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涙目の原因は異物混入やドライアイだけじゃない!涙目の対処、予防法

目をおさえる女性

涙が作られるのは何か悲しいことがあったり感動したときだけではありません。普段何もしていないときも眼の表面の潤いをキープするため、涙は常に分泌されています。

その他まつげやほこりなど異物が目に入ったときは眼に傷が付かないようにしたり、その異物を排出させるために涙が多く作られます。また、まばたきは涙を出すための刺激となったり眼の表面全体に涙が行きわたるようにする働きをしています。

しかし涙が何らかの理由で過剰に作られてしまい常に目が潤んでいたり涙が流れてしまうとしたらそれは涙目(流涙症)という病気かも知れません。ひどくなると常に涙が流れ、目の下の皮膚がかぶれてしまう場合もあります。

今回はこの涙目が起こる原因について詳しく紹介しています。普段から涙が多くて困っている方はぜひ読んでみて下さい。

不快な涙目…その症状としくみとは

特に悲しいわけでも感動したわけでもないのに目にいつも涙がたまり、涙がこぼれてしまう状態を涙目、正式名称で「流涙症」と言います。

涙は目を守るためにたくさんの役割をしてくれます。

涙の働きを表したイラスト

  • 目の乾燥を防止する
  • 殺菌、防菌
  • 目の汚れや不要物の洗浄
  • 目に必要な栄養を補給する
  • 黒目の表面を滑らかに保つ

涙は涙腺という上まぶたの外側にある場所で作られ、涙として目を潤します。その後目頭の上下にある涙点という場所にためられ、鼻やノドへとぬけていきます。

涙目の原因は涙腺が作る涙の量と涙点が排水する涙の量のバランスが崩れることから起こります。

涙は普段から、気付かないあいだにも常に分泌され目の潤いを保っています。

しかしそれが何らかの理由で過剰に涙が作られるようになってしまうと涙が止まらなかったり、目ヤニがたまりやすくなったり、常に視界が涙でぼやけてしまったりなどの不快感を感じる症状があらわれます。

重度になると涙によりまぶたがただれたり、目頭から膿が出たりしてしまうこともあります。

加齢、結膜炎、その他疾患など…涙目の原因となるもの

涙目というと涙の作られる量が多いことが原因と思われがちですが、実はそうとも限りません。

目にゴミなどの異物が入ったときや結膜炎などで分泌される涙は生理的な涙ですが、そのような要因がないにもかかわらず涙が出るといった場合は排水管の役割をしてくれる涙道という部分が何らかの理由により狭くなる、もしくは詰まっている可能性もあります。

涙は乾燥により全体の1割が蒸発しますが、あとの9割はこの涙道を通り鼻の奥に流れます。ですのでこの涙道が詰まることにより涙目になってしまっている場合もあるのです。ここでは涙目の主な原因をいくつが紹介していきます。

涙目の原因となるもの:目への異物混入・逆さまつげ

普段から眼球は涙によっていろいろな異物から守られています。そして目の中にコンタクトレンズを入れたりほこりなどの異物が侵入すると、体の防御反応として涙をさらに多く分泌し、その異物を排水溝(涙道)まで流します。

同じように逆さまつげの場合もまつげが常に異物として目の中に入っている状態なので目はそれを外敵とみなして涙を多く分泌し続けます。乳児は特に逆さまつげになりやすいので頻繁に目をこすっていたりしないか注意してみてあげましょう。

涙目の原因となるもの:加齢

涙目は乳児もなりやすいですが実は一番多いのが高齢者です。60代から増えはじめ、70代以降の高齢者に頻繁に発症します。

原因のひとつとして、ます涙腺がゆるみやすくなるという点です。涙腺も年齢とともにゆるくなりますので涙の量が増えます。

そして二つめはまぶたが下がること。年を重ねると自然と上まぶたが目を覆うように下がってきます。そうすると排水口である涙点が狭くなり涙がたまりやすくなってしまいます。

涙目の原因となるもの:花粉・ハウスダストなどによるアレルギー

花粉やハウスダスト、ペットの毛などのアレルギー性物質によって目の結膜が刺激を受け、アレルギー反応を起こすことが涙目の原因となります。

アレルギー性結膜炎とは眼の表面にアレルギー反応を引き起こす物質が付着することにより結膜(まぶたの裏側と白目部分を覆う粘膜)の部分が炎症を起こす病気です。

花粉などの決まった時期にだけあらわれる季節性アレルギー性結膜炎と、ハウスダストやペットの毛などによって1年中いつでもあらわれる可能性のある通年性アレルギー性結膜炎があります。

涙目の原因となるもの:ドライアイ

ドライアイとは現在約2,200万人の患者さんが存在している、眼が乾燥する症状のことです。眼を守る役割をする涙の量が足りなくなり眼全体に行きわたらないため眼の表面に傷が付きやすくなります。

そんなドライアイなのですが、逆に涙目になってしまうことがあります。一見すると眼が乾いてしまうドライアイと涙が出すぎる涙目は相反する症状であるのですが、原因はドライアイで角膜に傷が付いてしまうことにあります。

眼に傷が付くといつも刺激を与えられることになってしまい、涙がたくさん分泌されてしまします。

ドライアイは一度なってしまうと完治が難しい病気ですので、日ごろから目を疲れさせないようにケアして予防することが大切です。

涙目の原因となるもの:細菌性結膜炎・ウイルス性結膜炎(はやり目)

結膜炎とは結膜(白目)に起こる炎症です。一番わかりやすい症状としては眼が赤くなり涙目になることです。

細菌性結膜炎とは黄色ブドウ球菌などに感染して起こる結膜炎です。一般的に涙目や充血、黄色い目ヤニ、かゆみなどがあらわれます。抵抗力の弱いお年寄りや赤ちゃんなどはかかりやすく、慢性化してしまうこともあります。

ウイルス性結膜炎(はやり目)とはアデノウイルスなどのウイルスに感染して起きます。症状は涙目や充血、まぶたの腫れ、目ヤニなどの他、ひどいときは耳の下のリンパ節がしこりで腫れることもあります。

涙目の原因となるもの:鼻涙管閉塞症

通常、涙は涙腺で作られ眼全体を潤したあと涙点に入り涙道を通って鼻の方へ流れていきます。「鼻涙管閉塞症」とはこの涙道が詰まってしまう病気です。鼻の方に流れていくことができないので目に涙がたまってしまいます。

鼻涙管閉塞症は女性のお年寄りや乳児に多く見られ、乳児の場合であれば自然と涙道が開通することがほとんどです。

毎朝目が開かないほど目ヤニがついていたり、いくら拭いても目ヤニが出てくるといったことがあると鼻涙管閉塞症の可能性がありますのでその場合は眼科を受診しましょう。

涙目の原因となるもの:涙嚢(るいのう)炎

涙嚢炎とは、涙が鼻の方に流れていくときに通る涙道が詰まり、その途中にある涙嚢という袋のような部分が細菌感染を起こす病気です。

鼻のあたりが腫れて痛みを感じ、充血や目ヤニなどの症状が出ます。重度になると発熱や顔半分が腫れてしまったり目頭から膿が出てくることもあります。

涙目の原因となるもの:顔面神経麻痺

顔面神経麻痺になると顔面神経が侵されることにより顔の片側に麻痺がおこり、まぶたや口角に力が入ならくなります。

涙腺の分泌は顔面神経が支配しているので顔面神経麻痺になると眼輪筋の収縮がうまくいかず涙を涙道に流すことができなくなります。またまぶたを完全に閉じることができないため角膜や結膜に傷が付きそれが刺激になり涙を多く分泌させます。

涙目は目ヤニがたまりやすい

涙は目尻側にある涙腺から目頭の方に流れていきますので、目頭にある涙点や涙道が詰まってしまうとどうしても目頭に目ヤニがたまってしまいます。

高齢者であれば特に取っても取っても目頭に固まってしまいがちになってしまう方もいらっしゃいます。そんな場合は無理やりとると目を傷めますのだえ清潔な温かいおしぼりで温めながらやさしく取り去るようにしましょう。

早期の治療が大切!涙目の予防法・対処法

アレルギーからなる涙目や鼻涙管閉塞症などの疾患からくる涙目であれば眼科を受診しなくてはなりませんが、加齢のせいであれば自宅でできる簡単な予防法・対処法があります。

またアレルギーからくる涙目は予防を心がけることが大切なので下記の項目を参考にしてみて下さい。

日常生活で行える予防法

部屋を清潔に保つ
花粉やハウスダストなどのアレルギー性物質への対策としては、部屋をこまめに掃除し常に清潔に保つことが重要になります

風通しを良くすることは大切ですが、花粉を室内にできるだけ入れないようにするため花粉が飛ぶ時期に窓を開けたり洗濯物を外に干したりすることは避けた方が賢明です。

室内に入った花粉やハウスダストには空気清浄機を使用するといいでしょう。またハウスダストであるダニの繁殖を防ぐため、部屋でカーペットを使用することは避けた方がいいでしょう。

どうしても使いたい場合はこまめに掃除機をかけたり丸洗いしましょう。細菌やウイルスが目に入ることを防ぐためには帰宅後は必ず手を洗い、手で目をこすらないように気を付けましょう。

目を酷使しない
目が疲れていると、少しの物理的刺激で涙が出やすくなります。今涙目が気になっている方の中で、もし長時間のパソコンやスマホの使用に心当たりがある方はそれをやめることで目の疲労が抑えられ症状が落ち着く場合があります。

白目を覆う薄い膜を結膜と言いますが、そこには細い血管がたくさん通っています、
目を酷使することはその結膜部分の充血の原因にもなりますので、目をしっかり休め血行が良くなるように温めるなどのケアをこまめに行いましょう。

さらにこのような眼精疲労はドライアイも引き起こしやすくなります。

上にも書いたようにドライアイは予防が大切ですのでくれぐれも連続してパソコンを使うときはあいだにホットマスクや蒸しタオルで目の血行を促したり部屋に加湿器を置くなどをして疲れをためないようにこころがけましょう。

涙目の対処法

涙目は放置しておいて治るものではありません。しかし原因は多岐にわたるので自分に合った対処法を見つけることが大切です。

涙目を放置しておくと、涙道に細菌などがたまり炎症を起こしやすくなります。そこまで重症化してしまうと治療するにしても早期から治療を始めるのと違い、より難しくなってしまいます。

市販の目薬を使用する
市販の目薬には細菌性結膜炎に効く抗菌剤入りのものとアレルギー性結膜炎に効くアレルギー用のものが販売していますので、それを目安に選ぶといいでしょう。しかし目薬は種類がとても多いので薬剤師に相談して決めるのが確かです。

目薬でも効果がない場合は炎症と感染が起きているかも知れないので、病院を受診し抗生剤入りの目薬と抗炎症剤入りの目薬を併用することをおすすめします。

アレルゲンを避ける
涙目の原因が花粉やハウスダストなどのアレルギー性物質である場合はまずは生活からアレルギーのもととなるアレルゲンを取り除くことが有効です。

花粉の季節になる、または部屋に帰るとなど、どの状況で涙目やくしゃみが出るのかでアレルギーの原因がわかる場合はまずそれを避けるようにし、早めに病院でアレルギー検査をしてもらうようにしましょう。

まつげなどの物理的刺激を取り除く
目を刺激するようなものを避けるようにしましょう。例えば逆さまつげで常にまつげが眼球に触れている、もしくは視界に入っている状態だと、常に異物があると認識し、涙が出続けてしまいます。

また加齢によりい上まぶたがたるむとそれにしたがってまつげも下を向き視界に入るようになります。

そうなると涙目の原因になりますので少しまつげを切るといいでしょう。目の近くで普通の大きさのはさみを使うのは危険なので化粧用の小さなはさみを使用して行いましょう。

メガネをかけて異物を防ぐ
掃除中などにマスクをする方はいますが、メガネをかける方はあまりいないと思います。しかしほこりやちりが目に入るのを防ぐためにメガネをかけることは意外と効果的です。

外で強い風に当たると涙が止まらないという方もメガネをかけることでだいぶ緩和されます。

度が入ったメガネをかけている方で目が疲れるという場合は、メガネの度数がきちんと合っていないことがあります。定期的に度数をチェックし、常に自分の目に合ったメガネをかけるようにしましょう。

涙目が気になり生活にも支障をきたす場合、やはり眼科で受診することをおすすめします。また同時に目よりも鼻の症状が強いアレルギー性結膜炎、アレルギー性鼻炎の場合は耳鼻科へ行きましょう。

眼科での主な治療法としては、目薬などの内科的なものになります。

その他、鼻涙管閉塞症などでは多くの場合、涙道の詰まりを解消するためにシリコンでできたごく細い専用チューブを挿入し涙の流れをよくする治療法が行われます。

急所麻酔をし症状が軽度であれば片目5分ほどで終わります。保険も適用されていますし日帰りで行えます。チューブは数か月間入れたままで過ごしますが、その間も入浴、運動、水泳などもOKで普段通り過ごせます。

しかし涙目が重症化しており、涙道が詰まっていたり炎症が起きている場合はチューブを入れることが難しくなるため、切る治療が必要になる可能性もあります。

乳児はもともと涙道が狭いので鼻涙管閉塞になりやすいです。膜が残っていることも多く、正常な乳児にもよくある症状です。

すると目ヤニもたまりやすくなるので、ゆるま湯に浸した清潔なガーゼなどで優しく拭き取りましょう。

通常、成長するにつれて改善されていきますが、症状が治まらず目が赤く腫れたり膿が出てくるようであれば眼科を受診する必要があります。

重症化するまえに受診を!ひどいと手術も必要になる涙目

加齢、眼精疲労、結膜炎など…涙目にはいろいろな原因からくるものがありますので、まずは自分の涙目は何から来ているのかを知ることが必要になります。

何でも早期発見が大切ですが、涙目も同じです。軽度なうちに適切な治療を行えば治るのにそれほど時間も痛みもお金もかからずに済みますが、重症化してしまってから治療すれば治すことがどんどん困難になります。

また予防できればそれが理想なので、普段から目を酷使しすぎないように気を付けましょう。パソコンやスマホを長時間扱うときは1時間やったら10分は目を休めると決めたり、ブルーライトをカットするメガネや目薬を使用したりして目を労わるだけでも違ってきます。

涙は目を守るための大切な存在です。そして目は外部の状況を教えてくれる大切なものです。いつもケアしていつまでも健康な目でいたいですね。

最近いつも涙ぐんでいる、涙が溢れるという症状にお困りの方は眼科での受診をおすすめします。

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