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鼻づまりで無気力な子供が増加中!慢性鼻炎が発達障害の原因になる

無気力な子供

慢性鼻炎は昔から見られる病気の一つですが、近年の研究では子供が発症することで発達障害を起こすことが危惧されています。

この記事では慢性鼻炎と発達障害の関係について紹介します。

あなたのお子さんは鼻炎ではありませんか?そして、無気力な傾向が見られませんか?

無気力な子供が増加している原因は慢性鼻炎?

無気力な子供が増加しています。特に年々増加傾向にある不登校の原因において「無気力」は常に上位になり、この状況はこれからも続くことが予想されているのです。元気が取り柄の子供がなぜ無気力な状態になっているのでしょうか?

無気力の原因は精神的ストレスや家庭環境だけなのか

子供の無気力については様々な専門家が分析しており、中でも「社会におけるストレス」や「家庭環境の変化」は原因を探る上で重要な要因とされています。

小学校に入ると子供にも対人関係が生まれます。そこから子供にとってのストレス社会が始まるのですが、中にはこれに適用できずに軽い「うつ症状」を引き起こし無気力となってしまうことがあります。

また学校の勉強についていけなくなり、最終的に無気力になる子供もいるでしょう。

さらに競争になれていない子供であれば、負けることが強度のストレスとなることも珍しくなく、それが無気力を引き起こすきっかけになります。

家庭環境も無気力を引き起こす原因です。日本、中国、韓国の小学生を対象にした調査で興味深い結果が出ています。

この調査とは「小学生の生活習慣に関する調査」であり、各都市に住む小学生高学年の2000人(合計6000人)にアンケートを行い集計しています。

細かい結果は省きますが、大まかな結果として言えるのは日本の小学生が、中国や韓国の小学生と比較して積極性がなく無気力な状況にあることです。

特に「リーダーになりたい?」「人の役に立ちたい?」などの項目でも3国中最下位であり、無気力化が進んでいる印象を受けます。

この原因は解明されていませんが、家庭環境が関係しているとの指摘もあり、特に「親の子供に対する不干渉」は大きな原因かもしれません。

確かに「子供は叱らずに言い聞かせる」「自由にさせてあげる」などは現在の日本人の親の理想論ですが、反対に言えば子供に関する無関心とも言えるのではないでしょうか?

色々と原因は考えられますが、精神的なストレスや家庭環境だけが無気力の原因だとは思えません。実は慢性鼻炎が子供の無気力と大きく関わっていたのです。

小学生の異常行動が無気力と関係している

近年注目されている問題の中で「小学校における異常行動」があります。テレビで観たことがあるかもしれませんが、授業中に以下に紹介する行動を取る子供が少なからずいるそうです。

  • 授業中に教室内をうろつく
  • 授業中に平気でおしゃべりをする
  • 急に大声を出す
  • 落ち着きがなくソワソワしている
  • 居眠りを平気でしてしまう
  • その他

これらを見てみると「お~なかなかの不良じゃないか!」と思ってしまいますが、これは小学校低学年の子供の話です。イメージ的には皆一生懸命授業を受けていても良さそうなのですが、そうはできない事情があるのかもしれません。

このような行動を取る子供は「集中力」がなく、「集団生活」も苦手です。結果として他の児童と比較して勉強も遅れてしまうことから、最終的には無気力な状態に陥ってしまうのです。

そしてこのような異常行動の原因の一つに慢性鼻炎が関係していました。

慢性鼻炎によって子供が睡眠不足に!口呼吸、睡眠、脳の機能の関係

皆さんは風邪を引いた時に眠れなくなった経験がありますか?多くの人は「はい」と答えると思いますが、眠れなくなる理由には「発熱」「痛み」そして「息苦しさ」を上げるのではないでしょうか。

中でも息苦しさは風邪によって鼻づまりが起こることが原因で、鼻から空気を吸うことができなくなるのが原因です。そうなると酸素を十分に得ることもできずに、夜間に何回も起きてしまうのです。

そのような状況では深い睡眠を行うことなどできるはずもなく、翌日は頭が「ボーっ」として一日中すっきりしないことになるでしょう。

実はこの状況が慢性鼻炎でも起こります。つまり、慢性鼻炎は慢性的な鼻づまりを発症させており呼吸がし辛い状態で、普段から熟睡できずに睡眠障害を引き起こしていることが考えられます。

子供も同様で慢性鼻炎を発症していると、短時間で浅い睡眠を繰り返すだけで熟睡できることは難しくなります。その結果、睡眠が足りなくなり慢性的な睡眠障害を発症してしまうのです。

鼻づまりで睡眠障害が起こる理由は口呼吸

呼吸には鼻呼吸、口呼吸の2種類がありますが、鼻づまりで睡眠障害が起きる原因は「口呼吸」です。口呼吸は鼻ではなく口で呼吸をすることで、直接空気を気管に入れるために温度や湿度は低くなります。

鼻呼吸と口呼吸の空気の流れと鼻の役割

この結果喉頭周辺が乾燥しやすく、口腔内、気道などの粘膜にも悪影響を与えて不快感を与えてしまいます。

また口を開けた状態では舌が喉の奥に入り込んでしまうことから、気道が塞がれてしまい「いびき」「無呼吸」などの症状を発症させてしまうことも多いのです。

いわゆる「無呼吸症候群」の原因は口呼吸であり、口で呼吸することが睡眠に与える悪影響は大きいと言えます。この口呼吸が子供に増加しており、それが睡眠障害を引き起こしていたのです。

睡眠障害と発達障害の関係は脳の機能にある

子供が無気力になる主な理由は「集中力が保てない」「じっとしていられない」「居眠りをしてしまう」などですが、これらは単に怠けているのではありません。原因として考えられるのが「脳の発達障害」です。

つまり脳の「前頭葉」にある「集中力」「注意力」「やる気」「認知力」などを制御する、「前頭連合野」の発達に問題がある可能性が指摘されています。

脳における前頭葉の位置

人間は睡眠を取ることで成長を行っており、睡眠不足では成長に悪影響を与えてしまいます。特に生まれてから14歳程度までは成長段階にあることから、この期間に睡眠障害を発症させることは脳機能を低下させてしまう原因になりかねません。

脳の前頭葉が発達しないことで脳機能の低下が起こることから、集中力や注意力などに影響を与えていたのです。慢性鼻炎が鼻づまりを起こし、それが口呼吸の原因になり睡眠障害を発症させて、最終的に脳の発達に影響を与えてしまいます。

単なる鼻づまりが脳の発育に影響しているなんて驚きですが、子供の異常行動にはこのような原因が考えられているのです。

子供の慢性鼻炎はアレルギー性に注意せよ

昭和時代に育った私の子供時代には「花粉症」なる言葉は存在していませんでした。あったのかもしれませんが大人になるまで聞いたことがなかったのも現実です。

しかし今や花粉症は春の風物詩でもあり、幼児でさえマスクをして「花粉に気をつけてね~」と喋っています。

近年アレルギー体質の子供が増加しています。増加の原因は解明されていませんが、自然環境、食品、大気汚染などが疑われており、ますます増加するとの予測もあります。

花粉症などの季節性アレルギーであれば対象の季節だけに注意すればよいのですが、通年性ではそう簡単にはいきません。チリ、ダニの死骸などはどこにでも漂っている抗原であり、社会生活でそれを排除することはできないからです。

また生まれながらにアレルギー体質である子どもは、鼻がつまっている状態を異常とは思いません。生まれながらにそうなのですから気が付かないのは仕方がありませんが、それによって発達障害をもたらすこともあるのです。

子供にアトピー性皮膚炎などのアレルギーの症状が見られる場合には、鼻づまりもチェックすることが重要です。

鼻づまりから脳の発達障害なんて思いもしないことです。しかし、子供にとって睡眠障害は致命的なことにつながるのです。

子供の慢性鼻炎のチェックポイントと治療法について

子供は自分で意識できずに慢性鼻炎を発症していることがあります。周りにいる家族が気付かないと症状が悪化して、脳の発達障害を引き起こしてしまう可能性があることから、そうならないように普段から気をつけておくことが大切です。

子供の慢性鼻炎を見つけるチックポイント

子供の慢性鼻炎を見つけるチェックポイントを紹介します。子供にこのような症状が見られたら、鼻炎による鼻づまりが起きている可能性があります。

  • 眠っている時に口を開けて寝ている
  • いびきをしながら眠っている
  • 睡眠中に時々呼吸が停止する
  • 朝起きてもボーっとしている
  • 集中力がなく本を長時間読むことができない
  • すぐに飽きてしまう
  • 運動が苦手ですぐに疲れる
  • 普段も口を開けている
  • 匂いが感じ難い
  • 全体的に落ち着きがない
  • オネショが治らない
  • 急にかんしゃくを起こしてしまう
  • 急に大声や奇声を上げる

上記した項目に心当たりがある場合には、慢性鼻炎を発症している可能性がありますので、耳鼻科の専門医で診察を受けるようにしましょう。

慢性鼻炎の治療は鼻呼吸を目指して行う

慢性鼻炎の治療では炎症の要因を取り除く必要があり、感染症であれば感染源を、アレルギーであれば抗原を除去する必要があるのです。そのために感染性の鼻炎では「抗生剤」を服用することで、細菌を死滅させて症状を改善させるのです。

しかしアレルギー性鼻炎を含む慢性鼻炎ではその原因が感染症ではなく、抗生剤を使用しても効果は限定的です。そのため慢性鼻炎における薬剤の使用はアレルギー反応を抑える「ステロイド点鼻薬」が主で、他に効果的な薬品は見当たりません。

また鼻腔内の洗浄も効果的であり、ステロイド点鼻薬を併用することで症状を大きく改善させることもあります。

しかし慢性鼻炎により粘膜が肥大しているケースでは、洗浄やステロイド点鼻薬を使用しても効果がないこともあり、その場合には手術を行う必要があります。

手術は鼻腔粘膜を切除したり、レーザーで凝固したりするものが主な方法でしたが、危険性から子供に対しては積極的に行われていませんでした。

しかし近年では子供の手術法も確立されつつあり、耳鼻科の専門医の中には子供の慢性鼻炎に対する内視鏡による手術を積極的に行っている病院もあります。

慢性鼻炎の治療は鼻通りを改善するのが目的と考えてしまいますが、そうではなく「鼻呼吸で質のよい睡眠を得ること」が一番の目的です。少し改善したから満足するのではなく、睡眠が改善して正常な発育に戻すのが目的なのです。

慢性鼻炎を改善したら脳機能も改善される

ある子どもは授業中に落ち着きもなく、成績もクラスで下位にあったそうです。母親の話では幼稚園を卒園する頃から睡眠時にいびきが見られ、苦しそうに寝ていたそうです。

また寝ている姿を観察していたところ、無呼吸状態も確認されることから重度の慢性鼻炎と診断されました。

すぐに治療を行った結果、鼻づまりは改善されて睡眠時にいびきをかくこともなくなり、朝までぐっすりと眠ることができるようになりました。

学校においても授業に集中できるようになったのは言うまでもありません。成績も上がり本人もやる気が出てきたそうです。

またもっと小さな子どもにも影響はあります。普通幼児も4~5歳になると絵を書くことも上手になり、「真っ直ぐの線」「まる」などを意識しながら書くことができるようになります。

しかし慢性鼻炎を発症している子供には、他の子供と比較して集中力がなく絵を書くのが苦手です。

書いていてもすぐにぐちゃぐちゃにしてしまい、どう見ても絵とは思えない出来栄えです。このケースでも治療は効果的で、鼻づまりを改善した結果、絵が格段に上手になり直線も曲がらずに書けるようになります。

つまり、慢性鼻炎がもたらす発達障害は、治療によって呼吸を改善させることで脳機能も向上させる作用があることを意味しています。

チェックポイントに該当する場合は医師の診断を受けましょう。早期に処置することでみるみる脳機能が向上した例もあります。

子供の鼻づまりを甘く考えないことが大切

子供が青っ鼻を垂らしても気にするどころか「子供らしい!」などと言う人がいますが、これは大きな間違いであって脳の成長を著しく阻害しているサインかもしれません。

青っ鼻は鼻腔や副鼻腔で発症している炎症により作られる膿が正体で、とても「子供らしい!」と言える代物ではなかったのです。

子供の鼻づまりを甘く考えないで、症状のサインが見られたら専門医で診察を受けることをオススメします。

発達障害は他の病気と違い正常状態から「悪化」するのではなく、「成長(発達)」しない状態であり、普段から側にいると気が付かないことも珍しくはありません。

子供の普段の様子をチェックして呼吸に問題がある場合は、発達障害を発症させる前に対策を取るようにしましょう。鼻づまりを甘く考えない、この意識を忘れないでください。

呼吸の大切さ、鼻の役割と構造を知っておきましょう

「鼻は顔の正面に付いていて鼻の穴から空気を吸っている」一般的な鼻の理解はこの程度だと思います。しかし、鼻には空気を吸うだけでなない、その他にも大切な作用があります。鼻について少し勉強してみましょう。

鼻はどのような働きを持っているのでしょうか?

人間は呼吸をして空気を肺に入れることで酸素を得ています。鼻は呼吸にとって重要な働きを持っており、空気の「入口」と考えてもよいでしょう。

鼻に障害が起こると呼吸が正常に行われず酸素量が低下してしまうこともあり、鼻は生命を維持する上でも重要な器官と言えます。

鼻にはどのような働きがあるのでしょうか?

  • 綺麗な空気を肺に送り込む
  • 空気に加湿し湿度の高い空気にする
  • 冷たい空気を温める
  • 免疫作用
  • 嗅覚器としての作用
  • その他

このように鼻は単に空気を取り入れる管状の器官ではなく、主に取り入れた空気を「フィルター作用によって清浄化する」「適度に加湿加温する」などの働きがあるのです。

人間の肺はとてもデリケートに作られており、冷たい空気や汚れた空気が入り込んでしまうと障害の原因になってしまいます。

鼻は事前に空気を浄化することで肺の負担を少なくしていたのです。肺が元気に働いているのも鼻のおかげと言う訳ですね。

鼻炎を知るために鼻の構造を理解しましょう

大きく分けて鼻の構造は以下の3つに分類されています。

  • 外鼻
  • 鼻腔
  • 副鼻腔

鼻は顔から飛び出した形をしていますが、この鼻の形を形成している部分を「外鼻(がいび)」と呼びます。外鼻は表面を皮膚、中の構造は骨と軟骨で作られており、空気の通り道として「外鼻孔(鼻の穴)」が2つついています。

鼻の中にはいると空洞があり、そこは「鼻腔(びくう)」と呼ばれる空洞で、鼻中隔(びちゅうかく)によって左右に仕切られています。

顔の骨には鼻腔を囲むようにいくつかの空洞があり、これが「副鼻腔(ふくびくう)」であり、鼻腔と同様に空気のフィルターとしての機能が考えられています。

鼻腔や副鼻腔は粘膜組織で覆われており、表面には「線毛」がびっしりと生えています。粘膜上には粘液が分泌されており、空気に含まれるチリや細菌などを付着させて排出を促進させます。

呼吸の流れは外鼻孔から鼻腔に入り清浄化された空気が喉頭、気管、気管支と続き最終的に肺に入ります。鼻は空気の入口として大切な働きを担っていたのです。

呼吸の方法には鼻と口の2種類があった

上記したとおり呼吸をすると空気は喉頭から気管に入り、最終的に肺に運ばれます。喉にある喉頭は鼻だけでなく口ともつながっていることから、空気の入り口も鼻だけではなく口から呼吸することも可能です。

このように呼吸には鼻から空気を吸う「鼻呼吸」と口から空気を吸う「口呼吸」の2種類あり、鼻に問題がある場合は口からでも呼吸ができるようになっています。

しかし口呼吸には問題があります。それは口と喉頭は直接つながっていることから、外の空気を浄化せずに気管に入り込ませてしまうことです。つまり鼻呼吸であれば加湿や粘膜作用によって浄化されるべき空気が、直接気管に入り込む危険性が高いと言う訳です。

また鼻呼吸と口呼吸では温められる空気の温度にも違いがでます。鼻呼吸と口呼吸の温度差は喉頭で約1.5℃もあり、口呼吸では1.5℃も冷たい空気を肺に送り込む結果になります。

さらに加湿も十分でなくその結果、風邪や気管支炎の原因にもなり、最悪では肺炎を引き起こすことにもなるのです。

口呼吸は人間の免疫作用を下げる作用があると指摘している専門家もおり、その理由として上げられていることも「冷たい空気の呼吸」による体温低下です。

人間の構造では呼吸は鼻、飲食は口となっており、いくら構造上可能であっても、使い方を変えてしまうと様々な不都合が出てしまうことにつながります。その一例が「口呼吸による弊害」という訳ですね。

呼吸は鼻が基本だと言うことを理解しましょう。

口呼吸は様々な弊害をもたらすと考えられています。「なぜ鼻呼吸が大切か?」を理解しましょう。

鼻の炎症が起きる鼻炎とはどのような病気なのか?

子供と言えば寒い日も鼻水を垂らしながら外で遊んでいるイメージがありますが、最近ではそのような光景を目にすることも少なくなりました。「子供=鼻水」とは偏見的なイメージかもしれませんが、それでも鼻水を垂らしている子供はたまに見かけることがあります。

この鼻水を流す正体は何なのでしょうか?

鼻水の原因は鼻粘膜の炎症が原因だった

紹介した通り鼻の粘膜には優れた作用があり、粘膜に障害が発生することで様々な問題が起こることになります。「鼻炎」とは主に鼻腔の粘膜に炎症が起こることで、大きく分けて3つの症状が見られます。

  • 急性鼻炎
  • 慢性鼻炎
  • アレルギー性鼻炎

これらの各症状について簡単に紹介します。

風邪などの感染症が原因の急性鼻炎

風邪を引くと鼻水が出ることがありますよね。風邪は正式には「上気道炎」と呼ばれる感染症で、ウイルスや細菌に感染することで発症します。

ウイルスや細菌に感染すると免疫反応によりその部分に炎症が起きますが、それが拡大することで鼻腔や副鼻腔の粘膜にも炎症が広がってしまうのです。

「急性鼻炎」はこのように主に感染症が原因で発症する鼻炎であり、感染症が改善することで症状も治まります。その意味では症状は重くても、一時的な症状とも言えるのです。

鼻炎が治まらない!2種類の慢性鼻炎

急性鼻炎は感染症などの主症状が改善することで自然に治まるものですが、慢性鼻炎は慢性的に鼻炎を発症している状態を言います。慢性鼻炎には2つの分類がありそれぞれ症状に違いがあります。

慢性単純性鼻炎

常に鼻炎の状態を保っているのが「慢性単純鼻炎」で、鼻腔の粘膜上で炎症が常に発症しています。慢性単純鼻炎は一般的な鼻炎が続いている状態で、「鼻づまり」「ドロっとした鼻水」が特徴です。

また鼻炎薬を使用すると鼻の通りが改善されるのも、慢性単純鼻炎の特徴です。あくまで鼻の粘膜組織に炎症は起こしていますが、粘膜に変異は起こっていない状態と考えて下さい。

慢性肥厚性鼻炎

慢性肥厚性鼻炎は慢性単純鼻炎が悪化した状態が長期化し、鼻腔内の粘膜組織が肥大化することで発症します。肥大化した粘膜は鼻腔内を狭くして空気の流れを阻害することで、スムーズな呼吸が難しくなるのです。

慢性肥厚性鼻炎では粘膜組織が肥大化しているために。点鼻薬を使用しても改善することはありません。さらに慢性単純鼻炎では片方ずつの鼻づまりが多いことに対して、慢性肥厚性鼻炎では両方の鼻づまりが多いのが特徴です。

鼻腔の粘膜組織は炎症が長引くことで変異して肥大化しますが、科学的な刺激で肥大化することもあります。これは長期間の点鼻薬の使用で起こる現象で、過度の使用は慢性肥厚性鼻炎の原因になります。

アレルギー反応が原因のアレルギー性鼻炎

アレルギー大国の日本ではアレルギー体質の人が増加傾向にあります。アレルギーとは抗原(アレルゲン)に対する反応のことで、「鼻水」「くしゃみ」「鼻づまり」などの症状が特徴です。

アレルギーを起こすアレルゲンには季節性の「花粉」「黄砂」や通年性の「ハウスダスト」「ダニの死骸」「ペットの毛」「カビ」などがあり、呼吸することでアレルゲンが鼻腔に入り、鼻粘膜に付着するとアレルギー反応が起きて炎症を起こすのです。

季節性の抗原が原因のアレルギー性鼻炎では、一定の季節が過ぎると症状は治まりますが、通年性の場合ではアレルゲンとの接触を遮断しない限り、慢性的に鼻炎を発症させてしまいます。

アレルギー反応が原因のアレルギー性鼻炎が発達障害につながる

それが理由で慢性鼻炎と区別がつきにくく、混合されていることも珍しくありません。

慢性鼻炎の大部分はアレルギー性鼻炎と言われています。普段から抗原に接していることがアレルギーを発症させる原因です。

鼻炎は鼻腔、蓄膿症は副鼻腔の炎症

鼻炎には3つの種類がありますが、基本的に鼻腔粘膜に炎症が起こるのが鼻炎です。しかし、鼻の構造を見てみると粘膜組織は鼻腔だけでなく、副鼻腔にもありそこも炎症が起こる可能性があります。

副鼻腔内って何のために開いている穴なのか?

鼻の構造で説明しましたが、鼻の中には鼻腔と副鼻腔と呼ばれる空洞があり、それぞれ粘膜で覆われています。しかし、空気の流れは基本的に鼻腔であり、副鼻腔自体は鼻腔とつながってはいても空気の流れとは直接関係がないようです。

それでは鼻腔はなぜあるのかと言いますと…実は明確な答えは未だ解明されていません。諸説あるようですが皆さんはどう思いますか?

  • 空洞を作ることで頭蓋骨を軽くしている
  • 空気層を作ることで脳のショックを和らげている
  • 空洞の共鳴により声を増幅している

確かに鼻腔が全て骨で埋められていたら、頭は今よりももっと重く、首の筋肉も発達させなくてはいけません。そうなると人間は首のないゾウみたいなスタイルだったかもしれませんね。

痛みと鼻水が特徴の副鼻腔炎

急性鼻炎が発症した場合、すぐに改善されずに長期化することがあります。鼻炎の長期化は感染を広げることになり、鼻腔内の炎症が副鼻腔にまで拡大してしまうのです。

副鼻腔内の炎症は「副鼻腔炎」と呼ばれており、鼻水や痛みを伴うのが特徴です。痛みは頬などの顔周辺に出ることが多く、時には目の奥に痛みを感じることもあります。

また鼻水はだんだんと「ドロっ」とした状態に変化しますが、これは炎症によって副鼻腔に蓄積された膿が鼻水として排出されるのが理由であり、独特の悪臭が特徴と言えます。

副鼻腔炎は風邪などの感染症がきっかけで発症することが多いのですが、ダイビングや飛行機、登山など急激な気圧の変化によって発症することもあります。

副鼻腔内の炎症が蓄膿症の原因

「青っ鼻」を垂らしている子供を見ると「蓄膿症(ちくのうしょう)」を疑う人は多いと思います。蓄膿症は副鼻腔炎が悪化した状態で、副鼻腔の炎症が3ヶ月以上続いた時に診断されるのです。

つまり急性鼻炎が慢性化した状態で、特に膿が副鼻腔内に蓄積された症状のことを指しています。蓄膿症の主な症状を紹介します。

  • ドロっとした青黄色い鼻水
  • 鼻が詰まる
  • 鼻をかんでも出きらない
  • 痰が喉に溜まる
  • 顔や目の奥が痛む
  • 口臭が気になる
  • 味覚や嗅覚に異常が出る
  • その他

蓄膿症の主な原因は急性鼻炎ですが、中にはアレルギー性鼻炎などの慢性鼻炎が拡大することで発症することもあります。また先天的に鼻の構造に問題がある場合は、鼻の通りが悪く副鼻腔で炎症が起こりやすくなることもあります。

蓄膿症は「ちくのう症」と書くことも多いですが、漢字で書くと「膿が蓄積される症状」となりちょっと怖いイメージがあります…。

今回は鼻で呼吸することの大切さがわかるお話でしたね。口呼吸にメリットはないので、あなたもお子さんも、鼻炎は早々に治していただきたいものです。

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