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うつ病の人への接し方は症状から理解する!すべき4つのアプローチ法

悲しむ女性と支える男性

家族や友人として「うつ病の人にどう接したらよいか分からない」と感じることがあるはずです。そんな時にどうすれば良いのかさまざまな角度から考えてみましょう。理解できれば必ず助けになれます。

まず初めにうつ病とはどんな病気なのかを知り、次いでうつ病の症状や傾向について知るようにしましょう。その上で本人を理解してあげるなら、うつ病に苦しむ家族や友人や恋人を上手に支えることができるのです。

うつ病とはどんな病気?特徴と傾向について

だれでも落ち込むことや、気力がなくなるほど疲れることがあります。

うつ病はそのような状態が一時期のものではなく、ずっと続くため日常生活にも支障を与える精神の疾患です。

例えば今まで活発だった人がある時から急に無気力な人になってしまうことがあります。

無気力になる上、体も疲れやすく常にだるさを感じる症状が出て、他人からはまるで人が変わってしまったかのように思われてしまうことでしょう。

本来ポジティブな人がネガティブな人になってしまい、常にマイナス思考になることさえあります。

そのため周囲の人から誤解されることがあります。「やる気がない」「向上心がない」「気が弱い」などマイナスイメージばかりです。

うつ病と気づかないうちは自分に対してマイナスイメージや強い罪悪感さえ抱くようになり、自分で自分を苦しめて追いつめてしまいます。

理由もなくひどく落ち込む

うつ病は、育った境遇や経験や何かの出来事が原因で起きる場合があります。極度のストレスが引き金になることもあるでしょう。しかし何の理由もなくひどく落ち込むケースの方が多く見られます。

普通は何かの原因があってひどく苦しんだり悲しむことがありますが、うつ病はこれといった理由もないのにうつ状態が続く症状と言えます。

双極性障害は「躁」と「うつ」の状態を繰り返す

双極性障害(躁うつ病)は、無気力で極端に落ち込むうつ状態と、気分が高揚してハイテンションの状態が繰り返されます。

双極性障害は両極端になるため常に不安定です。理由もなく怒りだすことや、理由もないのに人に食ってかかることさえあります。感情を制御できなくなることが特徴と言えます。

うつ病の患者さんに見られる症状や状態は?

うつ病が原因で引き起こすさまざまな傾向について知っておきましょう。

  • 眠れなかったり眠り過ぎたりする睡眠障害
  • 食欲の減退や増加などの食習慣の変化
  • 何事にも意欲や興味がなくなる
  • 思考力や集中力が低下する
  • 常に疲労感があり疲れやすい
  • 性欲が低下する
  • 自殺をほのめかす

うつ病の人が陥るもう少し具体的な「こころの症状」にも注目しましょう。

  • 眠れたとしても寝た気がしない
  • 今まで好きだった趣味や気晴らしの活動にさえやる気がでない
  • 理由もなく悲しい気持ちが続く
  • 根拠のない罪悪感を抱いて自分を責める
  • 不安でじっとしていられなくなる
  • 生活に張りがなく気力も希望も沸いてこない
  • 休んでも体の疲れが取れた感じがしない
  • 脳の機能の低下により決断力や判断力も鈍り優柔不断になる
  • 焦りとイライラが募り抑制できない
  • 人と接することや話すのが非常に疲れるため引きこもる
  • 思いあたる節のない不安や悲しみを抱く

これらはうつ病がもたらす症状の幾つかの例ですが、うつ病であることにに気づかない段階では、周囲の人たちから態度の面で悪く誤解されることがあります。

うつ病の症状はその人の性格ではない

最初の見出し「うつ病とはどんな病気ですか?」の中でも触れましたが、うつ病の人は周囲から誤解されやすくなります。「やる気がない」「向上心がない」「気が弱い」その他にも「すぐ落ち込む人」「情けない人」など散々なものばかりです。

本当の姿はそれとは異なる場合が多いと思います。しかし見たままの姿は誤解される通りの行動や態度や雰囲気が出てしまうので、これがかなり苦しむ原因になるのです。

そのため本人も周囲も早い段階でうつ病に気づく必要があります。うつ病の症状は本人の性格ではありません。うつ病ゆえにそうなっているのです。

成績や仕事の生産性が落ちる

先の表に記したように、うつ病の症状には思考力や集中力の低下、気力が出ない、常に疲労感などがあるため、学校や仕事の成績にも影響が表れ、作業などの生産性も落ちてしまいます。さらにミスを連発して注意されることも多くなるでしょう。

うつ病になると自分がダメ人間に思える

うつ病が消極的な感情を抱かせるだけではなく、今までできていたことができなくなったり、今まで耐えられたことが耐えられなくなります。

気力も精神力も体力もなくなり絶望的な思いになることでしょう。そのため「自分はダメ人間」だと感じてしまうのです。

周囲から「そんなことはない」と励まされても、本人からすれば事実ダメ人間になってしまい、それなりの根拠もあるので簡単に立ち直れません。

しかし理解したいのは「ダメ人間」なのではなくこれが「うつ病の症状」だということです。

うつ病の人への善意からの励ましもかえって苦しめてしまうことがある

善意からでもまるで気の弱い人を励ますような言葉をかけるのはNGです。うつ病の人は病気でそうなってしまっているので、自分の意思だけではどうにもならないのです。

どうにもならないことを言われても、本人はどうすることもできないので、困惑させたり、挫折感を与えたりするだけです。うつ病の人には逆効果になります。

逆効果になってしまう言葉

善意から言ってあげたくなる言葉ですが、理解したいのはそれがうつ病の人にできることかできないことかという点です。

うつ病の人に逆効果となる善意から出る言葉

  • もっと頑張れ
  • その気になればできる
  • 元気だして
  • しっかりして
  • もっと前向きに!
  • くよくよしない
  • 悩んだって仕方ない
  • そんなことでは社会で通用しないよ
  • 君だけが大変なのではない
  • 笑顔を心がけよう

うつ病ではない人には効果がある言葉かも知れません。気の持ち方次第でそれができますし、その言葉が自分の気持ちを呼び覚ましてテンションを上げることができるからです。

自分が言われて力になる言葉を掛けたくなりますが、うつ病は深刻な病気ですからその程度の言葉は通用しません。つまり自分で這いあがるように勧めるべきではないのです。

うつ病の人にとっては「そうしたいけれどもできない」という言葉ばかりです。足を骨折している人に走るように言うのと同じで、うつ病はそれができないのです。

これらの言葉はかえってうつ病の人を絶望的な気持ちにさせてしまうことがあります。

うつ病の人を完全に理解することはできないということを知っておく

うつ病の人に、分かっているかのように解決策を伝えたり、正義感から強い口調で何かを勧めたり促したりしないようにしましょう。

助ける場合は、自分より大変な状況にある人とみなして本人の尊厳を大切にしてあげましょう。そのように接するならうつ病の人は心地良く感じてくれるかも知れません。

一番難しいのはうつ病の人があなたを責めるようなことを言う時

うつ病の人が攻撃的なことを言う時があります。うつ病は感情を抑制できなくなり、さらに常にストレスを抱えた状態ですからこのようなことが起きます。

子どもの場合は親に反抗的な態度をとることがあります。

このような攻撃的な傾向は双極性障害の躁状態の時にもよく見られますが、周囲の人はそれがうつ病の症状から出ていることが分かっていても、受け入れるのは並大抵のことではありません。

ここは本当に辛抱強くあるべきところです。しかし接し方次第である程度防ぐこともできます。

落ち着いた頃を見計らって話を聴いてあげることが良いですが、この点は記事の後半の「うつ病の人への接し方」の中で説明します。

うつ病の人は自殺をほのめかす

うつ病の患者さんは頻繁に「死にたい」と言う言葉を口にします。頻繁に口にされると「またいつものパターンだ」と周囲は思うことでしょう。単なる弱音と感じて軽く考えてしまいがちです。

しかしうつ病の場合は本当に自殺してしまうケースがよくあります。

家族や友人は何とか回復させようと病院を紹介してあげたり、本人のためにできるだけのことをしたかも知れませんが、残念ながらこのような事態は現実に生じます。

当人は絶望感や「もう治らない」「家族や職場に迷惑をかけている」などさまざまな気持ちが絡まってしまうようですが、その人の本当の苦しみや死を選んだ理由を理解することはできないでしょう。

最悪の事態になってしまった時

このようなことを書くのは大変忍びないですが、現実に起こり得ることなので簡単に紹介しますと、うつ病の患者さんが自殺した場合、自殺した人の家族や身近な人たちは大変後悔します。

「もっと理解してあげればよかった」「あんなことを言わなければ良かった」と感じることでしょう。しかし何であれ一番の原因に目を向けることです。

一番の原因は「うつ病」です。ですから過度に自分を責めないでください。

うつ病の人のために自分ができること

うつ病の症状や言ってはいけない禁句のことなどを考えると、益々どうしたら良いかが分からなくなります。うつ病の人と距離を置きたくなるかも知れません。

ここまで症状や禁句などを紹介してきたのは「うつ病」を理解するためです。理解した後はどうしたら良いのかを考えてみましょう。

  1. 話を良く聴いてあげる
  2. 共感して感情移入する
  3. 病院に行くことをためらう場合可能なら一緒に行ってあげる
  4. 休養が必要なことを認めてあげる

話を良く聴いてあげる

うつ病の方の話を良く聴いてあげるようにします。聴いてあげる主な目的はその人を理解してあげることです。ですから自分の意見はあまり差し挟まない方が良いでしょう。

むしろ「一緒にいてあげよう」という気持ちで接するのがベストと言えます。

もし話すとするならアドバイスや元気づける言葉を言うよりも、質問して尋ねるようにします。アドバイスは時として的を外す可能性があります。

うつ病の知識に精通されている方や精神科医のように適切なアドバイスができるなら別ですが、そうでない場合は優しい言葉や気遣いの言葉で十分でしょう。

「君はとても強いんだね」「本当に良くやっていると思うよ」「今までずっとその病気と闘ってきたんだね」「大変だったでしょう」「無理しなくていいんだよ」「うつ病のことは分からないけれど君がどれほど大変なのかが分かった」

これらの言葉にあなたの優しさと気遣いが含まれていれば、きっと喜んでもらえることでしょう。

共感して感情移入する

とにかく思いやりを示すことです。うつ病の人が消極的なことを言うなら「それはつらいよね」と感情移入することができるでしょう。

うつ病の人が泣き出したら一緒に泣いてあげることができます。もちろんマニュアルのようにそうするのではなく、感情移入することで一緒にそうするのです。

その人に自分が示す思いやりが伝わるように接すれば良いでしょう。

うつ病を理解することが大切ですが、何よりもうつ病になってしまった本人を理解することが一番大切なことなのです。

病院に行くことをためらう場合可能なら一緒に行ってあげる

うつ病の人は病院に行って治療することを勧められても、病院に行くことをためらうかも知れません。

うつ病の症状に見られる「無気力」や「もうどうでもいい」「行くのがだるい」と言う気持ちや、「どうせ治らない」「理解してもらえない」「自分の症状を伝えにくい」「行くのが怖い」などさまざまな気持ちがあるはずです。

でも一緒に行ってくれる人がいるならどうでしょう。それで少しでもストレスが軽減して、病院に行く気持ちになれるなら是非そうしてあげましょう。

休養が必要なことを認めてあげる

病院でも勧められると思いますが睡眠をしっかり取ることや、休養をしっかり取ることが大切です。でも本人はそんな生活を本来望まないはずです。

一見何でもないのに家で昼間からゴロゴロ寝ていて、学校や仕事を休むことになるかも知れません。家でだれかの邪魔になるような環境になるのです。本人も家族もつらい所です。

しかしこれが回復に繋がることを忘れないようにしましょう。実はこれを治療と認めるのがとても難しいのです。本当に理解が必要な所ですね。

このような生活面の不安も医師に話すと良いでしょう。このような家庭は多く存在するはずです。

自尊心を失わせないよう振る舞いましょう

休養期間中は自尊心を保つのが大変です。社会人として当たり前のことができないもどかしさがあるからです。

大人でしたら近所の目が気になったりするものです。会社にいても満足に働けないので「申し訳ない」という気持ちが強まるかも知れません。

しかし「焦らず待つ」ことは強さの表れです。人からけなされそうな環境で本当に良くやっているのではないでしょうか?

焦らずに治療に専念しましょう。

うつ病と闘っていること自体があなたの強さです。周囲にそれが伝わるといいですね。この点は周囲に理解してもらえる方が珍しいと思います。家族や友人はこのことを是非知ってあげましょう。

そして自尊心を失わせないように振る舞ってあげるようにしましょう。

うつ病は病気です。必ず克服できます

うつ病の本人に「この病気は克服できる」と言ってもピンと来ない人の方が多いと思います。それがうつ病なので気にする必要はありません。

しかし絶対回復しない病気ではありませんから、それは知っておくと良いでしょう。

急激な回復ではなくても、以前できなかったことができるようになったり、うつ病を抱えながらも貢献できる分野が見つかるかも知れません。

うつ病と闘っている人は見かけによらずかなり強くなっているはずですから、治療に専念して再び復活できるよう家族や友人や恋人も支えになってあげましょう。

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