健康生活TOP 浮腫 高齢者の足のむくみは超危険!?むくみがサインになる病気

高齢者の足のむくみは超危険!?むくみがサインになる病気

have massaged the leg older women

監修

佐野成一院長

表参道むくみクリニック


高齢者になると足の筋力が弱くなり、それに伴ってふくらはぎのむくみにも悩まされます。むくみの原因は筋力強化で補うことができますが、怖いのは病気が隠れている事もあるということです。

むくみがサインとなる病気を5つご紹介しながら、むくみに対処する為に、衰えた筋力を適度に強化できる弾性ストッキングを履きながら行うゆるやかなヨガのポーズと足のマッサージをご紹介します。

1.「腎臓病」は初期症状が目立たず排泄の不調で気づく事が多い

足や顔のむくみの症状が酷くなり、尿がいつもより泡立つようになったら腎臓病(ネフローゼ症候群)かもしれません。腎臓病は初期症状があまりなく、気がつくのが遅くなる傾向にあるのです。

腎臓病とは、腎臓の機能が低下し、体内の水分の排出バランスが崩れてしまい、老廃物や不必要な水分が体に溜まってしまう病気です。その症状には以下のようなものがあります。

むくみ
最初はふくらはぎのむくみが出現し、靴下やストッキングの跡が残りやすくなります。そのため、脚が重怠くなり、あまり歩きたくなくなってしまいます。そのため、運動量が低下し、むくみがさらに悪化する悪循環となります。そのむくみは、脚だけにとどまらず、顔がパンパンになる程むくむ事もあります。
尿の排泄が出来にくくなる
さらに腎臓の機能が低下すると、尿を濃縮出来なくなり、一時的に尿が多量に出る事がありますが、腎臓病が悪化してくると、尿自体を作る事が難しくなってしまい、量が激減します。

その状態を放置していけば尿自体を作る事が出来ず尿毒症という危険な状態を引き起こします。

高血圧
腎臓は血圧をコントロールする重要な臓器でもあります。腎臓の機能が低下すると高血圧になりやすくなります。常に高い血圧が続くと、頭痛や吐き気などの症状が出る事もあります。
すぐに疲れてしまう
腎臓病の症状が進み尿の排泄に問題が起こると尿毒症を引き起こします。怠さや倦怠感が抜けず吐き気が伴い、睡眠障害が起こる事も。

尿が出ないという事は、体に不必要な成分が体内に残ったままになると言う事です。これがむくみとなり体が膨れたようにパンパンになってしまうのです。

太ったとは明らかに違う見た目になる為、人から指摘される事で気づく事が多いかもしれませんね。

むくみや尿量の変化が続くようならば早めに受診する事が大切です。

2.「心不全」のサインはむくみやだるさ

心不全と聞くと心臓を患う重病というイメージがありますが、そうではなくて様々な症状があります。心不全とは、血液を体に送るポンプ機能が弱まって、体に必要な血液が十分に送り出せなくなる心臓の機能不全です。

心不全の症状にはどんなものがあるのでしょうか?

  • 運動や体を動かした時の息切れや咳き込み
  • 体の倦怠感
  • 下半身に出るむくみ

など

寝ている時に急に息苦しくなるのも心不全の特徴です。その息苦しさは起き上がると楽になるため、寝不足が重なり体調を崩しやすくなることもあります。

食生活などの生活習慣の徹底した改善が必要となってきます。例えば、味が濃いものが好きな方であれば塩分を多く取っている可能性が高く、塩分制限が必須です。

喫煙や飲酒のしすぎも大きく負担となってしまいますよ。

むくみのサインと共に動悸や息切れなどの体の異変を感じたら、すぐに循環器内科で診てもらいましょう。

3.心臓の4つの弁が機能しなくなる「心臓弁膜症」

心臓弁膜症の場合もむくみが現れます。心臓には4つの弁がありますが、それが正常に機能しなくなってしまう病を心臓弁膜症と言います。

原因は先天性のものから加齢によるものまで様々ですが、高齢者の方は症状が強くなりますので、注意が必要です。

むくみが現れやすいのは手の甲やふくらはぎから足首、顔です。特にふくらはぎのむくみは指で押すと凹むため、たいへん分かりやすいので注意して見てください。むくみ以外の症状は

  • 息切れ
  • 疲労感
  • 軽度から重度の動悸

などがあります。

こちらも心不全と同じように循環器内科を受診しましょう。

4.血管がボコボコする「下肢静脈瘤」がむくみを起こす

高齢の女性に見られる下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)。見た目にも分かりやすく、足の静脈血管がコブのように浮き出てしまいとても目立つようになります。

原因は足の静脈の血流が滞る為に起こります。下肢静脈瘤の症状にはどんなものがあるでしょうか?

  • 足のむくみ
  • 足の色の変色
  • 足の怠さからくる違和感

以前は血管を引き抜く手術を入院して行っていましたが、最近では専門のクリニックで血管内にカテーテルを入れて血管をふさいでしまう日帰り手術が盛んに行われています。

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命に関わる病気ではありませんが、足の筋力を維持することが大切です。

ただ激しいジョギングやエアロビクスなどは症状を悪化させてしまう可能性もありますので、弾性ストッキングを着用しながらのストレッチや適度な筋肉をつける事が出来るヨガがオススメです。

5.歩かないとむくみます!それは「廃用性浮腫」かも

足首を動かさない事によってふくらはぎの筋肉が萎縮し、両方のふくらはぎに低反発枕を押した時のような柔らかい浮腫が生じる事がよくあります。

歩いていても膝が悪くて、ペンギンのような足首を使わない歩き方になっているとしたら、いくら歩いてもむくみは改善しません。以下に取り上げたヨガやストレッチなどが有効です。

むくみ予防に緩やかな筋力強化でヨガをしてみよう

むくみが病気のサインとなる事は上記で述べました。ここではむくみを予防し、病気のサインとして出てしまったむくみをケアできる方法をお伝えしていこうと思います。

筋力が萎え始めた高齢者には、激しい運動は怪我の元になりかねません。そんな時にオススメなのは、無理せず下半身の筋力をつける事が出来るヨガです。

血流を促す為には筋肉の柔軟性も大切です。筋肉が硬いと老廃物が溜まりやすくなり、様々な不調の種となってしまいます。筋力と柔軟性の両方を整える事が出来るヨガはとてもオススメですよ。

ふくらはぎは柔らかくふわふわの状態にしておこう

健康なふくらはぎの状態とはどんな状態でしょうか?自分のふくらはぎが硬いのか柔らかいのかも、あまり考えた事がないかもしれませんね。あなたのふくらはぎはどうでしょうか?実際に触って感触を確かめてみましょう。

まずはあなたのふくらはぎを触ってみましょう。柔らかいですか?硬いですか?

健康なふくらはぎは、力を入れてない状態で触るとふわふわと柔らかいお餅のような感触です。

一方カチカチに固まっていたり、低反発の枕やパン生地をこねている時の感触であれば、老廃物が溜まってむくんでしまっています。

leg muscles

ふくらはぎのむくみに効果的なヨガポーズを覚えよう

ふくらはぎがカチカチに硬い状態であれば、まずはよく伸ばして解す事が大切です。解しながら筋力をつけるという順番を意識して行ってみましょう。

鷲のポーズ
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  1. 片足の膝を外側に曲げて、もう一方の足は膝を曲げて立てておきます。
  2. 立てた側の足の裏を両手ですくい膝を伸ばしていきます。
  3. その後、伸ばした足のかかとを手前に引いてふくらはぎを意識的に伸ばします

pose of yoga that is effective in edema of the calf2

膝を伸ばすときは無理のない所まででOK。呼吸を止めないように注意しましょう。
椅子のポーズ
pose of yoga that is effective in edema of the calf3

  1. 両足を腰幅に開いて立ちます。
  2. 両手は肩の前に伸ばします。壁に手をついてもいいでしょう。
  3. かかとをゆっくりと持ち上げて、できれば足の指先の付け根で立ちます。
  4. 息を吐きながらゆっくりと膝を曲げていきます。この時かかとは持ち上げたままです。
  5. 息を吸いながら、ふくらはぎの力を意識してゆっくりと膝を伸ばして戻りましょう。
バランスが必要なポーズなので、ふらつく場合は壁に手を付いておきましょう。膝を曲げる時も、伸ばす時も、ふくらはぎの力で動かすような意識を持つと効果的です。

これらの運動を行う際に、弾性ストッキングを着用しながら行うとより効果的です。弾性ストッキングはむくみ専門のクリニックなどで脚の計測を行い、適切な圧を選択してもらう必要があります。

むくみは病気のサインでありつつ進行を防ぐ事もできる

むくみの症状がサインとなり、病気を早期に発見する事が出来るかもしれません。また、むくみやすいふくらはぎは、入浴の際必ず触ってみる習慣をつけるように心がけましょう。

お風呂でもふくらはぎをマッサージしておこう

1日動いた後は下半身に溜まった血液を心臓に戻しやすくする為に、”循環回復ふくらはぎマッサージ”を習慣にしましょう。毎晩お風呂で体を洗う時にすれば簡単です。

足先から上にグッグッと指圧し、次は側面を優しくさすりあげましょう。柔らかいふくらはぎは気持ちのいい力加減で揉み上げてください。

calf massage

少し強めの力でマッサージしながら行った後は、数回さすって整えましょう。冷え予防にも効果的ですよ!
★この記事の監修者

佐野成一院長

表参道むくみクリニック

形成外科専門医としての資格を活かした足の「見た目」に関する悩みを総合的に治療できるむくみ治療専門の「表参道むくみクリニック」。悩んでいる方に直接響く「分かりやすい医療」を目指して日々研鑽していきます。

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