健康生活TOP 皮膚炎 湿疹かぶれを早く綺麗に!正しい治し方、薬の選び方とオススメ市販薬

湿疹かぶれを早く綺麗に!正しい治し方、薬の選び方とオススメ市販薬

「湿疹が出て皮膚が赤くなっている」「かぶれてかゆい」

日常生活で誰もが経験する症状ですね。しかし、かぶれは炎症が長引いたり治ってから跡ができてしまったりと、意外に厄介な病気です。

ポイントを押さえておけば、かぶれを早くキレイに治すことはそう難しくありません。かぶれの治療法と薬の選び方についてご説明いたします。

さまざまな刺激で誰にでも起こりやすい「かぶれ」

皮膚表面の炎症を総称して「湿疹」と言い、その中でも皮膚が何らかの刺激を受けて起こした炎症を「接触性皮膚炎」または「かぶれ」と読んでいます。

接触性皮膚炎はさまざまな原因で起こります。日本皮膚科学会が発表している「接触皮膚炎診療ガイドライン」によって、接触性皮膚炎は次のように分類されています。

刺激性接触性皮膚炎 刺激の強い物質が表皮に触れて炎症を起こす
アレルギー性接触性皮膚炎 特定の物質が皮膚に触れてアレルギー反応を起こす
光接触性皮膚炎 紫外線の刺激またはアレルギー反応で皮膚に炎症を起こす
全身性接触皮膚炎 特定の物質(金属など)に触れた後、全身にアレルギー反応が広がる

私達が日常で起こしやすいのは刺激性接触性皮膚炎です。体質に関係なく誰にでも起こりうるかぶれで、原因には次のようなものが挙げられます。

  • 洗剤・石けん
  • 化粧品
  • 昆虫や植物の毒
  • 便・尿(オムツ) など

皮膚に刺激を与えるような物質に触れた直後、その部分に限定して赤み、かゆみ、熱感などが現れた場合は、刺激性接触性皮膚炎を起こしたと考えて良いでしょう。

原因物質をよく洗い流して炎症をしずめれば比較的容易に回復させることができます。

軽い湿疹は市販の外用薬で対処しよう!薬の選び方は?

刺激性接触性皮膚炎のようにかぶれの原因が分かっており、症状が軽い場合は、ドラッグストアに売っている湿疹・かゆみ止め用の外用薬で対処することができます。

湿疹・かゆみ止め用の外用薬には「ステロイド薬」「非ステロイド性抗炎症薬」「抗ヒスタミン薬」「外用抗生剤」など、いくつかのタイプがあります。それぞれ薬の作用が異なるので、かぶれの状態にあわせて使い分けます。

薬の分類 主な成分 薬の作用
ステロイド薬
  • フルオシノロンアセトニド
  • プレドニゾロン
  • ベタメタゾン吉草酸エステル
  • かゆみを止める
  • 赤みを抑える
  • (作用が強い)

非ステロイド性抗炎症薬
(NSAID)
  • ウフェナマート
  • グリチルレチン酸
  • かゆみを止める
  • 赤みを抑える
  • (作用が穏やか)

抗ヒスタミン薬
  • クロルフェニラミンマレイン酸塩
  • ジフェンヒドラミン塩酸塩
  • かゆみを止める
外用抗生剤
(抗生物質製剤)
  • フラジオマイシン硫酸塩
  • クロラムフェニコール
  • 化膿を防ぐ
市販の外用薬は、パッケージを見ると「ステロイド配合」「非ステロイド」「抗生物質配合」など薬のタイプが分かるように表示されているので、見分けることはそう難しくありません。

よく使われる薬の主成分はその名前を頭に入れておくのも良いでしょう。

かぶれが軽い場合

かぶれの症状が軽い場合は、非ステロイド性抗炎症薬・抗ヒスタミン薬を使います。

非ステロイド性抗炎症薬は、ステロイドが配合されておらず、作用は穏やかです。ステロイドのような副作用の心配がなく、広範囲に薬を塗る時にも適しています。主成分にウフェナマートを配合したクリーム・軟膏が一般的です。

市販の非ステロイド性抗炎症薬

トレンタムクリーム – 佐藤製薬株式会社

トレンタムクリーム商品画像

スキンセーフAPクリーム – エスエス製薬

スキンセーフAPクリーム商品画像

など

抗ヒスタミン薬はかゆみの原因物質「ヒスタミン」の動きをしずめてかゆみをやわらげます。

あくまでもかゆみを抑えるだけで炎症を治す効果は期待できませんが、ステロイド薬のような副作用の心配がないので、子どもやデリケートな肌や赤ちゃんのオムツかぶれなどにも安心して使えます。

市販の抗ヒスタミン薬

オイラックスソフト – 第一三共ヘルスケア

オイラックスソフト商品画像

ポリベビー – 佐藤製薬

ポリベビー商品画像

など

かゆみが強い場合

かゆみが強く一刻も早くかゆみをしずめたい場合は、ステロイド薬を使うのがおすすめです。

ステロイドは、血管を引き締めて炎症をしずめる作用が強い薬です。長期連用で副作用を引き起こす場合があるので、連用は2週間以内を目安に使用上の注意を守って使います。

ステロイドを主成分に抗ヒスタミン薬や抗生物質が配合され、より抗炎症作用が高められている製品も多く出ています。

市販のステロイド薬

オイラックスA – 第一三共ヘルスケア

オイラックスA商品画像

テレスハイ軟膏 – ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社

テレスハイ商品画像

など

ステロイドは強さが5段階に分かれています。部位や用途に応じて強さを使い分ける必要があり、強いタイプを使ったほうが良い場合もあります。購入する際は薬剤師に相談して適切な製品を選ぶようにしてください。

かき壊して化膿した場合

かぶれをかき壊すと、患部に細菌が感染してじゅくじゅくと化膿してしまった場合は、外用抗生剤を使います。

化膿したら炎症を抑える薬だけでは治らないので外用抗生剤を使って、化膿の原因となる細菌を殺菌する必要があります。

抗生物質とステロイドを組み合わせた外用薬は、湿疹用の外用剤の中でも効果が強力です。

市販の外用抗生剤

クロマイ-P軟膏AS – 第一三共ヘルスケア

クロマイP商品画像

テラ・コートリル®軟膏a – ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社

テラコートリル商品画像

各製薬会社から様々なタイプの薬が出ているので、どのタイプを選べばよいか分からない場合は、ドラッグストアの店頭で薬剤師に相談して、症状に適した製品を選びましょう。

ステロイド薬、抗生剤入り軟膏は薬の作用が強いので、「ここぞ」という時に使います。予防的に使ったり常習したりすることは避けてくださいね。

かぶれたらすぐに実践を!きれいに早く治す2つのポイントは

軽いかぶれはセルフケアですぐに治せる炎症なのですが、対処が間違っていると炎症が大きく拡がて跡が残りやすくなってしまいます。かぶれが悪化する前に治してしまいましょう。

なぜかぶれが悪化するのか

かぶれが悪化してしまう主な原因は次の2つ。意外とシンプルなことなのですが、多くの人が陥りやすいのです。

  • 掻き壊してしまう
  • 薬がきちんと効いていない

基本的に痒い所を掻くのは良くありません。掻くと皮膚の組織が損傷して傷ができるからです。また、掻いたことで皮膚のバリア機能が破壊されるので、そのすき間から細菌が入りやすくなり、掻いた傷口が細菌に感染して化膿が起こりやすくなります。

でもかゆいと本能的に掻いてしまうし、掻くとスッキリして気持ちいいですよね!これは、掻いた刺激(痛み)で知覚神経に伝わるかゆみが一時的に抑制されると同時に、脳の報酬系(欲求を満たし快感を得る神経系)が快感をもたらすために起こっているのです。

しかし掻く行為そのものにかゆみの原因を消す作用はないため、それでかゆみが治ることはありません。

むしろ掻いた刺激で放出された神経伝達物質「神経ペプチド」がヒスタミンを大量に放出させるため、掻けば掻くほどかゆみが増す悪循環が生じてしまうので、掻いてはいけないのです。

また、かゆみを抑える時に使う薬の使い方が間違っていてきちんと効いていないため、かゆくてまた掻いてしまい、かぶれがだらだらと続いてしまうことも少なくありません。

かぶれを素早く治すには

かぶれを早く治すには次の2点がポイントです。

  • 掻かない
  • 短期間で早く治す

掻くと皮膚のバリア機能が破壊されて細菌感染しやすくなる上、バリア機能が低下したことでちょっとした刺激でかゆみや炎症が起こりやすくなるので、なるべく掻かないように注意します。

かぶれて赤みやかゆみの起きた時はすぐに

  1. 患部を冷たい水道水で洗い流し、清潔にする
  2. 冷たいおしぼり・タオルに包んだ冷却材などで患部を冷やす
  3. 清潔な手指で外用薬を塗る
  4. なるべく安静にして過ごす (腫れのある場合は患部を心臓より上に上げると良い)

といった対処を行ないます。

かゆい時は、とにかく患部を冷やすことがポイント。冷やすと血管が収縮してヒスタミンが放出するのを抑えられてかゆみがしずまるので掻かなくて済むようになります。

また、かぶれに気付いてすぐに薬を塗れば成分の作用でかゆみの原因を消すことができ、かぶれが拡がったりかき壊したりする前に、短時間でかぶれが治せるようになります。

薬の使い分けもポイントです。かゆみが強い時はすぐにステロイド薬を塗って素早くかゆみと炎症を直してしまうのがのぞましいです。

かゆいのにステロイドの副作用を気にしてマイルドな薬を使うと、薬の効き目が弱くてかゆみがおさまらず、結局掻いて悪化しやすくなってしまいます。

ステロイド薬は多用や長期連用に適していない薬ですが、それだけ効き目が強いということなので、短期間だけの使用にとどめて一気にかぶれを治せば、だらだらと他の薬を使い続けるよりもダメージも少なくて済むというわけです。

ほとんどの軽いかぶれは、適切な対処を素早く行うことできれいに治すことができます。

専門治療が必要です!受診が必要なケースとは

ただし、かぶれの中には病院での治療がケースもあります。かぶれのひどい場合や市販の薬で症状が改善しない場合は受診して、かぶれの原因を特定させてください。

アレルギー性接触性皮膚炎

次のような症状があれば、アレルギー性接触性皮膚炎を引き起こしている可能性があります。

  • アレルギーの原因物質に触れて1~2日経過してから発症する
  • ひどいかゆみを伴うことが多い
  • かぶれが周辺に拡がりやすい

アレルギー性接触性皮膚炎は、直ちにアレルギーの原因物質の接触を避けることで治療と予防が可能になります。原因物質を特定するため、すぐ皮膚科を受診して検査を受けましょう。血液検査やパッチテストでアレルギーの原因物質が分かります。

かぶれの多くは、化粧品や日用品に含まれる化学物質、食品、植物、金属、紫外線などで起こっており、身の周りにはアレルギーを起こしやすい物質であふれています。反応の起こり方も個人差があるので、原因物質を把握して接触をしっかり避けていく必要があります。

アレルギー性接触皮膚炎の根本的な治療法はあくまでも自分でアレルギーの原因物質を避けることしかありませんが、炎症には病院から処方された抗ヒスタミン薬やステロイド剤の外用剤がよく効きます。かゆみの激しい時は、内服薬も処方されます。

アトピー性皮膚炎

単なるかぶれと間違えやすいのが、子どもだけでなく大人にも増えている「アトピー性皮膚炎」です。アトピー性皮膚炎は、皮膚科の指示に基づいた生活習慣の見直しと専門治療が必要です。疑わしい症状のある場合は皮膚科を受診してください。

  • かゆみの強い湿疹がなかなか治らない
  • 皮膚全体がカサカサしている
  • 再発を繰り返す
  • 湿疹の出る部位に特徴がある
  • (耳、顔、首回り、わきの下、ひじの内・外側、ももの付け根、膝の表・裏側)

  • 親にアレルギー疾患がある

内臓疾患・悪性腫瘍が原因となっている場合

接触性皮膚炎は外部からの刺激で起こることがほとんどですが、まれに体の内側の原因によって皮膚に湿疹やかぶれが起こる場合もあります。内臓疾患が疑われる場合は皮膚科または内科など専門科を受診し、かぶれの原因となる病気の治療を優先してください。
>

糖尿病、腎臓病、肝臓病、悪性の腫瘍などの症状の一つとしてかゆみや湿疹が起こる場合です。

  • 激しいかゆみがあるとき
  • 広い範囲に病変がある場合
  • 毎年同じ時期にできる場合
  • 発熱や倦怠感などを伴う場合

軽く見過ごさないで!かぶれは放置せずにすぐ対処しましょう

かぶれが悪化するとその症状はしつこく非常に治りにくくなってしまうことがお分かりいただけたのではないでしょうか。

かゆみや赤みといった症状は、軽く見過ごして放置してしまいがちですがすぐに適切なケアをして、スッキリと治してしまいましょう!

キャラクター紹介
ページ上部に戻る