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コンタクトレンズの連続装用で1/4が重症に!失明する症状とは

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ここ近年、コンタクトレンズの安全性や手軽さは格段に進歩しました。そのため、今では視力を矯正するためだけではなく、カラーコンタクトレンズなど、ファッション感覚で気軽に使用する人が急増しています。

しかし、中にはコンタクトレンズが医療用具だということを忘れている人がいないでしょうか?目に直接あてて使うコンタクトレンズはきちんとした処方と使い方をしなければ、目の障害につながり、最悪の場合では失明に至ることもあるのです。

連続装用によるコンタクトレンズ障害の増加!その目の症状は・・・?

コンタクトレンズを使っていて、目が急に痛み出し、眼科へ駆け込む人が増えています。コンタクトレンズは医療用具ですから、きちんと眼科専門医の診断を受けて、自分の目に合った最適なコンタクトレンズを処方してもらうのが基本です。

しかし、最近ではそのようにしてコンタクトレンズを処方してもらう人は減ってきています。医師からきちんと処方してもらわなかったコンタクトレンズでは、個人差のある目の形状に合わないため、障害が出ることがあります。

また、取り扱いの認識不足も障害の大きな原因となります。その中でも最近増えてきているのが連続装用によるコンタクトレンズ障害です。目の充血、かすみ、痛み、など、ただの疲れ目だと思っていたら、実はそうではないのかもしれないのです。

連続装用によって目ではどのようなことが起こってしまうのか?連続装用の危険性

連続装用と聞けば、誰でも目に悪いだろうな・・と思いますよね。では具体的に連続装用することで目がどのような状態になってしまうことがあるのでしょうか?

酸素不足になる!

コンタクトレンズの種類を見ていると、よく「酸素透過性タイプ」などがありますが、コンタクトレンズを使わずに普通に裸眼の状態の時は、涙によって角膜に酸素が供給されています。

角膜の細胞が活動をするには酸素や栄養素がなければ正常に機能することができません。しかしコンタクトレンズで角膜を覆ってしまうと、どうしても涙で潤うことが減ってしまい、同時に酸素不足になってしまうというリスクが生まれます。

それは、たとえ酸素透過性タイプであっても、長時間コンタクトレンズを装用してしまうと、涙が激減し、角膜が酸素不足になってしまうため、酸素透過性の意味がなくなってしまいます。

汚れが傷をつける!

コンタクトレンズというのは、ほぼ毎日使うものですよね。だからこそ、使っているうちにだんだんと管理がおろそかになりがちになるものです。コンタクトレンズは目に直接あてるものですから常に清潔でなければいけません。

しかし、目は外部からホコリや花粉、その他のゴミが入ります。また重要なのがタンパク質の汚れです。このタンパク質の汚れは涙に含まれています。涙には古くなった細胞も一緒に混じり、タンパク質、脂質、カルシウムなどを含んでいます。

これらの汚れがどうしてもレンズにこびりついてしまうため、日常的な洗浄はとても大切なのです。もしも洗浄を怠ってしまったり、不十分だったりすると、汚れはレンズに付着し続けてしまうことになります。

このような汚れたままのレンズを装用しているとどうなるのでしょうか?レンズは目に直接あてていますから、角膜への傷につながり、そして炎症を起こしてしまうことになります。

また、いくら値段の高い酸素透過性タイプのレンズであっても、汚れによって酸素透過作用が弱まるため、連続装用と同じように酸素不足につながってしまいます。

それはある日、突然に・・・。何とか失明を免れたけど危険な例

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コンタクトレンズはほぼ毎日使うものですから、管理や使い方がついついおろそかになってしまうことが連続装用の障害につながります。そして、その自覚症状はある日、突然あらわれることがあります。

Aさん女性(35才)の例

Aさんは、朝になり目を開けようとしたら、突然、両目にするどい痛みが走り、まぶたを開けることができなくなりました。突然のことに、なかばパニック状態になったAさんは家族に助けを求めて眼科医院に駆け込みました。

診察の結果は角膜上皮浮腫(かくまくじょうひふしゅ)。なんと両目とも角膜の表面がむくんでいる状態でした。

Aさんは治療の末、何とか失明は免れました。

いったいどのようなコンタクトレンズの使い方をして、このような惨事になってしまったのでしょうか?Aさんはコンタクトレンズの初心者ではなく10年以上使ってきている人でした。

障害が出た時に使用していたレンズは、数ヶ月前にコンタクトレンズ量販売店から購入したもので、障害の起こった前日は帰宅が遅くなり15時間以上、装用していました。このAさんの場合、障害に至った理由は複数考えられます。

  • 15時間以上の連続装用
  • 洗浄などの管理不足
  • コンタクトレンズ量販店での購入

長時間の連続装用と管理不足が原因なのはわかりますが、コンタクトレンズ量販店での購入が、なぜ、このようなトラブルにつながったのでしょうか?それはコンタクトレンズの販売形式にはあまり知られていない意外な落とし穴があるのです。

安全性と利便性からファッションとしても広がりをみせるコンタクトレンズ

ここ数年で、コンタクトレンズの装用者はいっきに増加しました。しかし、ひと昔前はというと、ソフトコンタクトレンズよりもハードコンタクトレンズが主流でしたし、装用する目的も純粋に視力を矯正するためのものでした。

もちろん、コンタクトレンズによるトラブルはその頃からもありました。コンタクトレンズはさらなる安全性と利便性を追求し、レンズの材質、装用の仕方、ケアの方法などが改良されて現在に至ります。

実際に現在のコンタクトレンズの安全性と利便性はグンと飛躍しました。その安全性と利便性から、ニーズは視力矯正だけにとどまらず、ファッションとしてカラーソフトコンタクトレンズが若い人を中心に広がっています。

このようにコンタクトレンズ装用者が爆発的に増加することで、レンズを処方する眼科専門医が足りなくなり、需要と供給のバランスが崩れてしまったのです。

コンタクトレンズ量販店やメガネ店には眼科医が不在・・・専門医にしかできないこと

需要と供給のバランスが崩れることによって、その隙間を埋めるために、参入してきたのがコンタクトレンズ量販店やメガネ店です。コンタクトレンズの処方はじつは医師であれば誰でも行うことができます。

そのため、コンタクトレンズ量販店やメガネ店では眼科専門医ではない医師と提携して販売をするようになりました。

素人判断で考えると、医師ならば誰でもいいのでは?と思いがちですが、それは大きな間違いです。眼科専門医でなければできない、以下の点があるからです。

  • 個人に合った適切なレンズの処方
  • レンズの装用、ケア方法の説明
  • 定期検査

たとえ、医師であっても、目の専門である眼科医と同じように、これらのことをきちんとすることは難しく、それがコンタクトレンズ障害へとつながってしまう大きな原因となっています。

しかも、さらなる問題として、医師が不在な時は量販店のスタッフが対応をしているという事実です。コンタクトレンズは実際の装用の仕方、毎日のケアの仕方が、ご紹介してきたようにとても重要です。

しかし、医師ではないスタッフの説明では不十分な対応になりがちですし、また取扱説明書を熟読してから使う人も少ないでしょう。このようにコンタクトレンズ量販店やメガネ店には、眼科医が不在であることが大きな問題のひとつなのです。

読んで危険性を理解しましょう!危険なコンタクトレンズ障害の種類

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それでは、さらに詳しく、コンタクトレンズ障害にはどのような種類があり、そして症状が出てくるのかをみていきましょう。

角膜障害

コンタクトレンズ障害で一番多いのが、レンズが目の形状に合っていないことと、そして連続装用、汚れなどからくる角膜への障害です。

  • 点状表層角膜症…角膜の表面に点状の小さな傷がつく。
  • 角膜上皮びらん…酸素不足により、角膜の表層がむくんで剥がれる。
  • 角膜湿潤・角膜潰瘍・角膜内皮障害…角膜の奥深くにまで傷が入る。とくに角膜潰瘍は治療しても、角膜が白く濁ってしまい、視力が著しく低下してしまう。

結膜のアレルギー

  • 巨大乳頭結膜炎…汚れが原因で、上のまぶたの裏側に乳頭(ブツブツ)ができる。

失明の危険性も!一割以上が失明している事実

コンタクトレンズ障害は、治療を行わずに放置しておくと、最悪では失明につながってしまいます。

日本眼科医会(眼科開業医の団体)は1998年1月から1999年1月までの調査結果として、3536件のコンタクトレンズ障害例を報告しましたが、

これには視力障害を残す可能性のある角膜潰瘍、角膜浸潤などの重症例が4分の1を占め、とくに角膜潰瘍(11.7%)は危篤で失明につながります。

引用…あなたは大丈夫?コンタクトレンズ障害 (糸井素純 著)

違和感やかすみ、感じたことありませんか?こんな症状が危険!

コンタクトレンズ障害になる人は寸前まで気が付かなかった場合が多々あります。なぜなのでしょうか?それは、充血、かすみ、違和感、かゆみなどは、目にゴミや、シャンプーなどが入ってもおこりますし、疲れた時でもおこります。

そのため、このような症状があらわれても、「目に障害ができている」と気づくことが難しく、それが発見の遅れにつながってしまうのです。

このようなことから、コンタクトレンズ障害は、いきなり激しく痛みだしたり、充血したりすることで、初めて自覚する人が多いのです。そのため突然おこると思われがちですが、決してそうではありません。

他の目の病気と同じように、最初は小さな障害から始まって、じょじょに進行していきます。それでは、少しでも早期発見するために、疲れ目などと間違えない見極め方法をここでしっかりと把握しておきましょう。

違和感、涙が出る

違和感や涙が出るのはコンタクトレンズ障害のサインであることが多々あります。装着したあと、すぐに、違和感や涙が出るなどの症状が出た場合は以下のことが原因と考えられます。

  • レンズにゴミが付着している
  • レンズが汚れている
  • レンズが変形している
  • レンズが裏返しになっている(ソフトタイプ)
  • 洗浄液のすすぎが十分でない

これらが原因の場合は、レンズを取り外すことですぐに症状は改善します。しかし、レンズを外しても症状が消えない場合は、すでに障害が起こっている可能性があります。

痛み

痛みはコンタクトレンズ障害の重要な症状です。装用中や、レンズを外した後でも痛みが続く場合、角膜上皮びらん、角膜湿潤、角膜潰瘍の疑いがあるため、早めに眼科を受診しなければいけません。

またソフトコンタクトレンズは装用中、ハードコンタクトレンズよりも、痛みがなかったり、あっても軽い場合があります。装用中は痛みがなくても、レンズを外した時に痛みを感じる場合は、すぐに使用を中止して眼科へいきましょう。

かすむ、ぼやける

レンズを装用した直後にかすんだり、ぼやけたりなどの症状が出た場合は以下のことが原因と考えられます。

  • レンズが汚れている
  • レンズの左右の間違い
  • 目の乾燥

かすんだり、ぼやけたりする場合は、レンズが汚れていたり、左右間違えて装用してしまっていることが多々あります。

しかしそれらの原因を改善しても、かすんだり、ぼやけている場合は、障害が起こっている可能性があります。そうでなくても、レンズが変形を起こし、目のカーブと合わなくなった可能性もあります。どちらにしろ、早めに眼科を受診しましょう。

疲れ目との見極めと障害の早期発見には定期検査が大切

コンタクトレンズ障害と疲れ目などの見極め方は「装着をしていない時でも症状があるかどうか?」がポイントになります。しかしそれも一概には言えず、疲れ目との見極めは難しいのが現状です。

そのため、コンタクトレンズ障害を早期発見するには、やはり、定期的な検査が大切です。また視力は一定ではなく変動していきます。レンズの状態と一緒に、目の状態も眼科医に定期的に検査してもらうことが、障害の早期発見につながります。

直接目にあてるものだから・・・自分の目を守るために眼科医で処方してもらおう

コンタクトレンズは安いものではありません。眼科医で検査を受けて処方してもらうよりも、メガネ店や量販店で購入した方が安くすむのは確かです。しかし、ご紹介したように、それには大きなリスクが伴うことを忘れてはいけません。

すでに、コンタクトレンズを使用している方は、今からでも遅くはないので、眼科医に定期的に検査をしてもらうことをおすすめします。また、これからコンタクトレンズを購入しようと思っている人は、きちんと眼科医で処方してもらいましょう。

目は体のどんな臓器よりも、元気に過ごすためには必要不可欠なパーツです。大切な目に直接あてるコンタクトレンズは医療用具だということを忘れずに、もっと自分の目を大切に考えて、コンタクトレンズは上手に使っていきましょう。”

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