健康生活TOP 下痢 突然の下痢を抑える対処法と下痢になりやすい人の生活の特徴

突然の下痢を抑える対処法と下痢になりやすい人の生活の特徴

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外出先や旅行先などトイレがないときに限って、下痢や腹痛が起こることはないでしょうか?バスや電車の車内など急にトイレに駆け込みたくなったとき、どのように対処すればよいか、ご紹介します。

急に起こる下痢の原因は?

突然の下痢が起こるのはなぜでしょうか?その原因を突き止めることが症状の予防につながりますから、考えられる原因を詳しくみていくことにします。

1.ウイルスや細菌が原因

まず水や食べ物の中にいるウイルスや細菌などの感染が原因で突然の下痢が起こることが考えられます。これは、いわゆる食あたりや水あたりと呼ばれる感染性の下痢です。

軽症であれば、しばらく安静にしていれば自然に治りますが、サルモネラ菌やノロウイルスなど食中毒を起こす毒性の強い細菌やウイルスが原因の場合は、下痢の症状のほかにも腹痛や嘔吐、発熱や倦怠感などの激しい症状を伴います。

感染性の下痢の場合は比較的症状が激しく、普通の下痢とは異なるので、何かの食べ物にあたったのか、食中毒かもしれない、とその原因を考えてみると思い当たることがあるはずです。その原因となった食べ物などを避けることが予防法といえます。

2.食生活が原因

次に食生活が下痢の原因になることが考えられます。当たり前かもしれませんが、暴飲暴食、アルコールや水分の摂りすぎ、食べる時間が不規則であることなどが突然の下痢の原因になります。

食生活が原因である場合は、基本的に食生活の乱れを改善することで下痢の症状も改善されるはずです。食事の時間が不規則な場合も、排便のリズムが乱れるので下痢を起こしやすくなります。

また、お酒を飲みすぎた次の日は必ず下痢になるという人がいますが、これはアルコールが胃腸に負担をかけるだけでなく、食欲を増進させるため、食べ過ぎになることで下痢が起こりやすくなるのです。

その他にも、辛い食べ物や脂っぽいものを食べることも腸を刺激するので、下痢が起こりやすくなります。

3.ストレスが原因

突然起こる下痢はストレスが原因の場合もあります。腸はとても敏感な臓器で脳がストレスを受けると、その刺激が腸に伝わり下痢が起こる場合があります。これを腸脳相関といって、脳と腸が迷走神経によって直接つながっているために起こります。

ですから、脳が何らかの強いストレスを感じると、その刺激はすぐに腸に伝達され下痢の症状を引き起こすことも考えられます。

4.冷たい刺激が原因

腸が受ける冷たい刺激が原因になることもあります。冷たい刺激というのは、例えば、暖かい室内から寒い屋外に出たときなど、急に冷たい外気に触れたときに、その刺激によって下痢が起こるというような場合です。

また冷たい刺激というのは気温の変化だけでなく、冷たい水を飲んだときや、夏でも冷房をつけたまま寝てしまい、寝冷えをしてしまった場合など、お腹や腸が冷たい刺激を受けたときに下痢をするということです。

腸はとても敏感な臓器なので、こうした冷たい刺激によって突然の下痢が起こるのです。その逆に暖かい刺激というのは下痢の原因にはならないようです。

5.運動不足が原因

普段あまり運動しない人が急に運動をしたときも、腸が運動による刺激を受け下痢が起こることがあります。例えば、天気が良いから、たまにはジョギングでもしようと思いつき、ジョギングを始めると急にトイレに行きたくなるというような場合です。

急な運動によって起こる下痢の場合は、根本的に腸の働きが弱くなっていることが多いので、適度に運動を行い弱くなった腸の働きを正常にすることが必要です。

朝の通勤時に下痢が起こる理由

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突然の下痢が起こる状況を考えてみると、とりわけ毎朝の通勤、通学のときに下痢が起こるという人が多いと思います。そこで通勤、通学時に起こる下痢の原因を考えてみることにします。

1.消化不良

何かと忙しい朝の時間は、朝食を摂る時間も短くなりがちで、食事が早食いになる傾向があります。早食いをすると食べ物の消化が悪くなるので下痢を起こしやすくなり、それがちょうど通勤や通学時に重なるということです。

消化不良を防ぐには、時間にゆとりをもって朝食を食べるということしかありません。そのためには、早起きする必要があり、早起きするためには早く寝るという基本的な生活習慣を見直す必要があります。

また朝食のごはんを少し柔らかくしたり、おかゆに替えるような工夫をすると消化が良くなるので下痢の症状が起こらなくなることもあります。

2.胃結腸反射

食べ物が胃に入ると胃から結腸に排便を促す信号が送られます。これを胃結腸反射といいます。結腸は直腸のすぐ上にあり、大腸を動かす根元の部分にあたります。

朝食を摂ってから、排便の信号を受けた結腸が蠕動運動を始めるまで、ある程度の時間が必要ですが、健康な人であれば30分程度で排便が促されます。しかし腸や大腸の働きが活発でないと排便を促すまでに少なくとも1時間程度の時間がかかります。

胃結腸反射によって排便が促される時間帯にトイレに入れば良いわけですが、腸の蠕動運動が活発でない場合、朝食を食べてから大腸が活動するまでに1時間~2時間程度かかるわけです。

この時間がちょうど通勤、通学の時間帯と重なれば、電車などで移動中に急に便意や下痢の症状が現れるということになるのです。

3.気温の変化

朝の通勤、通学時は、家や室内にいる状態から、急に外気に触れることになります。この空気の温度差によって腸が刺激を受け、下痢の症状が起こることも考えられます。

また電車やバスなどを利用して通勤、通学する場合は、乗り物のドアの開け閉めが頻繁に起こるので、体感温度の変化が刺激となって下痢の症状が起こることもあります。

こうした外気温の変化は根本的にはどうすることもできませんが、お腹を冷やさないように防寒対策をしたり、電車などを使う場合は、できるだけ出入り口付近を避けるようにすることが予防につながります。

4.ストレス

一番厄介な原因がストレスです。職場や学校などで何らかの問題があって、そのストレスが下痢を起こす場合があります。ストレスが下痢を引き起こす理由は、自律神経が乱れることによるものです。

排便の信号を送るのは主に副交感神経なのですが、脳にストレスが起こることで交感神経の働きが亢進し、排便を促す副交感神経とのバランスが激しく乱れます。そのため便意が起きそうで起きなかったり、その逆の状態にもなりやすいということです。

ストレスが原因で起こる下痢の症状は、根本的にはストレスをなくすしか方法はありませんが、これまで挙げた他の原因と合併している場合も多いので、下痢を引き起こす要因を1つでも少なくすることが大切です。

過敏性腸症候群について

近頃では過敏性腸症候群(以下IBS)による下痢や腹痛を訴える人が増えています。IBSは感染症や病気など明確な原因がなくよく分からない下痢や腹痛、便秘などの症状に用いる病名です。

しかし本来、例えば下痢という症状があれば、それを引き起こす原因はどこかにあるはずです。ストレスが原因であるかもしれませんし、自分では気づかない早食いの癖があるのかもしれません。

IBSの正しい考え方は原因がないということではく、あくまで原因が分からないということなので、自分でも気がつかないようなことにも原因があるかもしれないと考え、原因をとことん突き止める姿勢が大切なのです。

それにも関わらず、例えば胃結腸反射が遅れている生じていることを、あたかもIBSのように考える人が多いのですが、これはIBSではありません。排便リズムの乱れによるもので、考え方によって症状が改善する見込みは十分にあります。

いずれにしてもIBSであっても根本的には何らかの原因が必ずあり、それを突き止めることが改善につながるのです。たとえ内科を受診してIBSと診断されても原因を突き止める努力はしなければいけません。

IBSの診断基準

IBSの診断基準についてもあげておきたいと思います。

  • 6ヶ月以上前から症状があり、少なくとも3ヶ月以内に月3日間は下痢や便秘、腹痛など腹部の異常や違和感がある。
  • 下痢や便秘が2週間以上続いている。
  • お腹のハリや痛みが頻繁にある。
  • トイレで排便すると腹痛が楽になる。
  • 残便感がある。
  • 下痢などでトイレが我慢できないことある。
  • オナラがよくでる。

IBSとストレス

一般的にはIBSは生真面目で神経質な人に多い症状だといわれていて、ストレスが大きく影響していると考えられています。

ですからIBSが原因だという場合は、職場や学校に行く日だけ症状が現れるが、休みの日には全く症状が現れないというような現象が起こります。この場合、症状の原因が分からないIBSではなく、ストレスが原因だということになります。

その原因さえ突き止めることができれば、例えばストレスを解消する方法を考えたり、職場や学校に相談するとか、問題の解決のための道筋が開けていくというものです。

IBSの本当の原因

もしIBSと診断された人は、次のこともチェックしてみて下さい。

  • 職場や家庭のことで大きなストレスを抱えている。
  • 細かいことが気になり、神経質の体質なほうだ。
  • 身の回りで大きな環境の変化があった。
  • 最近になり急激な体重の増減がある。
  • 加齢とともに症状が強くなっている。
  • 気持ちが落ち込みやすくうつ状態である。

こうした状況に心当たりがあれば、IBSの原因がストレスである可能性が高いので、自分がどのようなストレスを抱えているか、その本質の部分を考えてみることが症状の改善につながっていきます。

急な下痢を起こさない生活習慣

これまでみてきたように、急な下痢の原因も様々ですが、根本的に大切なことは下痢を起こさないような生活習慣を心掛けることです。そのために必要なことをご紹介します。

1.規則正しい排便の習慣

まず規則正しい排便の習慣が大切です。排便のリズムが整えば急な下痢が起こりにくくなります。

便意がなくても毎日決まった時間にトイレに入るようにしましょう。無理に出そうとせず、毎日同じ時間にトイレに行くように習慣づけると、すこしずつ排便のリズムが整っていくのです。

また1日3回の食事も毎日規則的に同じ時間に食べると排便のリズムが食事のリズムに合わせて整うようになるので、決まった時間に排便ができるようになっていきます。

排便のリズムを整えるために、朝起きたらすぐに水を一杯飲むことも、腸が活動的になり排便がスムーズにいくこともありますので試してみて下さい。

2.食生活の改善

下痢の症状を改善するには、基本的に腸を健康に保ち腸に良い食生活を送るということがとても大事です。そのために次のようなことに注意しましょう。

  • 食べ過ぎや早食いをしない。
  • 食物繊維は下痢でも便秘でもたくさん摂る。
  • 冷たいもの、体を冷やす食べ物は控える。
  • 消化の良い柔らかい食べ物を食べる。
  • 香辛料など刺激の強いものは食べ過ぎないようにする。
  • 肉の脂身など油っぽいものはできるだけ避ける。

3.水分を摂りすぎない

急な下痢の原因が水分の摂りすぎの場合もよくあります。特に注意しなければいけないのはアルコールです。アルコールはつい飲みすぎてしまうことや、アルコールによって胃腸が刺激され蠕動運動が速くなり下痢が起こります。

またコーヒーや緑茶に含まれるカフェインが胃腸を刺激して下痢が起こる場合もあります。コーヒーやお茶で水分を摂りすぎないようにして、コーヒーは薄めでミルクやクリームを入れるようにすると急な下痢の予防にもつながります。

さらに炭酸飲料にも注意が必要です。特に冷たい炭酸飲料は胃腸を刺激するので下痢をしやすい人は飲みすぎないようにしましょう。冷たくてカフェインが多いコーラのような炭酸飲料は下痢のことを考えると控えたほうが良いようです。

4.お腹を冷やさない

突然起こる下痢の症状は、体の冷えとも大きく関係しています。体が冷えると胃腸が冷やされて刺激を受けるので下痢をしやすくなります。冬の服装や防寒対策、夏の冷房の使い方、朝夕の外出時など体を冷やさない服装や対策をしましょう。

5.適度な運動をする

運動と下痢とは関係がないように思われるかもしれませんが、運動と腸の働きには大きな関係があります。普段運動しない人の腸は動きが鈍く水分を吸収する働きが弱くなったり、腸の蠕動運動をする力が弱くなっています。

そのため水分が十分吸収されないまま大腸に届くので下痢になるのです。また運動しないことで腸の活動が弱くなり便が押し出されないので便秘になる場合もあります。下痢も便秘も運動不足が原因で起こることが多いので注意しましょう。

急な下痢への対処法

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急な下痢を引き起こさないためには、日頃の生活において腸の働きを正常に整える必要がありますが、それでも突然の下痢症状が起こった場合の対処法をご紹介します。

1.お腹を温める

携帯カイロなどを持ってお腹を温めると下痢を予防できます。お腹の調子が悪いときなどは、貼るタイプのカイロをお腹や腰に貼っておくと外気温の変化が多い、電車やバスなどに乗ったときの急な下痢を予防することができます。

両手を擦り合わせて手を温めてお腹に当てるようにすると、お腹が温まるので症状が和らぎます。寒い季節は腹巻をするような工夫も良い方法です。

またお腹を温めるときは、おへそから真横に指三本分のところに、腸の働きを整え下痢を抑える天枢というツボがあるので、そこを温めるようにすると効果的です。

2.腹式呼吸をする

腸の動きは自律神経の働きによってコントロールされているので、腹式呼吸をして自律神経を安定させると急な下痢の予防につながります。意識的に息をできるだけゆっくりと吐き、ゆっくりと吸い込む呼吸をすると便意が治まってきます。

3.便意を抑えるツボを押す

急な下痢が起こった場合、ツボを押して一時的に便意を抑えることもできます。手のひらを上に向けて、人差し指と親指の付け根の間に合谷(ごうこく)というツボがあります。ちょうど親指と人差し指の間の谷のようになっているので合谷といいます。

左右の手のひらの合谷のツボをほぐすように刺激すると腸の蠕動運動が抑制され、便意が和らぐ効果があります。

4.下痢止めを服用する

下痢止めを使うことも良い方法ですが、実際には効き目がでるまで少なくとも30分程度はかかります。気持ちとして安心感が生まれるので良いかもしれませんが、基本的には普段の生活で下痢が起こらないように改善することが大切です。

急な下痢が起こりやすい人には、その原因がどこかに必ずあるはずです。その原因を突き止めずして改善する方法はないと思います。体質のせいにしたり安易に自己診断せず、日常生活の中でどこかに原因がないか、もう一度考えてみて下さい。

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