健康生活TOP 便秘 ゲップがよく出る、お腹が張る原因?空気を飲む呑気症の改善

ゲップがよく出る、お腹が張る原因?空気を飲む呑気症の改善

口をおさえる女性

日本と外国では生活様式や生活習慣の違いから、マナーについても様々な違いがあります。私も若い頃には仕事の関係で海外に行くことも多く、特にパーティーではマナーの違いにより緊張した経験があります。

「お酒の頼み方」「テーブルマナー」などは日本でもうるさくなっていますが、「会話」や「服装」なども含めるとなかなかややこしいところもありますよね。

中でも注意しなくては行けないのが「音」に関するマナーです。食事の際に「シルバー(ナイフやフォーク)で音を立てては行けない」「口に食べ物を噛んだ状態でクチャクチャしない」など色々ありますが、中でも最悪と言われているのが「ゲップ」です。

ゲップは食事のマナーの中でも最悪の部類で、招待してくれたホストを小馬鹿にする行為と受け取られる可能性もあります。要は「この料理まずぅ~」って感じですね。

しかし、ゲップは料理がまずいから出るものではありません。もしかしたらある病気によって仕方がなく出ている可能性もあります。実はそんなに珍しくないゲップの病気「呑気症」を紹介します。

そもそもゲップとはどういう現象?ゲップを科学してみる

「ゲップって何ですか?」と言われても、答えに詰まる人は多いのではないでしょうか。なんとなく空気が口から出てくるゲップですが、今回はゲップを科学してみましょう。

ゲップをちょっと難しく解説してみます

多くの国でマナー違反的に扱われているゲップですが、世界の国の中には食事の後にゲップをすることで「感謝」や「満足」を表す国もあるそうです。

日本でも昔は食事のあとに「げふっ…美味かった~」なんて満足感の表れとして受け取ることもよく見られた光景です。しかし、このゲップはどのような現象で生まれるのでしょうか?

ゲップとは「胃の中に入った空気や溜まったガスが口から排出される時に出る音」になります。つまり胃の中で溜まっている空気とガスが、食道を逆流して口から出る時に鳴る声みたいなものなのです。

あまりにも単純な答えでとても難しい解説とは言えませんが、ゲップは胃の中に溜まった気体が逆流したものだと覚えておきましょう。

胃の中には食べ物以外に空気も入り込んでしまう

本来胃は食べ物を一次消化するために蓄える臓器であり、強力な酸性の消化液を分泌しています。食べ物の消化は強力な酸の力によって行うのですが、この時消化と共にガスが発生してしまいます。

このガスがゲップの原因の一つであり、ゲップは消化によって発生したガスの放出作用と言うことができます。

また人間は食事をする際に食べ物を咀嚼して飲み込みますが、食べ物だけを飲み込むことは全くもって不可能です。咀嚼は唾液と食べ物を混ぜる行為ですが、同時に空気を含む結果も生まれてしまいます。

そして飲み込むにしても少しの空気を一緒に飲み込まないと、食道と食べ物がピッタリくっついて上手く胃に流し込むことはできません。つまり、食べ物を飲み込む際には空気も胃の中に入り込み、それが空気を貯めこむ結果になるのです。

胃の中に気体が溜まる理由を考えてみた

胃の中に空気やガスなどの気体が溜まることがゲップの原因ですが、その理由を考えてみると様々な要因が考えられます。

  • 食べ物を飲み込む際に空気が入る
  • 飲み物を一気に飲んで空気が入る
  • 炭酸飲料でお腹の中に二酸化炭素が発生する
  • 消化によってガスが発生する
  • 空気を飲み込む癖がある
  • 水泳などのスポーツで空気を大量に吸い込む
  • その他

食べ物を普通に食べるだけではゲップは出ないことが多いのですが、お腹一杯まで食べているとお腹が膨らみゲップが出てしまいます。これは満腹と同時に空気が大量に胃に入り込むためで、ゲップにより胃の容量を減らす効果を生みます。

また食事中に炭酸飲料を飲む場合も、胃がガスで膨らんでしまいゲップをしないと食べ物が入らなくなることからゲップが促進されると考えられます。

胃の中に気体が溜まる理由はこのように色々とありますが、その中にちょっと気になるものがあります。「空気を飲み込む癖がある」と言うものですが、これはどのようなものなのでしょうか?

空気は気管、食べ物は食道が基本なのですが、空気が胃に入るのは仕方がないことですよね。ゲップは不必要な空気を放出する動作なのです。

ゲップやオナラが多い原因は呑気症候群かも!

ゲップについて解説してきましたが、「そういえばあの人よくゲップしていたな?」と思ったりしていませんか?確かにゲップをよくする人は実在しており、中には一日中やっている人もいます。

慢性的なゲップ症状は呑気症が原因かも

私の友人でよくゲップをする人がいました。彼は話している途中でも「げふっ」、食事中でも「ぐふっ」とゲップをしており、時には「どむっ」とまで聞こえていました。もちろん彼のアダ名は「ジオン」と呼ばれていたのです。(解るかなぁ?)

なぜ彼にゲップ症状が多く見られたのか当時は不思議で仕方がありませんでした。「胃が悪いんじゃないの?」「何食べてるの?」など色々と聞いてみたのですが、答えは見つまりません。

特に胃の病気は誰もが疑うものであり、彼も胃薬を飲んだり内科で検査をうけたりしたようです。しかし結局、原因は解らずに終わってしまいました。

このようにゲップの症状は気にはなりますが、大きな病気として扱われることはまずありません。「ゲップが出ても元気であれば問題なし」多くの医師はそう判断するでしょうし、それが間違っているとも思えません。

しかし現在では当時と違って病気の理解も進み、単なるゲップであってもそこには病気が潜んでいることが解明されています。

彼は性格の穏やかな人でちょっと緊張しやすい性格でもあり、特に緊張した場面ではゲップが多かったように思えます。そこから導かれる隠された病気こそ「呑気症候群」なのです。

呑気症ってどんな病気なのでしょうか?

呑気症(どんきしょう)は「呑む」「空気」の症状を意味するもので、空気を飲んでしまう状態を表しています。特に唾液と共に空気を飲み込むことが多く、ゲップだけでなくオナラの原因にもなってしまうのです。

前述した通り普通の生活を送っていても、胃の中に空気は入り込んでしまいます。しかし、食事をしていない時でも日常的に唾液を飲み込む癖があれば、常に胃の中には空気が入り込んでしまうのです。

呑気症とは「空気を飲み込むことで胃の中に空気がたまり、身体に障害を与える病気」のことで、多くは食事中ではなく唾液を飲み込むことが原因によるものです。

人間は唾液を飲み込む時に2~5mlの空気を一緒に飲み込みます。一日で50ml程度であれば問題はありませんが、呑気症の人は5倍~10倍もの空気が入り込むこともあるようです。

そうなると入り込んだ空気はお腹を膨張させてゲップを誘発し、一部は腸に入り込んでオナラの原因になってしまいます。また、胃の膨張は血流を阻害させて「肩こり」「頭痛」「胃痛」などの健康被害を発症させる原因にもなります。

呑気症でオナラが多くなるメカニズム

人前でもオナラは恥ずかしいものです。しかし止むに止まれぬ状況で「こそっと」してしまうこともありますよね。呑気症では空気が胃の中に溜まることでゲップを頻繁にしてしまいます。

しかし全ての空気がゲップとして出ることはありません。ゲップの出る作用は胃の「ぜん動運動」が関係しており、食べ物を腸に誘導する過程で空気を胃の上部に流します。そして圧力が高まることでゲップが出るのですが、ゲップに含まれる量は一回で20ml~100ml程度です。

その他の空気は一次消化された食べ物と一緒に腸へと入り込んでしまうのです。腸に入った空気は腸内の発酵ガスと合わさることで、オナラとなるのです。

食べ物の消化は胃だけではなく、十二指腸や小腸においても行われています。その時に発生するガスに飲み込んだ空気が合わさるのですから、オナラが多くなるのは納得の現象ですね。

ゲップとオナラ…何ともマナー違反な病気ですよね。しかし、様々な健康被害の原因になることは見過ごすことはできません。

呑気症の原因は?「噛みしめる動作」と呑気症の関係を探る

呑気症はただ単に空気を飲み込んでしまうことが問題なのではありません。この空気を飲み込んでしまう動作の影には、ストレスを要因としたある状況が影響していることが問題なのです。

呑気症と噛みしめる動作について説明します。

緊張しやすい人に多く見られる呑気症

先に説明した私の友人も緊張しがちな性格でしたが、呑気症を発症する多くの人がストレスに対して弱い性質を持っていると考えられています。

確かに緊張すると「ごくっ」と唾液を飲むことがあります。緊張しがちな人はそれが習慣になっていて、普段から唾液を飲む癖がついているのかもしれません。しかしそれだけが原因ではないようで、その理由はもう少し複雑です。

もともと呑気症は「高いストレス症状」「うつ病」「精神疾患」の人に多く見られる症状であり、その原因が「歯を噛みしめる動作」にあることが指摘されています。

ストレスに弱い人は歯を噛みしめてしまう

まず唾液を飲み込む動作を説明しましょう。飲み込むことを「嚥下作用」と言いますが、嚥下を行うためには一連の流れが必要になります。

人間の口の中は基本的に空洞であり空気が溜まっています。もちろんの喉頭の周辺も空洞で空気があり、そのまま食べ物を飲み込んでしまうと空気も同時に胃の中に入り込んでしまいます。

そこで人間は食べ物を飲み込む際には、舌を上顎につけて必要以上に空気を入らせないようにするのです。試しに舌を下顎につけた状態で物を飲み込んで見てください。「オぇっ」となってしまいますよね。

このように人間は嚥下反射作用で空気が胃に過剰に入らないようにしています。

しかし、ストレスを多く抱えている人は普段から歯を噛みしめる動作によって、この嚥下反射に支障が出てしまいます。通常私たちは口を閉じていても、上の歯と下の歯の間には隙間が2mm程度開いています。

ストレスの多い人は歯を噛みしめる人が多く、リラックス状態にありません。そうなると必然的に舌が上顎についてしまい、飲み込むものがないにも関わらず嚥下作用が働いてしまい、唾液を飲んでしまい空気が胃に入り込んでしまうのです。

また、慢性的に歯を噛みしめる行為は、唾液の分泌を促進させて、唾液が大量に作られてしまいます。それを飲み込むことも呑気症の原因です。

噛みしめることと精神疾患の関係

慢性的に歯を噛みしめることは、顎を痛めて「顎関節症」の原因にもなりますが、多くの原因は精神面にあると言われています。特に就寝中に見られる「歯ぎしり」も同様に精神的な問題がもたらす症状だと考えられています。

それは「不安」が引き起こすもので、常に緊張して不安要素を抱え込んでいることで、歯をくいしばり噛みしめる状況を生み出します。

不安はストレスによって作られますが、大抵は問題となることもなく解消されてしまいます。しかしストレスに弱い人は上手に解消することができずに、負担となって心に蓄積されてしまうのです。

人間は急激なストレスがかかった時に歯を食いしばるようになっていますが、これは歯を食いしばることで、筋肉を緊張させて最大限の力を発揮させるために行うものです。

同様に不安を抱えている人は常に歯を食いしばることで、いつストレスが襲いかかっても良いように防御をしています。つまり不安が強い人は、心が歯を噛みしめることで安心感を得ようとしていたのです。

うつ病などの精神疾患を発症している人の中には、歯が欠けてボロボロになっていることがありますが、これは常にある不安から歯を噛みしめる癖があるからだと言われています。

そして噛みしめることで呑気症も発症するのです。

「オラ~歯を食いしばれっ」なんて昔のスポコンドラマでは言っていました。しかし食いしばり過ぎると呑気症になるのです。

呑気症を発症させるその他の原因

慢性的に歯を噛みしめることは呑気症の発症要因ですが、そのほかにも胃に空気が入り込む理由があります。代表的なものを紹介します。

大食い早食いは呑気症の原因だ

食事の仕方によって呑気症が発症するリスクが高まります。特に早食いでは咀嚼が少なく、食べ物が大きい状態で飲み込むため、空気も同時に多く胃に入り込みます。

よく咀嚼して唾液と混ざることで消化も促進されて空気も入りにくくなります。また毎回満腹まで食べる大食いもオススメできるものではありません。

毎回お腹いっぱい食べることは早食いにもつながりますし、空気が胃に大量に入り込む原因にもなります。暴飲暴食は呑気症にとっても禁止事項だと思って下さい。

呼吸の仕方で呑気症のリスクが高くなる

通常人間の行う呼吸は「鼻呼吸」であり、鼻で空気を吸って口で吐きます。しかし中には口で吸って口で吐く「口呼吸」を行う人もおり、それが呑気症のリスクを高めることになっています。

口で息をする口呼吸は常に口を開けることから、口腔内が乾燥しやすくなります。そのために唾液が多く分泌されそれを飲み込む動作も増えてしまいます。

また水分補給も多くなることから、ますます空気を飲み込みやすい環境が生まれてしまうのです。さらに口腔内が乾燥しやすくなることは、口腔粘膜を傷つけて嚥下作用に影響を与えてしまうことも考えられます。

普段から口呼吸をしている人は、お腹に張りがないか注意する必要がありそうですね。

鼻の病気で呑気症が発症する

私たちは健康に生活していても、1日に1リットル程度の鼻水を分泌しています。しかし、その全てが鼻水として鼻から出ることはなく、多くはサラサラした状態で喉から胃の中に流れてしまいます。

しかし健康であればサラサラしている鼻水でも、体調が悪くなると粘りが出て喉につかえてしまいスムーズに胃に流れることはありません。

「後鼻漏」はこのように粘りのある鼻水が喉につかえる症状であり、その原因は細菌やウイルスによる鼻炎です。鼻炎が発症すると炎症した部分の膿や異物を排出するために、ネバネバした鼻水が作られます。

それが鼻から喉に流れてくるのですが、そのまま胃に流れることができません。そして後鼻漏となって喉につかえてしまうのです。

後鼻漏が発症すると溜まった鼻水を解消するために、意識的に唾液を飲み込む動作を行わないと、ネバネバした鼻水を胃に流すことができません。それを繰り返すことで空気も胃の中に入り込み、呑気症の原因となってしまうのです。

後鼻漏は感染症が原因により一時的に発症することもありますが、アレルギーなどで慢性的に表れている場合もあります。特にアレルギー症状では一年中症状が続くことも珍しくないので注意が必要です。

呼吸など意識できないことで呑気症が発症します。また普段から健康に気を付けることも大切です。

呑気症で表れる健康被害とはどのようなものか?

呑気症は単に空気を多く飲み込んでしまう病気ではありません。胃の中に空気が入り込むことで様々な健康被害の原因にもなるのです。代表的な呑気症の症状を紹介します。

胸の痛みや息苦しさを感じる

呑気症を患っている人には「胸の痛み」を訴える人が多いようです。そして循環器科で診察を受けるのですが、心電図検査を行っても異常は見つからなく原因不明となってしまいます。

胃が空気で膨張することは、心臓を圧迫することにつながり、胸に痛みを感じさせることになります。また心臓を圧迫することでドクンドクンと「動悸」を感じることもあるようです。

食べ物がつかえるのは呑気症が原因か?

胃の膨張は心臓だけでなく食道や気管を圧迫することにもあります。食道を圧迫すると食べ物を飲み込む時に、障害を感じてしまいます。また、呑気症によって空気が胃の上部に溜まっていることから、食べ物がつかえてしまう感触もでてきます。

気管の圧迫は息苦しさを感じさせて、背中の痛みや肺を押さえつけるような感覚を与えます。お腹いっぱい食べた時に息苦しくなる理屈と同じことが起こるのですね。

腸の張りや痛みはガスが溜まりやすいから

呑気症ではゲップで処理できない空気は、小腸に入り込み発酵ガスと混ざってオナラになります。大量に作られたガスは小腸、大腸へと運ばれますが、その時に膨張した腸によって痛みが出ることもあります。

またガスにより膨らんだ腸は下腹部をパンパンに張ってしまい、オナラでガスを放出しないとドンドン張りや痛みが強くなってしまうことになるのです。

我慢すると腸が破裂してしまう可能性もありますので、オナラといって安易に考えては危険です。作られたガスは放出するしか方法はないのですから。

▼関連記事
オナラがよく出る、コポコポ鳴るガス腹の3つの原因と解消法

頭痛の原因も呑気症が引き起こしていたのかも

呑気症はゲップやオナラの症状が代表的なものですが、実はそれ以外に直接体調不良を発症させることがあります。頭痛はその中でも代表的な症状で原因は顎関節の酷使にあります。

呑気症は歯を噛みしめることが原因と説明しましたが、噛みしめる行為を慢性的に行うことは、常に顎関節に負荷をかけることになります。

顎には様々な筋肉が影響を受け、特に側頭筋が疲労し緊張することは頭痛の大きな要因になります。ガムを噛み続けていると頭が重くなるのと同じ理由ですね。日常的に頭痛に悩まされている人は呑気症を発症しているのかもしれません。

首こりや肩こりも呑気症と関係があった

緊張しやすい性格の人はストレスに弱いだけではなく、筋肉的な疲労を溜め込みやすい性質が見られます。特に日本人に多い「首こり」や「肩こり」は、慢性的な筋肉疲労が原因の症状と言えます。

筋肉疲労の一番の原因は「筋肉の緊張」であり、頭痛と同様に筋肉の緊張が続くことは、筋肉の毛細血管を圧迫し血流を阻害してコリの原因になります。

噛み締めることは首の筋肉を緊張させることにつながるために、首こりや肩こりを誘発していたのです。

またストレスによる影響も注意しなくてはいけません。呑気症を発症している人は、強いストレス状態にいる場合があります。そうなると普段から肩を上げた姿勢で、無意識に防御姿勢をとっている可能性があります。

それも筋肉の緊張を招き首こりや肩こりの原因になっていることが考えられます。

呑気症は症状であってそれ自体は病気ではありません。呑気症をサインとして病気を発見することも大切です。

過敏性大腸症候群も呑気症が原因かもしれない

近年テレビCMなどで見かける「過敏性大腸症候群(IBS)」は、急にお腹が痛くなり下痢を繰り返す病気とされていますが、実はいくつかの種類があります。その中の一つが呑気症と関係しています。

過敏性大腸症候群は3種類ではなく4種類

一般的に過敏性大腸症候群(IBS)の種類は3種類であり、ストレスを要因とした症状が特徴になります。

  • 下痢型
  • 便秘型
  • 混合型

IBSは毎日の生活の中で見られるストレスに対して、腸が異常な反応を起こす病気で、「下痢型」であれば「腹痛」から「下痢」をもたらすことが特徴です。例えば電車通勤で電車に乗る前に必ずお腹が痛くなって、トイレに駆け込み下痢をするのは代表的な症状です。

また「便秘型」であればお腹は痛くなるのですが、便秘症状で便を排出することはできません。痛みだけですので辛い症状です。「混同型」は下痢型と便秘型を繰り返す症状で、便が出ない日が続くと急に下痢になってしまいます。

どのよう症状とも原因はストレスと考えられており、症状が悪化すると外出するだけでお腹がいたくなり、一般的な日常生活を送れなくなることもあるのです。

しかしこの3つの症状以外に第4のIBSがあることが専門家から指摘されています。それが「ガス型IBS」です。

ガス型IBSは呑気症と大きな関係があった

IBSには下痢型、便秘型、混合型がありますが、もう一つ「ガス型」があります。ガスとはズバリ「オナラ」のことで、腹痛とオナラを伴う症状が「ガス型IBS」なのです。

ガス型の場合では腸にガスが溜まりやすく、頻繁にオナラを出してしまいます。単にオナラだけではなく、下痢型と混合して下痢を伴うことが多いのも特徴と言えます。

ガスは腸を移動する時に「グルグル」と音が出て、痛みも感じることがあります。またストレス状態で頻繁にオナラが出てしまうために、精神的にも大きな負担となることが多いのです。

呑気症では空気を多く飲み込むことで、ガスが作られやすい状況を生み出します。そこにIBSの症状が重なることで、さらに悪化させてしまうと考えられています。

「呑気症の発症が先か?」「IBSの発症が先か?」は症例によって違いがありますが、両方共にストレスが発症要因なことから複合的な要因が疑われます。

ガス型IBSは精神疾患の要因にもなる

頻繁にオナラが出ることは特に女性にとっては深刻な症状と言えます。またガス型IBSでは下痢を伴うことが多く、オナラの臭いが強くなるのも特徴の一つです。

臭いオナラを一日中することで、人前に出るのも恥ずかしくなり、自宅に引きこもる原因になってしまいます。また症状の特徴から他人に相談することもできずに思い悩むこともあるでしょう。

そうなると悲観的な精神状態になってしまい精神疾患の発症となってしまうのです。呑気症が与える被害は思ったよりも深刻なことが解ります。

ストレスで発症するIBSは新たな国民病として注目を集めています。IBSには4つの種類があることを覚えておいて下さい。

呑気症を改善するには何をすればいいの?受診なら心療内科へ

単にゲップだけではなく、時には深刻な症状をもたら呑気症ですが、それを改善するにはどのような方法があるのでしょうか?

緊張しやすい人は噛みしめ予防のマウスピースを

呑気症の改善に大きく効果が期待できるのが「マウスピース」です。主に歯科医で作られるマウスピースは、個人事にオーダーメイドで作られており、歯にスッポリと被せるようにして装着します。

マウスピースを装着すると歯を噛みしめても必然的に隙間が開くことで、噛み締めができない状態を擬似的に作ることができます。

噛み締めができなくなると、顎の筋肉の緊張もほぐれて嚥下作用も改善されます。また噛み締め動作や嚥下動作を意識できるようになり、正しい動作を理解するきっかけにもなるのです。

装着は日中や就寝時など症状によりますが、矯正器具と言うよりは学習器具と考えていた方がよいでしょう。

マウスピースには歯の全体を覆うものと、前歯や奥歯だけに装着するものなど種類がありますので、歯科医と相談して自分に合ったものを選ぶようにして下さい。

ストレス解消が呑気症にとっては重要

呑気症はストレスが原因になって発症する病気で、いかにストレスを解消するかが改善の鍵とも言えるのです。しかし解消方法がないから溜まってしまうのがストレスなので、なかなか難しい話ではありますよね。

そこでまず考えたいのがベタな話ですが、運動などの身体を動かす行為です。ウォーキングや散歩など毎日続けられることを見つけてみましょう。ストレス解消に効果的なウォーキングについて紹介します。

  • 一日の歩数目標を立てて歩く(5000歩~8000歩)
  • ウォーキング歩数は一日の合計でよい
  • 通勤の一駅前から歩く
  • 買い物は買いだめしないで毎日行く
  • エスカレーターを使用しない
  • リュックなどを使用して両腕を開放させて歩く
  • なるべく早歩きで歩く(走ってはダメ)
  • 息をゆっくり深くして歩く(腹式呼吸も◎)
  • 家に引きこもらない
  • その他

このように少しの工夫でストレスを解消させる運動ができるようになります。ジョギングなど身体の疲労が出やすい運動は、かえって呑気症を悪化させる可能性があるので控えるようにしましょう。

日常生活習慣を変えることも大切だ

呑気症は長年の生活習慣が原因で発症することの多い病気です。特に「早食い」「暴食」は空気を飲み込むきっかけになるので、心当たりのある人は即刻改善するようにして下さい。

特に早食いの人には咀嚼が足りないことも多く、無理に飲み込むことで空気が胃に入る原因になります。食事の際には咀嚼を十分に行って、あわてないでゆっくりと行うように心がけましょう。

また一時期炭酸水が胃を活性化させるとの情報が話題になりましたが、呑気症の症状が出ている人は胃に負担を与える可能性からビール、ジュースなどの炭酸水を控えるようにして下さい。

乳酸菌を含む食品を食べて腸内環境を整えることや、十分な睡眠も効果があります。乱れた生活習慣は呑気症の発症原因だと理解しましょう。

病院は消化器内科ではなく心療内科へ

Aさんは「胸が痛い」「ゲップが出る」「お腹が張る」などの症状が辛く、ついに病院で診察を受ける決心をしました。しかし、Aさんはどの診療科に行けばよいか解りません。

一般的にこのような症状で考えられるのは「心臓の痛みであれば循環器内科」、「ゲップやお腹の張りであれば消化器内科」が妥当だと受付の人に言われて診察を受けます。

しかし、これらの内科では原因が解らずに「異常なし」「経過観察」で終了してしまいました。

そして症状の収まらない彼は別の病院でも同じ検査を受け続けるのです。…

「ドクターショッピング」とのネーミングを聞いたことがありますか?これは「医師の豪快な買い物風景」ではなく、患者が診断に納得できずに沢山の病院を回ることを意味しています。

呑気症ではドクターショッピングが多く見られることも特徴で、その原因が内科で病気を見つけられないことにあります。内科の医師から言わせるとレントゲンや胃カメラで消化器に異常がなければ仕方がないのでしょうが、なんかやりきれない感じもしますよね。

そこで正しい受診を紹介します。呑気症の症状が出たらまずは消化器内科で、胃や腸、さらに心電図で心臓をチェックしてもらいます。ここで「問題なし」となったら、そのまま「心療内科」に向かうのです。

実は呑気症は内科ではなく、心療内科(メンタルクリニック)で有効な治療が行われています。

そもそもストレスが第一要因の病気なので、心療内科でストレス解消の治療を受けるのが妥当であり、効果も期待できます。さらに歯科医との連携を行っている病院では、マウスピースの制作も可能です。

ドクターショッピングは意味がありません。消化器をチェックしたら次は心の病をチェックすることで、呑気症を早期発見、早期治療するようにしましょう。

呑気症の改善は生活を改善することからスタートしなくてはいけません。またメンタルケアを重要視して専門家の力を借りるのも大切です。

諦めないで病気との感覚を持つことが大切

ゲップが出やすかったりオナラが多かったりすることは、病気との意識を持たずに諦めてしまうことがあります。しかしそれらは呑気症と呼ばれる病気であり、治療によって十分改善されるものです。

精神科医の中には「ゲップやオナラが多いのはストレスが溜まっているサインだ!」と指摘している人もいます。そうであればゲップが多くなることが、身体を休めるきっかけになるかもしれません。

そこで最後に言いたい言葉が「ゲップもオナラもストレスも溜め込むのは止めたほうがよさそう…」ですね。

キャラクター紹介
ページ上部に戻る