子宮がんのサイン!

では、危険なオリモノとはなにがどうして危険なのでしょうか?オリモノがサインとなる2つの子宮がん、

  • 子宮頸がん
  • 子宮体がん

についてお話しましょう。

子宮頸がんは個人差はあれど色付きで臭いがきつい

  • 赤褐色~茶褐色、ピンク色
  • 個人差はあるがオリモノそのものに悪臭を感じる
  • 性交渉のときに出血することがある

また、子宮頸がん以外でも、萎縮性膣炎や子宮頸管ポリープなどでも、同じようなオリモノを自覚するようになります。

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子宮頸がんは子宮の入り口付近(子宮頸管と呼ばれているところ)に発生するがんです。子宮がんのうち約70%が子宮頸がんです。昔は閉経前後の女性に多く発生していましたが、ここ最近は20代の若い女性に増加しています。

毎年約1万人が発症しているともいわれており、最悪は命を落とす場合もあるとても怖い病気です。

子宮頸がんの原因はヒトパピローマウイルス(HPV)です。他のがんとは異なり、子宮頸がんは原因がはっきりと特定されていることが大きな特徴です。

このヒトパピローマウイルスは、性交渉を経験した女性のほとんどが感染するウイルスでもあります。

しかし、このウイルスに感染しても必ず子宮頸がんが発症するわけではありません。風邪などで体調を崩し免疫力が低下している状態が長引いてしまうと、子宮頸がんのリスクが高くなってしまうのです。

上記にもご説明いたしましたが、性交渉の経験がある女性に多く発生していることから、妊娠・出産の経験がある女性がかかりやすいといわれています。

子宮体がんは不正出血があり色付きのオリモノがでる

子宮体がんの最初の手がかりは不正出血です。赤褐色~茶褐色のオリモノが見られてきます。

子宮体がんは比較的年齢の高い方に多く発生し、閉経後の女性に多いともいわれています。閉経近くになると女性は更年期に突入します。更年期以降になってくると、膣の萎縮と乾燥が急激に進んできます。

これは女性ホルモンのエストロゲンが減少するため、心身機能の低下から膣の老化がはじまってきます。そのため、多少の刺激でも出血することがあるため、子宮体がんによる不正出血と誤解される場合があります。

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子宮体がんは、子宮の太くなった部分(子宮体部と呼ばれているところ)の内部粘膜に発生するがんのことです。子宮の内部に発生するがんであるため、子宮内膜がんと呼ばれることもあります。

子宮の内部粘膜に発生したがんは子宮の筋肉に浸潤していき、全身におよぶリンパ節に転移していきます。子宮頸がんに比べると発生する年齢層は比較的高い方が多く、閉経後の女性に多いといわれています。

子宮体がんの原因は女性ホルモンのエストロゲン(卵胞ホルモン)が大きく関係しています。子宮体がんは子宮頸がんに比べると、比較的年齢を重ねている女性に多く発生しています。これは加齢とともにエストロゲンの分泌量が減少することが原因です。

エストロゲンを原因としないものもありますが、それは子宮体がん全体の約2割ほどしか確認されていません。

子宮体がんになりやすい方の特徴として、

  • 肥満で出産経験がない
  • 閉経が人よりも遅い
  • 出産経験がない
  • 糖尿病や高血圧をもっている

といった方が、特に危険リスクが高くなります。また、

  • 乳がん治療のためにタモキシフェンという薬を処方されている
  • 更年期障害治療のためにエストロゲンなどのホルモン補充療法を受けている

という場合もリスクは高まってしまいます。

感染症をオリモノの臭い・色・量からチェックしよう

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ではここから、オリモノから分かる感染症についてご説明していきましょう。オリモノは非常に個人差が大きく、正常かそうでないかの線引きはかなり難しいところがあります。

だからこそ、自分自身の正常なオリモノについてきちんと観察して、異常なときにすぐに対応できるようにしていくことが何より大切なのです。

膣カンジダ症になった場合のオリモノ

膣カンジダ症の場合には、オリモノの量が非常に多くなり、白くにごったカッテージチーズのようなポロポロとしたオリモノを確認することができます。

オリモノそのものに臭いはありません。外陰部の強いかゆみがあるのが膣カンジダ症の特徴です。

また、通常とはあまり変化のないオリモノの場合もあり、自己判断をして診断が遅れてしまうケースもあります。

トリコモナス膣炎になった場合のオリモノ

トリコモナス膣炎にかかると、オリモノの量が一気に増加し、そのものに強い悪臭を感じるようになってきます。泡状で黄緑~にごった黄色ともとれる、明らかに正常ではないオリモノを確認できますので、比較的わかりやすいでしょう。

トリコモナス膣炎も、外陰部のかゆみがあるのが特徴です。

クラミジア感染症になった場合のオリモノとは?

クラミジア感染症にかかると発熱があり、そして下腹部の強い痛みを自覚するようになってきます。オリモノの量は個人差もありますが、やや多く水っぽいオリモノが確認できるようになってきます。

細菌性膣炎になった場合のオリモノとは?

細菌性の膣炎になると、オリモノそのものが魚の腐ったような臭いになります。生臭いオリモノの臭いから、細菌性の膣炎を疑うようになってきます。

グレーがかった色のオリモノを感じるようになり、量も一気に増加してきます。細菌性膣炎も外陰部のかゆみが出現してきます。

淋菌感染症になった場合のオリモノとは?

淋菌感染症にかかると発熱が起こり、下腹部の強い痛みを自覚するようになります。悪臭をはなつ大量の、黄緑または膿のようなオリモノを感じるようになります。

女性トイレイラスト

オリモノは身体の異変を知る一つのサインです。女性だからこそ、自身の身体から下りてくるオリモノについて、きちんと理解していくことが何より大切なのですね。

毎日目視だけでもいいのでチェックし、メモをしていると変化もわかりやすいと思います。生理不順の方はこれで排卵期などが分かるかもしれませんので、是非お勧めしたいと思います。

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