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喉がかわいたら脱水症?脱水症で起こる症状と正しい水分補給方法

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みなさんは脱水症状について正しい知識を持っていますか?脱水症は体内の水分が不足する、そんな単純なものじゃないんです。

毎年、熱中症で病院に搬送される人、命を落としてしまう人がいますね。

「自分は大丈夫!」と思っている人も、脱水症ではどんな症状が現れるのか?予防にはどのような水分の摂り方が正しく、どんな対策が必要なのか?・・・などなど、よく脱水症について確認しておきましょう。

脱水=水不足は間違い!身体ではなにが起こっているの?

脱水とは早い話、水不足だと思っていませんか?実はそう単純なことではありません。体内の水分と電解質が失われた状態の事を言います。

汗で失われるのは水だけではないのです。汗が口に入ってしまった経験は誰しもあるでしょうが、少し塩っぽいですね。これはミネラル分も含まれているからですね。

身体に含まれる水分は細胞内液と細胞外液の二つに分けることが出来ます。全体の三分の二は細胞内液、残りは細胞外液に存在しています。

脱水とは、細胞外液が減少した状態を言います。

体液の分類と脱水症の原因となる細胞外液の減少を表したイラスト

脱水症は大量に汗をかいてこの体液が失われたり、水分を極度に取らずにいて体液が隅々に供給できなくなったりした場合に起こります。水分が少ない体は血液が減り、臓器に必要な血液が足りなくなるのです。

また老廃物を体外に出す機能も低下し循環を悪くします。それだけならば体が「水分を供給しろ!」というSOSを出し水分を補給する行為を促します。喉の渇きなどがそのサインです。

しかし、水分不足は脳の血流も悪くするので、判断力や集中力も削いでしまいます。

こんな変化がありませんか?脱水症で起こる症状

1.脱水症が軽度の場合は、喉が乾いたりトイレの回数が減ったりします。見た目の変化はなく、水分を補充すればすぐに回復する程度のものです。
2.中度の脱水症になると少しやつれて見えるようになり、

  • めまい
  • 頭痛
  • 嘔吐
  • 脱力感や倦怠感

など、本人にも不快な症状が現れます。

3.重度の場合は体重が見た目でも明らかに分かるほど減少します。倒れたり、最悪は命の危険にも関わります。

脱水によって起こる症状をまとめてみました。こうした症状がある時は脱水を引き起こしている可能性が高いと考えらます。

  • 脱力感、倦怠感
  • 血圧の低下
  • 口腔内や舌の乾燥
  • 腋の下の乾燥
  • 汗をかかない
  • 頻脈(脈拍増加)
  • 尿量、体重の減少
  • 皮膚のツルゴール低下
  • 毛細血管再充満時間の延長

皮膚のツルゴール低下というのは、腕の皮膚をつまみ上げたときに、すぐ元通りにならない状態を意味しています。脱水状態により、皮膚の緊張度が低下していることが原因です。

毛細血管再充満時間の延長というのは、爪で診断できる脱水状態の指標です。手を心臓と同じ高さにして、爪を白くなるまで強く圧迫します。元の色に戻るまで2秒以上かかれば脱水していると分かります。

水だけの補給はかえって命取り!?重篤な症状をまねく恐れも

脱水症を予防する為には、こまめに水分を取る事が何よりも大切です。しかし、一気に大量の水分を取る事は逆に悪影響を及ぼします。

水分を取る事は健康に良い。という健康志向が落とし穴になる場合があるのです。

水を失ったなら水を補給しようと考えるのが普通ですが、しかし先ほども説明した通り、ミネラル(電解質)も同時に失われているので、水だけを取り入れると改善しないばかりか、逆に悪化してしまうのです。

高張性脱水

たくさん汗をかくと、身体の水分(細胞外液)が失われたことになります。しかし汗は体液より薄い(体液に比べてミネラル分が少ない)ために、ミネラルよりも水分を多く損失することになります。

細胞外液が濃くなり、浸透圧が上がった状態を高張性脱水と呼びます。下痢や嘔吐の他、多尿をきたす尿崩症が原因で現れる場合もあります。しかし、足りない水が細胞内液から補われるので軽い症状で済むこともあります。

細胞外液が濃いということは、ナトリウム濃度が高いということを意味します。この状態が続くと、高ナトリウム血症を引き起こす危険があります。厳密に保たれているナトリウムのバランスが崩れると神経症状が現れます。

急性で重症の場合は脳細胞が萎縮し、

  • 昏睡
  • くも膜下出血
  • 脳出血

といった重篤な症状に至ることがあります。

慢性的なものでは、神経細胞の防御機構によって症状は軽くなることが多く、苛々、眠気などが見られます。

低張性脱水

たくさん汗をかいた後、水だけを補給したという場合に起こる脱水を低張性脱水と言います。濃くなっていた細胞外液に水だけが供給され、元に戻らず薄まってしまった状態であるため低張性という名前がついています。

高張性脱水とは逆に、低張性脱水では低ナトリウム血症が起こります。細胞外液が薄まることで細胞内に水が流れ込み、細胞内浮腫という状態を引き起こします。これが脳で起きると脳浮腫と呼ばれる状態になります。

脳浮腫が起こると頭蓋内圧が上がり、

  • 頭痛
  • 悪心
  • 嘔吐
  • 認知機能の低下
  • 痙攣
  • 昏睡

といった症状が起こります。これらは水中毒とも呼ばれています。

慢性の場合では、防御機構によって症状が軽くなります。

重い症状は無くても、近年マラソン選手に低ナトリウム血症が多いということが分かってきています。

失われた水分以上に補給することが原因であると考えられています。

正しい水分補給はスポーツドリンク!濃度と頻度には注意して

間違いなく簡単な水分補給方法は、スポーツドリンクを飲むことです。最近は色々な種類が売られていますが、運動するのであればカロリーオフなどといったものではなく、一般的なもので良いでしょう。

屋内にいて、運動をするわけではないという人にもスポーツドリンクがおすすめですが、水のようにたくさん飲むと、糖分の摂りすぎになってしまいますので、カロリーオフのものを取り入れても良いかもしれません。

水分補給で気を付けたい点

粉を溶くスポーツドリンクも売られていますが、自分で作る場合は、きちんとした濃度で作りましょう。薄くし過ぎると意味がなくなってしまいます。

子どもの引率や、スポーツの指導をする人は、自由に水分補給をさせるのではなく、時間を管理して小まめに水分補給の時間を作ることが大切です。知識がない子どもは、水を飲まずに頑張ってしまう場合が多いのです。

高齢者は喉が渇いたと感じにくくなってしまっています。そのため、自覚する前に水を飲むことが大切です。

家族がいるときは、スポーツドリンクを用意したり声をかけたりといった、気配りが大切でしょう。

正しく脱水予防をするには?大切な事は3つ!

  • トイレの頻度や尿の量や濃さをチェックする
  • 喉が乾いたら水分を取るようにしつつ、水分過多に注意する
  • 汗をかいた時などは、ミネラル補給の為にも天然塩など塩分も取る

トイレの回数が明らかに少ない時や、尿の色が濃すぎる場合は水分が不足しています。水分の取りすぎに注意しながら、こまめな水分補給をしましょう。

また汗を大量にかいた後は体内のミネラル分も不足します。

天然塩なら爪楊枝の先ほどを水分と一緒に取りましょう。スポーツドリンクも効果的です。但し糖分も多く含まれている為、飲む量は加減してください。

脱水予防は体への水分補給です。しかし大量の水分補給が落とし穴になる事も忘れないで欲しいのです。

いかがでしたか?脱水症にならないためにも、正しい知識をしっかりとつけて、それをきちんと実行してくださいね。

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