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コンタクトがずれる、目がかゆい!その症状は巨大乳頭結膜炎かも

目がかゆい女性

「あ~目が痒い」思わず目を擦ってしまいますが、鏡で目を見ると充血で真っ赤。これは珍しいことではなく、誰でも経験している光景だと思います。

最近では花粉症や黄砂など季節性の現象によって、目の痒みを感じることが多くなっています。しかし特に原因がない日常生活の中で、強い目の痒みを感じたとしたらそれにはある病気が関係しているのかもしれません。

目のアレルギーで痒みをもたらすアレルギー性結膜炎の一種である、「巨大乳頭結膜炎」について紹介します。

目がかゆい、コンタクトがずれる、目が痛い…そんなあなたは必読です!

記事中に巨大乳頭結膜炎の症例写真があります。苦手な方はご注意ください。

コンタクトによる痒みの原因はアレルギー!巨大乳頭結膜炎とは

コンタクトの使用は目を傷つけて角膜に大きなダメージを与える可能性がありますが、影響はそれだけに留まりません。コンタクトを使用していると痛みではなく、痒みを感じることはありませんか?

実はこの痒みこそが近年増加している問題なのです。

コンタクトの使用でアレルギー症状が発生!

毎年花粉症で目が痒くなる人は多いのですが、これは花粉が目に入り込むことで、免疫作用として「ヒスタミン」が放出されることで起こる症状です。

ヒスタミンは炎症を起こし痒みを生み出すのですが、痒みで目を擦ることで症状は更に悪化してしまいます。これはアレルギー症状の一つであり、目の痒みは「アレルギー性結膜炎」によるものです。

アレルギー性結膜炎はコンタクトの使用でも発症することがあります。コンタクとのレンズには様々な物質が付着しており、定期的な手入れを怠るとそこで細菌などが繁殖することがあります。

特にタンパク質、脂質などは付着すると、正しい洗浄を行わないと除去することは難しく、そこに細菌が繁殖してしまうのです。目に入り込んだ細菌はアレルギー症状を引き起こし、

  • 目の痒み
  • 充血

などを引き起こします。

細菌が付いたコンタクトを装着するなんて、考えただけでも気持ち悪い状態ですよね。コンタクトが原因のアレルギー性結膜炎は、レンズの手入れ不足が招いた病気とも言えます。

まぶたの裏に大きなブツブツが!巨大乳頭結膜炎の症状

巨大乳頭結膜炎の症例写真

手入れが不十分なコンタクトを使用していると、アレルギー性結膜炎を発症してしまいますが、症状が進行することで「巨大乳頭結膜炎」を発症することがあります。

巨大乳頭結膜炎の症状

  • 目やまぶたに強い痒みを感じる
  • まぶたに腫れが見られる
  • 目がゴロゴロする
  • ゼリー状の目やにが出る
  • 目が充血している

更に巨大乳頭結膜炎が発症するとコンタクトを装着しても「違和感」を感じたり、コンタクトが上の方へずれやすくなったりすることがあります。

巨大乳頭結膜炎ではまぶたの裏に1mm以上のブツブツができることから、レンズが上瞼に引き上げられてしまうのが原因です。

大きなブツブツを「巨大乳頭」と呼びますが、自分で確認することも容易であり、鏡の前でまぶたをめくるだけで状態を確認できます。

強い目の痒みを感じたら、確認するのも大切です。

巨大乳頭結膜炎の原因はコンタクトの汚れ

巨大乳頭結膜炎の原因もアレルギー性結膜炎と同様に、コンタクトの手入れ不足が関係しています。レンズに付着したタンパク質や脂質が原因であり、汚れたレンズを数ヶ月も使用することで、慢性的なアレルギー症状を引き起こしてしまいます。

巨大乳頭結膜炎もソフトコンタクトを使用している人に多く見られ、理由としてはレンズの洗浄方法も関係しているようです。

コンタクトの手入れは「洗浄」「煮沸」などですが、近年では薬剤による洗浄が一般的です。しかし「つけ置き洗浄」だけで「こすり洗い」をしない人も多く、それではレンズを綺麗にすることはできません。

ソフトコンタクトはハードに比べて材質が柔らかく、汚れもつきやすい性質があります。また熱に弱いことから、不容易に煮沸することで汚れを吸着させてしまうこともあります。

コンタクトは必ず指定された洗浄剤でこすり洗いを行うことが重要で、面倒くさいからと言って、つけ置き洗いだけにすると重大な疾患を引き込むことになるのです。

巨大乳頭結膜炎の治療は基本から

巨大乳頭結膜炎は自分でまぶたの状態を確認することにより、簡単に診断することができます。特に痒みが止まらない場合には、直ぐに眼科医で診断を受けることが大切です。

治療は「抗アレルギー剤」「ステロイド薬」の点眼薬を使用して、アレルギー症状を抑えることが中心です。

治療中はコンタクトの装着は中断して、治療に専念することが回復を早めることにつながります。またコンタクトの使用を見直すことが重要で、手入れについては医師から指導を受けるようにしましょう。

また病気を機会に1dayタイプの使い捨てコンタクトに変更するのもよい方法です。

コンタクトはレンズ表面に様々な物質を付着させます。慢性的な目の痒みはコンタクトに付着した物質が原因のアレルギーかもしれませんので、眼科へ急ぎましょう。

巨大乳頭結膜炎の対処法は単純!コンタクトケアをおさらい

巨大乳頭結膜炎は失明する病気ではありませんが、一日中目が痒く擦ることで重篤な眼疾患につながることがあります。特にコンタクトレンズ使用者については、使用方法を熟知することが重要です。

コンタクト使用者は定期検査が最も重要

昔はコンタクトを購入するには眼科医に行かなくてはならず、必ず検診とセットで購入していました。最近では眼科医の検査を一度受けると、通販でもコンタクトを購入することができるため、検診を怠る人が増加しているようです。

特にコンタクトが原因で病気を発症した人の、6割以上が目の検診を行っていないとのデータがあります。検診を受けていれば早期に発見できたものも、後回しにすることで取り返しのつかない問題へ発展することもあるのです。

目の病気は直接視力と関係しており、一度失った視力を回復させることは、現在の医学を持ってしても大変難しいことです。

定期検査はコンタクト使用者自らを守る行為なので、面倒がらずに定期的に行うようにして下さい。

レンズの手入れはこすり洗いが重要

最近レンズを洗浄液に漬けて放置するだけで、洗浄が終わる薬剤が販売されています。いわゆる「つけ置き洗浄」ですが、これには問題があるようです。

日本コンタクトレンズ学会のホームページにおいても、ハードコンタクトの「つけ置き洗浄」と「こすり洗い」の比較が掲載されています。

(1)こすり洗いとつけおき洗浄

昨今主流のガス透過性ハードコンタクトレンズは酸素透過性が高く、材質的にデリケートでキズつきやすく、汚れがつきやすいなどの特徴があります。

ここではハードコンタクトレンズにおける「つけ置き洗浄」と「こすり洗い」の違いを紹介していますが、つけ置き洗浄はレンズを破損させない利点はあっても、洗浄力は弱いと指摘されています。

またつけ置き洗浄の場合でもこすり洗いを併用することを勧めています。

確かにつけおき洗浄で大丈夫との商品も多く販売されていますが、医師で構成する学会においては推奨できる洗浄方法ではなかったと言うことです。

「自分は大丈夫だ」とか「面倒くさい」とか言わないで、ハードコンタクトはこすり洗いを行うようにしましょう。

ソフトコンタクトは使い捨てが基本

ハードコンタクトよりも素材が柔らかく、違和感もないソフトコンタクトは若い女性に人気ですが、様々な病気から考えて使用は使い捨てタイプの商品を使用した方が懸命です。

1dayタイプであれば、連続装着する必要もなく、衛生的にコンタクトを使用することが可能です。さらに手入れの必要もないことから、煩わしさを感じることもないでしょう。

しかし中には1dayタイプのコンタクトを、長期間使用する人を見かけます。

「もったいない」「大丈夫」「レンズは一緒でしょう」などと、安易に考えていますが、それぞれの商品で品質には違いがあり、1dayを長期間使用するとレンズの破損などの問題が起きることも想定できます。

コンタクトは必ずメーカーの指示通りに使用するようにして、自分勝手な判断を行うことは止めましょう。

カラーコンタクトは危険なものが多い

近年女性に人気なのが「カラーコンタクトレンズ(カラコン)」です。これは角膜の上に着色したコンタクトレンズを装着することで、眼の色を変えるお洒落アイテムとして人気を得ている商品です。

カラコンの問題はその品質にあります。一時期カラコンはお洒落アイテムとして、眼科医の処方もなく雑貨店で購入することが可能でした。

現在では厚生労働省が「高度管理医療機器」にカラコンも含めたことで、通常のコンタクトと同じ扱いをされるようになりました。

しかし現在でも雑貨店で見かけることも多く、通知は徹底されているとは思えません。

コンタクトメーカーが販売しているカラコンは品質も問題ありませんが、輸入品の中にはレンズの着色が剥がれたり、カビが生えたりするものがあります。

更に粗悪なカラコンは酸素を透過させない素材でできていることから、長時間使用することで目に悪影響を与えてしまうのです。

どうしてもカラコンを使用したい人は、必ず眼科医で医療用コンタクトメーカーが製造している商品を購入するようにしましょう。

コンタクトに不向きな人がいる

実は私もかつては近視であり、視力矯正が必要でした。私はドライアイで何回かコンタクトに挑戦しましたが、涙が少なく痛みもあることから断念したのです。

ドライアイは涙が少なく、角膜が比較的乾きやすいのが特徴で、コンタクトを使用するとゴロゴロ感や違和感を覚えやすくなります。またコンタクトの使用により、さらに乾燥が強まり角膜上皮障害の原因にもなります。

私のようにコンタクトに不向きな人間が無理やり使用すると、目を傷つけたり細菌が繁殖しやすくなったりすることで、アレルギー性結膜炎(巨大乳頭結膜炎)を発症しやすくなります。

またベースカーブが合わない、という例もあります。BCと略され表示されていることが多いベースカーブですが、その種類は多く8.5、8.6、8.7、9.0、とメーカーによって様々です。

この数値は大きいほどカーブが緩いのですが、このような種類の中で自身の目に合うものがなければコンタクトの着用は難しいでしょう。

「自分には合わない」と感じたら、使用を諦めるのも予防にとって大切です。

私はコンタクトが合わず使用を諦めましたが、実はそれからレーシック手術を受けて視力を回復しています。レーシックにも様々な問題が投げかけられていますが、私は特に問題なく15年程度経過しています。

コンタクトが合わない人は視力矯正手術を検討してもよいかもしれません。

巨大乳頭結膜炎にならないためにはコンタクトケアが一番。コンタクトケアには眼科での定期検査も含まれることを覚えておきましょう。

人事じゃない!コンタクトレンズの普及に伴い眼疾患が増加中

あのレオナルド・ダ・ヴィンチが最初に原理を発明したと言われているコンタクトレンズですが、その歴史は西暦1500年代まで遡ります。日本では1950年頃から実用化が始まりましたが、実際に普及したのはそれから30年程度経ってからです。

現在では「ハードコンタクトレンズ」「ソフトコンタクトレンズ」だけではなく、

  • 使い捨てタイプ
  • カラーコンタクトレンズ
  • 医療用コンタクトレンズ

など様々な商品があり、国民の必需品になっています。

人口の7割が視力に問題があるとの指摘も

文部科学省の統計によると2012年の小中高生の視力で「1.0」以下の割合が「小学生30.7%」「中学生54.4%」「高校生63.8%」になっているそうです。この数字を見ると高校生の6割以上で、視力に問題を抱えていることになります。

さらに大人になってから近視になる人も少なからずいることから、実際の数字はもっと悪いことが想定できるのです。

日本人全員を対象にした視力のデータは今のところ見つかりませんが、様々な情報から推定すると全人口の40%~50%の人が「近視」「乱視」などの視力障害を持っていると考えられています。

貴方の視力矯正はメガネ派?それともコンタクト派?

あるメーカーの民間調査では目の視力矯正が必要な人に対して、「貴方は視力矯正として何を使用していますか?」との質問を行っています。その結果が以下になります。

メガネを使用している 47.6%
なにもしていない 27.4%
コンタクトとメガネを使用している 23.0%
コンタクトを使用している 2%

この調査はあるインターネット調査会社が約11000名に対して行った調査であり、内容については誤差があるかもしれませんが、大体25%程度の人がコンタクトを使用していることが解ります。

個人的には「もっと多いのかな?」との気がしますが、目の悪くない人を含めた人口では10%以上がコンタクトを使用していると推定できます。

コンタクトの使用は増加傾向にあるそうで、最近では小学生でも当たり前に使用しており、使用開始の低年齢化が目立つ結果になっています。

またコンタクトを長期間使用している人も多く、20年以上コンタクトを使用している人が、コンタクト使用者全体の40%以上を占めています。

このようにコンタクトの使用が増加している中で、急増しているのが「目に関する疾患(眼疾患)」であり、特に痒みや痛みに関する症状が特徴になります。

コンタクトレンズの違い【ハードコンタクト編】

コンタクトレンズには「ハード」「ソフト」がありますが、これらの違いはその構造によるものです。ハードコンタクトとはその名の通り、硬いプラスチックで作られているレンズです。

現在主流のハードコンタクトは、酸素を通過させるタイプの材料を使用しており、シリコン樹脂、フッ素樹脂などが主な原材料です。

ハードコンタクトは酸素を角膜に取り入れることができることから、角膜には優しいレンズですが、その硬さから当初は違和感を覚えることが多いようです。

ハードコンタクトの大きさは瞳の大きさとだいたい同じであり、黒目の部分を覆う格好になります。

目に張り付いているように見えますが、角膜とレンズの間には隙間がありそこに涙が挟まることで、表面張力で浮いていると表現した方がよいかもしれません。

ハードレンズは材質が硬く洗浄することで、長期間使用することが可能な反面、使用を誤ることで様々な眼疾患の原因にもなります。

コンタクトレンズの違い【ソフトコンタクト編】

ハードコンタクトと違いソフトコンタクトは、材質が柔らかく目全体を覆うことが特徴です。材質はシリコンなど柔らかい素材で、目の表面全体を覆うことで、ズレを防止する働きもあり特に学生やスポーツ選手が愛用しています。

ハードコンタクトと違い装着時の違和感も少なく、始めてコンタクトレンズを装着する人には着けやすいレンズです。

しかしハードコンタクトと比較して酸素の透過率は低く、長時間装着すると角膜の酸素不足を引き起こす危険性が指摘されています。

材質が柔らかいので変形しやすく、いい加減な手入れを行うことで思いもよらない病気の原因になる可能性があります。

コンタクトレンズの違い【使い捨てコンタクト編】

近年若い世代で流行しているのが、「使い捨てコンタクトレンズ」です。これは基本的にはソフトコンタクトなのですが、素材を「シリコーンハイドロゲル」などの高酸素透過素材を使用しており、角膜への酸素供給に問題はありません。

連続装着も可能であり、「1day(1日で捨てる)」「2week(2週間連続装着)」などの商品が人気です。

1dayでは毎日捨てるので手入れの手間もなく、手軽でよいのですが、中にはもったいないからと数週間~数ヶ月も使用することがあり、それが眼疾患の原因になってしまいます。

また2weekでも1週間後に手入れが必要な商品があるにも関わらず、そのまま連続装着してしまうこともあることから、使用はメーカーの指示に必ず従う必要があります。

コンタクトレンズは日々進化しています。目に形を付けて視力を回復させる医療用コンタクトもありますよ。

コンタクトレンズでなぜ弊害が起こるのか?その深刻な要因とは

近年コンタクトレンズの使用による目の病気が増加しています。原因は誤った使用法が大半ですが、失明など重篤な症状をもたらす危険もあり、眼科医からも使用法についての注意喚起が出されています。

コンタクトレンズで最も多いトラブルが手入れ不備

コンタクトはハード、ソフトどのタイプにしても、眼球表面に付着しています。実際には涙が間に入り込んでいても、涙は乾燥を防ぐのが目的であり、コンタクトの刺激を防いではくれません。

コンタクトレンズの素材は樹脂やシリコンなどですが、最近のレンズは酸素を透過させることで、角膜の酸素不足を防止しています。つまり酸素を透過させるために、レンズには小さな穴が開いており、そこから酸素が入り込むのですね。

レンズが穴だらけと言うことは酸素が透過しやすいので、良いことだと思いますが、実はそれだけではなく汚れもそこに吸着してしまう危険性も出てきます。

コンタクトは目の表面を覆っています。レンズの内側は涙を介して角膜と接しており、特に不衛生な問題は起こらないでしょう。しかしレンズの外側は空気と触れており、「ホコリ」「チリ」などがそのまま付着してしまうのです。

また小さな汚れはレンズの隙間に入り込み、角膜に刺激を与えてしまいます。さらに細菌が入りこんだケースでは、角膜に細菌感染が広まることも珍しくないのです。

コンタクトレンズによる疾患の多くは、使用方法が原因であり、不十分な手入れが引き起こした問題です。「消毒」「洗浄」は使い捨てコンタクト以外では必須の作業ですが、これを怠ることで眼疾患が発症します。

さらに使い捨てコンタクトで規定以外の使用法を行った場合も同じです。(1dayを長期間使用したなど)

コンタクトレンズが原因の病気の大部分は、「自らが招いた病気」とも言われており、安易な使用が悲劇を招く結果につながるのです。

コンタクトが招く問題は角膜の酸素不足

コンタクトレンズが目に与える影響の中で最も注意しなくては行けないのが「酸素不足」です。コンタクトレンズの構造の中で、現在では高酸素透過素材を使用した商品が多く販売されていると説明しました。

しかしあくまでそれはコンタクトレンズの世界の話であって、非装着と比較すると雲泥の差が見られます。日本眼科学会のホームページには興味深い内容が記載されています。

コンタクトレンズ装用で目は“酸素不足”

目の角膜は涙液を介して空気中の酸素を取り入れることにより呼吸しています。目を閉じているときには、目を開いているときに比べ酸素の供給量は、3分の1に減少します。

コンタクトレンズ(CL)により角膜の表面が覆われると、涙液中の酸素が不足し、角膜は酸素不足に陥ります。

ここでは角膜がどのようにして酸素を得ているかを解説しています。目も細胞ですから酸素が必要であり、それを角膜表面の涙から得ていたのです。

しかし、コンタクトを使用すると、涙の量が減少してしまい酸素量が減ってしまいます。更にハード、ソフトの違いも大きく、角膜部分のみを覆うハードよりも、目の全体を覆うソフトの方が酸素量は少なくなる傾向にあります。

眼の表面だけが富士山へ!?酸素不足をあなどるな

テレビでエベレスト登山に関するニュースを見かけますが、「高山病」についての話題がよくあります。高山病とは山の標高が高くなることで、空気に含まれる酸素量が減ることで発症する病気です。

大気に含まれる酸素が少なくなると、いくら呼吸しても血液中の酸素濃度は上がらず、細胞が活動することができなくなります。場合によっては死亡することも珍しくない病気なのです。

実はこの恐ろしい高山病をコンタクトは作り出しているかもしれません。

平地での酸素濃度は約21%程度と考えられます。しかし標高が高くなることで空気の密度が下がり、一回で呼吸する酸素量が低下してしまいます。実はこの現象をコンタクトが目で再現しています。

昔から使用されている長期間使用型やカラーコンタクトなどでは約8%しか酸素を供給していません。これはエベレスト頂上で呼吸をした場合の酸素濃度と同じ程度です。

また現在主流の使い捨てコンタクトや高酸素透過コンタクトでも、約15%しか供給できず、これは富士山頂上並みと言うことです。富士山でも毎年高山病で搬送される人が何人もおり、中には死亡することもあります。

エベレストが富士山になったからと言って安心できる数字ではないことを理解して下さい。

コンタクトレンズの装着は眼の表面だけを、高山山頂に連れて行く「どこでもドア」みたいなものなのです。

眼の表面は涙液で満たされていて、涙に含まれている酸素によって目は呼吸を行っています。

酸素不足は眼に重大な疾患を残しかねません。

コンタクトレンズの使用によって起こる危険な眼疾患

コンタクトの弊害は「手入れ不備」と「酸素不足」が主な原因ですが、実際にはどのような眼疾患があるのでしょうか?

酸素不足で角膜に血管ができる角膜新生血管

コンタクトの使用は涙を遮断して、角膜に酸素不足を与えますが、そのままでは角膜の細胞は死滅してしまいますよね。しかしそれを防止したい角膜はあることをして、酸素を得ようとします。

それが「角膜新生血管」であり、白目にある血管が角膜部分(黒目)まで伸びてくる病気です。通常、角膜には血管がありません。これは血管があると視界が悪くなるからで、角膜に伸びた血管は視界に入り込んでしまいます。

また角膜に入り込んだ血管が膨張したり、破裂したりすることで視覚障害や失明の危険性もあり、目にとって危険な状態と言えるでしょう。

角膜新生血管はソフトコンタクトを使用している人に多く見られる症状で、目の表面を覆うことが原因です。更に連続装着をすることで、発症は更に増加する傾向にあり、眼科での検査以外に発見できることは難しいでしょう。

角膜新生血管の初期であればコンタクトの使用を停止することで、症状が改善することもありますが、悪化すると元に戻すことはできません。

将来的な目の治療にとっても角膜新生血管は問題となります。角膜に血管があると目の手術に弊害を与える可能性が考えられます。

例えば「白内障」。白内障は高齢化することで、誰もが発症する眼疾患で、症状は目のレンズである「水晶体」が白く濁ることです。治療は水晶体を取り除き、人工的なレンズに交換する簡単な手術で、現在では日帰り手術が主流です。

しかし角膜新生血管の患者は角膜まで血管が伸びているので、水晶体にメスを入れると出血する可能性があり、危険性が高くなります。これにより手術が不適合となることもあり、視力の回復が望めなくなってしまうのです。

角膜新生血管は現在の問題と将来の問題を持っているのです。

角膜上皮が剥がれてしまう角膜上皮障害

角膜に点状の傷が付く症状を「点状表層角膜症」と呼びます。原因はコンタクトの付け外しや、汚れによるもので気が付かない間に幾つもの小さな傷ができてしまうのです。

傷は比較的浅くコンタクトの使用を停止したり、目を休めたりすることで、通常であれば1日~2日程度で回復します。

しかし点状表層角膜症は再発しやすく慢性化することがあり、これが角膜の表面を傷つけて「角膜上皮びらん」に進行してしまうことがあります。角膜上皮びらんは角膜の上皮組織が傷ついただけでなく、上皮が剥がれた状態になります。

「ズキズキ」と痛みが強く、目薬をしてもしみる状態で、治療には時間がかかることが珍しくありません。涙が少ない状態でコンタクトを使用することが、角膜がレンズに張り付いてしまうことも原因の一つになります。

角膜で炎症が起きる角膜浸潤・角膜潰瘍

コンタクトレンズは付けたり外したりを繰り返しますが、その時に誤って角膜を深く傷つけてしまうことがあります。傷ついた角膜は他の細胞同様に炎症を起こしますが、これを「角膜浸潤」と呼びます。

角膜表面で炎症が起きているので、当然痛みを感じることになりますが、コンタクトを装着していると、炎症部を圧迫することから、痛みを感じずに症状の悪化が見られることも珍しくありません。

そして更に悪化することで発症するのが、「角膜潰瘍」です。角膜潰瘍は角膜の上皮組織だけでなく、その下にある「角膜実質」にまで傷が進行した状態です。

深く傷ついた角膜には細菌が入り込みやすくなり、感染症を併発することが多くなります。また角膜腫瘍まで進行すると角膜が濁ってしまい、回復しても視力障害が残ることもあります。

また角膜に穴が空いてしまう「角膜穿孔」まで進行すると、失明する恐れもある恐ろしい病気です。ハードよりも目全体を覆うソフトコンタクトで多い病気と言われています。
涙が少ない人の中には、コンタクトが取れなくなる状況が生まれやすくなります。そして無理に剥がすと角膜の上皮まで剥がしてしまう原因になるのです!こわいですね!

コンタクトは目にとって異物!何より正しい使用は重要

昔は目の中に人工物を入れるなんて信じられないことでした。まるで目を指で触る行為は、考えただけでも痛みと違和感を覚えたものです。

コンタクトが普及し一般的になると、そんな話もいつしか消えてなくなり、当たり前のように誰もが目の中にレンズを入れているのです。しかし目にとってコンタクトは、異物であることを忘れてはいけません。

異物は細胞に刺激を与える存在であり、刺激によっては病気を引き起こす原因になるのです。そしてその刺激がコンタクトの使用方法や手入れによって違いが表れるのです。

ちょっと想像してみて下さい。

【貴方は右目に痒みを感じました。そしてまぶたをめくって裏返しにして鏡で見てみたのです。なんとそこにはゼリー状の1mmもあるブツブツがフジツボのように密集していたのです。】

ゾッーとしませんか?書いている私も背中に寒気がしています。こんなことにならないようにコンタクトレンズは正しい使用法を守りたいものです。

私はレーシックをしましたが、コンタクトをしている友人から、「目にメスを入れるなんて怖くない?」と聞かれます。しかし私は反対に「毎日目に物を入れるなんて怖くない?」と言い返しています。

どっちが怖いことなのかは解りませんが、病気になった方がどうやら負けのようですね。

キャラクター紹介
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