健康生活TOP 膀胱炎 繰り返す膀胱炎は要注意!腎臓まで細菌感染してしまう危険あり

繰り返す膀胱炎は要注意!腎臓まで細菌感染してしまう危険あり

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膀胱炎は、男性と比べると女性のほうが非常にかかりやすい病気です。今までにかかったことがあるという女性がほとんどかもしれません。

そして一度だけでなく、何度も繰り返してしまっているという方も多いのではないでしょうか?抗生剤を飲めばすぐに良くなる病気ですが、だからと言って何度も繰り返してしまうのは問題です。

繰り返しているうちに細菌は膀胱から腎臓のほうへと侵入してきて、腎臓まで細菌感染してしまうことがあるというのです!

そんなことにならないようにするためにも、膀胱炎の予防にはどんなことに気をつけなくてはいけないのでしょうか?

慢性と急性の膀胱炎…あなたが”膀胱炎”でイメージするのはどっち?

膀胱炎とは膀胱が細菌感染して起きる病気です。細菌感染しやすくなるような原因が元々あるために膀胱炎になってしまう場合と、特にそのような原因もないのに突然なってしまう場合があります。(その他に細菌感染以外の原因による膀胱炎もあります。)

結石や前立腺肥大、癌などといった病気があると、膀胱は細菌感染しやすくなります。また自分で排尿することができない人に使われるカテーテルが原因となって、細菌感染してしまうこともあります。

このように元々細菌感染しやすくなるような原因があって起きる膀胱炎では、症状は軽いまま慢性的に進行していくことが多くなります。膀胱炎になっていても気付かないことすらあります。

このような膀胱炎を「慢性複雑性膀胱炎」と言い、高齢者や子供に多い病気です。

それに対して、特に細菌感染しやすくなるような病気もないのに突然膀胱炎になってしまうことがあります。急に尿意が近くなり、残尿感もあります。排尿の時には痛みも出るようになってしまいます。

このような膀胱炎を「急性単純性膀胱炎」と言います。

通常、膀胱炎と言った場合にイメージされるのは「急性単純性膀胱炎」の症状ではないでしょうか。今回はこちらのタイプの膀胱炎について書かせていただきます。

なぜ膀胱炎は女性に多いのか?無菌の膀胱を脅かす菌

「急性単純性膀胱炎」は圧倒的に女性がなりやすい病気です。自分の経験や周りの人を見ていても、そう感じることがあるかもしれません。

この理由は尿道の位置や長さが、男性と女性とで大きく違っていることにあります。膀胱は本来、無菌な状態にあります。しかし外から大腸菌などの細菌が侵入してくることで膀胱炎になってしまいます。

男女の泌尿器の比較

大腸菌などの細菌は、肛門や膣の周りにたくさんいます。これらが尿の出る尿道口から侵入すると膀胱炎となってしまいます。男性に比べて女性のほうが尿道口から肛門や膣までの距離が近く、そのために汚染されやすい状態にあるのです。

また尿道の長さも、男性に比べると女性のほうがかなり短くなっています。尿道が短いほうが、尿道口から侵入した細菌は膀胱まで到達しやすくなります。つまり女性の体の構造のほうが細菌が膀胱まで侵入しやすく、膀胱炎になりやすいのです。

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繰り返す膀胱炎は危険!腎盂腎炎になりいずれは人工透析が必要に!

膀胱炎になっても抗生剤を数日服用すれば、細菌はいなくなり症状は落ち着きますので心配は要りません。ただだからと言って、「薬を飲めば治るから」と何度も繰り返してしまっていてはよくありません。

きちんと治しきらないままで何度も繰り返したりしていると、膀胱で繁殖していた細菌はもっと体の奥のほうへと侵入してきてしまいます。尿管を通って腎臓にまで侵入してきてしまうのです。

腎臓は尿を作る働きをしている臓器です。作られた尿は「腎盂」という部分に集められるのですが、膀胱からの細菌感染が進むとこの腎盂にまで細菌が到達してしまいます。そして「腎盂腎炎」になってしまうのです。

腎盂腎炎では膀胱炎よりも激しい症状が全身にみられます。高熱が出たり、腰や背中辺りに痛みが出たりもします。このような症状がある場合には、すぐに診察を受けるようにしましょう。

腎盂腎炎になってしまっても、すぐに治療を始めれば心配はありません。原因は細菌感染ですので、抗生剤などで症状はよくなります。

ただ問題はこれを何度も繰り返すようになってしまった場合や、受診が遅れたりしてきちんと治療ができなかった場合です。このようなことがあると、腎盂腎炎が慢性化してしまうことがあるのです。

早期に治療すれば問題なかった腎盂腎炎も、慢性化してしまうとやっかいです。そのまま10年、20年と経つにつれて、腎臓の機能は少しずつ衰えていってしまうのです。そして腎不全となって、人工透析が必要になってしまうこともあります。

膀胱炎や腎盂腎炎を何度も繰り返したり、長引いてなかなか治らないという人は、尿の通り道に何らかの異常があることも考えられます。一度泌尿器科や腎臓内科できちんとした検査を受けてみるとよいでしょう。

膀胱炎と腎盂腎炎の症状の違いは全身に症状があらわれるかどうか

急性膀胱炎や急性腎盂腎炎では、どのような症状が現れるのでしょうか。(慢性の場合には軽い症状が見られる程度になります。)

膀胱炎の症状

  • 尿が近くなり、一度トイレに行ってもまたすぐに行きたくなる。
  • 排尿痛がある。特に排尿の途中よりも最後のほうに強い痛みを感じる。
  • 細菌と闘った白血球の残骸などにより尿が白く濁っている。血尿の場合もある。
  • 排尿が終わっても、まだしたいような残尿感がある。
  • 膀胱の辺りに不快感がある。
  • 発熱はみられない。

腎盂腎炎の症状

  • 高熱が出る。
  • 悪寒や振るえなど、風邪にも似た症状が出る。
  • 炎症のために腎臓が腫れて、痛みが出る。
  • 腰や背中の辺りに痛みが出る。
  • 気持ちが悪くなったり、吐いてしまう。
  • 尿に白血球が混じるために、白く濁っている。
  • 尿が近くなったり排尿痛などの膀胱炎の症状が先に出ていることも多い。

膀胱炎では熱が出ることはありません。発熱しているようなら、腎盂腎炎になってしまっている可能性があります。腎盂腎炎では、膀胱炎よりも強い全身症状がみられます。

普通?でも絶対に守ってほしい!膀胱炎を予防するためにできること

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膀胱炎を予防し、腎盂腎炎も防ぐにはどのようなことに気をつけた生活をしていけばよいのでしょうか。普段の生活を気をつけることで、細菌感染を防ぐことができます。

1. 水分をとりトイレへまめに行く

尿の通り道では定期的な排尿によって尿の流れができ、細菌がついたり増殖することを防いでいます。排尿の間隔があいてしまうと尿は滞ってしまい、細菌がつきやすく増殖もしやすくなってしまいます。

例えば脱水状態になって尿の量が減ってしまうと、膀胱炎にかかりやすくなってしまいます。トイレを我慢するのもよくありません。我慢している間に、細菌はどんどん増えていってしまいます。

膀胱炎を予防するには普段から水分をしっかりとるように心がけ、トイレにはまめに行くようにしましょう。トイレが近くなるのが心配で水分の摂取量を減らしたり、仕事中にトイレを我慢してしまったりといったことはやめておきましょう。

膀胱炎になりやすい方は、尿意を感じなくても定期的にトイレに行くようにしておきましょう。

2. ストレスをためない

膀胱に細菌が侵入してこようとしても、免疫力が高ければ侵入してきた細菌は増殖することができません。ストレスがたまると免疫力は落ちてしまいます。過労は避け、肉体的にも精神的にもストレスをためないようにしましょう。

睡眠不足もよくありません。食事もバランス良く摂るように心がけておきましょう。そして休養もしっかりとってください。風邪をひいたりすると免疫力は低下してしまうため、気をつけておいてください。

3. 陰部を清潔に保つ

陰部をいつでも清潔に保っておくことも大切です。月経中には特に気をつけてください。シャワーでしっかり洗ったり、ナプキンは3時間ごとには取り替えるようにしておきましょう。

また排便後には後ろから前に拭くのではなく、前から後ろに拭くほうがよいでしょう。そうしたほうが、肛門の細菌が尿道へつきにくくなります。

4. 下半身を冷やさない

冷えてしまうと、膀胱辺りの機能は低下してしまいます。また細菌も繁殖しやすくなってしまいます。体を冷やさないように気をつけましょう。

膀胱炎はできるだけ早く治そう!膀胱炎治療中に気をつけること

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排尿時に違和感あって膀胱炎かもしれないと思ったときには、なるべく早く医療機関を受診するようにしましょう。そして治療中にも早く治すために気をつけておいたほうがよいことがあります。

水分をとってまめにトイレ行く

膀胱炎の予防とも同じなのですが、水分を十分にとってまめにトイレに行くように心がけてください。尿をしっかり出すことで、膀胱で繁殖してしまっている細菌を洗い流すことができます。

それほど尿意を感じなくても、定期的にトイレに行くくらいにしておくとよいかもしれません。膀胱に尿がたまってしまうほど、細菌は増えていってしまいます。

アルコールや刺激物は避ける

アルコールやからし・唐辛子・わさびなどの刺激物は炎症を悪化させてしまうことがあります。これらのものはしばらく避けるようにしておきましょう。

免疫力を上げよう

細菌がこれ以上繁殖してしまわないようにするためにも、免疫力を上げることは大切です。ストレスをためない、睡眠をしっかりとる、食事のバランスを整えるなど気をつけてください。

その他、下腹部はなるべく温めておくようにしましょう。冷えはよくありません。

発熱は腎盂腎炎の疑いあり

膀胱炎の場合には熱が出ることはありません。もし発熱もあるようなら、細菌が腎臓にまで達して腎盂腎炎になってしまっているかもしれません。すぐに病院へ行くようにしましょう。

抗生剤は飲みきって

膀胱炎の治療には抗生剤が処方されます。それを3日ほど飲めば症状は良くなってくるでしょう。ただ良くなってもそのまま薬を止めてしまったりせず、処方された日数分を飲みきるようにしてください。5日~7日くらいは続けましょう。

もし抗生剤を飲んでも症状が変わらないようなら、早めに再受診するようにしてください。膀胱炎は細菌性のものが多いですが、それ以外のことが原因のこともあります。例えばウイルス性のものなどもあるのです。

細菌性以外の膀胱炎では、抗生剤を飲んでも良くなりません。早めに医師に相談してください。

いかがでしたか?膀胱炎は「よくなる病気だし」「すぐ治るし」と甘くみてはいけない病気だというのが分かっていただけたと思います。

この記事で紹介した予防法と早く治す方法を守って、膀胱炎を悪化させないように、また膀胱炎にならないようにしましょうね。

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