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子供のひきつけの原因は熱だけじゃない!子供を守る対処法、予防法

お母さんの腕の中で泣く赤ちゃん

ひきつけとは、主に乳幼児に多い発作です。何の知識もないうちに突然手足を突っ張り、震えだし、白目をむいたりといった症状を見たらお母さんもお父さんもパニックを起こしてしまいますよね。

けいれんには種類があるのですが、熱性けいれんと泣き入りひきつけは命に別状はありませんし脳に悪影響がでるということはほとんどないので見た目ほど危険な症状ではありません。

この2つはよくあるのでそれほど心配はいりません。それでも苦しそうな子どもを見るのは辛いですからできるだけ起こしたくありませんよね。

今回はひきつけとはどんなものなのか、どんな種類があるのか、ひきつけの予防法や対処法までくわしく解説しています。

いざひきつけが起こってしまう前にある程度知識を入れておけばお母さんお父さんのパニックも防げますね。

子供によく起こる「ひきつけ」発作とは?

子供のひきつけとは、本人の意志とは関係なく突然手足を突っ張り白目をむいたりして全身を硬直、もしくは震え出す状態のことをいいます。そのままの状態が数分間続き、意識を失ってしまうこともあります。

ひきつけと痙攣はほぼ同じ意味で使われていますが、ひきつけは一般的に子どもの痙攣のことを言う場合が多いです。

6歳くらいまでの子どもに見られることが多いですが、脳が未発達な1歳くらいに初めて起こることも多く乳幼児期はもっともひきつけを起こしやすい時期です。

初めて子どものひきつけを真に当たりにした両親はびっくりするかも知れませんが、例えばしゃっくりも横隔膜が本人の意思とは関係なく動いてしまい、自分の意志で止めようと思っても止められないという点でひきつけ・痙攣の一種になります。

新生児期と乳児期で違いがある!ひきつけの症状

新生児と乳幼児のひきつけでは、多少事情が少し違います。

新生児期はまだあまりひきつけは見られないことが多いのですが、もし発症したなら先天的な代謝異常や何らかの病気である可能性も出てきます。5分以上痙攣・ひきつけが続くのでしたら早急に病院で受診しましょう。

一方生後6カ月以上の乳幼児では、新生児期よりもひきつけを起こす確率は高まります。特に高熱時などに起こる熱性けいれんは起こりやすいです。乳児期は、出産前に母親から胎盤を通してもらった免疫が切れる時期なので非常に発熱しやすくなっています。

熱性けいれん、てんかん発作など…ひきつけの症状と原因

ひきつけの原因としては、脳の神経細胞が以上に興奮状態になった場合や、その他脳に何らかの異常がある場合など筋肉が急に収縮してしまうために起こります。大人に比べて小さな子供は神経細胞がまだ未熟なためほんのちょっとしたことで脳が興奮状態になってしまいます。

割合でいうと子供の約1割がひきつけを経験しています。しかしひきつけやけいれんが起きるメカニズムについてはまだはっきりと確率していません。

下にまとめたのは主なひきつけの症状です。

  • 手足など全身が棒のようになり突っ張る
  • 手足やあごが震える
  • 体をガクンガクンと大きく動かす
  • 意識がなくなることもあり、あってもボーっとしている
  • 呼吸が弱くなり、止まる
  • 汗が出て顔が赤くなる
  • 瞳孔が開く(5、6mm)
  • 顔が青白くなり、呼吸が止まる
  • 声をかけても反応がない
  • 口からよだれや泡を吹く
  • 白目を向いてぐったりしている
  • チアノーゼを起こし唇や顔、時には全身紫色になる

ひきつけの症状はさまざまなものがあり、上記の症状がすべて出るとは限りませんので、子どもがひきつけを起こしたときは冷静になりしっかり観察しましょう。

発熱によるひきつけ

高熱を出した時に現れるひきつけとは熱性けいれんのことです。熱性けいれんとは熱が上がり始めるとき、体温が39℃に達するときに起きるひきつけのことです。風邪やインフルエンザなどの感染症で発熱しているときに多く発症します。

乳幼児は特に熱が上がるときに発症する熱性けいれんが多く、ひきつけを起こす時にはだいたい熱があります。発熱しはじめて24時間以内に手足を硬直させけいれんをおこすのが熱性けいれんの典型的な症状です。

  • 白目をむく
  • 泡を吹く
  • 皮膚が青紫色になるチアノーゼを起こす
  • 2~3分程度意識を失う

といった症状がみられることもあります。

また熱性けいれんはほとんどが1回きりで終わりますが、約3割程度の子どもは2回以上繰り返すこともありますので一度収まって再びひきつけを起こしたとしても慌てず対処しましょう。高熱からくるひきつけの症状はだいたい数分程度でおさまります。

乳幼児はまだ脳が未熟なため高熱という刺激が神経細胞が興奮させる誘因になります。その結果、ひきつけを起こしやすくなります。生後6カ月~5歳くらいまでの発症率が高いですが成長するとともに自然とひきつけを起こさなくなります。

両親・兄弟など近い身内に熱性けいれんの経験があると発症率は高まり、日本では20人に1人以上の割合で熱性けいれんを発症します。

てんかんによるひきつけ

てんかんとは熱がないのにひきつけ発作を繰り返し起こす病気です。「熱がないときに起こる」というのが特徴で、脳の神経細胞が何らかの刺激を受け興奮することで発症します。熱がないときに繰り返しひきつけを起こす方はてんかんの可能性もあります。

症状は

  • 突然全身の筋肉が硬直して棒のようになる
  • 体を震わせ白目を向く
  • 口から泡やよだれを吹く
  • 意識を失う

といった事もあります。その後は意識を取り戻したり、そのまま寝てしまうこともあります。

その他は急に動作がストップしたり、数秒間のあいだボーっとするような様子を見せたり、繰り返しうなずくような動作をする場合もあります。

しかしてんかん発作は薬を服用することで日常生活に支障をきたさず生活できるので、てんかんかも知れないと思ったら早急に病院を受診しましょう。

大泣きによるひきつけ

乳幼児に多い特に「泣き入りひきつけ」というものもあります。乳幼児が激しく泣いたりかんしゃくを起こしたとき、脳の中の呼吸を司る部分の機能が一時的に低下することから起こります。

まだ呼吸が未熟な乳幼児が大泣きするとうまく呼吸することができず起こるひきつけです。

特に注射を受ける場面や何かが思い通りにならなかった場面、痛みや恐怖、怒りを感じたときにこの泣き入りひきつけが起こりがちです。

  • 体の硬直
  • 顔や唇が紫色になる
  • 一瞬息が止まったようになる

といった症状がみられますが、発作は1分以内におさまります。泣き入りひきつけは乳幼児のときにしか起こらず、成長するにつれて起こらなくなるので大抵は心配いりません。

髄膜炎・脳炎によるひきつけ

髄膜炎とは脳と脊髄を包んでいる脳脊髄という膜に細菌やウイルスが感染して起こる病気です。

髄膜炎の症状では、

  • 急な高熱
  • 頭痛
  • 嘔吐

にくわえ、悪化するとひきつけや意識障害、昏睡を起こすこともあります。

高熱をともなうひきつけは、髄膜炎など大きな病気の場合もあります。しかも乳幼児なら特に、処置が遅れると後遺症が残ったり最悪な場合死を招く可能性もある病気ですので注意が必要です。

くりかえしひきつけを起こしたりぐったりして元気がないようであれば早急に病院を受診して下さい。

次に脳炎ですが、脳炎は脳細胞にインフルエンザなどのウイルスや細菌が感染したり寄生虫が寄生することで起こる病気です。

脳炎は髄膜炎より症状が重いといわれ、脳炎にかかると乳幼児の場合は大声で泣いたり発熱、嘔吐などを繰り返し、ひきつけ、手足の麻痺、精神異常、進行すると昏睡に陥る可能性もあります。

また合併症として髄膜炎も発症してしまうことも少なくありません。インフルエンザによる脳炎でも死亡例がいくつもあります。

脳炎でも髄膜炎、いずれにしても高熱、嘔吐、手足のまひ、5分以上のひきつけなどが出たりぐったりして意識障害を起こしている場合は早急に病院で受診して下さい。

ひきつけはある程度防げる!ひきつけ・けいれんの予防法

ひきつけにはまずは予防が大切です。いくつか効果的な予防法がありますので日ごろから心がけましょう。

泣き入りひきつけには気分転換

泣き入りひきつけは、子どもが激しく泣いたときに起こります。例え泣き入りひきつけを経験したことがあっても子供を泣かせないようにすることは不可能ですから、泣くことに神経質になることはありません。

泣き入りひきつけは赤ちゃんが今の嫌な気分から気分をそらすことが大切です。つまり赤ちゃんが興味を持つ楽しいことを見つけることで予防することができます。

泣き入りひきつけで激しく泣きだしたときは、赤ちゃんを抱いて部屋を移動したり好きなテレビ番組をみせてあげたり、おもちゃなど赤ちゃんが興味を持ちやすいものを見せたりして気持ちを切り替えるようにしてあげましょう。

この方法はひきつけを起こす前段階のぐずりにも効きますので、日ごろからひきつけ予防のための興味を持ちやすい、赤ちゃんにとって楽しい物を用意しておきましょう。

ワクチンを接種する

ひきつけにはいくつか種類がありますが、一番多いのが熱性けいれんです。ですので熱を出さないようにインフルエンザ、はしか、百日咳などの予防接種を受けておくことをおすすめします。ワクチンを接種することでウイルスや細菌感染の予防となります。

インフルエンザなどは高熱が出る病気なので、一度かかるとひきつけを起こる可能性が高くなってしまいます。

また、ダイアップという座薬があるのですがこれはひきつけを予防する薬です。高熱が出そうなときあらかじめ使用しておくことでひきつけが予防できます。

繰り返し熱性けいれんを繰り返すときはダイアップを病院で処方してもらうといいでしょう。まずは病院で受診をしてください。

免疫力をアップさせる

さきほども書いたように、ひきつけの中では高熱の際に起こる熱性けいれんが一番多いのです。つまり熱を出さない、風邪をひかないことがひきつけ予防のひとつになります。そのためには免疫力を高める必要があります。

免疫力を上げる方法としては、大人も子供も同じなのでバランスの整った毎日のご飯に十分な睡眠時間、適度な運動やストレスをためないことなどが大切になります。

まず栄養たっぷりのご飯を食べて体調を整えることはウイルスや細菌への抵抗力・免疫力を高めます。たんぱく質や脂質、糖質、他ビタミンミネラルを含んだバランスの整った食事をさせるよう心がけましょう。

しかし好き嫌いがあまりに多いと自然と食事のバランスが整いにくくなってしまうと思うので、お母さんがお子様の苦手な食材も調理で工夫をして美味しく食べられるようにしてあげることができれば理想的です。

最近は夜更しをする子供も増えていますが、睡眠時間が足りていないと免疫力をアップさせ風邪などに負けない強い体作りには大きく不利になります。早寝早起きが自然とできるように、小さなうちから慣れておくといいでしょう。

こまめな水分補給

子供は発熱しているとき、手が冷たくなっているとついつい厚着させてしまいますが、熱がこもることで熱性けいれんを起こしやすくなってしまいます。ですので熱があるときは逆に服を一枚少なくしたり温めすぎたりしないようにしましょう。

また子供は体内の水分量が多く、脱水症状に陥りやすいのでこまめな水分補給を行いましょう。おしっこの回数や量がいつもより減少していたら注意してください。特に発熱時はいつもよりたくさん水分を摂るようにすると安心ですね。

子どもがひきつけを起こしたときの対処法

予防法をいくらしっかりしていてもひきつけを起こしてしまうことはあります。

まず子どもがひきつけを起こしたときは、なるべくお父さんお母さんなど周囲の大人が慌てず落ち着いて対処することが大切です。そのうえで赤ちゃんを安静にさせてひきつけがおさまるのを待ちましょう。

熱性けいれんであれば長時間続くことはありませんし、脳に悪影響を与えるものでもありません。ここではいざ子どもがひきつけを起こしたときの対処法を紹介します。

  1. ひきつけを起こしているときは安静にしてあげて、体を揺らすなど刺激を与えない
  2. 嘔吐したときノドにつまらせないよう、服を緩め横向きに寝かせる
  3. 目や口の動きなどの表情、手足の動きもみておく
  4. ひきつけを起こしている時間が何分くらいかを計測する
  5. ひきつけが左右対称かどちらか一方だけなのかをみておく
  6. 熱を測る

なぜ表情や手足のバタつき、ひきつけが左右対称かどちらか一方をみておくのかというと、診察の際に細部まで状況を伝えられるためです。ひきつけを起こしている時間を計るのはそれを見て病院に行くかを判断するためです。

最後に熱を計るのは、38℃以上であれば熱性けいれんと判断できるためです。また吐きそうなときは気管に詰まらないよう顔を横に向けてください。吐きそうな気配がない場合は気道確保のため頭を少し後ろに反らした状態にしておきましょう。

ひきつけは通常3分、遅くとも5分以内でおさまりますのでその後もしばらくはあまり動かないように安静にしてあげましょう。ひきつけがおさまった後も呼吸が乱れていないか、顔色が悪くないかなどの様子をしばらくは気にかけていましょう。

病院で受診する

一番多い熱性ひきつけの場合はあまり問題はないのですが、赤ちゃんが初めてひきつけを起こした時は一度必ず病院で診てもらいましょう。自己判断で他の病気を否定することは確かではないからです。

もし子どもの症状を確認し、病院での受診が必要だと判断したら早急に病院へ行きましょう。その場合に、発作中にチェックした

  • ひきつけが続いた時間
  • 手足の震え方
  • 発作前後の様子

などを医師に伝えることでスムーズな治療が行うことができます。

初めて3分に及ぶひきつけを起こし、発作後も手足の麻痺や発熱などの症状がみられる
場合は、発作が終わり落ち着いてから小児科を受診することをおすすめします。

ひきつけが5分以上続いたら救急車を呼ぶ

基本的にひきつけの状態が5分以上続くようでしたら早急に救急車を呼ぶようにしましょう。その他、下記のチェック項目に当てはまる数が多い場合も救急車を呼びましょう。

  • ひきつけが5分以上続く
  • ひきつけの前に嘔吐している
  • 40℃以上の熱がある、または平熱
  • 左右非対称のひきつけがある
  • 意識がもうろうとしてぐったりしている
  • ひきつけを複数回繰り返す
  • 体の特定部分だけけいれんしている
  • 目が一方に寄っている
  • 1日に何度もひきつけを起こす
  • チアノーゼを残している

またひきつけがおさまった後の確認ポイントとしてはひきつけがおさまってもまだ意識が朦朧としている、麻痺や意識障害がある、頭痛を訴えたり嘔吐するなどといった場合にも緊急性が高いと言えるでしょう。

これら緊急性を要する症状が見られる場合は救急車を呼んでもいいでしょう。

緊急性を要する症状

発作の時間を計り、ほとんどのひきつけは数十秒から3分以内で落ち着きますが、5分以上続く場合は脳炎や隋脳炎など深刻な病気の場合もあります。その場合は高熱、嘔吐、強い頭痛を伴うひきつけが起きます。そういった時には一刻も早く病院で受診してください。

夜間の病院も閉まっている時間に子どもに高熱が出ることも多くあります。そんなときに熱性けいれんが起こるとどうしても焦ってしまいますよね。しかし熱性けいれんには単純型熱性けいれんと複雑型熱性けいれんとがあります。

単純型熱性けいれんであればけいれんが5分以内におさまるので救急車を呼ぶ必要はなく自宅で安静にしているのがいいでしょう。

しかしけいれんが左右非対称であったり5分以上長く続くような複雑型けいれんである場合は迷わず救急車を呼びましょう。

赤ちゃんが突然ひきつけが起きると焦ってしまいますよね。

しかしパニックになって赤ちゃんを激しく揺さぶったり大声で叫んだりするので絶対に避けましょう。心配でなにかしてあげたい気持ちはわかりますか、かえってひきつけを悪化させる可能性があります。

またひきつけを起こして硬直しているとき舌を噛まないために綿や割りばし、指などを口の中に入れてしまう方もいらっしゃるかも知れませんが、基本的に熱性けいれんでは自分の舌を噛んでしまうことはありません。

口の中に何かを入れることはかえって子どもの口内を傷つけたり間違えて飲み込んでしまったりする恐れがあります。

ひきつけはまず予防!いざ発症しても落ち着いて対処しよう

まず大切なことは生活習慣を整えて免疫力をアップさせて予防することです。それでもひきつけは突然起こることがあります。

そんなときは周りの大人が慌ててパニックになってしまうかも知れませんが、すぐに命に関わることはありませんのでとりあえずは落ち着きましょう。

またこの記事を読んだりして予備知識を持っていれば落ち着いて対処できると思いますのでしっかりと赤ちゃんの症状に適した処置を行いましょう。

ひきつけには色々な種類が存在するなか、熱性けいれんや泣き入りけいれんは発症しやすいですが命に関わることはありません。

しかし繰り返し症状があらわれる場合やひきつけを起こした後でぐったりしている様子であれば、脳炎、髄膜炎、てんかんなどの病気が疑われますのでそのような場合は救急車を呼ぶか早急に病院での受診が必要です。

病院に行ったときは医師の前で発作が起きる可能性はかなり低いので、自宅でひきつけ発作が起きたときには発作が続いた時間やその前後の様子などしっかり認識し、医師に伝えられるようにしておきましょう。

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