健康生活TOP 食生活 梅雨の風物詩、アジサイには毒がある!食卓に出しても食べても駄目

梅雨の風物詩、アジサイには毒がある!食卓に出しても食べても駄目

梅雨から初夏にかけて日本では雨が多くなります。

雨の多い日に連想する花と言えば「アジサイ」がありますね。雨に濡れて美しい花を咲かせるアジサイは、多くの題材にされるほど日本では知名度がある花です。

しかし、そんな美しい花に「毒」があることを知る人は少ないのではないでしょうか?

身近な花だからこそ気を付けねばならないこともあるのです。ですが、そこには埋もれてしまった「真実」もあります。

ここでは、アジサイに存在する毒について紹介します。アジサイという花は、極度の二面性を秘めた花でもあることを知ってください。

綺麗な花には毒がある!アジサイの毒とは?

アジサイの花にある毒の話題が大々的に広まったのは、一つの事件の存在があります。

2008年に引き起こされたその事件は、料理店で提供された料理の添え物として出されていた「アジサイの葉」を食べたことで、複数人が食中毒に陥ったことでした。

茨城県と大阪府で起こったこの事件は、瞬く間に広がりました。当時は料理の飾り用として「アジサイの葉」が商品として流通していたこともあり、二次被害を恐れで国も動き出しました。

この時に、食中毒の症状を訴えた患者の全員が食べた物が「アジサイの葉」であったことから、これが原因となって発生したと断定されました。

ここからわかる通り、実はアジサイには毒があるのです。つぼみ・葉・根などに毒が含まれていると言われており、症状は、嘔吐・吐き気・めまい・顔面紅潮などがあります。

アジサイには「青酸配糖体」という青酸カリの仲間が含まれています。なんだそれと思う人でも青酸カリならば、ドラマやミステリーなどで毒殺アイテムとして知っている人も多いのではないでしょうか。

この「青酸配糖体」がアジサイの食中毒の原因だと言われています。だからこそ、料理の飾りとして出されても、アジサイを食べてはいけないのです。

……で、終わればきっと単純な誤食のお話であり、注意を促す話題でした。この食中毒事件は、実は不気味な続きがあるのです。

過去の食中毒事件では、「毒」を特定していない事実!

アジサイには毒があります。それはアジサイの葉を食べた人が食中毒になったことからも明らかです。ですが、その毒が「青酸配糖体」だという明確な事実は存在しません。

アジサイで引き起こる食中毒には、何か有毒成分が含まれていると確かに考えられています。しかしその毒の正体は、現時点でも不明のままなのです。

青酸配糖体が原因だ!という声は確かにありますが、これはあくまでも一説です。食中毒を引き起こした原因として言い切れないのです。

では、どうしてこのような明確な事実でもなく、あくまで一説でしかないことが大々的に知られてしまったのか?これには複数の理由があります。

日本で身近な花であるアジサイの食中毒として、報道機関が大々的に話題にしたこと。その根拠として分かりやすい説を広めたことがあります。

また、市町村など自治体がサイトを通じて大々的に「青酸配糖体が原因だ」と多くが断言する形で広めてしまったことが理由としてあります。

事実としてこの説が広がり始めた時に、化学者など専門家が含まれる青酸配糖体は少量のため、原因であることに疑いの声をあげています。

極端な声としては、当時の専門家の中には、アジサイに青酸配糖体など存在しない!と言い切る人までいたのです。

このことからも、国家の発表として厚生労働省のサイトでは、アジサイに青酸配糖体が含まれているという知見が不十分として、『アジサイの青酸食中毒について』というタイトルをつけたファイルごと撤回・廃止しています。

後日にて発表された厚生労働省のサイトでは、アジサイを飲食して引き起こった毒の正体について「不明」と表記されています。結論としてはアジサイの毒について正体が不明のまま、この話題に幕を閉じました。

毒の特定は命がけ!アジサイの成分は過去の分析頼り!

先述した食中毒事件を受けて、アジサイの成分に注目が集まったのも事実です。しかしこの原因不明と判断されたアジサイの毒についての研究は、なかなか進んでいません。

これには、毒に関する研究は専門家でも命がけという背景があります。

正体を特定しようにも正体が見えず、抽出しようにも方法が分からない。もし抽出したのが空気に触れて変質するならば、空気に触れさせてはいけないし、保存のために専用に物を作らなければならないかもしれない。

毒を特定するということは、このように特定に時間がかかることも事実で、専門家の人達は安全策を講じながらも命がけで研究しています。

研究が進むにつれて「正体不明の毒」に触れる機会も増えるわけです。ふとした時に、自分にその毒が入ることだって考えられる。私たちが何気なく口にする様々な食材は、こうした専門家の人達の並々ならぬ努力により支えられたものです。

事実、アジサイの食中毒事件が引き起こされた当時は、その根拠について過去の分析を頼りに考察をしていました。

ただし当時より研究が進んだことで、アジサイの種類の中に明確な毒を持つ個体が発見されました。もちろん食中毒の原因とされた「青酸配糖体」をはじめとして、様々な毒素になる成分が含まれていることも発見されています。

ですがまだまだ不十分。毒があることは確定しましたが、全てのアジサイに毒があるとは断定されていません。

そして現時点においても、アジサイを食べて食中毒を引き起こす毒の正体は、不明のままです。

実は、薬やお茶のアジサイがある!

毒が正体不明だとしても、飲食して食中毒になったことは事実です。ならば食べなければいい。このような事例から、アジサイを食べない様に注意がされています。

だがしかし、皆様は知っているでしょうか。

アジサイと一言で言っても、品種や種類は実に様々です。そんなアジサイの中には、漢方薬やお茶として利用されているものが存在します。

ユキノシタ科のアジサイは、民間療法の一つとして、漢方薬として利用されています。葉や花を加工し、解熱や咳止めなどに効果があるとして扱う漢方薬の店もあるのです。

また、古い書物の中にはアジサイの葉に催吐剤の効果があり、「食べると吐く」という事実が記されたものがあります。つまり吐くための薬として扱った歴史があるのです。

これらの事実が、先述したように当時の専門家の一部が「アジサイに毒がある」という事実そのものに、違うと声を上げた根拠の一つでもあります。もちろんこれも一説であり、後に毒があることが証明されています。

しかし事実として、一部のアジサイが漢方薬やお茶に使われていることにも変わりはありません。

薬の効果でも実害があった!アマチャ事件

アジサイの毒について正体が不明のまま、薬にもなるという事実も含めた上で、不気味なことは続きます。

2009年には、アマチャという植物の葉を利用したお茶を飲んだ小学生と園児の一部が嘔吐症状を訴える事件がありました。このアマチャという植物は、アジサイの近縁種です。つまりアジサイの親戚です。

2010年にも同様の事件がありましたが、どちらも患者は一日で改善に向かいました。

この事件が起こったのは「花祭り」という仏教のお祭りです。アマチャを乾燥させたものが古くからお茶として振る舞われます。時代を遡れば薬用のお茶として古くから使われている薬膳茶です。

このアマチャのお茶には、抗アレルギー作用・内臓機能の改善・花粉症やアトピーの対する効果があり、一部の効果は市販薬に匹敵されるとまで言われている由緒正しいお茶なのです。

しかしこれらの事件を受けて、アマチャのお茶には注意事項が追加されました。体質によって合わない場合がある他に、子供が飲むときは量を飲まない様に、お茶の成分が濃すぎない様になど、細心の注意を払うようにされています。

この時も患者に現れた症状は「嘔吐」でした。アジサイが古くは催吐剤として扱われていたことは、間違いないかもしれませんね。

安全のために、アジサイはあくまで観賞用!

アジサイを食べたことで食中毒を引き起こす毒の正体について、まだその姿に辿り着けていません。ですがアジサイに有毒成分があることは事実であり、その毒は口に含まない限り私たちに害を及ぼしません。

実はここで紹介した事件の他にも、2011年に一件アジサイの食中毒事件があります。ふと忘れてしまった時、油断した時に、アジサイを料理と一緒に出してしまう家庭や料理店が出てくる可能性は捨てきれません。

だからこそ、アジサイを食べてしまわないように、自衛しましょう!

料理に飾られている花や葉が怪しいと思った時は、作った人に聞いてみてから食べましょう。正体不明のままポイッと口に入れてしまうのは駄目です。不安に思ったら食べない!これが一番大事で安全な対処方法です。

アジサイはあくまで「観賞用」として、もしくは料理の形を作るときの「題材」として使いましょう。決して本物を食材として、料理用の飾りとして扱ってはいけません。

料理を作る人は必ず、毒素のある草花を誤食する可能性をできる限り排除し、食べる人へ安全な食卓を提供しましょう。

また万が一を避けて食卓に飾る花として、本物のアジサイを置くことは絶対にやめましょう。アジサイに限らず、スイセンなど毒素のある花は飾らないことを心がけてください。

それでも、季節感を出すためにアジサイを食卓に、料理の飾りに使いたい。そう思う人のために、今では用途別の「アジサイの造花」が流通しています。

安全に季節感を出すために、食卓を彩るために使いたいならば、必ず「アジサイの造花」を使いましょう!

アジサイは美しい花です。日本の梅雨を彩る花々の代表格でもあります。観賞用として楽しむだけならば、アジサイは素敵で美しい、梅雨の季節を彩る四季折々の花の一つです。

古くから日本と馴染み深いアジサイ。様々な題材にされた美しい花を、害のある花にしないために、口に入れることだけは避けましょうね。

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