健康生活TOP 糖尿病 赤ちゃんの時低体重だった人は糖尿病リスクが高い!生活習慣の大切さ

赤ちゃんの時低体重だった人は糖尿病リスクが高い!生活習慣の大切さ

shutterstock_635750142

アメリカで行われた研究で、”小さく生まれた赤ちゃんは将来に糖尿病のリスクを抱えている”という結果がでました。

研究参加者約15万人のうち、1万1700人ほどが20~30年間の追跡期間中に糖尿病を発症していたというのです。

出生時の低体重と糖尿病の関係とは?そして、お母さんになる女性が我が子をリスクにさらさないための生活習慣、低体重で生まれた人の生活習慣の大切さについてみなさんにご紹介したいと思います。

小さく生まれた赤ちゃんは将来の糖尿病リスクが高まる

日本での新生児の標準体重は2500g~4000gです。今回紹介するデータはアメリカで行われた研究ですので、少し体重の基準が異なりますが、それでも低体重で生まれた赤ちゃんには将来の糖尿病リスクが見られます。

また、体重の如何にかかわらず、やはり喫煙や過体重などの不健康因子は糖尿病リスクを大きく押し上げるので、避けるべき要素だということも示しています。

研究の具体的な内容は大規模なものだった

驚く赤ちゃんイラスト

この研究ではおよそ15万人を20~30年間追跡して2型糖尿病の発症と生まれたときの体重、その後の生活習慣について分析しています。

研究参加者約15万人のうち、1万1700人ほどが20~30年間の追跡期間中に新たに糖尿病を発症していました。

まず、出生時の体重を

  • 2.5㎏未満
  • 2.5㎏~3.15㎏
  • 3.16㎏~3.82kg
  • 3.82kg~4.5kg
  • 4.5㎏超

の5グループに分け、真ん中の3.16kg~3.82㎏のグループを基準にとったとしています。

なんとなく数字が中途半端ですが、アメリカでの研究なので元はポンド(lb)だったんじゃないかと思います。つまり、

  • 5.5lb未満
  • 5.5lb~7.0lb
  • 7.0lb~8.4lb
  • 8.4lb~10.0lb
  • 10.0lb超

と言うことですね。

出生時体重が1㎏減るとリスクは1.45倍に

この研究結果によると、最も少ない体重のグループでは基準グループより糖尿病リスクが1.49倍に高まっていました。これを平均値に換算すると出生時体重が1㎏減少するごとに将来の糖尿病リスクが1.45倍高まったそうです。

この最も体重が少ないグループは、日本でも低出生体重児として扱われる範囲ですから、やはり将来的にも好ましくない影響があるようです。

この研究では赤ちゃんの体重について、早産であったか正期産であったかについては区別していません。ですので、一概に関連付けがしにくい部分はあるかもしれませんが、低体重児にはリスクがあるというのは事実でした。

生まれてから後の生活習慣の方が影響が大きい

飲酒喫煙イラスト

同時にこの研究では、成長してからの不健康な生活習慣と糖尿病についての数値的データも回収しています。まず

  1. 過体重
  2. 飲酒
  3. 喫煙
  4. 食生活
  5. 運動

の5つについて、OKかNGかで2つに分けました。

そして、糖尿病のリスクを見た場合、1つの項目でNGになるたびに糖尿病リスクは2.1倍になりました。

正常体重の範囲で生まれた人が、体重以外の要因で健康な生活習慣を維持できていれば、糖尿病を発症した人の57%は糖尿病にかからずに済んだはずだと結論付けています。

また、出生時の体重が少なかったということだけがリスクの人の糖尿病罹患への寄与割合は約22%、逆に不健康な生活習慣だけが寄与した割合は60%弱です。

このことから見られるように、たとえ低体重で生まれたとしても、健康的な生活習慣を維持できていれば、正常体重で生まれたが不健康な生活習慣を持っている人より糖尿病にはかかりにくいということになります。

ですので、自分の出生時の状況如何にかかわらず、生活習慣を正常化することは非常に重要であるということが見て取れますね。

お母さんになる人の生活習慣が赤ちゃんをリスクにさらすか決める

10250 (2)

低体重出生児の原因には遺伝的なものがあり、これはお母さんの努力だけではどうしようもないことが多いです。しかし、お母さんの妊娠前や妊娠中の生活習慣が赤ちゃんに大きな影響を与えることもまた事実です。

お母さんの糖尿病は逆に巨大児を作ってしまうリスクがありますので、産婦人科でも強く注意を呼び掛けていますから、みなさんはよくご存じでしょう。

お母さんの飲酒や痩せが赤ちゃんを危険にさらす

まず絶対に行ってはいけないのが「飲酒」です。これは赤ちゃんに対してあまりにも大きなリスクがあります。

今回話題にしている低体重くらいで済めば御の字で、胎児性アルコール・スペクトラム障害(FASD)言う恐ろしい障害につながります。

詳しいことは別の記事に譲りますが、妊娠中・授乳中はもちろん、妊娠を望む女性も絶対完全禁酒ですし、当然、配偶者やパートナーの男性も一緒に禁酒するべきです。

運よく低体重くらいで済んだとしても、数十年後成人した子供から「お母さんが妊娠中にお酒を飲んだせいで、私が糖尿病になった」なんて恨まれるのは嫌ですよね。

また、日本人に痩せの女性が多いのも低出生体重児の原因になっていると言われていますし、女性の喫煙も低出生体重児と関係があります。

母親になるためにストイックな生活を送れと言っているのではありません。よく見てください、お酒やたばこを避けたり、体重を減らしすぎないことはストイックでしょうか。

むしろ「楽な生活」を送るための方法だとは思いませんか?

七つまでは神のうちと言われた時代と現在とでは事情が異なる

shutterstock_107416790

「小さく生んで大きく育てる」ということわざがあります。文字通り、母体に負担がかからない小さな赤ちゃんを産んで、大きく育てた方が良いよと言う意味にも取れるのですが、時代背景や実際の意味を考えると少し異なるかもしれません。

とは言え、成人女性の平均身長が140㎝台半ば、数え年14~5歳(満年齢12~3歳)で嫁に行き、初産は10代で行うのが普通であった江戸時代なら、赤ちゃんの体格が良いと妊産婦の死亡に繋がりやすかったとも考えられますよね。

その頃は未熟児という概念が薄く、すぐに死んでしまった赤ちゃんは生まれてきて死んだのではなく、生まれなかったという扱いでしたから、生まれてくる赤ちゃんは小さい方が安産だと考えられても不思議じゃありません。

それどころか、「七つまでは神のうち」と言われた時代ですので、数え年7歳(満年齢5歳)までに子供が死んでも、それは自然なことだと諦められていた時代です。

この言葉は、「子供は神様から授かるが、数え年7歳まではいつ召し上げられても文句を言えない。」と言う意味でした。

可愛い子供を亡くした親に対して、乳幼児の死亡は神様の思し召しであると慰めると同時に、子供を授かった親に対しては、神様に見てもらっても恥ずかしくない育て方をしなさいと言う戒めでもあったのです。

そんな時代ですから、母体を無事に回復させ、たくさん子供を産んでもらうことの方が重要だったんじゃないかと思われます。

平均寿命は赤ちゃんが握っている

現在の日本は世界でもトップクラスの平均寿命を誇ります。その原因となっているのは新生児死亡率の低さからなんですね。赤ちゃんが多く死ぬ国は平均寿命が短くなりますが、老人の死亡数はあまり影響を及ぼしません。

例えば、本来100歳まで生きるはずだったお年寄り10人のうち、1人が90歳で死んでしまうとその10人の平均寿命は99歳になります。

でも、生まれてすぐの赤ちゃん10人の内9人が100歳まで生きたのに、たった1人が生まれてすぐ死んだ場合、平均寿命は90歳になりますね。

現在の日本人の平均寿命が長くなったことに一番寄与しているのは、新生児死亡率がとても低いということなんです。一時期「赤ちゃんに優しい国・厳しい国」という言葉が流行ったことがありました。

政治的にはいろいろな意見があるでしょうが、赤ちゃんに対して一番優しいこととは「死なせないこと」でしょう。そういう意味では、現在の日本は世界一赤ちゃんに優しい国だと言って良いと思います。

単に死なせないだけでなく健康でいてもらわなくてはいけない

長寿国になった日本で最も大きな課題だと考えられているのは、生物学的な寿命と健康寿命の乖離です。最期の数年間を「死んでいないだけ」と言う状態で過ごさなくてはいけないのはつらいですよね。

そのためには赤ちゃんの時から健康に注意を払ってあげるべきなのです。いえ、親は生まれる前の段階から注意を払い、本人は死ぬ間際まで健康に注意しなくてはいけないのです。

処刑される直前の石田三成は、柿を勧められた際「体に悪いので食べない」と答えたと言う逸話があります。ある意味現代の私たちこそ彼を見習うべきなのかもしれませんね。

実はビジネス用語だった「小さく生んで…」

「小さく生んで大きく育てる」ということわざのもう一つと言うか、本来の意味は、「商売は小規模な商いで開始して、だんだん規模を大きくして行くのが成功のコツだ」と言うものだったのです。

最初から見栄を張って、大金を投入し無理な商売を始めると、元も子もなくなるよと言うぐらいのところですね。

実際のところ、赤ちゃんか商いかどちらが先だったのかは判りません。でも、どちらにせよ古い言葉ですから昔の人の知恵が詰まったことわざだと言えるでしょう。

そして、いくら小規模なビジネスがスタートに適しているからと言って、少なすぎる資本金ではすぐに資金ショートして廃業の憂き目を見ます。

そういう意味でも低出生体重児と一緒で、「小さく生まれすぎる」のもリスクにつながりますね。

赤ちゃんもお母さんも、会社も経営者も、健康体重と毎日の健康習慣を意識しないといけないのはいっしょだってことですね。

キャラクター紹介
ページ上部に戻る