健康生活TOP 糖尿病 糖尿病にゴーヤサプリはリスク有り!女性が注意したい成分とは

糖尿病にゴーヤサプリはリスク有り!女性が注意したい成分とは

ゴーヤ写真

糖尿病に効く健康食品の代表と言っても良いのがゴーヤ(ニガウリ)ですね。最近では一般的なゴーヤだけではなく○○ゴーヤとか○○苦瓜などの名前で、ブランド化したゴーヤサプリも売られているようです。

しかし、残念なことにゴーヤの糖尿病予防効果や改善効果は存在しないか、存在しても限定的であるようです。

さらにゴーヤ自体の持つ成分に、場合によっては害になるものもありますのでサプリで摂るときは充分注意しましょう。

ゴーヤと言えば沖縄県…長寿県は糖尿も少ないと思いきや!?

ゴーヤと言えばゴーヤチャンプルー。沖縄県の郷土料理ですが美味しいですよね。ゴーヤのシーズンには私も週一ペースで食べてるかも知れません。豆腐、卵にお肉も使いますから、たんぱく質もとっても豊富です。

もともと長寿県で知られる沖縄ですから、ゴーヤをよく食べているので糖尿も少ないかと思っていたのですが、ちょっと残念な結果がありました。

沖縄は糖尿病死亡率高め

糖尿病は合併症が怖い病気で糖尿病自体で亡くなる方はわりあい少ないのですが、それでも全国で年間13000人以上が糖尿病を直接の原因として亡くなっています。

人口10万人あたりで全国平均11.0人というデータもありますね。それを都道府県別にランク付けしたデータがありました。平成25年の統計です。

もっとも糖尿病による死亡者が少なかったのは神奈川県で、以降、滋賀県・愛知県・岐阜県・京都府・東京都と続きます。県庁所在地が東海道沿いの県ばかりですね。岐阜は微妙に外れますが、それでも至近距離です。

一方、成績が悪かったのはワーストが徳島県、次が香川県です。よく話題になっている通りうどんに代表される糖質の摂り過ぎが悪影響を及ぼしているのでしょう。

それまでの年度を見ても下から1、2位を常に争っているようです。また、四国では高知県が42位と悪い成績で、かろうじて愛媛県が24位という中央部の成績を記録しています。

一方、わんこそばの岩手県や信州そばの長野県、新潟県なども34位から36位と成績は芳しくありません。やはり粉にした穀物の弱点は存在するのかもしれませんね。

さて、それでは、ゴーヤをよく食べる沖縄県の成績はどうでしょう。なんと、人口10万人当たり13.1人、全国33位という、わんこそばの岩手県を僅差でおさえたものの、決していい成績ではありません。

うどんとそばの消費量は全国最下位ですが、基本的に甘めの味付けと、うどん・そばに分類されないソーキそば(中華麺に分類されます)などの小麦粉製品をよく食べるからでしょうか。

ゴーヤの成分と効能

ゴーヤイラスト

良薬は口に苦しという言葉や苦味健胃薬などのイメージから、あの苦さがいかにも健康によさそうなイメージがありますよね。実際ある程度の健康に寄与する部分はあるようです。

しかしながら苦味というのは人間にとって健康を害するものであるという警告でもあります。食べてはいけないという信号を口の段階で脳に与えることで、危険なものを吐き出せるようにしているわけですね。

ゴーヤの成分はいわゆる苦味たんぱくと呼ばれる一連の化学物質を中心とした複数の物質です。固有名は以下の通りですが、重要なのはこれらに危険性があるかもしれないということですね。

  • モモルディシン
  • チャランチン
  • コロソリン酸
  • ククルビタシン
  • モモルカリン
  • モモルディン
  • ビシン

これらの成分は、いずれも効果が期待されているのですが、特に上の3つが有名でしょう。また、チャランチンはフィトインスリンなどという別名を与えられて、食べて効くなどという宣伝も見られます。

一方、これらには毒性もあります。量をすごすと健康に害が出る可能性がありますので、サプリで摂るときには栄養士の先生やお医者様と相談したほうがいいでしょう。

ゴーヤ成分の毒性は特に妊娠中の女性に影響をおよぼす

妊婦NGイラスト

一番危険なのは妊娠中の女性です。国立健康・栄養研究所によると、動物実験の結果から以下の2点について警告を発しています。

  • 月経促進作用と流産の可能性があるので、妊娠中に食べるのはおそらく危険
  • 種については、妊娠阻害作用があるので、妊娠を希望する場合には食べない

この2点についてはサプリや健康食品ではなく、普通にスーパーで売っている生のゴーヤについての危険性を示したものです。ですのでサプリなどは論外ということになります。

具体的な危険事例

2014年に岡山県で、苦いズッキーニによる食中毒事件が発生しました。このときの原因物質はククルビタシンという物質でした。

ククルビタシンはウリ科植物の実の、へたの近くに普通に含まれる成分ですが、生育状況などによって濃度が上がってしまうことがあるんですね。

ククルビタシンには毒性がありますので、高い濃度のものを食べると食中毒を引き起こします。とは言え、ククルビタシンは苦味物質ですので、濃度が高いと普通吐き出してしまうくらい苦いので、めったに事故は起こりません。

一方、都道府県レベルの公的な情報や、大手の料理サイトの中にも、「ゴーヤの苦味はモモルディシンであって、ククルビタシンは含まれないから安全」という誤った情報を流しているところもあります。

ゴーヤではククルビタシンはそれほど多くありませんが、それでも含まれてはいます。むしろ、モモルディシンによって苦いため、ククルビタシンが増えて苦くなっていても気づかない可能性すらあるんですよ。

ですので、あまりに苦くて食べるのが苦痛になるような場合は、無理して食べないようにしましょう。やや主観的ですが、むしろモモルディシンの苦味だけの場合、おいしい苦味ですので、苦痛にはなりにくいと思います。

サプリイラスト

しかし、たまたまサプリの原料のゴーヤがククルビタシンを多く含んでいたらどうなるでしょう。サプリでは苦味がわかりませんよね。医薬品のように成分ごとの分析を掛け、それを表示していてくれるなら安心ですけれど。

しかし、日本でサプリは健康食品の分類なので、メーカーは全ての栄養成分の表示義務はありません。ですので判断に困ることもありますよね。

基本は食べ物として摂るのが一番

一方、先に紹介した国立健康・栄養研究所によると、「普通に食べ物として摂っている分には、おそらく安全であると考えられる」としています。

特に授乳中の女性について、安全性が確認されていないので、通常の食材として食べる以外の摂り方をすべきではないと指摘しているものの、逆においしく食べる分にはOKと言ってるということです。

女性の場合、妊娠糖尿病などのリスクがありますから、知らないとこうしたゴーヤサプリに手を出してしまうこともありえます。でも、妊娠前後にゴーヤは危険だと覚えておいてくださいね。

栄養成分がとにかく豊富!ゴーヤはおいしい健康野菜

ゴーヤ料理

ゴーヤにはさまざまな栄養成分が含まれていて、かなり優秀な食品であることに間違いはありません。その中でも注目に値するのはビタミンCですね。

ビタミンCは熱に弱くて、生野菜で食べないとだめだとか、ジャガイモはでんぷんが保護してくれるのでビタミンCが壊れにくいということをよく聞きます。しかし、ゴーヤのほうが優秀なんですよ。

ゴーヤの油炒めはおいしく栄養をゲットできる

ゴーヤチャンプルーに代表されるゴーヤの油炒めですが、ビタミンCがかなり高率で残ります。生のゴーヤ100g(ゴーヤチャンプルー2人前相当)には76mgのビタミンCが含まれています。

これを油炒めにした場合、水分が飛んで少し軽くなりますから、それを計算に入れて割り出しても、およそ71mgのビタミンCが残るんですね。

ビタミンCの残存率が高いといわれるジャガイモでも、せいぜい60%、100gあたり35mg含まれていたものが、蒸すことで21mgになるというのが最もよく保存された例です。

1人前相当のゴーヤ50gというと、種やわたを取った状態で、中サイズ約1/4本です。これで35mg以上のビタミンCが摂れるのは大きいですね。一日推奨量の1/3以上にあたります。

そのほかビタミンKや葉酸などもかなり多く含まれています。

ゴーヤチャンプルーは栄養素の宝庫

ゴーヤチャンプルーには、さまざまなレシピがありますが、比較的一般的なものを見て、どの程度の栄養が摂れるかを見てみましょう。1人前量に換算していますが、実際には2人前以上で作るほうがロスが少ないです。

品目 1人前量
ゴーヤ 中1/4本
豚肩ロース 50g
たまご 1/2個
豆腐 1/4丁
食用油 小さじ半分
1.2g
しょうゆ 3g

ポイントは、最初にゴーヤにしっかり油を絡めることです。これで苦味は大きく減ります。くれぐれも塩もみしたり水にさらしたりして栄養分を捨てないで下さいね。

このレシピで作った場合の栄養成分は次の通りです。調味料は好みで調整してください。なお、栄養価は材料ごとの栄養価の加算ですので、調理済みのものとは少し差が出ると思われます。

成分
カロリー 264kcal
炭水化物

  • 糖質
  • 食物繊維
3.6g

  • 2.0g
  • 1.6g
脂質 18.9g
たんぱく質 17.9g
ナトリウム 710mg
カリウム 440mg
カルシウム 120mg
1.8mg
亜鉛 2.3g
ビタミンA 57μg
ビタミンB1 0.41mg
ビタミンB2 0.31mg
ナイアシン 2.1mg
パントテン酸 1.24mg
ビタミンB6 0.24mg
ビオチン 11.1μg
葉酸 60μg
ビタミンB12 0.5μg
ビタミンC 36mg
ビタミンD 0.7μg
ビタミンE 1.1mg
ビタミンK 35μg

低カロリー、低糖質でたんぱく質やビタミン、ミネラルたっぷり。まさに理想的なおかずですね。食塩相当量も約1.8gですから合格ラインでしょう。場合によっては味付けを工夫して下げることも可能ですよね。

ちょっと余談レシピ

栄養成分表を見ると、ゴーヤの実の廃棄率(食べられない部分の割合)は15%となっています。しかし、実は0%なんですよ。へたがついていたら2%くらいは捨てるかもしれませんが。なぜそうなるのでしょう。

ここでゴーヤの裏メニューのご紹介です。まず、新鮮なゴーヤを縦に割ります。そして、中央部にあるワタとタネを手で掻き出してボウルに入れます。実の中のものですから洗う必要はないですよ。

そこへ、ゴーヤ1本分に1個ぐらいの割合で卵を溶き入れ、良く混ぜます。それを油を入れて熱したフライパンに流し入れ、弱火~中火で、適当に成型しながらフライ返しで押さえつけて焼きます。

きつね色になったら出来上がり。塩でも振ってどうぞ。ビールのつまみに最適なおつまみの出来上がりです。ほろ苦くてパリパリした種が何とも美味くって。

先にお話しした通り、これから赤ちゃんが欲しいと言う人には、絶対お勧めできませんが、そうでない方はお試しあれ。

そしてもう一つ。うっかり食べ忘れ、古くしてしまったゴーヤは、室温で追熟させちゃいましょう。外側が黄色くなって、縦に割れてきたら、中身をボウルにあけます。

ずるずるしたゼラチン質に覆われた、真っ赤な種が出てきます。このずるずるがとっても甘くて実に美味しいんですよ。苦味は全くありません。ゴーヤもフルーツなんだなって実感できます。

外側は、まぁ食べられなくもないですが、大抵食べたいような状態ではなくなってると思います。収穫せず、この状態まで蔓に付けたままだと、2015年に完結編が出る予定の映画に出てくる寄生生物のように、見事に割れてひっくり返ります。

糖尿病は減らして治す

本題に戻りましょう。どうしても病気というとお薬を飲んで治すというイメージから、糖尿病も「何かを体に取り入れることで治せる」という風に考えがちです。実際、糖尿病用のお薬というのもたくさん存在しています。

しかし、糖尿病の治療の際には、病院でも「食事療法」「運動療法」を行って、それでも効果が出ない場合にお薬を追加するという考え方ですね。

ですので、糖尿病は何かを余分に摂って治すのではなく、不要に摂っているものを減らして治すという考え方から始めるほうが良いですよ。

太った糖尿病・痩せた糖尿病

かなりの比率で2型糖尿病の患者さんは太った人が多いです。もちろん痩せ型の糖尿病の人だっているわけですが、過体重のほうが圧倒的と言えるでしょう。

そうした場合インスリン抵抗性が表れて糖尿病につながっていることが多いわけですから、食事の量と運動量を適正化して、体重をいい状態に持ってゆく必要があります。

それを抜きにして糖尿病の改善はありえないわけですね。一方で、痩せ型の人で糖尿病の場合は、ほかに原因になる病気がない場合はたんぱく質の摂取不足が裏に隠れていそうです。

たんぱく質が足りずにインスリンの合成が不足している時に、ゴーヤサプリをいくら飲んでも、効くはずがありませんよね。必要なのはたんぱく質を中心にした食事です。

糖質制限・カロリー制限

ほかの機会にもお話しましたが、太っている糖尿病患者さんの場合、糖質制限を行っていても、適正なカロリーまでカロリーを制限することは絶対に必要です。

糖質制限関連商品や書籍の販売のため、キャッチコピーとして「カロリー制限は不要」という言葉が、あおり文句として商品に踊っています。

しかし、糖質制限を提唱されている先生たちは「適正体重を維持できるカロリーを摂っている分には、糖質制限さえしていれば、糖尿病患者でもカロリーを制限する必要などない。」と仰っています。

つまり、飽くまで、適正体重であることが大前提になるのです。ですから、糖質制限をしようがしまいが、まずBMI=22の適正体重に持っていって、それを維持することを行いましょう。

いまさらかもしれませんが、体重の基本になるBMI、これをしっかり計算しましょう。

BMI = 体重(kg) / 身長(m)^2 です。

たとえば、身長160cmで体重が56kgの人がいたとします。160cmは1.6mですので、1.6×1.6=2.56。そして56÷2.56=21.9(小数点以下第2位を四捨五入)ですね。

正確にはこの人の標準体重は2.56×22=56.32kgです。この標準体重と、身長の2乗の数値は自分のものについてしっかり覚えておきましょう。

だいたい、身長の2乗の数値程度は季節などによって増減する許容範囲と見てもいいでしょう。この人の場合ですと、56kgに対して、およそプラスマイナス2.6kgくらいの増減は許容範囲だということです。

体重はたんぱく質で増やす

痩せていて糖尿病という人もいます。ほかに病気があって、それが原因で糖尿病が起こっていたり、糖尿病が悪化して痩せているというのでない限り、たんぱく質を摂って体重を増やしましょう。

もちろん、無理のない範囲で運動も重要ですよ。このような人の場合、意外に糖質、甘いものだけじゃなくてご飯やパン、麺類などから栄養を摂っている場合が少なくありません。

それでは圧倒的にたんぱく質が不足しますし、インスリン自体もたんぱく質が原料ですから不足することは充分にありえますね。

ですので主食類やお菓子を控え、それこそゴーヤチャンプルーのように大豆やお肉、卵などからたっぷりたんぱく質を摂るようにして標準体重に近づきましょう。もちろんお魚もOKですよ。

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