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母なる海の力!自律神経失調症を改善するタラソテラピーの方法

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紀元前480年、ヘロドトスは「海はすべての人のけがれを洗い流してくれる」と書いています。

波打ち際に立ち、水平線を見つめ、潮風を感じるだけでも心や体が癒されます。それは生命の起源、母なる海に神秘的な力があるからなのでしょうか・・・

タラソテラピーは立派な医療行為!心身の健康を取り戻してくれるタラソテラピーとは

日本でタラソテラピーというと美容のイメージが強いのではないかと思いますが、本来は医師の指導のもと、海辺の地域での治療や療養を目的とした医療行為という意味合いが強いものです。

そのため、泥や海藻を体に塗るというイメージよりも、”海を取り巻く自然環境全体を利用して心身の健康を取り戻す”ということがタラソテラピーの本来の正しい解釈です。

フランスやドイツではタラソテラピー治療が保険適用されています。

歴史は紀元前から・・・様々な治療に用いられるタラソテラピー

タラソテラピーの歴史は紀元前600年までさかのぼります。古代ギリシャ時代、ホメロスが書いた叙事詩「イリアス」や「オデュッセイヤ」の中で、英雄たちが海から不思議な力をもらい戦いに勝利したと記されていることが最初です。

その後、哲学者で医師でもあるヒポクラテスが、海水が傷や皮膚病の治療に効果があるとして科学的にも治療に取り入れました。

近代になり15世紀頃には海水入浴の方法が開発され腺疾患や結核の治療に、19世紀には外科的な治療だけでなく躁うつ病など精神疾患の治療にも用いられ、フランス人医師ボナルディエール博士が「タラソテラピー」と名付け、今日に至っています。

タラソテラピーの秘密!海の力を最大限に活かす4つの要素

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タラソテラピーは海の力を最大限に利用するため、次の4つの要素を基にしています。

① 海水

当たり前かもしれませんが、海水には塩分が含まれています。では、どのくらいの濃度かご存知ですか?海水には1リットルあたり、30~35グラムの塩分が含まれています。つまり海水の塩分濃度は3~3.5%ということです。

これを温泉で例えるなら最も塩分が強い「強食塩泉」ということになります。海水に浸かるということは、強食塩泉の温泉に入浴するのと同じ効果があることになります。

強食塩泉には血行促進の効果、殺菌効果、保温効果、消炎効果、筋肉の緊張をほぐす効能など様々な効果があります。

水温が同じでも真水よりも海水のほうが、体の深部の体温を保つ効果があるので、水から上がった後でも、体が冷えにくいというのも海水の利点です。

② 海泥(海砂)

海泥にも海水と同じように豊富なミネラルが含まれているだけでなく、海水には溶け出しにくい微量元素も豊富に含まれています。

また植物性・動物性の様々なプランクトンは海泥の中で生きています。プランクトンは有機物で、海に済む全ての生物の栄養の源です。海泥はまさに命の源ともいえるのです。

海泥を利用することで、豊富なミネラルと有機物の優れた栄養素を同時に吸収することができます。

③ 海風

タラソテラピーの効果は、海水や海泥だけではありません。海側から吹いてくる風には不純物が少なく、海水に含まれる塩分やミネラルが豊富に含まれています。これを「海塩粒子」といいます。

海塩粒子には、カルシウムやマグネシウム、ヨードなどのミネラルが豊富に含まれている上、適度な湿度を含むので、鼻やのどの炎症を抑えたり、息の通りを良くしたり、呼吸器系の疾患の改善には特に効果があります。

④ 海藻

海藻は植物なので光合成によって酸素を生み出す他、海水や海泥のミネラルや有機物をアミノ酸やビタミン、ヨードなどに変換し貯蔵しています。海藻が栄養豊富だといわれるのも、こうした海の成り立ちをみても分かるのです。

また海水や海泥と違い、海藻は食べて栄養を吸収することもできます。食べることは、排出することでもありますから、体の毒素を取り除くデトックスの効果にもつながるわけです。

心身を整えてくれるタラソテラピーが自律神経失調症の改善につながる

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タラソテラピーによって治療が可能な病気はたくさんありますが、その中でも現代の難病ともいえる自律神経失調症への効果は、特別の効果が期待できます。

自律神経失調症が難病という意味は、患者の数が少なく治療法が見つからない難病奇病という意味ではなく、誰もが最もかかりやすく、一度かかるとなかなか治らない、そして原因も治療法も分からないという意味においての難病です。

自律神経失調症は人によっても環境によっても原因が異なり、明確な治療法があるわけでもありません。その上、あらゆる症状が引き起こされるだけでなく、症状が次々に連鎖し、病気が病気を呼んでいきます。まさに病気の種、難病とはこのことです。

現代病の多くは、ストレスがもたらす自律神経の失調がほとんどの原因です。

そして体と心をリラックスさせることこそが自律神経を整え、ホルモンバランスや免疫力を高め、様々な病気や症状を回復させることが根本的な治療法です。

タラソテラピーはまさに現代病への最適な治療法の1つだといえるのです。

自律神経失調症が誘発させる病気の数々・・・

自律神経失調症が慢性的に起こることで、さらに深刻な病気を誘発することが多いといえます。自律神経の不調が続くと次のような病気が引き起こされます。

  • うつ病、躁うつ病
  • パニック症候群
  • ヒステリー、癇癪
  • 慢性頭痛
  • メニエール病
  • 過敏性腸症候群
  • 膠原病 など

ガンや治療法が分からない難病も、突き詰めれば自律神経の失調が根本的な原因とも考えられます。

さっそく実践してみよう!あなたを癒すタラソテラピーの方法

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タラソテラピーは本来の意味からすれば、医師の指導の元で行うべきものですが、誰でも気軽に実践できる簡単な方法をご紹介します。

1.海で裸足になろう

タラソテラピーは海の力を最大限に活かすことが大切です。まずは海へ出かけて、裸足になってみましょう。海風を体でいっぱに受け止めて、砂の感触をしっかりと踏みしめるのです。

そして海の香りと波の音を感じながら、ゆっくり深呼吸するのです。実はこれだけでも「大気浴」といって海の空気を使ったタラソテラピーの方法の1つです。

次に、足の裏で砂の感触を感じながら、ゆっくり歩いてみましょう。砂で足の裏が刺激されるのがよく分かると思います。いってみれば、自然の足ツボマッサージのようなものです。自然の砂ですから、痛くもなく適度な心地よさを感じると思います。

砂の上を歩くことも「サンドウォーク」という立派なタラソテラピーの方法の1つです。砂がクッションの役割も果たすので、膝や腰などにかかる衝撃も少なく安全なところもサンドウォークの利点です。

さらに水平線の先の遠くを見たり、海の色の変化も眺めてみましょう。五感を精一杯に研ぎ澄まして、感じ取るという意識が大切です。

このようなタラソテラピーの方法を実践することで、自律神経が元の正常な状態に戻り、体のあらゆる機能が元通りに戻るのです。自然の力によって、体が本来持つ免疫力が高まるということです。

2.海水に触れてみよう

次に、できれば波打ち際に押し寄せる波に裸足で触れてみます。気温や水温が冷たいと感じる場合は無理してはいけません。裸足で海水に触れると多少冷たく感じるはずです。波に足を浸けたり離したりをしばらく繰り返します。

これが海水での「冷温交代浴」という方法です。水の冷たさと砂や空気の暖かさを交互に感じることで、自律神経が本来の正常な状態にリセットされ、自然と落ち着いた気持ちになっていくのです。それは自律神経は気持ちと相関しているからです。

3.海に入ってみよう

夏のような水温が十分に温まっている場合には、海に入ってみましょう。全身浸かることができなくても、足の膝くらいまでや、腕だけを水に浸けることでも十分効果があります。海水に入ることで得られる効果には次のようなものがあります。

  • 海水のミネラルや微量元素などを肌や毛穴から吸収できる
  • 海水の水圧で血液の循環が良くなる
  • 海水温の刺激によって血流が改善する
  • 海水の浮力によって筋肉の緊張が緩和される
  • 波の力で普段使わない体幹が鍛えられる

海水は真水に比べて1.7倍の浮力が生じます。温泉やプールなどに比べて強い浮力を受けるので、体にかかる負担が軽減され、筋肉がほぐれリラックスする効果が高いのです。筋肉の緊張がほぐれれば、精神が安らぎ自律神経の安定につながります。

このようにタラソテラピーとは、何も難しく考える必要はなく、誰もが簡単にできることを行うことだけでも、病気の改善や健康増進への高い効果が期待できるのです。

ただし海に入る場合には、健康状態や持病などの影響を医師と相談した上、安全にはくれぐれも配慮しましょう。海には危険もあります、絶対に無理をしないで下さい。

家庭でも簡単にできるタラソテラピーはお風呂で!

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タラソテラピーの本質は、海という自然環境を最大限に使うことなのですが、そのエッセンスだけでも取り入れて、家庭でもできるタラソテラピーの方法をご紹介します。

まず、冒頭で触れましたが海水の塩分濃度は3~3.5%です。しかし家庭のお風呂の場合は、少なくとも水1Lに対して8g(0.8%濃度)の天然塩を入れましょう。天然塩を使うところがポイントです。

塩分濃度を0.8%に設定するというのは、理論的に最低限の効果を発揮する濃度だからです。

一般的な浴槽が180L程度ですが、お湯を半分に節約すれば天然塩は720gで足ります。もし近くにきれいな海水があれば、それでも構いません。食塩ではあまり効果は期待できません。

同時に、天然塩で水100gに対し3gの海水と同じ濃度の塩水を作り、霧吹き容器に入れて準備しておきます。

準備ができたら、お湯の温度は、ぬるめの37℃に設定します。20~30分くらい、うっすら汗をかくまで入りましょう。半身浴の要領で、天然塩の成分を肌から吸収させる気持ちでゆっくりと入ります。

そして、先ほど準備した3g濃度の塩水を時々、顔や体の周りに吹きつけるように噴霧します。こちらは海水と同じ濃度ですから、冒頭のタラソテラピー5つの要素の③海風の「海塩粒子」と同じ状態ができることになります。

また波の音や潮の香りという要素も重要ですから、防水プレーヤーで波の音を聞いたり、海の香りのソープなどで演出することもできます。

このようにして海水に見立てた塩水湯や海塩粒子状の霧を使い、少しでも海に近い状態を作り、肌や呼吸から天然塩の成分や栄養を取り入れることによって、家庭でもタラソテラピーの要素を取り入れた入浴法を実践することもできます。

日本は海に囲まれた島国ですから、他のどの国よりも海を利用しやすい風土に恵まれています。温泉やプールも良いのですが、たまには海へ出掛けてみてはいかがでしょうか?

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