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成果主義でうつ病は増加する!サラリーマンの職場でのうつ病予防

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今までの働き方では給料がもらえない・・・政府が進める成果賃金制度「ホワイトカラー・エグゼンプション」が導入されることによって、労働時間や仕事上のストレスが増大し、サラリーマンのうつ病が増えることが懸念されています。

仕事のプレッシャーや人間関係のストレスなど、サラリーマンにとってはかつてない厳しい時代がやってくるのです。

そんな時代に職場でのうつ病を予防するためには、どうすれば良いか?男性のための「職場うつ」の予防法をご紹介します。

男性脳と女性脳を区別した方が有効なうつ病の予防や治療

うつといっても男性のうつと女性のうつはうつになるプロセスや症状が異なります。それは、男性と女性では物の考え方や脳の働き方が異なるため、同じ状況でも捉え方や対応の仕方など、物事の受け止め方や反応の仕方に違いがあるからです。

特にうつ病のような心の病気に関しては、考え方や対応の仕方が病気と強く関わっているため、病に至るまでのプロセスや起こる症状が男女によって異なるのです。そしてプロセスや症状が異なれば、当然、治療の仕方や予防法も異なることになります。

つまり、うつ病を考えるときは、うつ病という一つの病気として考えるよりも、「男性のうつ」と「女性のうつ」と、男女を区別して脳の働き方や物の考え方の特徴を踏まえて考えたほうが、より適切な予防や治療につながるのです。

気づかれにくい男性のうつ病

皆さんも聞いたことがあるかもしれませんが、これまでうつ病を発症するのは女性が男性の2~4倍多いといわれてきました。女性の方が心身がデリケートで、心にかかるストレスが体の症状として現れやすいからだと考えられてきたからです。

ところが最新の研究では、うつ病になる男性の数は女性の数と比べて、それほど変わらないという見方が有力になっています。

これは、男性がうつになったときの脳や体の反応の仕方が女性とは異なるため、男性のうつ病が女性のうつ病より、見た目に表れる症状として気づかれにくいという男性特有のうつ病の現れかたが関係しています。

これまで女性のほうが男性よりもうつ病になりやすいという考えは、実は男性のうつ病は女性よりも、他人に気づかれにくく見落とされやすかったため、表面上、男性がうつ病とみなされることが少なかったからということによるのです。

男性と女性のうつ症状の違い

男女によるうつ病の違いを研究する第一人者で心理学者のセリグマンは男性と女性のうつ症状への反応の違いを次のように説明しています。

男性も女性も初期のうつ病を発症する割合は同じだが、女性はうつ状態になると、くよくよと考え込みうつをさらに悪化させる傾向がある。

一方、男性は酒を飲んで憂さ晴らしをしたり、何らかの行動をとって気を紛らわせたりして、うつ状態を解消しようとする。

つまり、男性がうつ病になった場合、自分がうつ状態にあることを、何らかの方法で気を紛らわして回避したり、うつ病だという状態を素直に認めず、うつ病であることを否認する傾向があるのです。

女性の場合は、自分がうつであるという状況を比較的容易に受け入れ、自分の気持ちと正直に向き合おうとする傾向があります。男性と女性では、うつ状態に直面したとき、全く逆の反応をするパターンがあるということになります。

確かに男性と女性では同じ状況であっても、受け止め方や行動の仕方がずいぶん異なるということは、日常生活でも感じることが多いと思います。

うつ病のように心の持ち方や考え方が大きく関わる場合は、男女の違いが一層大きく現れることがあるのも共感できるのではないでしょうか。

性差医療の重要性

うつ病を始めとして、日本では「性差医療」という考え方がまだまだ十分とはいえません。これまで医療の基本的な指標となってきたのは男性です。男性を基準に考えた医学理論がベースになっています。

そして女性は男性のミニチュアのようなものと考えられ、体が小さい分を差し引いて考えれば問題はないという古い慣習が今でも根づいています。医学会では男性と女性を分けて考える必要は基本的にはないというスタンスなのです。

しかし、うつ病のような精神科領域や総合診療の分野においては、男性と女性では脳や体が機能するメカニズムが根本的に異なるという前提で、診断や治療をすべきであり、そのほうが患者にとってより適切な診断や治療につながることは明らかです。

また精神科や総合診療だけでなく、本来全ての病気が起こるメカニズムや回復のプロセスは、厳密にいえば男性と女性では異なるはずです。性差の違いを踏まえて診断や治療を行なうことが、今日求められている先進的な医療であるべきなのです。

「男らしく」があだになる!男性型うつ病の発症メカニズム

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性別の違いによって病気のプロセスや予防・治療の方法を変え、より適切に対処しようとする考え方によって、男性のうつ病を「男性型うつ症候群」と呼び専門的な治療をする試みが始まっています。

男性のうつ病を予防し克服するときには、「男性型うつ」の具体的な症状や対処法について理解を深める必要があります。男性型うつのメカニズムについて考えていきましょう。

男性の思考パターン

仕事のストレスや人間関係、家庭の問題など、男性が何らかの困難な状況によって、初期のうつ状態に陥った場合、次のように考える男性の典型的な思考パターンがあります。

男性がうつ状態で苦しくなった時・・・

  • 自分が「つらい」「悲しい」という気持ちは、決して表に現さない。
  • 気持ちが折れるのは、自分自身が弱いからだとは考えたくない。
  • 自分の気持ちが落ち込んでいる原因を自分以外の他に求めようとする。
  • 自分がうつ状態になっていることを認めず、気を紛らわせて忘れようとする。

こうした男性の思考パターンから、男性はうつ病のように自分の気持ちが弱くなっている状態を「自分が情けない」と想い、簡単に認めることを極めて恐れる傾向があります。

それは男性の心理の中に「男らしく生きなければいけない」、「男子たるもの他人に弱みを見せることは恥だ」、「メソメソしているのは女々しい」というような、男らしさを保たなければいけないという男性特有の思考が働くことによります。

こうした男性的な思考が働くのは理屈の問題ではなく、男性が男性として生まれてきたときから備わっている「強くありたい」、「男らしくいたい」、という本能のようなものです。

そして、男性が仮にうつ状態に陥っているとしても、男性が持つ本能的な思考パターンによって、うつであるという客観的な事実を認めようとせず、忘れるか否定するという回避や否認、あるいは「たいしたことはない」と軽視する特性が現れます。

この男性の本能に基づいた思考こそが、次にあげる男性型うつ病の症状につながっていくことになります。

怒りは男性特有?逃避行動と二重うつが特徴的な男性型うつの症状

男性型うつの思考パターンは、つらい状況を否認したり回避するということになるので、簡単にいえば「嫌な気持ちを認めず、どうにかして避ける」という行動が現れます。例えば、次にあげるような行動をする傾向があります。

  • アルコールで気を紛らわせる。アルコールに逃げる。
  • ギャンブルにのめり込む。
  • 趣味や興味がある世界に没頭する。
  • 他人や世の中へ原因を求め攻撃する。
  • 異常なまでに仕事に打ち込む。
  • 性的な興奮を求めたり溺れたりする。(浮気をする)

こうした行動をとる理由は、危険で刺激的な行動をとることで、自分がおかれている状態から逃げたり、気持ちをそらしたいという思考パターンから生じるものです。これは、たとえ自分がそう思っていなくても、男性の本能として起こる行動です。

男性に多い二重うつ

男性のうつ病で特徴的な症状に「二重うつ」というものがあります。

二重うつはストレスなど一次的なうつ病の原因とは別に、うつ病になってしまったという事実が、さらに大きなうつ状態を引き起こす、うつがうつをもたらす二重のうつ状態のことです。

男性の場合、うつになってしまったという現実そのものを断固として受け入れたくないため、うつを受け入れざるを得ない状況が、とても大きなショックを与えるのです。

うつがうつを呼ぶともいえる二重うつは、男性に起こりうつ状態といえ、治療も困難になっていきます。

男性に多い怒り中毒

男性型うつで現れる大きな特徴として「怒り」もあります。うつ病の男性はイライラしたり、社会や自分の境遇などに対して、自分の思うように物事が進まないのは、他人や社会のせいだと考える特徴があるのです。

実際に犯罪などの動機を詳しく調べてみると、自分の不遇を他人のせいにする、つまり他責にする傾向が強く現れていることが分かります。自分にも非があることを認めたくないのが男性の思考というものなのです。

男性がうつ病になると、その原因は自分ではなく他の何か、例えば会社や家、社会や境遇というものに転化しようとします。そのため何にでも怒り散らすという症状が現れやすいのも男性型うつ症状の特徴です。

男性の考え方を上手くつかんで!男性がうつ病になったときの適切な対処法

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男性がうつに陥ったとき、最も問題なのは「男は脆弱であってはならない」「苦難は乗り越えなければならない」という男性の思考があり、「この程度の状況を克服できないのは恥である」という男子のルールのような考え方があることです。

「男子たるもの多くを語らず」「泣いたりせず」「誰にも頼ったりしないこと」これが男性に課せられた絶対的なルールのように考える思考パターンがあるのです。

男性型うつ病への対処法を考えるとき、こうした「男のルール」を基本に踏まえて対処することが何より重要です。そのために次のような点に注意して対処することが必要です。

  • 男のうつは表面上はうつと分かりにくい。
  • 家族に八つ当たりすることも多いが、うつ病が原因なので真に受けない。
  • 男性はうつ病と認めたくないので、うつ病であることを説得しない。
  • うつはストレスが原因と考え、それほどがんばってくれていると称える。
  • 苦しい心の内を見せないでいても、内心は苦しんでいると理解する。
  • 同情するより、気晴らしをする具体的な手段を提案する。

こうした接し方は、女性には少し理解しにくいかもしれません。男性の考え方を上手くつかんで対応してあげることが大切です。

職場での男性のうつ「職場うつ」の予防はあなた自身を救う自分自身への「教え聞かせ」で

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一昔前はうつ病は「心の風邪」といわれ、誰でもかかることがあるが、すぐに治るといわれていました。とこれが、最近は「心の肺炎」といわれるようになり、そう簡単には治らないと認識を変える必要があるようです。

とくに職場でのうつ病の発症率は、組織の中で20人に1人はうつ病のために仕事ができなくなるという現実です。職場でのうつ病は、患者だけでなく会社組織としても大きな痛手となる恐れがある危機的な状況といえます。

職場でも男性がうつに陥ったときの考え方や行動は変わりません。うつになっていることは認めようとしませんし、うつになったのは自分に責があるのではなく、会社や取引先、あるいは上司や同僚や部下を原因にしようとします。

これは家族や周りの人が接するときの心構えであると同時に、本人が自分でうつ状態を感じている場合でも、第3者の視点で自分自身に教え聞かせるようにして下さい。

自分で自分を評価する

自分でうつではないかと感じる場合、あるいは悲観的な考えばかりが浮かぶような場合は、自分で自分を客観的に評価してみると心がスッキリします。

評価するときのポイントは、良くないことばかりが浮かんでくると思いますが、自分の良い点も必ず評価することです。男性の思考では自分で自分に良い評価を与えることが女々しいと感じます。

しかし人は誰でも良いところもあれば、悪いところもあり、全てがパーフェクトな人間などいません。あくまでも客観的に自分の良いところ、悪いところを再評価することで、心のわだかまりがなくなり、自分を取り戻すことができます。

自分が信頼できる人からの評価

誰にでも職場や仕事の関係で自分が信頼できる、あるいは目標としている人、尊敬できる人がいるはずです。

もし自分で自分を評価することがつらいならば、自分が信頼できる人なら、今の自分をどう評価し、どういう言葉をかけてくれるかということを考えてみて下さい。

悪いところと良いところの両方を指摘してくれるのではないかと思います。どういう言葉が返ってくるのか説明することはできませんが、本人なら理解できることばかりだと思います。

何も言わなくても自分のことを理解してくれる人は必ずいますし、実際に誰かが良い評価をしてくれていることも忘れないようにすることです。

人生のハードルを下げてみる

人生を戦いに例えると全勝を目指さない心の持ち方が必要です。確かに全勝優勝ならパーフェクトですが、10戦10勝の全勝にこだわりすぎることは現実的ではありません。完ぺき主義な男性ほど、こういう思考に陥りがちです。

人生は自分の思うようにはならないというものです。5勝4敗1引き分けでも勝ちは勝ちです。
全勝を目指す意気込みは良いのですが、負けたり勝ったりして最終的には勝ちを収めることができれば、それでいいのではないかと、欲張らずに考えてみましょう。

負けることも経験できれば、勝ちのすばらしさも一層大きく感じることができるというものです。

目標を下げ、5勝4敗1引き分けの気持ちを持つことで自分自身でかけるプレッシャーやストレスが軽減できます。

仕事など所詮ゲームと考える

職場うつになりやすい人は、成功への意識が強く、妥協をせず、神経が細かく、思い詰めやすい、というような気質的な要素を持つことが多いです。物ごとを成し遂げようとする意識が高く、失敗することが許せないのです。

気持ちが煮詰まったら「仕事・会社・人生は所詮ゲームだ」と気楽に考えてみることです。結果は努力だけで決まるものではありません。運もあれば、偶然もある、勝つこともあれば負けることもある、そんな風に考えると気持ちが楽になります。

思い切って休暇をとる

心が疲れたら、思い切って休むことも必要です。人一倍働けば、それだけ疲れるのは当たり前です。「本当に疲れたら休む」そのほうが、結局、生産的ではないでしょうか?

仕事を休むことに、どうしても抵抗がある場合は、1週間に1日は残業などをせず、早めに仕事を終わりにして、自分の時間を持つようにしましょう。多くの会社は、週に1度はノー残業DAYを作って社員に自分の時間を作ることを推奨しています。

それは休ませずにダラダラと仕事をするよりも、休息を与えたほうが生産性が高くなることが分かっているからです。

もし本当に疲れたときでも、休みを取らせてくれないような会社や職場があれば、そんなところでは働くに値しないということではないでしょうか。

最後の手段も考える

仕事と自分の健康とどちらが重要かといえば、自分の健康に決まっています。体の異変を感じ、これ以上どうすることもできないという状況まで陥っているのなら、仕事から勇退するということも考えましょう。

男のプライドなど健康に比べたらたいしたことではありません。「いつでも辞めて良い」と考えることで、心がスーッと楽になります。

「健康をないがしろにしてまでする仕事はない」そう考えることは決して間違ってはいませんよね。

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