健康生活TOP 蓄膿症 長引く鼻水は要注意!軽い風邪から蓄膿症になる恐怖のメカニズム

長引く鼻水は要注意!軽い風邪から蓄膿症になる恐怖のメカニズム

「あ~目の奥が痛い!」朝起きるとなんだか目の奥に痛みを感じます。数日前までは風邪を引いており、やっと治ったかと思ったら今度は目の痛みです。

「疲れているのかなぁ?」と思ったのですが、子供の朝食を準備しなくてはならないので休んでいられません。そのまま朝の準備を始めたのです。

考えてみるとこれが私の蓄膿症との出会いの朝だったのです。

大人の蓄膿症は長引く鼻水や目の奥の痛みから

目の奥に痛みを感じますが、それ以外には特に異常はありませんでした。ただ風邪を引いている時から、鼻水は多く出ておりこの時も鼻水だけは定期的に出ていました。

しかしこれらが蓄膿症のサインだとは思いもしなかったのです。後から考えて私に出た蓄膿症のサインをまとめてみましょう。

まずは目の奥の痛みを感じた

私の場合は目が痛いのではなく、目の奥に痛みを感じました。眼精疲労の時に視神経が圧迫される感じに近いのですが、何となく痛みが鼻に抜けるような感触もあります。

蓄膿症では目の奥の空洞(副鼻腔)に、膿が溜まることで目の奥が痛む症状があります。

風邪を引いた後に、目の奥が痛む場合は蓄膿症のサインかもしれません。

ドロッとした黄緑の鼻水がなかなか止まらない

風邪を引いている時には、鼻水が多く出たのですが、風邪の症状が治まってもなかなか鼻水が止まりません。

また発熱している時にはサラサラして透明だった鼻水が、最終的には黄色いドロッとした「青っ鼻」になっていました。また鼻をかんでもドロッとして、量も沢山出てきます。

鼻をかむとスッキリするのですが、30分もするとまた大量の鼻水が出てしまうのです。これが何日も続いていました。

蓄膿症で出る鼻水の正体は「膿」です。そう細菌が細胞を攻撃することで、作られる膿が青っ鼻の正体です。

自分から悪臭を感じる

何と説明すればよいのでしょうか?自分の中から悪臭を感じるのです。特に口や鼻の中から、「ゴミ」のような「牛小屋」のような…腐敗臭を感じます。

きっと私だけでなく周りの人も感じていたと思います。私の場合は子供に「お母さん…口が臭いよ!」と言われたのがショックでしたね。

一生懸命歯を磨いたり、うがいをしたりしましたが、効果はありませんでした。

これは鼻の奥に溜まった膿の臭いが原因です。膿は副鼻腔に蓄積されてタンパク質が分解発酵されてしまいます。その時に出る臭いが悪臭の原因だったのです。

原因を説明されると「なるほど!」と思いますが、子供に指摘された時には歯磨きしか頭に思い浮かびませんでした。

食べ物が美味しく感じられない

自分的に料理は得意な方だと思っていましたが、風邪を引いたあたりから、よく味が解らなくなってしまったようです。

特に塩味は「薄い」のか「濃い」のか区別がつかず、家族にも不評だったようです。さらに味覚に変化があったせいか、食事をしていても美味しく感じることもなく、食欲も低下してしまいました。

蓄膿症では鼻の奥に膿が溜まることで、嗅覚にも悪影響が出るそうです。人間の味覚は舌だけでなく、嗅覚も大きな要素を備えており、それが麻痺することで味が解らなくなってしまったのですね。

これら以外に蓄膿症のサインはまだまだある

ここまで紹介したのが私に起きた蓄膿症のサインですが、調べてみるとこれら以外にも初期症状と言えるものがあります。これからのこともあるのでちょっとまとめてみますね。

【蓄膿症発症の初期症状(サイン)】

  • 黄緑のドロドロした鼻水が大量に出る
  • いくら鼻水をかんでも出きった感じがしない
  • 一日中鼻が詰まっている感じがする
  • ドロッとした鼻水が鼻から喉に流れる
  • 目や頬の奥に痛みを感じる
  • 頭痛がする
  • 微熱が続く
  • 味覚が悪くなる
  • 臭いが解らなくなる

この中には私が経験したものも含まれていますが、頭痛や発熱などはありませんでした。症状が悪化すると発熱まで引き起こすのですから、早い時点でサインに気が付きたいものですね。

蓄膿症のサインは沢山ありますが、まずは鼻水の色を見ることが大切です。また口臭の変化には気が付きにくいので注意しましょう。

長引く鼻水や咳…なかなか治らない風邪が蓄膿症の原因になる

私が蓄膿症の初期症状を感じたのは、長引く風邪がやっと治まったと思った時でした。「他は問題ないのに、鼻水だけが止まらないなぁ?」と思っていたのですが、実は見えないところで蓄膿症が進行していたのです。

私に起きた風邪と蓄膿症の関係について調べてみます。

”風邪が万病の元”は本当の話だった

誰もが風邪を引くと思いますが、私も毎年のように風邪を引いています。風邪はウイルスや細菌による気管の感染症で、「喉」「気管」「気管支」などに炎症が起きることで様々な症状をもたらします。

風邪の症状は「発熱」「鼻水」「咳」が三大症状ですが、多くは一週間も安静にすることで完治する病気です。

中にはインフルエンザなど高熱をもたらし重症化しやすい風邪もありますが、多くの場合では市販薬や自宅で安静にすることで十分な対応を取ることができます。

しかし中にはインフルエンザではないのに、なかなか風邪の症状が改善しないことがあります。いわゆる「長引く風邪」の症状で、1週間、2週間と経過しても、鼻水や咳が止まらないのです。

私の場合もまさしくこれで、風邪を引いてから2週間経っても、鼻水が止まらない状態でした。また鼻が詰まった感じが一日中続き、何となく頭も重かったように感じていました。

この時、私の中で何が起こっていたのでしょうか?

鼻水が出るのには理由があった

風邪はウイルスや細菌が気管に感染して起こる感染症ですが、症状としては感染した場所の炎症になります。例えば「気管支」に感染すると、「気管支炎」となり、呼吸をするのも辛く「コンコン」と咳き込みます。

また気管支が細くなるので空気の通りも悪く、「息が苦しい」と感じることもあるでしょう。また気管支炎から「肺炎」へ進行することもあります。

また喉に細菌が感染すると、「喉頭炎」になり声が枯れてしまったり、強い痛みを感じたりします。そして鼻水です。鼻水は鼻腔に細菌やウイルスが入り込むことで炎症を発症させないための免疫作用としての一面もあります。

人間は入り込んだ細菌やウイルスを排除させるために免疫作用がありますが、鼻水は鼻腔内に入り込んだ外敵を包み込んで鼻水として排出させていたのです。

風邪を引いたら鼻水が出るのには理由があったのですね。

長引く風邪は細菌を増殖させる原因になる

しかし、考えて見ると鼻水には大きく考えて2種類あるように思えます。「透明でサラサラ」「黄緑でネバネバ」、あっ鼻血もありますが、これは無視して大きく考えるとこの2種類が代表的な鼻水ですよね。

透明でサラサラしている鼻水は、じっとしていても「タラ~」と流れてくるアレですが、これは粘膜に付着した細菌を洗い流す作用があるそうです。

しかし黄緑でネバネバドロドロした鼻水はどうでしょうか?これは粘膜を洗い流して綺麗にしているとは、ちょっとそうとは思えないような物体です。

鼻をかんでスッキリするのはよいのですが、ティッシュを見ると「オェ~」ですよね。先程も紹介した通りこの黄緑色の物体の正体は膿です。

鼻の中に溜まった膿が鼻水として排出されていたのが原因と考えられます。もちろん膿の中にはウイルスや細菌が含まれているのですが、実はもっと恐ろしい状況が隠されていました。

それが「副鼻腔内の細菌の増殖」なのです。

風邪が長引くのには何か理由があるはずです。よく症状を考えてみるのも大切です。

副鼻腔炎(蓄膿症)と風邪の関係

風邪が長引く透明なサラサラした鼻水が、段々と黄緑色のドロドロしたものに変わることがありますが、その裏では風邪ではない新しい病気が進行しています。

副鼻腔の出入り口が塞がれてしまう

私も考えたことが無かったのですが、人間の頭にはいくつかの空洞があるようです。調べてみると大きく3種類の空洞があり、「脳を収める空間」「口腔(口の中)」そして「副鼻腔」となります。

この中で副鼻腔は鼻と直結している空間で、4種類の空洞でできています。

  • 上顎洞(じょうがくどう):頬の裏
  • 篩骨洞(しこつどう):目の間
  • 前頭洞(ぜんとうどう):額の裏
  • 蝶形骨洞(ちょうけいこつどう):目の奥

鼻腔と副鼻腔の略式図

私達の頭蓋骨にこんなに空洞があるなんてビックリですが、鼻から吸った空気はこれらの空洞を経由することで、乾燥を防いだり、フィルター機能で汚れをとったりしてから肺に送られるのです。

しかしこの副鼻腔の出入り口はとても細く、細菌による炎症が起きた場合にはそれらが腫れて塞がってしまうことがあるのです。

副鼻腔内で細菌による炎症が起きてしまう

風邪を引くと細菌が炎症を起こしますが、この時副鼻腔の入り口に炎症が起きるとどうなるでしょうか?副鼻腔に流れていた空気は遮断されてしまい、中に入り込んだ細菌が増殖してしまうことになります。

粘膜がそれらを排除しようとしても出入口が塞がれているので、効率よく排出することもできません。そうして副鼻腔内で膿となり蓄積されてしまうのです。

思いっきり鼻をかむと黄緑の青っ鼻が出ることがありますが、これは炎症で塞がれている副鼻腔を圧力で無理やり開いて排出していたのですね。

しかし、それでもスッキリしない理由は、副鼻腔に溜まった膿を全て排出しきれていないためで、炎症が治まらない限り全てを出し切るのは難しいことみたいです。

風邪が治ったのに鼻水が止まらないのはなぜ?

私の長引いた風邪もやっと治まり、身体も回復してきました。しかし相変わらず鼻がすっきりしません。鼻をかむと「ズルズル」青っ鼻のような鼻水が出てきます。また前述した通り「目の奥の痛み」も感じるようになりました。

今から考えるとそれが「蓄膿症のサイン」だったのですが、毎日の生活で忙しい私は直ぐに病院には行かずに結局2週間過ぎてから耳鼻科を訪れることになったのです。

そして医師から告げられた病名が「慢性副鼻腔炎」でした。つまり私の鼻は長引く風邪により、副鼻腔炎を発症しており、それを放置したことで炎症が慢性化してしまったのです。

風邪が治ったのに鼻水が止まらない理由は、鼻腔の炎症が慢性化しており、それにより副鼻腔内に膿が蓄積されていたことが原因だったのです。

慢性副鼻腔炎を引き起こす要因とは?

それでも疑問が残ります。風邪は完治しており、私の中には細菌はもういないはずです。なのに炎症が治まらないことなどあるのでしょうか?

耳鼻科の医師の説明では風邪が治っても、副鼻腔内に残った細菌が悪さをしているとの話しでした。風邪が長引くことで炎症も長くなり、結果として鼻腔内の粘膜の異常が起きることもあるそうです。

【長引く炎症で起きる粘膜異常1.】鼻茸の発生

鼻茸
鼻茸(はなたけ)は、鼻腔にできる粘膜組織が飛び出したもので、形がキノコのようなポリープのような組織です。鼻茸ができると鼻腔が塞がれてしまうことで、空気の流れや鼻水の流れに支障がでてきます。

一度できた鼻茸は炎症が治まっても、縮小することはなく、手術で切り取るしか除去する方法はありません。

【長引く炎症で起きる粘膜異常2.】粘膜が過敏になる

粘膜の炎症が長引くことで、それまでと違う反応を粘膜が示すことがあります。例えば今まで平気だったハウスダストにおいて、アレルギーのような炎症反応を起こすことがあるのです。

これは粘膜が過敏になったことで、起こる症状でちょっとした刺激で炎症を繰り返してしまうこともあります。

私の場合も長引く風邪が原因で、慢性副鼻腔炎を発症してしまったと診断されてしまいました。風邪が原因で別の病気になるなんて…ちょっと落ち込んだのを覚えています。

副鼻腔が炎症を起こすと膿がドンドンと蓄積されます。また炎症が繰り返しやすくなるのも特徴です。

副鼻腔炎は甘くみてはダメ!脳や視力にダメージが及ぶ可能性がある蓄膿症の恐怖とは

家に帰って家族に内容を話したら、「慢性副鼻腔炎って言っても、鼻水が止まらないないだけだろう?」って言われてしまいました。考えてみればたしかにそうかもしれません。

大げさに慢性副鼻腔炎と言っても蓄膿症です。よく聞く病気なので特に重く受け止めることもないでしょう。でもこれは大きな間違いだったのです。

脳膿瘍(のうのうよう)に波及する可能性が

脳膿瘍と呼ばれる病気をご存知の人は少ないと思います。私も聞いたことがなく漢字さえも読むことができませんでした。

それでも漢字の文字を一つずつ読んでみると、脳に膿が溜まる病気だと推測することができます。医師の説明では脳膿瘍とは以下に紹介する病気です。

脳膿瘍(のうのうよう)

本来無菌状態である脳内に細菌が入り込むことで、脳に膿が溜まってしまう病気。膿による脳への圧迫で「頭痛」「発熱」「麻痺」「神経障害」など様々な症状を引き起こします。

放置すると命の危険性もある病気で、抗菌薬の投与や外科的なアプローチで膿を排出させる治療が行われています。

この脳膿瘍の原因として蓄膿症があります。つまり4種類ある副鼻腔の中には、目や額の奥…つまり脳に近い場所に位置しているものがあります。

そこで炎症が起きた場合、増殖した細菌が脳に入り込んで、脳に膿をためてしまう可能性があるのです。

聞いただけで怖くなる話しでしたが、蓄膿症が脳に膿を溜める原因になるなんて思ってもみないことでした。本当に恐ろしいと感じたのです。

視力を低下させて最悪失明の原因にも

蓄膿症による膿の弊害は脳だけではないようです。目の裏にある副鼻腔で膿が溜まると、それが目の視力にも悪影響を与えることになります。

膿が蓄積されるとその圧力で、目の視神経が圧迫されて「視力低下」「物が二重に見える」などの症状が現れます。さらに悪化すると眼球が圧力で、前に飛び出しているように見えることもあるそうです。

放置すると失明の可能性もあり、緊急の治療が必要になります。

蓄膿症で眼球が飛び出すなんて、考えたくもありませんが、このようにならないために真面目に治療を受けようと思ったのです。

蓄膿症は悪化すると命の危険性もある合併症を引き起こします。必ず病院で診察を受けるようにしましょう。

耳鼻科で受けられる治療法は?蓄膿症の治療は長期間かかることが多い

慢性的な蓄膿症を発症すると、治療は長期になることが多く、私の場合も簡単に完治することはないでしょう。しかし「蓄膿症は不治の病」と言われていた昔と違い、近年では抗菌薬や医療機器の進化により完治も目指せるようになったと聞いています。

さらに自宅で行える「家庭用吸引器」「家庭用ネプライザー」の登場で、通院回数も少なくなりました。これなら毎日の忙しい生活の中でも続けることができそうです。

抗菌薬で炎症を抑える薬物治療

薬物治療は抗菌薬を主に使用して炎症を抑えて、蓄膿症を改善させる治療法です。近年では「マクロライド系抗菌薬」を一定期間服用する治療が一般的で、「マクロライド療法」と呼ばれています。

炎症で作られた鼻茸に対する縮小効果もあるとされており、慢性の蓄膿症に対しても効果が期待できます。しかし鼻茸を完全に消滅させる作用はないので、大きな鼻茸の場合では手術を併用することもあります。

マクロライド療法以外にも他の抗菌薬で炎症を抑えたり、痰を排出させやすくしたりする薬を使用することもあるそうです。

手術療法は鼻茸除去が目的

一度作られた鼻茸を薬で完全に除去することは難しいことです。そこで手術によって鼻茸を除去して、詰まった副鼻腔を解放してあげることが必要になります。

手術は内視鏡を使用して鼻茸や炎症を繰り返す粘膜を切り取ります。そうすることで副鼻腔の流れが改善して、溜まった膿が排出されやすくなり、炎症の改善につながるのです。

また薬物療法と併用することで効果も高まると言う訳ですね。いくら治療しても副鼻腔への通路が塞がっていては、どうしようもありませんから…手術は怖いのですが該当する場合は、大切な治療だと思います。

ネプライザーを使用した局所療法

局所療法は直接炎症の起きた細胞組織に対して薬剤を送り込みます。方法はネプライザーと呼ばれる医療器具を使用して、薬液を霧状にして鼻から吸うのです。

鼻から入り込んだ霧状の薬液は、鼻腔を通過して副鼻腔へと入り込みます。直接薬剤が副鼻腔に入り込むので、炎症を一時的に収める効果が期待できます。

ただしネプライザーの使用は、副鼻腔内の膿が排出されていないと効果はなく、事前に吸引器で鼻水を除去したり、副鼻腔の洗浄を行ったりすることが大切です。

近年では家庭用のネプライザーも販売されており、私もそれを購入することにしました。

昔のイメージとは違い、蓄膿症の治療も完治が目指せるようになっています。家庭用の医療機器を積極的に使用すると負担のない治療が可能になるかも。

風邪は万病の元…甘く見てはいけない

私は風邪が原因で蓄膿症に進行してしまいましたが、これは珍しいことでなかったようです。医師の説明では風邪は細菌やウイルスの感染症なので、感染が拡大することで様々な病気を発症させる可能性があるそうです。

私の場合はそれが副鼻腔に入り込んだことが原因でしたが、風邪の初期に安静にして対処していればこうならなかった可能性もあります。

「まぁ風邪だから大丈夫でしょ!」は今までの考え方でしたが、どうもこれは間違っていたようです。

風邪は感染症。感染症は拡大する恐れがあり、それが命取りになることもあります。皆さんは私のようにならないように十分注意して下さいね。

キャラクター紹介
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