健康生活TOP 食生活 妊娠中に人工甘味料は危険?妊婦の甘い物やカロリーオフ食品の選び方

妊娠中に人工甘味料は危険?妊婦の甘い物やカロリーオフ食品の選び方

スイーツを食べる妊婦

甘いのにカロリーや糖質を含まない「カロリーゼロ」「糖質オフ」は、ダイエット中の人や甘い物が好きな人にとっては救世主のような存在ですね。

カロリーや糖質を大幅にカットできるのは、近年はさまざまな食品に使われるようになってきた人工甘味料のおかげです。

しかし人工甘味料は健康に良くないと示唆されることが多いため、妊婦さんは「摂取して大丈夫?」「摂取したらどうなる?」と気になってしまいますね。

果たして人工甘味料は私達にとって敵なのか味方なのか…妊婦さんはチェックしておきたい人工甘味料の危険性と付き合い方について説明していきます。

カロリーオフでおなじみ!日本で使われる人工甘味料は5種類

調味料の中で、甘味をつける目的のものを「甘味料」と呼びます。身の回りにある代表的なものには、料理に使う「上白糖」やコーヒーに入れるグラニュー糖がありますね。これらは大きくまとめて「砂糖」と呼ばれます。

砂糖の次によく知られている甘味料が「人工甘味料」ですよね。人工甘味料とは、名前の通り人工的に合成された甘味料のことです。

砂糖に比べてカロリーが低く糖質から作られていないので、砂糖と異なりカロリーや糖質の摂り過ぎの心配がありません。そのため、肥満や糖尿病を予防するとして、人工甘味料を使ったダイエット食品や健康食品が多く出回るようになってきました。

人工甘味料は砂糖と同じように料理や飲み物に使えます。砂糖と同じように台所やテーブルで使う調味料として販売されているものもあれば、市販の食品に添加されているものもあります。

カロリーオフ商品のパッケージを見ると、原材料名表示の中に人工甘味料の名前が入っていることもあります。甘いのにノンシュガ―・ノンカロリー・糖質オフ・糖率ゼロを謳っているならば、間違いなく人工甘味料が使われています。

人工甘味料の名前をご存知ですか?現在、日本で使われている人工甘味料は次の5種類です。

  • アスパルテーム
  • アセスルファムカリウム
  • サッカリンナトリウム
  • スクラロース
  • ネオテーム

これ以外の甘味料は人工甘味料とは言いません。是非、この5つの名前は覚えておいてくださいね。

もし人工甘味料が怖いので避けたいと思うなら、手っ取り早いのは、パッケージの表記をチェックしてこれらの人工甘味料が使われている物は買わない、食べないようにするに限ります。

ただし人工甘味料は幅広い商品に添加されているので、人工甘味料を100%避けることはとても難しいことなのです。

妊婦さんにとって大切なことは、なぜ人工甘味料が危険と言われるのか、摂取するとお母さんの体や赤ちゃんにどのような影響があるのか理解し、上手に甘味料と付き合うことです。そのためには人工甘味料の種類や性質をしっかりチェックすることが大切です。

甘くて低カロリーだけど欠点も?人工甘味料の強み・弱みとは

人工甘味料は砂糖の代替えとして同じように使うことができますが、材料・製法・特徴は砂糖と全く異なっていて、砂糖にはない強みと弱みを持っています。

【人工甘味料の強み】

  • 甘さが非常に強いため、ごく少量の使用で済む
  • カロリーが低い
  • 体に吸収されないので血糖値が上昇しない
  • 虫歯の原因になるショ糖を含まない
【人工甘味料の弱み】

  • 雑味(苦みや金属味)を感じやすく、不快な甘味が後に残りやすい
  • 種類によっては溶けにくいものや熱に弱いものもある

人工甘味料は少量でも甘味が非常に強いので「高甘味度甘味料」とも呼ばれます。甘味度とは甘さの感じ方のことで、砂糖と比べてどれくらい甘いかが基準になっています。高甘味度甘味料は、なんと砂糖の数百倍以上もの甘味度を持っているのが特徴です。

人工甘味料はカロリーもゼロまたはゼロに近い低さなので、人工甘味料を使えばダイエット中の人も甘い物を我慢せずに食べることもできるようになります。

また、近年は市販の食品もおいしさだけでなく健康を気遣うことが当たり前となってきており、人工甘味料を上手に活用すれば肥満や生活習慣病の予防につながるとして、各メーカーでも砂糖の代替えとして人工甘味料が幅広く使われるようになりました。

通常の食生活から摂取する範囲なら人工甘味料は安全!

しかし皆さんもご存知のように、人工甘味料は健康を害する危険性があるとも言われ、利用に関しては賛否の声が種々あります。

例えば「人工的な製法自体が危険」「発がん性があるかもしれない」「腎機能を低下させるかもしれない」などがありますが、これらの健康被害について実際のところははっきりわかっていません。妊婦さんが人工甘味料を使うのは、やはり危険なのでしょうか。

人工甘味料自体は安全性が認められている

使用が認められている5つの人工甘味料は、基本的には安全性が高い食品といえます。

人工甘味料は、厚生労働省が定める「食品衛生法」によって、食品への添加が許可されている「指定添加物」に分類されています。

指定添加物は、毒性実験を繰り返して行い、その評価によって安全性の高いことが認められた物でなければ許可が降りることがないものです。

またメーカーに対しては、食品衛生法で定められている使用基準値を下回るように添加することが義務付けられています。

使用基準値を下回っている限りは健康に影響がなく、市販の食品を普通に食べていれば人工甘味料を大量摂取する心配もありません。

通常の食生活から摂取する人工甘味料はごくわずか

実際に私達は市販の食品からどれくらいの人工甘味料を摂取しているのでしょう。

厚生労働省が毎年行っている「マーケットバスケット方式による 甘味料の摂取量調査」のデータによると、私達の人工甘味料の摂取量の平均は、「許容一日摂取量(ADI)」を大きく下回っていることが分かっています。

▼混合群推定一日摂取量と一日摂取許容量との比較

食品添加物名 一日摂取量
(mg/人/日)
一人当たりの
一日摂取許容量
(mg/人/日)
対 ADI 比
(%)
アスパルテーム 2344 0.00
アセスルファムカリウム 1.357 879 0.15
サッカリンナトリウム 0.112 223 0.05
スクラロース 0.825 879 0.09
ネオテーム 59 0.00

参照…厚生労働省「平成 27 年度マーケットバスケット方式による 甘味料の摂取量調査の結果」
※調査はスーパーなどで販売されている食品(混合飼料)を対象としている
※「-」は含有量が定量下限未満であることを意味する

例えばアセスルファムカリウムの1日当たりの摂取量は、1日に摂取しても良い許容量「ADI」の約0.15%と推定されています。アスパルテームやネオテームはほとんど摂取していないことも分かります。

もちろん食生活の内容には個人差があるので全ての人がデータの通りになるわけではありません。

しかし、少なくともADIを超えるためには平均摂取量の600倍以上の人工甘味料を摂取しなければならない計算となり、ほとんどの人は安全な範囲内で人工甘味料を摂取していることが推測されます。

危険な人工甘味料は現在使われていない

人工甘味料の危険なイメージを作り上げているのが「チクロ」「ズルチン」の存在かと思います。

チクロとズルチンは発がん性があり、40年以上前に全面使用禁止になった人工甘味料です。戦前にはよく使われていたので、高齢者の方はその名前もよくご存知でしょう。

チクロは催奇性(胎児が奇形になる可能性)があり、ズルチンは子供が舐めて死亡する事故なども数件起こすという危険な甘味料でした。

現在、そのような毒性の高い甘味料は使われていません。

ただし海外ではまだ製造されている可能性があり、中国から入って来る食品にチクロ(甜蜜素)が使われていたことから、現在でも検疫所で検査が行われているので、海外で製造された加工食品は一応よくチェックしてから食べるのがのぞましいです。

妊婦さんにとっての人工甘味料

人工甘味料は安全性の高い甘味料ですが、体質などによって健康に影響を及ぼす可能性もあります。100%安全と言い切れないという意味で、妊婦さんが食事を考える際には人工甘味料はなるべく避けるのが安心といえるでしょう。

もしも毒性のある成分をわずかに摂取した場合、一般の人なら問題ないとされる量でも妊婦さんの場合はおなかの赤ちゃんに影響が出てしまう可能性が出てきます。

お母さんが摂取した成分はへその緒を通して胎児に送り込まれ、子供や大人と違って胎児は体がとても小さく機能が未熟なために、微量の成分でも体の発達に影響を強く受けやすいためです。

ただし、少し食べてしまったからと言って必ずしも赤ちゃんに問題が起こるわけではないので、神経質になり過ぎる必要はありません。

ダイエット食品・健康食品以外の一般的な食品(菓子、パン、調味料、飲料水、漬け物など)にも人工甘味料が幅広く使われるようになってきており、完全に人工甘味料ゼロを目指すことも難しくなっています。

人工甘味料が添加された商品を極端に避けると食生活が大きく制限され、かえって妊娠中に必要な栄養が摂りにくくなって赤ちゃんの発達に差し支える可能性も出てきてしまいます。

そこで、妊婦さんが人工甘味料と上手に付き合うには、次の点に注意することをおすめします。

料理や飲み物に砂糖の代替としてダイエットシュガーなどの人工甘味料を使わないようにしましょう。 またカロリーや糖質がカットできるからといって、ノンカロリー・ノンシュガー・糖質オフを謳った商品に頼るのはやめましょう。

パッケージの原材料表示を見て添加物の名前をチェックし、自分が口にする食べ物の安全性をきちんと把握する習慣をつけましょう。

少量なら人工甘味料が危険といえないので極端に恐れず、予算・手間・食事のバランスを考慮しながら妥協して人工甘味料が添加されている食品と上手に付き合い、栄養のバランスが崩れないようにしましょう。

アスパルテームは、8万人に1人の割合で胎児が「フェニルケトン尿症」という先天性代謝異常疾患を起こすリスクを持っています。妊娠中はアスパルテームを使わないようにしましょう。

人工甘味料ではなくほかの甘味料なら安心というわけでもありません。どの甘味料にも弱みがあります。特に砂糖は肥満・糖尿病・虫歯のリスクが高いので、摂り過ぎには注意が必要です。

甘い味はクセになりやすい(依存性が高い)ので、甘い食べ物はなるべく控える習慣をつけましょう。

また人工甘味料がどのような物かよく知らずに口にするのもちょっと不安がありますよね。妊婦さんは人工甘味料の特徴を把握し、納得した上で安心できる食生活を送るようにしましょう。

材料も性質も似ていない?天然の砂糖と人工甘味料の違いは

砂糖と人工甘味料はどちらも甘くて、サラサラした粉末だったりシロップだったりとよく似ていて、甘味料という目的では全く同じように使うことができるものになっています。

しかし砂糖と人工甘味料では、材料・製法・特徴は全く異なっているのです。

糖質系甘味料と非糖質系甘味料の2種類がある

まず甘味料は「糖質系甘味料」と「非糖質系甘味料」の2つに大きく分けられます。そして、次のような種類に細かく分かれます。

▼甘味料の種類

糖質系甘味料 非糖質系甘味料
  • 砂糖
  • でんぷん由来の糖

→ブドウ糖・果糖・イソマルオリゴ糖など

  • その他の糖

→乳糖・トレハロース・フラクトオリゴ糖など

  • 糖アルコール

→キシリトール・還元パラチノース
ソルビトールなど

  • 天然甘味料

→ステビア・グリチルリチン・羅漢果など

  • 人工甘味料

→アスパルテーム・スクラロース
 アセスルファムカリウム・サッカリン
ネオテーム

このように、砂糖は糖質系甘味料で人工甘味料は非糖質系甘味料といった区分の違いがあります。また表を見ると砂糖と人工甘味料以外にも甘味料にはたくさんの分類があることもお分かりいただけるかと思います。

この糖質系甘味料と非糖質系甘味料の違いは、一言で言うと「糖から作られているかどうか」になります。

  • 糖質系甘味料…糖を精製して結晶化させた物
  • 非糖質系甘味料…糖以外の材料を精製して結晶化させた物

人工甘味料とほかの甘味料との違い

糖質系甘味料は、天然の食品から抽出された糖が主な材料です。植物から抽出したブドウ糖や果糖、牛乳に含まれる乳糖などから作られていて、糖の種類や糖同士のくっつき方の違いによってさまざまな甘味料に変わります。

砂糖は、含まれているショ糖(ブドウ糖と果糖がくっついたもの)が体に必要なエネルギーでカロリーも高いので、摂取し過ぎると肥満の原因になってしまいます。

糖アルコールは自然界に存在する成分で、カロリーが低く虫歯の原因にならないためお菓子やガムの甘味料にもよく使われています。キシリトールパラチノースがおなじみですね。名前には人工的な雰囲気も漂いますが人工甘味料ではないので間違えないようにしましょう。

一方、非糖質系甘味料は、甘味を作り出すことのできる成分から作られています。

例えば、天然甘味料の「ステビア」はキク科のステビアというハーブの葉から抽出したステビオサイドなどの成分で作られ「グリチルリチン」は漢方にも使われるマメ科の甘草から抽出した甘味成分で作られています。

人工甘味料は、天然成分以外の物質と薬品を合成反応させて作ります。原材料はアミノ酸や有機化合物などさまざまです。その人工的な製法自体が体に良くないイメージを一層強くしているのかもしれません。

砂糖以外の甘味料は、戦後の砂糖が大幅に不足した時代に砂糖の代替えとして開発されましたが、現代ではその位置づけが変わり、ダイエットや糖質オフ、虫歯予防のために人工甘味料がもてはやされるようになっています。

人工甘味料はどうしても人工的な風味が残るため、使う時には複数を組み合わせ、それぞれの強みを生かして弱みをフォローすることでより砂糖に近いおいしさが追及されています。

使われている物は?人工甘味料の特徴をチェックしておきましょう

それぞれの人工甘味料がどのような食品に添加されているのか、また味や製法など特徴についてチェックしてみましょう。

人工甘味料「アスパルテーム」

人工甘味料の中で最も一般的なものがアスパルテームです。1965年にアメリカで開発され、国内では1983年に指定添加物に追加されています。

フェニルアラニンが含まれているため、先天的にフェニルアラニンの代謝ができない「フェニルケトン尿症」の人はアルパルテームを使うことができません。

胎児がフェニルケトン尿症だった場合にお母さんがアスパルテームを常用すると、胎児の脳の発達に影響を及ぼす可能性があると示唆されています。

使われている物
医薬品添加物に指定されており、薬を飲みやすくするため製剤に添加されています。食品では、卓上甘味料、スポーツドリンク、炭酸飲料、ジュース、お菓子などに使われています。
特徴
食品に利用されるアスパルテームの甘さは、砂糖の170~230倍といわれています。風味は砂糖に似て、甘味もすっきりしていますが、人によっては甘さと苦さが後をひくこともあります。ほかの苦味をマスキング(隠す)する効果も持っています。

エネルギー換算係数(=1gあたりのカロリー)は砂糖と同じ4kcal/g なので、アスパルテーム自体はそれほどカロリーが低いとは言えません。

しかし使用量が少しで済むので結果的にカロリーをカットすることになり、ダイエットシュガーとして人気があります。

熱に弱いので、加熱調理用の甘味料ではなく卓上用のダイエットシュガーに適しています。

製法
アミノ酸の「フェニルアラニン」と「アスパラギン酸」を結合、結晶化させます。
実際にはほかの人工甘味料に比べ摂取されることが少なくなっていますが、やはり妊婦さんはパッケージを見てアスパルテームが添加されていない商品を選ぶのが確実です。

人工甘味料「スクラロース」

スクラロースは1976年に英国で開発、約80か国以上で指定添加物に指定される一般的な人工甘味料です。日本では1999年年に指定添加物に追加されています。

使われている物
マスキング効果が高いので医薬品添加物に指定され、製剤に添加されています。

ノンカロリーの健康食品や加工食品、デザート、パン、スポーツドリンク、コーヒー飲料、農畜産物加工品に幅広く使われています。

特徴
砂糖の約600倍の甘さがあります。マスキング効果が高く、塩味、苦味、酸味などの不快さをやわらげるのが得意です。スクラロース自体に苦味は少なく、甘さは砂糖に似てまろやかです。ほかの人工甘味料の苦さをマスキングするためにも使われます。

エネルギー換算係数は0kcal/gで、ノンカロリーにしたい時に使われます。

製法
ショ糖の水酸基3つを塩素原子に置き換え、結晶化させます。

人工甘味料「アセスルファムカリウム」

アセスルファムカリウム(アセスルファムK)は、1967年にドイツで開発され、日本では2000年に指定添加物に追加されました。

使われている物
ノンカロリーの食品や飲料、ガム、錠菓、キャンディ、清涼飲料水、ジャム、アイスクリーム、漬け物などに使われています。
特徴
砂糖の約200倍の甘さがあります。すぐ甘味が立ちキレの良い甘さが特徴ですが少し苦味があり、甘さや苦さが舌に長く残ると感じる人もいるようです。

エネルギー換算係数は0kcal/gで、ノンカロリーにしたい時に使われます。

製法
酢酸から合成されるジケテンにスルファミン酸、水酸化カリウムなどを合成させて精製します。

人工甘味料「サッカリンナトリウム」

サッカリンは1978年にアメリカで偶然発見された人工甘味料です。サッカリンは水に溶けにくいためナトリウム塩にして水に溶けやすくして使われています。

1960年代に行われた動物実験でラットに膀胱がんが発生したことから発がん性が疑われ使用禁止になっていましたが、その後の研究によって現在は発がん性物質ではないとされています。

海外ではよく使われていますが、日本では安全性を考慮して食品への使用に制限量を定めています。

使われている物
ドラッグストア等で甘味料として販売され、漬け物、佃煮、醤油に使われることもあります。 ただ、加工食品には積極的に使うことがなくなってきており、サッカリンナトリウムの代わりにアスパルテームやスクラロースを使うことが主流になってきています。

サッカリンはチューインガム飲みに添加することが許可されています。食品ではありませんが、歯磨き粉には風味を良くするためにサッカリンナトリウムが使われています。

特徴
サッカリンナトリウムは砂糖の200~500倍の甘さを持っています。砂糖に近い甘味がありますが、後に残りやすいのが特徴です。

エネルギー換算係数は0kcal/gで、ノンカロリーにしたい時に使われます。

製法
さまざまな方法があり、その一例にはトルエン、無水フタル酸などを合成してサッカリンを作り、水酸化ナトリウムで中和してサッカリンナトリウムを精製する方法があります。
アメリカでは、ダイエットシュガーとしてレストランの食卓甘味料でもおなじみです。

人工甘味料「ネオテーム」

ネオテームはアメリカで開発された新しい人工甘味料。アスパルテームを材料にさらに甘味を強くした、アスパルテームの進化版といった感じです。

日本では2007年に指定添加物に認可されました。日本で認可されている指定添加物の人工甘味料の中で最も甘いです。

使われている物
キャンディ、ガム、スナック菓子、健康食品などの甘味づけに使われています。
特徴
ネオテームの甘さは、アスパルテームの30~60倍、砂糖の7,000~13,000倍と非常に強いです。

甘味の感じ方は砂糖によく似ており、苦みや金属味がなく後味がスッキリしているのが特徴です。マスキング効果が高く、ほかの人工甘味料の欠点や食品の不快な風味を隠すのも得意です。

エネルギー換算係数は2kcla/gで、カロリーは砂糖よりやや控えめです。使用量がごくわずかで済むのでカロリーカットに役立ちます。

製法
アスパルテームから精製されます。

胎児に影響も?やはり人工甘味料を摂らないほうが良い理由は

安全性が確認されている人工甘味料も、長期常用した場合には健康に害を及ぼす可能性が出てくると言われます。これは人工甘味料に毒性があるかどうかとはまた別の問題です。

人工甘味料の常用によって起こる作用が妊婦さんの母体や胎児に影響を及ぼす可能性があるため、妊婦さんが人工甘味料をわざわざ使うのはあまりすすめられません。

人工甘味料が妊娠糖尿病を招く可能性がある

糖が入っていないはずの人工甘味料を摂取しても、糖質を摂取した時と同じように膵臓からインスリンの分泌が促進されると言われています。

インスリンは血糖値をコントロールするホルモンですが、インスリンの分泌が続くと膵臓が疲弊してインスリンを分泌する機能が衰え、やがて血糖値の下がらない状態が続く糖尿病を引き起こしてしまう可能性があります。

妊娠中は血糖値が上昇しやすいため「妊娠糖尿病」になり、胎児の発育に影響を及ぼす恐れが出てくるため、特に甘い物の付き合い方には注意が必要です。

人工甘味料を使っているのに尿検査で尿糖が出てしまった人は、糖質オフのために人工甘味料を使うことをやめ、医師の指導に従って食生活を調整してください。

人工甘味料が肥満を招く恐れがある

そのため、インスリンが大量に分泌されると空腹感がもたらされ、食べ過ぎにつながり肥満を引き起こしやすくなると言われます。

妊娠中に体脂肪が増えると産道が狭くなって分娩に時間がかかりやすくなるほか、早産や胎児の発育障害の原因となる「妊娠高血圧症候群」のリスクを高めてしまいます。

人工甘味料にカロリーがなくても、ほかの食事を食べ過ぎてしまうと意味がなくなります。

人工甘味料を摂り続けると甘い物の依存が起こる

また甘い味には依存性(中毒性)があるため、人工甘味料を常用していると「人工甘味料の強い甘さがないと物足らない」と感じるようになってしまうこともあります。

人工甘味料に依存が起こるようになると、味覚が人工甘味料特有の甘さに慣れてしまって、もっと強い甘さを求めるようになり、結果として甘い物の食べ過ぎによる食生活の乱れ、栄養バランスの乱れを引き起こしてしまいます。

妊娠中の食生活は胎児の味覚の発達にも影響していると言われます。赤ちゃんが人工的な甘みに慣れてしまうのは問題ですね。妊婦さんは人工甘味料の依存が起こらないよう、甘い物とは上手に距離を置く必要があります。

人工甘味料で下痢をすると子宮が収縮するおそれもある

人工甘味料、糖アルコール系の甘味料を摂取するとお腹がゆるくなる場合があります。キシリトールやパラチノースを使ったガムやキャンディのパッケージには「お腹がゆるくなる場合があります。」と注意書きがありますね。

これは甘味料が腸で吸収されない性質を持つため、便の水分が多くなるために起こる現象です。

妊娠中の下痢は刺激で子宮が収縮しやすいため、お腹がゆるくなりやすい人は妊娠中の人工甘味料と糖アルコール系甘味料は避けるのがのぞましいです。お腹がゆるくなりにくい人もこれらの甘味料を使った食品を大量に食べると下痢をすることがあるので気を付けましょう。

やはり天然の砂糖が安全!ただし妊娠中の甘い物は控えめに

妊娠中は、胎児を健やかに成長させて分娩をスムーズにするため、栄養バランスのとれた食生活と体重管理が求められます。甘い物・甘味料の摂り過ぎはもちろんNGです。妊娠中は甘味料とどのように付き合えばより安全なのでしょう。

  • 調味料にはミネラル豊富な「甜菜糖」「黒砂糖」「きび砂糖」「はちみつ」がおすすめ
  • 糖質系甘味料・天然甘味料も多用すれば健康を害するので使い過ぎには注意
  • 甘いものが食べたい時は自然な甘みが楽しめる果物・芋・豆がおすすめ
  • なるべく加工品を買わず手作りを心がければ、より安心
  • 調理は酸味や香りづけで味を引き立たせ、砂糖を控えめにするのが効果的
  • 水分補給は糖分を含まない水やお茶ならノンシュガーノンカロリーで安心

とはいえ、妊娠中に要求される健康管理は非妊娠時より厳しめなので、完璧にこなすのは大変ですよね。真面目に頑張ろうとするとストレスが強くなってしまうので、時には外食や出来合いの物も上手に取り入れて、無理のない健康管理を心がけましょう。

繰り返しますが、人工甘味料は通常の食生活で摂取する範囲ならば神経質に避ける必要はないものです。しかし安全性が100%と言い切れない以上は、妊婦さんがわざわざ選んで常用するものではないのです。

今まで「ダイエットにピッタリ」「安心して甘い物が食べられる」ということで人工甘味料に頼りがちだった方も、人工甘味料を選んで使う必要があるかどうか考えていただきたいと思います。
キャラクター紹介
ページ上部に戻る