健康生活TOP 浮腫 ツボクサは脚のむくみに効果あり!伝統医学でも使われるその効能

ツボクサは脚のむくみに効果あり!伝統医学でも使われるその効能

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アーユルヴェーダはインドの伝統医学です。中国の中医学や中東・ギリシャの伝統医学と並んで世界の三大伝統医学と呼ばれていますね。

このアーユルヴェーダ、アメリカの代替医療に取り込まれたまでは良かったのですが、怪しげなサプリや健康法に名前を利用されて、少々悪印象を持たれていることもあります。

でも、インドでは西洋医学と共にしっかりした資格制度もあり、教育も行われている伝統医療なのです。今回はその中から、脚のむくみに効果があるツボクサについて見て行きましょう。

日本では雑草扱いされるツボクサは伝統医学で使われる薬草

ツボクサと言う植物は多年生草本です。直径3センチぐらいの小さな蕗のような形をして、葉っぱのフチがギザギザになった、割合しっかりした葉っぱの植物です。

関東以西では普通に雑草として生えています。ウチの庭にも繁茂して困っています。ほふく性でどこにでも伸びて行って良く育つんですよね。節から根を出すのでいくらでも増えますし。

もちろん民間薬として使われることがないわけじゃありませんが、現在の日本では一般に雑草扱いです。

アーユルヴェーダや中医学では重要な薬草

ツボクサは、アーユルヴェーダで比較的重要な位置を占める薬草として扱われています。そちらでは主に「若返りのハーブ」として利用されているようですね。

中医学では利尿や解熱効果を持つ薬草として扱っています。ちょっとややこしいのは、中医学を日本に取り入れた漢方での名前です。

積雪草と呼ぶことが多いのですが、これにはこのツボクサのほかカキドオシのことを指す場合もあります。江戸時代の文献によると「香りのない積雪草」がツボクサで、「香りの強い積雪草」がカキドオシと言うことだそうです。

中医学では優れた鎮痛効果や抗潰瘍効果を期待して使っています。

WHOが推奨していると言う記事をネットでよく見かけるが…

ネットでツボクサを検索してみると、「世界保健機構(WHO)が21世紀に残さなければならない重要な薬草リストに掲載している」と言うような表現の煽り文句が目につきます。

WHOのサイトで文献検索をかけてみたのですが、私の検索技術が低いためか、残念ながら該当する文献は見つかりませんでした。

それでもWHOは、いわゆる代替医療についても熱心に研究しています。文献を探している時に、薬用植物に関する論文集を見つけました。その中にはツボクサも含まれていましたので、そこから見て行きましょう。

代替医療の薬草として行われたWHOによる研究とは?

試験管内の細胞レベルの実験から、実際に患者に投与する臨床試験レベルまで、様々な効果が観察されています。実際に欧米では代替医療として用いられることもあるようですね。

ただ、医療現場で用いられるものは、有効成分の量や不純物などを充分測定した上で医薬品として調整したものですから、ハーブとして摂る場合とは効果の強さは異なるかもしれません。

どのようなものに効果があったのかを見てみましょう。

  1. コラーゲンが作り出される過程を刺激した
  2. 傷の治りを早くした
  3. ケロイドを軽くした
  4. ストレス性胃炎・胃潰瘍や十二指腸潰瘍を改善した
  5. 脳内のγアミノ酪酸(GABA)を増やした
  6. 静脈不全を患っている患者の静脈膨満および浮腫を改善した

実際には、もっとずっとたくさんの実験結果や症例が並んでいたのですが、まとめるとこのような内容です。

大まかに分けて、

  • コラーゲンを作る能力をアップさせることで、皮膚の再生能力を高める
  • 耐ストレス能力を高める
  • 静脈の疾患を改善する

の3つにまとめられそうですね。

民間療法の多種多様な薬効は検証されていない

WHOはツボクサについて、次のような民間療法としての実績があるものの、これについての検証は行っていないとしています。

民間薬として使用されている以下の方法については、実験や臨床データによって検証されていません。

以下の症状に対する治療。白皮症、貧血、喘息、気管支炎、セルライト、コレラ、はしか、便秘、皮膚炎、下痢、めまい、赤痢、月経困難症、排尿障害、鼻出血、てんかん、吐血、痔、肝炎、高血圧、黄疸、白帯下、腎炎、

神経障害、神経痛、リウマチ、天然痘、梅毒、歯痛、尿道炎、静脈瘤。

さらに、解熱剤、鎮痛剤、抗炎症剤、脳の強壮剤としての使用。また、湿布は打撲傷、開放性でない骨折、捻挫、および面疔を治療するために使用されています。

日本の公的機関の情報

国立健康栄養研究所は、取りまとめたデータから「経口摂取で慢性静脈不全に対する有効性が示唆されている」としています。また同時に紹介されているデータでは下肢の循環の改善の報告もあります。

下肢の循環改善については、ツボクサに含まれる有効成分を抽出して投与したところ、容量依存的に改善した(多く摂ったほどよく治った)と言う内容もあります。

その他には、外用で傷の治療に効果があるかもしれないと言うことも紹介されていますね。つまり、飲むことで脚の浮腫を改善し、塗ることでお肌をきれいにしてくれる効果が期待できると言うことになります。

この場合の浮腫ですが、病的なレベルのものを指している印象を強く受けました。病名として慢性下肢静脈不全と言う名前がしっかり付けられています。

ツボクサに副作用はないのか?注意したい使用方法

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こうした有効性情報を見ると使ってみたくなるのが人情ですが、副作用はないのでしょうか。民間療法の紹介では副作用はほとんど見られないから、妊娠授乳期以外は使ってOKと言う風に紹介されているのが多いように見受けられました。

しかし、実際のところはどうなんでしょう。被害情報を含めて見て行きます。

植物にはアレルゲンとしての性格がある

ツボクサはセリ科の植物ですので、セリ科の植物にアレルギーのある人は避けなければいけません。セリ科の植物と言えば、セリはもちろんのこと、セロリやニンジンも含まれます。

こうした野菜にアレルギーのある人はツボクサは使わない方が良いですね。また、口腔アレルギーとの交差反応の関係で、ヨモギにアレルギーのある人にも危険性が伴います。

国立健康栄養研究所のデータによると、少人数のテストながら、8%の人にツボクサのアレルギー反応が見られたとありますから、使用する前にはアレルギーテストを行った方が良いでしょう。

通常の使用量ではそれほど危険性は高くない

適切に用いる限り、経口摂取・外用とも安全であるようです。しかし、大量に摂取した場合、

  • 血圧
  • 血糖値
  • 血中コレステロール値

の上昇が起こる場合があります。

また、頭痛や一時的な意識障害も過剰摂取の害として報告されています。その他、かゆみや光過敏症、胃腸の不快感などの副作用も知られています。

ですので、製品化されたものはその製品の推奨摂取量を、生薬の場合使用法に示された量を超えて使うことはやめましょうね。

妊娠授乳時の女性と小児(15歳未満)は使ってはいけません。

注意を要する副作用の事例

最も多く報告されているのは、外用薬として用いた場合です。多くは皮膚炎で、赤くなったり水ぶくれができたり、皮膚の一部が分厚く変質したりするものです。

ですので、ツボクサを含む外用薬を使っている時は、皮膚に異常を感じたら即座に使用をやめて観察をしてください。やめても異常が改善しないようであれば皮膚科の受診が必要です。

また、内服では量を過ごさない限りトラブルはまれですが、他のハーブとの組み合わせで肝毒性が現れた例が報告されています。

ツボクサ自体による副作用かどうかは不明ですが、他のハーブと組み合わせて使うことは避けた方が良いようです。

ツボクサのどんな成分が有効なのか?WHOの研究論文がさす成分

ツボクサの有効成分とされているのは、トリテルペノイドサポニン類とサポゲニン類、それらの配糖体と精油成分です。

これらはそれぞれ多数の種類がありますが、具体的にどの成分がどのように有効なのかはまだ研究途中です。

しかし、先に紹介したWHOの研究論文では、特にアシアチコシド・マデカシン酸・アシア酸の3つのトリテルペノイドサポニンがこれらの薬効を持っているのではないかと推論しています。

トリテルぺノイドサポニンとはどんなもの?

トリテルぺノイドサポニンと言うのは、漢方薬でよく見られるサポニン化合物の一種です。サポニン化合物はさまざまな薬理効果を持っているので昔からお薬として用いられています。

また、トリテルペノイドと言うのはトリテルペン類と言うくらいの意味です。トリテルペノイドはたくさんの種類がありますが、哺乳類においてはすべてのトリテルペノイドが生理活性を持っています。

その働きは様々ですが、好ましいものが多いようですね。例えば、コレステロールもトリテルペノイドですが、フィトステロールもそうです。ギムネマや朝鮮人参の有効成分もそうですね。

一方、ゴーヤの苦み成分であるククルビタシンもトリテルペノイドですが、これは多すぎると食中毒の原因にもなります。生理活性が強すぎるのかもしれませんね。

ツボクサはどうやって手に入れるの?輸入の際は量に気を付けて

現在では国産でアーユルヴェーダ用のハーブとして生産してる業者さんもあるようです。ですので、それほど入手は難しくないでしょう。

また、国産・輸入を問わず、サプリ化されたものやエキス化されたものも販売されています。

外国製品ですが、ココアバターにツボクサエキスなどを配合した妊娠線消しのためのクリームなんかもありますね。

海外製品で探す場合にはツボクサの学名 “Centella asiatica” で検索されるのが間違いないでしょう。

いずれにせよ、用法用量をきちんと守るのが大切です。アメリカあたりから輸入する場合は、体格の差から考えても、規定量の60%~70%くらいで使用するのが安全ですね。
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