健康生活TOP 体調不良 歯ぎしりの原因は筋肉のアンバランスとストレス!腱はじきで治す方法

歯ぎしりの原因は筋肉のアンバランスとストレス!腱はじきで治す方法

東京医科歯科大学の研究によると、一日中パソコン画面を見つめることにより知らない間に奥歯を噛みしめている人が増えているそうです。

集中して作業をする、作業に追われることも拍車をかけているのではないでしょうか。

また、仕事や対人関係、介護や育児等のストレスが続くことで、昼間はもちろん寝ている時までも噛みしめている人も多いようです。

この噛みしめ癖を含めた歯ぎしりは、歯や歯茎はもちろん、顎関節症、頭痛、首肩のこり、耳鳴り、めまいなど、さまざまな症状に関与します。

歯ぎしりの原因のストレスやパソコン仕事は避けては通れません。そこで、歯ぎしりをすることで痙攣した筋肉を緩める、歪んだ側頭骨を調整する方法を提案します。

歯ぎしりが引き起こす症状が緩和されるだけでなく、交感神経が緩むことで歯ぎしりの予防にもなるすぐれワザです。

昼間の歯ぎしりと夜の歯ぎしりがある

歯ぎしりというと夜中に歯をこすり合わせてギシギシと音がするイメージがありますね。

広義の歯ぎしりには、

  • 夜中におこる歯ぎしりの「グラインディング」
  • 昼間に起こる歯ぎしりの「クレンチング」

があります。

昼間に起きる歯ぎしりのクレンチングは奥歯を強くかみしめるタイプのもので、

  • ストレスを感じるとき
  • パソコンの画面を見続けるとき
  • 集中して作業をしている時 など

に、無意識のうちに行っております。

夜中の歯ぎしりやタッピングといわれる歯をカチカチ鳴らすタイプの歯ぎしりと違い、音がしないのが特徴です。

奥歯を強くかみしめる人は、上顎が前に出て、下あごが奥に引っ張られるタイプの人に多く見られます。これは腸骨が開いて手や足の外側に重心が掛かるタイプの人によくみられる現象です。

歯ぎしりの原因は?筋肉のアンバランスとストレスによる自律神経の乱れ

もちろん、歯ぎしりをする誘因にストレスが関与することは間違いないのですが、歯ぎしりの原因は顎の筋肉のアンバランスにもあります。

顎の骨格の歪みや噛み合わせ異常の多くは、顎の筋肉のアンバランスより起こるのです。

まず、軽くカチカチと歯を合わせてタッピングをしてみてください。左右どちら側でするのが行いやすいでしょうか?

次に、ぐっと噛みしめてみてください。または、ぎりぎりとこすり合わせてみてください。噛みしめ易いのはどちらでしょうか?

軽くタッピングしやすい側と、力を入れて噛みやすい側が逆になるのがわかりましたか?噛む筋肉が緊張している側は歯を軽く接触しやすく、緩んでいる側は力を入れて嚙み込み易いのです。

たいていの場合、モノや地面をつかむ筋肉―屈筋の力が大きく働く利き手・利き足側は、利き顎にもなります。伸筋である口を開ける筋肉が緊張する半面、屈筋である咀嚼筋の筋出力が大きくなるのです。

たいていの人は、下顎が嚙む筋肉の緊張側(ほとんどの場合は左)にズレます。顎も、重心の掛かる側にズレ、その結果左は歯が常に接触しやすい側となります。

歯科衛生士さんの話では、歯が常に接触している側は、逆側より歯垢が少ないので見分けがつき易いとのことです。

逆に、強く噛みしめる時、噛みこむ時は、利き顎となる事の多い非荷重側の奥歯が強く噛み合うのです。

ストレスにより交感神経のスイッチが切れない人に多い歯ぎしり

  • 重いものを持つとき
  • 頑張って仕事をしているとき
  • スポーツをしているとき

など、交感神経が緊張状態する戦闘モードにあります。そんなときは無意識のうちに奥歯をかみしめています。これが、昼間に起きる歯ぎしり、クレンチングといわれる噛み込み癖です。

ストレスによる交感神経の緊張状態が睡眠中まで続くと、グラインディングという現象、いわゆる夜中の歯ぎしりが現れます。

どちらも無意識のうちに行っているため、いろいろな症状が出ても歯ぎしりが原因と考える人が少ないようです。

歯ぎしりによって咀嚼筋(そしゃくきん)が痙攣してしまう

クレンチングにより強く奥歯が噛みしめられる状態が続くと、咀嚼筋である咬筋、こめかみの側頭筋が硬くスジ張って痙攣状態になります。

側頭筋と咬筋の位置

咀嚼筋の一つ、咬筋が痙攣すると、下顎から頬骨にかけて索状の塊のようになり、

  • 頬が開きにくい
  • 開けるときに痛い
  • 開けるときに音がする

という症状が発生します。いわゆる顎関節症ですね。

強く噛むことで側頭筋も痙攣します。痙攣を起こすことでこめかみのところに側頭筋のスジスジが浮かびます。こめかみの痛みを訴える人によく見られる現象です。

グラインディングによりギシギシと歯がこすれあう状態が続くと、咀嚼筋のうち外側翼突筋の上頭という部位で痙攣を起こします。

食べ物をすりつぶす働きのある筋肉です。普段は表面に浮いていませんが、痙攣を起こすと耳の穴の前上で横に伸びる頬骨のすぐ上にスジスジを触れます。

この筋肉は、蝶形骨という頭蓋骨の底部を形成する骨に付着するため、痙攣することで脳に行く血管にも影響を及ぼすのです。

人の体は、就寝中は交感神経のスイッチが切れて副交感神経が働くことで、メンテナンスが行われます。

  • 朝起きると疲れが残っている
  • 顎がだるい
  • 歯茎が腫れる
  • めまい・ふらつきがある
  • 耳鳴りがする

などの症状がある人は、夜寝ている間も交感神経のスイッチが切れず、歯ぎしりが行われていることが想定されます。

ストレスによる噛みしめは側頭骨を歪ませる

仕事、家事や育児、人間関係などでストレスを感じている時には、グッと嚙み込んでいるといわれます。

こめかみというのは「米噛み」と書くように、生米を噛むがごとく強く噛んでいるわけです。この噛み込みにより、筋肉が収縮し側頭骨が歪みます。

両側の耳の穴に人差し指を入れて、穴の大きさを比べてみてください。噛み込み癖のある人は、右の耳の穴が狭くなって指が入りにくい人も多いのでは。

私も以前から、右の耳の穴が狭いことを耳鼻咽喉科の先生に指摘されていました。これは、利き顎である右側の奥歯を強く嚙み続けることで側頭骨が前方に傾き、右の外耳道が捻じれて狭くなったために起こります。

下顎が前に出るタイプの人では、左側頭骨が後方に傾くことで左の外耳道が狭くなります。

顎関節症の患者さんで、ものを嚙んだり口を開けたりした時に、耳の奥が痛いといわれる人が多いのは、側頭骨の歪みにより外耳道が捻じれるためです。

側頭骨の歪みは、顎関節症のほか、頭痛、耳鳴り、耳の閉塞感、めまいなどを引き起こします。

本人に歯ぎしりをしている自覚がないだけに、顎や側頭骨の歪みには気づきにくく、肩をもんだり薬を飲んだりしていても改善しません。

漫画ちびまる子ちゃんのおかあさんがイラっときたり、怒った時にこめかみに怒りマークがつきますね。こめかみの咀嚼筋というものをかむ筋肉が収縮している様子が怒りマークになっているのです。

咀嚼筋の痙攣を緩めるセルフ腱はじき

噛む筋肉が痙攣すると症状が発生するとともに、さらに、噛み込んでしまうという悪循環が発生します。そのためには、歯ぎしりによって痙攣し硬直した筋肉の腱を、弾いて緩めることがベストです。

咬筋は、頬骨と下顎の骨に付き、ものを噛むときに働きます。クレンチングにより痙攣を起こしてきます。

咬筋の腱弾き

  1. 下顎の骨の下に沿って撫でていくと、顎の角あたりで骨のくぼみに指がはまるのがわかります。
  2. そこから頬骨につく咬筋という筋肉を揺すって探します。
  3. 咬筋の腱が下顎の部分と頬骨に付く場所で、内側か外側の弾きやすい方向に弾きます。
  4. 右側の咬筋は息を吸いながら、左側は息を吐きながら弾きます。

外側翼突筋は、噛む筋肉のうち、ギシギシと食べ物をすりつぶす筋肉です。起床時に頭痛やめまい、ふらつきを感じる場合、歯ぎしりによりこの筋肉が痙攣している場合が多いです。

最近、歯科医院で衛生士さんが口の中に指を突っ込んでマッサージをするところもあるようです。口の中に手を入れなくても、外側から緩めることができます。

外側翼突筋の腱弾き

  1. 耳の穴の前上のくぼみ、頬骨の上で横に走る細いスジスジを上下に揺すって探します。
  2. 上下で弾きやすい方向に、コリッと弾いて緩めます。
  3. 右側の外側翼突筋は息を吸いながら、左側は息を吐きながら弾きます。

歯ぎしり対策としてのガムの噛み方

歯科医院にてマウスピースで噛み込みや歯ぎしりによりかかる圧力を減らす治療も、噛みしめによる負担を軽減する意味で効果があります。

よくストレス解消にガムを噛む人がいますね。これはぐっと噛みしめ続けるよりは良いんです。

しかし、顎の筋肉が痙攣した状態になってからあまりくちゃくちゃと噛みすぎると、顎が痛くなるので注意してください。

噛みこむ側に分厚いガムを噛んだままでパソコンや作業を行うとよいでしょう。噛み込みによる歯や歯茎、顎関節、側頭骨にかかる圧力を緩衝してくれます。

そして、時々顎を動かして噛む事で、顎周りの筋肉が痙攣するのを防いでくれます。

歯ぎしりをする人は咀嚼筋のケアが大切

歯ぎしりをすることで、ストレスの解消をしたり、集中力を増す効用もあるのも事実です。

しかし、歯ぎしりが続くことで顎周りに掛かった負担を減らし、痙攣した腱を緩める必要があります。

今回紹介した咀嚼筋の腱弾きは、歯ぎしりにより発生した咀嚼筋の痙攣を解くことで、歯ぎしりにより発生した症状を緩和できる方法です。

歯ぎしりを指摘された方はもちろん、ストレスを抱える方はぜひ行ってみてください。

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