健康生活TOP 食生活 香辛料の効果効能がすごい!スパイスやハーブの使い方と注意点

香辛料の効果効能がすごい!スパイスやハーブの使い方と注意点

様々な香辛料

私たちが普段何気なく使っている「香辛料」。食べ物に風味をつけ、見た目を彩り豊かにしてくれる、毎日の食事に欠かせないアイテムですよね。実は、この香辛料が私たちの健康や体質改善に役立っていることをご存知でしょうか。

しかし、香辛料は身体に良い影響を与えてくれるばかりではありません。間違った使用法でアレルギーや中毒症状を引き起こしたり、妊娠中に多量摂取することで体調を崩してしまうこともあります。

香辛料の種類や使い方、簡単なレシピや使用上の注意点など、香辛料を使って毎日の生活をより豊かに過ごす方法をご紹介します。

そもそも香辛料ってなに?スパイスやハーブの違い

香辛料と聞いて最初に思い浮かぶものはなんでしょう。普段の料理に欠かせないコショウ、風味を豊かにするニンニク、辛味を加えるトウガラシなど、用途によって種類も様々です。

歴史から学ぶ香辛料の役割とともに、「スパイス」や「ハーブ」といった名称の違いについてもご説明します。

世界から日本へ…香辛料の歴史

香辛料の歴史は大変古く、肉や魚を好む西洋では、食を豊かにするという目的よりも、臭みを消すために使われたり、新鮮な食材の手に入りにくい冬期の間、傷みやすい食材を保存するために使われました。

当時は防腐・殺菌の効果だけでなく、香辛料には「魔除け」の効果もあると信じられていたため、なくてはならない大変貴重なものでした。

食生活に欠かせない香辛料。しかし、ヨーロッパではそのような用途で使用する香辛料の収穫が気候的に難しかったため、海を渡り、アジア諸国から輸入をはじめました。大航海時代のはじまりです。

香辛料は中国大陸の文化とともに日本へも渡来しました。古事記によると、コショウを日本へ持ち込んだのは、鑑真であったといわれています。

日本で古くから親しまれている香辛料といえば、ワサビやショウガ、サンショウなど、食料の保存というよりも、風味を豊かにする「薬味」のような役割を担った香辛料が好まれました。

明治維新後、西洋文化とともに渡来した西洋の香辛料は、なじみがなく、なかなか一般家庭の食卓で使われることは少なかったようです。現在ではどのレストランでも当たり前のように使われている香辛料も、一般家庭への普及は第二次世界大戦以降だといわれています。

イタリアンブームからエスニックブーム、そして近年の韓国ブームを通して香辛料の需要は一気に増え、日本人の食卓になくてはならないものとなりました。

香辛料が普及するにつれて、その種類や使用方法も増え続けています。

スパイス&ハーブ教室や、香辛料アドバイザー・スパイスコーディネーターなどの資格も登場し、より幅広い知識で香辛料を学ぶことができます。

香辛料の主な役割

様々な使い方がある香辛料ですが、主な役割は以下の3つに分類されます。

嗜好性 食べ物に香りや辛味、苦味などを加える。
保存性 抗酸化・抗菌作用により、食材を腐りにくく保つ。
健康増進 利尿や便通を改善。民間療法に使われる。

香辛料は少量ずつしか摂取しないため気づきにくいですが、

  • 食欲増進
  • 疲労回復
  • 消化吸収の促進

など、私たちの健康維持に大変役立っています。

スパイスとハーブのちがいとは?

料理本などで、香辛料を

  • スパイス
  • ハーブ

とあらわすことがあります。どのようなちがいがあるのでしょうか。

スパイスは葉や茎、花の部分をのぞいた、植物の種子・皮・根が主な原料です。

  • ナツメグ
  • クローブ
  • サフラン
  • トウガラシ
  • コショウ
  • シナモン

など、植物を細かく粉末加工し、食べ物の風味や香り、色を加える調理補助食品として使用します。

西洋では肉や魚の臭い消しとして使用され、冷蔵庫のない時代、スパイスは同じ重さの黄金と等価で取引されるほど貴重であったといわれています。

ハーブはラテン語で「herba」を語源とし、植物の葉・茎・花が原料です。

  • バジル
  • ローズマリー
  • タイム
  • セージ
  • オレガノ

など、香り豊かで、食用以外にも様々な使用方法があります。

スパイスが350~500種類程度なのに対し、ハーブの種類は万を超えるといわれ、ヨーロッパでも古来から重宝されていました。

ヨーロッパでは自国内で栽培できるものをハーブと呼び、輸入される植物の部位をスパイスとよんでいましたが、スパイスとハーブのちがいに、世界的に統一された決まりはありません。

また、国によって、同じ植物でも利用方法が異なることがあります。

例えばコリアンダーの葉はヨーロッパでは香りと薬味のあるハーブとして使用されますが、 ベトナムでは野菜や食材として食卓に並びます。

また、コリアンダーの葉はハーブ、種はスパイスとして使われることが多く、同じ植物でも部位によって名称が異なります。

コショウは英語で「pepper」、トウガラシは「red pepper」とよばれますが、植物学的にはまったく種類がちがいます。

コショウの原産地であるインドへ至る航路を見つけ出すためにはじまった大航海時代。その過程でたまたま発見されたアメリカ大陸で発見され、西洋へともたらされたものがトウガラシだといわれています。

みんな大好き!カレーに使われる香辛料の特徴と健康効果

香辛料は用途によって、把握しきれないほど様々な種類が存在します。

今回は、みなさんの大好きなカレーに使われる代表的な香辛料をご紹介します。

ターメリック

カレーの着色スパイスとして使われます。別名をウコンともいい、二日酔い防止にも効果があることから、健康食品としても注目されています。

クルクミンという成分が多く含まれているため、胆汁の分泌を促進させ、肝機能を高めます。抗酸化・抗炎症作用に優れているだけでなく、新陳代謝の活性を促す効果もあるといわれています。

また漢方では止血効果があるといわれており、皮膚炎の殺菌などにも使われます。

ガーリック

世界各国で使用されるガーリックは疲労回復や体力増強に効果がある香辛料ですが、刺激が強いため、大量摂取には注意が必要です。

強い殺菌効果だけでなく、食欲減退や消化不良のときに食べると、アリシンが胃の働きを活発にし、ビタミンB1の吸収を高めます。

またアリシンは疲労回復にも効果があるといわれています。ビタミンB1の豊富な豚肉や大豆製品と一緒に摂取しましょう。

ジンジャー

香辛料としてだけでなく、食材としても古くより日本で親しまれているジンジャー(ショウガ)。

発散・解熱・保温などの効果のほかに、殺菌作用もあわせもっているため、風邪の療法・免疫力の向上にぴったりの香辛料として使われます。

発汗作用のほかに胃を丈夫にする働きもあり、病気の予防に効果的です。

カルダモン

「香の王様」ともよばれるカルダモン。海外では口臭・体臭を消す香辛料として知られています。甘く、エキゾチックな香りが特徴です。

疲労回復・整腸作用など、身体に良いだけでなく、精神を落ち着かせる効果もあります。

インドでは食後にカルダモンの粒を噛み、香りのデザートとして楽しんでいるそうです。

トウガラシ

カレーの味を決める重要な香辛料であるトウガラシは、チリ・レッドペッパーともよばれ、主に辛味をつけるため使用されます。

カプサイシンという成分が血行を促進し、身体を温めるだけでなく、脂肪の燃焼にも効果があります。

また抗酸化作用・老化防止にも効果がみられ、積極的に取り入れたい香辛料のひとつとして注目されています。

コリアンダー

別名カメムシソウともよばれるように、独特の風味・香りがあります。パクチーともよばれ、エスニック料理に必要不可欠な香菜です。

葉にカロチンやビタミンが豊富に含まれているため、胃腸の働きを促進させ、新陳代謝を活性させる働きがあります。

ほかにも食欲増進作用・鎮痛・血液浄化・発汗作用があり、かゆみ止めとしても使われるなど、幅広い効能があります。

クミン

インド料理に必須の香辛料のひとつで、ソーセージなどの加工食品にも使われています。

解毒・消化促進などの効果のほかに、抗酸化作用・免疫力の向上などにも効果があるため。ガンや循環器系の病気に対する予防にもなるといわれています。

また、胃腸内にたまるガスを予防する効果もあり、下痢や腹痛の治療薬としても使われます。

ローリエ

さわやかな芳香があるため、料理の香りづけに使用されます。長時間煮込むと苦味がでるので、さっと入れてとりだしましょう。

ローリエに含まれるシネオールという成分が胃液の分泌を刺激し、胃の不調を改善する効果があるといわれています。

また、ローリエの葉には防虫効果もあり、米の虫よけに使われることもあります。

ガラムマサラ

ガラムマサラは、いろんなスパイスの入ったミックススパイスです。基本はシナモン・ナツメグ・クローブの3種類で、ほかにもカルダモン、コショウ、ベイリーフなどが使われます。

  • シナモン:発汗、解熱、鎮痛、健胃、抗菌効果。
  • ナツメグ:下痢、腹痛、健胃、食欲改善、不眠症。
  • クローブ:老化防止、身体を温める、健胃、整腸、歯痛。

など、健康に役立つ成分がたくさん含まれています。

体調不良のときは、おかゆ・スープ・うどんなど胃にやさしく、消化しやすい食事が好まれます。

実は、体調改善に役立つ香辛料がたくさん含まれているカレーも、健康に効果があるといわれています。

しかし、ただカレーを食べるだけで体調が改善されるわけではありません。自分の体内の様々な不具合にあわせて、香辛料を選ぶ必要があります。

インドやネパールでは食事のほとんどがカレーです。彼らは体調にあわせて香辛料や味付けを変えることで健康を維持しています。

自分の体調・体質にぴったりの香辛料を適量摂取し、体質改善を目指しましょう。

身体と香辛料の意外な関係?香辛料をかしこく使って冷えを予防

香辛料には、臭みを消したり、見た目を鮮やかにする効果だけでなく、体調のバランスを整え、健康を維持する「食事療法」のような効果もあります。

自分の体調にあわせて香辛料を組み合わせることで、身体に負担をかけず、良好な健康状態を維持することができます。

冬場は特につらい「冷え性」。手や足が冷えてなかなか寝付けない人も多いのではないでしょうか。

香辛料には身体を温める作用をもったものがたくさんあります。

  • ショウガ
  • トウガラシ
  • シナモン

など、身近な香辛料で冷えに打ち勝ちましょう。

香辛料を使って簡単に身体を温める方法のひとつに「スパイスココア」があります。

本来、ココア自体にもミネラルや食物繊維が豊富に含まれているため、栄養価の高い飲み物として好まれています。またカカオポリフェノールという抗酸化物質にシワ・シミを防ぐ効果もあるため、美肌・美容にも効果があるとして注目を集めています。

そんな身体に良い効果をもたらしてくれるココアに、香辛料を追加することで、さらに素敵な効能を得ることができます。

例えば、ココアと相性の良いシナモンにはコレステロールを下げる効能があり、さらに鎮痛剤の役割もしてくれることから生理痛の症状にも効果があります。

また、ココアに少量のナツメグを加えることで、身体が温まり、消化不良の改善にも役立つといわれています。

レシピは簡単。普段通りに作ったココアに、お好きな粉末香辛料を適量加えるだけです。入れすぎると香りや味・効能も強くなってしまうので注意してください。

様々な疾患に効果のある香辛料

香辛料は体調を改善するだけでなく、様々な疾患に効果があるともいわれています。

例えばカレーに含まれる香辛料でも紹介したターメリックは、脳機能活性化により、アルツハイマー病の予防に効果があることが発表されました。同じくイタリア料理で使われるハーブ、セージにも、アルツハイマー病の予防・症状改善に効果があるといわれています。

またシナモンをスプーン半分の量で40日間摂取したところ、悪玉コレステロールと油脂成分の数値が大きく下がったというリサーチも発表されました。

自分の症状に応じた香辛料を適量摂取することで、慢性的な身体の不調を改善しましょう。

使い方は無限大!?香辛料と食材の相性

香辛料は食材と組み合わせることで無限にアレンジができます。しかし、すべての香辛料がすべての食材とぴったり合うわけではありません。

香辛料にはそれぞれ匂い・味・食感などの特徴があり、相性の良い食材、悪い食材があります。

ローズマリーやタイムなどの香辛料は肉・魚などの臭みをとるために使われ、パプリカやサフランなどの香辛料は、主に料理の色付けに使われます。

トウガラシやペッパーで辛味をつけ、さらにガーリックやパセリで風味をつけるなど、組み合わせることでより美味しさが増す香辛料もあります。

また、普段の食事だけでなく、

  • ハーブティー
  • お菓子
  • オイル

など、様々な使い方で香辛料を楽しむことができます。

ハーブとオリーブオイルさえあれば誰でも簡単に作れる「ハーブオイル」は、いつもの魚・肉料理やサラダ、オムレツを格別に美味しくしてくれる魔法のオイルです。

使うハーブは1種類でもOK。2・3種類をミックスすれば、さらに深みのある味わいとなります。

作り方は簡単!

  • まずは洗ったハーブを完全に乾かし、消毒した保存用の瓶に2・3枚入れます。
  • 残りのハーブとオリーブオイルを鍋に入れ、沸騰させないよう弱火でゆっくり5分ほど温める。
  • 冷めるまで放置する。
  • 先ほど用意した瓶にそそいで、密閉したまま1週間ほど寝かせれば出来上がりです。

さらにガーリックやナッツ類、トウガラシと組み合わせれば、より強い香りと風味を楽しむことができます。

このハーブオイルをビネガーや塩、レモンと混ぜあわせるだけで、特別な自家製ドレッシングが出来上がります。また、パスタやピザに香りづけとして回しかければ、いつもと一味違う特別なメニューとして家族に喜ばれること間違いなしです。

漬けておくだけで簡単に料理のバリエーションが広がるハーブオイル。ぜひご家庭でもお試しください。

エッセンシャルオイルなど香辛料を食材以外で使う方法

香辛料はその多種多様な効能や香りの良さから、食材だけでなく、様々なものに使われています。

  • コスメ
  • ポプリ
  • 染料
  • エッセンシャルオイル

特に精油ともよばれるエッセンシャルオイルは、私たちの暮らしの様々な場面で使うことができます。

エッセンシャルオイルの使い方

アロマテラピーに欠かすことのできないエッセンシャルオイル。植物の花や、果皮、樹皮、根、種子、樹脂などから抽出した、100%天然のオイルです。

また、精油という表記がなく、人工香料やアルコール、植物油の混じったオイルはアロマオイルとよばれ、エッセンシャルオイルとはまったく別のものです。

どちらも基本的には香りを楽しむために使われますが、エッセンシャルオイルはお風呂に入れたり飲み物に混ぜるなど、活用の幅が広いです。

それに比べて、アロマオイルは身体に直接触れても大丈夫であるという表記がなければ、香りを楽しむ以外の用途にはつくられていないので注意してください。

香辛料を使用したエッセンシャルオイルには、

  • ベイオイル(成分:ローレル)
  • クミンオイル(成分:クミン)
  • ブラックペッパーオイル(成分:ブラックペッパー)

など、様々な種類があります。自分の体調・体質に応じて使い分けましょう。

エッセンシャルオイルは

  • アロマランプ
  • 入浴
  • マッサージ

など、工夫次第で様々なアレンジができます。その香りと効能で私たちの心身に素晴らしい作用をもたらしてくれる、天然のオイルをぜひお試しください。

ティッシュやハンカチを使えば、いつでも手軽にエッセンシャルオイルを楽しむことができます。

気分が落ち着く効能のあるエッセンシャルオイルを、ティッシュやハンカチに1・2滴たらし、鼻を近づけて深く吸入します。香りを直接吸い込むことで、エッセンシャルオイルの成分をより効率的に得ることができます。

深く眠りたいとき、作業に集中したいとき、大事な面接があるときなど、様々な場面に応じて活用しましょう。

間違った使用法で大惨事に!?香辛料の正しい使い方

効果効能がたくさんある香辛料ですが、使い方を間違えると健康被害を起こしかねません。

正しい使用方法と、香辛料で危険にさらされてしまう可能性がある例について見てみましょう。

妊娠中は香辛料を控えるべき?

妊娠中は食べたものがそのまま赤ちゃんの栄養になってしまうため「これは食べても大丈夫?」と不安になることも多いかと思います。そのひとつに、妊娠中は香辛料、特にカレーやキムチなどの、刺激が強い辛い食べ物を控えるべきだといわれることがあります。果たして本当でしょうか。

辛い物はタバコやアルコールとちがい、食べてしまったからといって赤ちゃんに悪影響を与えることはまずありません。しかしカレーやキムチに含まれる香辛料を過剰摂取してしまうことで、妊娠中の身体にダメージを与えてしまうことがあります。

妊娠中はホルモンのバランスが乱れ、免疫力も低下しやすくなります。トウガラシには食欲増進の効果があるため、大量に摂取することで胃もたれや胃痛を引き起こす危険性があります。

また、辛味を和らげるためにご飯などの炭水化物や水分を多くとってしまい、身体がむくんだり、体重増加による様々な合併症の恐れもあります。辛い物には塩分も多いため、妊娠高血圧症候群にも注意しましょう。

しかし、妊娠中、無性にスパイシーなものを食べたくなることもあります。適量であれば、赤ちゃんへの影響はありませんので、安心して食事を楽しんでください。大事なのは神経質になりすぎず、ストレスをためないことです。

ほかにも妊娠中に注意すべき香辛料に、

  • ターメリック
  • シナモン
  • タイム
  • セージ
  • バジル
  • ナツメグ

などがあります。これらの香辛料は子宮収縮を促すといわれ、不正出血・流産・早産してしまう可能性があるので、積極摂取は避けましょう。

しかし、すべての香辛料が良くないというわけではなく、ジンジャーなどの身体が温まる香辛料は、妊娠中の大敵「冷え」を解消してくれます。また、ジンジャーにはつわりを抑えてくれる働きもあります。

どんな食材でも同じですが、食べ過ぎは良くありません。適量を守り、香辛料をかしこく使いましょう。

香辛料がアレルギーの原因に!?

カレーを食べたあと、吐き気や腹痛などの症状に悩まされたことはありませんか?実はそば・卵。牛乳などと同じように、香辛料にもアレルギーが存在します。

様々なジャンルの料理に使われる香辛料ですが、その多種多様な効能から、昔は薬として用いられていました。そのため、身体が敏感に反応しやすい人、持病の抱えた人、体調不良の人などが摂取したとき、体調に異変が生じる場合もあります。

例えばトウガラシを食べることで起こるといわれているアレルギーは主に3つあります。

  1. 口内炎
  2. 皮膚の炎症
  3. 胃痛

1つ目の口内炎は、トウガラシの刺激により、口内の傷が悪化した結果できてしまうものです。

2つ目の皮膚の炎症は、トウガラシに含まれるカプサイシンという辛味の元となる成分が副交感神経を活発化し、汗だけでなく皮脂の分泌まで増加させてしまうため、ニキビなどの皮膚トラブルが起こりやすくなってしまうことがあります。

3つ目の胃痛は、トウガラシなどの辛味の強い香辛料には胃の働きを活発化する作用があり、その刺激が強すぎると胃の粘膜を傷つけてしまうことがあります。胃痛だけでなく、十分に食べ物が消化されず、下痢・腹痛などを引き起こしてしまうこともあります。

アレルギー症状が起こるのはトウガラシだけではありません。シナモンやガーリック、コショウなどの香辛料にもアレルギーが確認されています。

「いつもとちがうカレーのルーを使うと湿疹が出た」「シナモンで身体がかゆくなる」など、あなたの身近にも香辛料のアレルギーは潜んでいるかもしれません。小麦粉や乳製品などに比べると認知度が低い香辛料アレルギーですが、身体に異変を感じたら、早めにお医者さんへ相談しましょう。

有毒性のあるハーブとは

その香りと効能から私たちの生活になくてはならないハーブですが、なかには有毒性をもつものもあります。特に注意したいのが、ハーブの「光毒性」です。

ハーブはその保湿性から、エッセンシャルオイルとしてボディマッサージや美容液に使用されます。アロマオイルとはちがって、100%天然のオイルなので、肌にも優しく、高い効果が期待される植物由来のオイルです。

しかし、エッセンシャルオイルには、肌につけた状態で紫外線を浴びると皮膚に多大なダメージを与える光毒性をもつものがあります。

  • ベルガモット
  • アンジェリカ・ルート
  • レモン
  • グレープフルーツ

以上の4種が主に光毒性があるとされるエッセンシャルオイルです。

光毒性とは、エッセンシャルオイルの濃度が高かったり、きつい紫外線にあたった結果、強い日焼けを起こし、

  • シミ
  • やけど
  • かゆみ
  • 発疹

などの症状が出てしまうことを指します。

光毒性は主に柑橘系のエッセンシャルオイルに含まれるといわれますが、上記の4種以外のものには、光毒性はないか、あっても無視しても良いレベルのものです。

また、エッセンシャルオイル自体、ハーブの成分が凝縮されたエッセンスなので、原液のまま使うと効き目が強すぎて、逆効果になってしまうことがあります。肌に直接ぬるときは、つけすぎないよう注意し、特に目やくちびるなど、粘膜に直接触れる部分には使用しないでください。

同じく、抵抗力の弱い3歳児以下の乳幼児やお年寄り、敏感肌の人は注意が必要です。

エッセンシャルオイルはほんの数滴でも効果がみられます。適量を守り、正しく使いましょう。

シナモンの過剰摂取に注意

食欲増進・疲労回復など、その様々な効能から身体に良いとされている香辛料ですが、健康・美容効果のためにと大量摂取することで、逆効果になってしまうこともあります。

例えば胃や腸の働きを整え、冷え性の予防にもなることで知られているシナモンですが、1日当たりの摂取量は0.6から3グラムが適量だといわれています。

それ以上摂取してしまうと、シナモンの甘い香りの元のひとつであるクマリンという成分により、肝障害を起こしてしまう危険があります。

お菓子や飲み物など、一般的な食生活での影響はありませんが、サプリメントなどで過剰摂取してしまわないよう気をつけましょう。

賢く使って生活に彩りを

普段私たちが何気なく使っている香辛料。トウガラシひとつにしても、辛味・彩り・風味づけなど、無限のアレンジが可能です。また、料理だけでなく、マッサージ・エッセンシャルオイルなど様々な使い方ができます。

自分の体質・体調にあわせて、毎日適量を摂取することで、健康な身体を目指しましょう。

香辛料はアルコールともぴったりです。香り豊かな香辛料を少量混ぜることで、いつもとはまたひと味ちがう風味が楽しめます。

辛口の赤ワインにスターアニス・クローブ・シナモン・砂糖を混ぜて弱火にかければ、ドイツで愛されるグリューワインの完成です。甘く優しい香りで、しあわせな気分になれます。ぜひお試しください。

キャラクター紹介
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