健康生活TOP 自律神経失調症 自律神経失調症には4つのタイプがあった!種類別の特徴と原因

自律神経失調症には4つのタイプがあった!種類別の特徴と原因

最近はストレス社会とよく聞きます。人間関係や不快な環境に、人それぞれの理由による不規則な生活や多大なストレスにより、生活が乱れがちな人が多い世の中です。

それに伴い、自律神経の乱れによる「自律神経失調症」という病気がよく聞こえてくるようになりました。ストレスが原因で引き起りやすいこの病気。実は中身が四つのタイプに分かれている病気でもあるのです。

ここでは自律神経失調症の四つのタイプと特徴、原因について紹介します。あなたの生活環境を振り返るきっかけにしてください。

そもそも自律神経失調症とは?

最近よく聞くようになったこの病気。病院の診断で言われても、いまいちよくわからない人もいるかと思います。

そもそも自律神経とは、内臓の動きをつかさどるものです。

身体を活動的にする「交感神経」と、身体を休眠状態にする「副交感神経」という反対の動きをする二つの神経を合わせて「自律神経」といいます。

そして内臓をつかさどる自律神経は、本人の意識とは無関係に動いているのです。ご飯を食べた後に「私の胃よ、食物を消化しろ―!」なんていちいち命令している人はいませんよね?

私たちの内臓。つまり臓器を無意識に活発化したり休眠させたりしてくれる二つの神経。それが自律神経です。

もっと言えば、私たちが意識して動かしていない体内の臓器は、全て自律神経が動かしてくれています。

眠りたい時に内臓が活発化していると眠れません。動いたり食べたりした時に内臓が動いてくれないと消化不良になってしまいます。

私たちの身体は無意識に二つの神経を切り替えて、心身のバランスを保ってくれる自律神経にも支えられているのです。

しかし過度なストレスを抱えたり、生活リズムが乱れたりすると、自律神経の切り替えが上手くいかなくなる時があります。

例えば、夜眠ろうとしているのに身体が活発化して眠れない。朝だから動きたいのに身体が休眠状態から動いてくれず、意識だけが起きていることです。

このように身体を活動的にする「交感神経」と、身体を休眠状態にする「交感神経」の切り替えがうまくいかないことを、「自律神経のバランスが乱れる」といいます。

自律神経失調症とは、何らかの原因により自律神経の切り替えが上手くできなくなった場合に、様々な不調が心身にあらわれる病気です。

症状も、人によって現れるものは様々です。身体的なものから精神的なものまで幅広く現れます。一つの症状だけの人もいれば、複数の症状が一気に圧し掛かる人まで。一定期間ずっと症状が出る人から、日によってまちまちな人まで。

毎日規則正しく動きたくても動けない。今日の自分は前向きだけど明日は憂鬱を抱えて家で引きこもってしまう。毎日めまいや頭痛がある人から、時折ふいに訪れる耳鳴りに悩まされる人だっています。

このように安定しない症状に日々悩まされる病気が自律神経失調症です。自律神経失調症になるということは、普段通りの生活ができなくなるということに繋がるのです。

しかし、このように安定しない症状が多い自律神経失調症にも、大きく分類すると四つのタイプに分かれます。

特徴と原因により四つに分類されているので、それを把握するだけでも自分の症状改善に繋がることもあります。

【1】頑張りすぎは程々に!心身症型

自律神経失調症の中で最も多いタイプが「心身症型」の自律神経失調症です。このタイプが発症する人が多い理由は、その性格と原因にあります。

  • 几帳面で努力家で真面目な性格の人
  • 体質的にストレスに弱く、強いストレスを受ける人

これらの性格の人が、このタイプの自律神経失調症に多く発症します。多くの日本人に、みられる性格であり、そしてストレス社会とまで言われる現代社会に生きている都合上、発症しやすい理由が網羅されています。

原因としては、仕事や人間関係から家庭環境など、日常的なストレスが負荷となることです。このストレスによる負荷が自律神経を乱し、身体の症状としてあらわれます。

考えて頑張って、無意識に降り積もった過度のストレスが一気に表に症状としてあらわれ、「これ以上の無理はだめだ」と警告してくるとも言えるでしょう。

仕事人間の人に多いかもしれません。これだけはやらなければならないと完璧な成果を目指して、頑張ってしまう人がなりやすいタイプでもあります。

実はさらに二つに分かれる!?「心身症型」と「器質性心身症型」

「心身症型」の自律神経失調症には、さらに分岐点が存在します。日常的なストレスが原因であることに変わりはありません。しかし原因の、さらに原因となったものが存在する場合があります。

それが「器質性心身症型」の自律神経失調症です。ここにある器質性とは、臓器や組織の異常による症状のことです。

つまり肉体的な異常から、心身症型の自律神経失調症になった人がこのように診断されます。心身症型と診断された人が内科などに回されるケースは、体内に異常がある可能性を考慮してのものです。

日常のストレスだけが原因と侮らないでください。もしかしたらその体内には「日常のストレスを生み出す原因となった異常性」があるかもしれません。

【2】生真面目すぎも困りもの!抑うつ型

自律神経失調症の中で最も多いタイプが「心身症型」と言いました。その心身症型を発症した全ての人が発症する可能性を秘めたタイプであり、心身症型がさらに進行すると発症するタイプがあります。

それが抑うつ状態が潜んでいる可能性がある「抑うつ型」の自律神経失調症です。つまりうつ病一歩手前の可能性があるタイプです。

  • もともと神経が過敏な人
  • 些細なことで不安になる人
  • 責任感が強い人
  • 几帳面で生真面目な人
  • 完璧主義な人
  • 妥協ができず、ストレスを溜め込みやすい人

これらの性格の人と、心身症型になっている人がこのタイプを発症しやすいのです。心身症型になりやすい性格の人を煮詰めるとこうなるかな?という性格の情報がありますね。

実は症状確定まで遠回りになりがちなタイプ!

このタイプに多いのが、精神的な症状よりも身体的な不調が表にあらわれることです。本人が病院で身体的な不調を訴えているのですが、実は精神的な抑うつが隠れている症例が多いものです。

そのため、本人の自覚が乏しいために精神的な症状の発見が遅れてしまうことが多々あります。

身体的な症状改善策ばかり提示されることが多く、根本的な症状の確定とその解決までの道のりが遠回りになりがちです。

何をするにもやる気が起きない無気力感。漠然とした不安感。気分がどんより沈んでいる。これらは全て「うつ症状」に該当する精神的な症状です。

しかしこれに加えて、頭痛・微熱・めまい・だるさ・食欲がない・不眠など身体的な症状がぐいぐいあらわれます。そのため、精神的な症状はこの身体的な症状のせいだと本人も錯覚してしまいがち。

本人が自覚しやすい身体的な症状の解決を求めつづけるも、症状緩和にしか繋がらず不快な症状に苦しみ、ちっとも改善しない状況にさらに精神的な症状を募らせることで、もっと身体的な症状があらわれる。

このように、このタイプが症状確定まで遠回りになりがちなのは、本人が精神的な症状を自覚できるかできないかということなのです。精神は目に見えないものですからね。

もちろん患者の精神的な症状をいち早く察知して、適切な処理をしてくれる医師もいます。

【3】精神状態に左右される!神経症型

本人の心理的な影響が強いタイプが「神経症型」の自律神経失調症です。不安や心配などから自律神経のバランスを乱してしまい、実に様々な不調があらわれてしまうタイプです。

  • 自分を追い込む人
  • 身体の不調に敏感な人
  • 一つのものに執着する人
  • 几帳面な人
  • 他人への依存心が強い人
  • ストレスに弱い人

全体的に神経質な人が発症しやすいタイプです。神経症という言葉の通りに、不安症やパニック障害、心気症に繋がる症状が出たりもします。

日々の不安感やイライラなども多く、とにかく精神面の症状が発症しやすいタイプです。

また自分に対して厳しい人にも発症しやすいため、とにかく自分を追い込みがちな人は、一度自分に対して大らかに接することが大切です。

感情の動きが症状としてあらわれるタイプ!

このタイプは性格と症状に密接な関わりがあります。その精神状態こそが、症状を左右してしまうのです。

特に精神的なストレスに弱く、少しでも負荷がかかると体調を崩してしまうことが多いことが特徴です。そのため自分の体調の変化にとにかく敏感で、本人も何がストレスなのかを自覚しやすいのです。

しかし、その自覚とは別の所で自分自身の体調不良をどうにもできない事に、精神的ストレスをさらに重ねてしまいがちです。

感受性が敏感なために、精神状態こそが症状に作用します。感情の移り変わりが身体の症状としてあらわれていくため、驚くほどに多様な身体的、精神的な症状があらわれては消えていきます。

精神的ストレスの原因がはっきりしている人は、できるならば原因を排除することも大切でしょう。

【4】生まれついての体質から!本能型

四つのタイプの中で最も少ないタイプ。それがこの「本能型」の自律神経失調症です。元々持っている体質が原因で、生まれつき自律神経のバランスを崩しやすいタイプです。

  • 虚弱体質の人
  • 低血圧の人
  • 体力がない人

このように、性格や精神的なものはありません。このタイプにはストレスもあまり関係がありません。体質そのものが原因で自律神経のバランスを崩しやすいのです。

そのため、このタイプで病院に行く人の数は少なく、四つの中で珍しいタイプです。

このタイプは体質改善こそが要になります。食事・睡眠・運動など日々の生活習慣を見直して、上記の体質を改善していくことが大切です。

あなたは無理をしていませんか?私が自律神経失調症だったときのお話

近年では、自律神経失調症はよくメディアに取り上げられ、情報の整備も進みました。

それは同時に、「本能型」以外の症例が増えたという事実でもあります。これほど症例が蔓延し、一般的になってしまった事実を、軽く受け止めないでください。

かつて、私自身も軽度ですが自律神経失調症になったことがあります。だからこそ一言告げたい。自律神経失調症だと診断された人、自分がそうではないかと疑っている人は、今の生活環境を振り返ってください。

私が初めて発症した時は学生時代。その時は自律神経失調症は一般的な症例ではありませんでした。

だからこそ、近所の小さな病院から即座に大型総合病院へと回され、その後も総合病院の中の科を延々とたらい回し。原因不明のまま五度に渡って薬が変わり、一度症状が治まり通院を取りやめるも再発し、ようやっと自律神経失調症だと判明するまで数か月を要しました。

その後も、完治したと証明されるまで処方された薬を飲みながら、約五年間を定期診断とカウンセリングの為に通院する日々を送ったことがあります。

私が自律神経失調症から完治した時のことは、今でも覚えています。進学に伴い、生活環境が変わりました。たったそれだけで、私のストレスから発症した自律神経失調症が治りました。

今のあなたの環境はストレスに満ちていませんか?自分は大丈夫だと過信していませんか?こんな環境へっちゃらだと頑張っていませんか?

かつて、私も過信していました。大丈夫だと思っていた自分の精神が崩れ落ちる寸前なのだと、体が警告するまで。自律神経失調症が発症するまで大丈夫だと信じ続けていました。

できるならば今回紹介した四つのタイプを読み返してください。原因を見てください。四つのタイプの内、三つがストレスを原因としている事実に注目してください。

ストレスを脱却できないと悩んでいるならば、周りを見渡してください。

今の時代、カウンセリングを担う人たちは多くなりました。悩みを打ち明けるための場所も増えて、自治体が主催するコーナーも多くなりました。探せば吐き出すところは沢山あります。ただ口に出して愚痴を聞いてもらうだけでも、心は軽くなります。

本能型ならば、付き合っていくしかないでしょう。生まれついた身体は一生涯付き合っていくものです。上手に付き合って、改善を目指して頑張るのも手です。しかし、それ以外の三つのタイプならば、脱却できるのです。

「あなたの生活環境は、本当に大丈夫ですか?」

自律神経失調症を何とかする前に、今一度自分を見つめてください。四つのタイプから心当たりのある物を探して、原因を排除したり、乗り越えるために動き出しましょう。

そして、元気な自分に会いに行ってくださいね!

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