健康生活TOP 便秘

便秘の原因は?食べ物やマッサージ、ツボで便秘解消!

お腹の病気には腹痛をはじめいろいろな種類がありますが、そうした一連の病気のきっかけとなりうるのが、特に女性にとっては非常に深刻な「便秘」です。もちろん便秘自体も疾患の一種ではあるのですが、今回はその便秘についてお話します。

便秘の原因やメカニズムについてはいろいろ言われますが、どれもイマイチはっきりしないというか、いろいろな対処法を積極的に実践しても、なかなか実を結ばないことが多いのが便秘の困ったところです。

食物繊維がどうとか腸内環境、腸内細菌、運動不足がどうしたとか、便秘にまつわる話題には事欠きませんが、何が真実なのかをしっかりと見極める必要が、どうやらこの便秘という症状にはありそうな気がします。

今回はそういった方向で、現代人にとっての大敵である「便秘」について、お話を進めていきたいと思います。

人類最大のテーマ!?そもそもなぜ便秘が起こるのか?

便秘とは、上手に排便することができない状況を表す用語です。排便には、大腸と小腸の正しい働きが重要です。大腸や小腸の具体的な特徴はともかく、どんな働きによって正常な排便に至るのか、まずはこれをしっかり理解する必要があります。

小腸、大腸を経て便がつくられる

私たちが何気なく行う排便が正しく行われるかどうかは、便が正しくつくられるかどうかというところに重要なポイントがあります。簡単に言えば、食べたものが小腸に運ばれ、長い小腸で栄養が吸収された残りが大腸に運ばれて便になります。

便が体内でつくられるメカニズム

はじめは液状だった便が上行結腸を移動しながら徐々に固形化していき、その後「横行(おうこう)結腸」でもさらに固形化が進み、合計で約20時間もの時間をかけて「下行(かこう)結腸」に至ると、便は半固形状をなします。

さらに「S字結腸」で便は完全に固形化し、直腸を経て肛門から排出されます。ここまで食べ物が小腸に到達して以降24時間~72時間もの時間が経過しています。確かに長時間ですね。

このように長い時間をかけて便はつくられ、せっかくつくられた便は最後に排便という形で役割を終えます。ということは、このプロセスのどこかに便秘の原因が隠されている可能性が極めて高いことになります。

だから便秘になりやすい!?便秘には複数の種類があった

世の中には便秘に悩む人がたくさんいます。生活習慣が悪いとか野菜不足だとか体質だとか、いろいろな理由が結び付けられます。医学的にはそれも正しいのですが、ちょっと見方を変えると、別の理由に思い当たります。

それは、「便秘の原因が多様だから」という理由です。以前筆者がかかりつけの病院で医師に、「なぜがんになる人が多いのか」と質問したところ、「がんができる場所(原因)がたくさんあるからだよ」と即答していました。

病気の種類は異なりますが、便秘にも実はこれと同じことがいえるのではないでしょうか。つまり、便秘の原因が多様だから便秘になるのです。

便秘の場合大きなポイントになるのが、

  • 便意
  • ぜん動

というキーワードです。

便意がなくなると便秘になる!?

私たちが排便を行うきっかけは、「便意」にあります。小さなお子さんふうにいえば、「うんこしたーい」という感覚が便意です。実は、便意を感じるセンサーが鈍くなることで、便秘を発症しやすくなるのです。

食べ物が胃に到達した時点で、排便へのミッションがスタートします。食べ物が胃に到達した刺激がきっかけとなり大腸が「排便するための運動」をはじめます。

便意が起こる仕組み

つまり、大腸に入ってきたものを肛門に向かって送りだそうとする動きを大腸がはじめるのです。この動きを「ぜん動」と呼びます。大腸のぜん動運動によって便が直腸まで運ばれると、直腸の排便中枢が刺激され、その信号が大脳に伝達されます。

これが、「うんこしたーい」という便意となります。この直腸における排便中枢の刺激が、上でお話した「便意のセンサー」です。このセンサーが鈍くなることで、なかなか便意が起こらなくなり便秘となるのです。

もうひとつの大きな原因は、たった今お話した「大腸のぜん動運動」に問題が生じたケースです。ぜん動運動の問題とは、便秘の場合「ぜん動運動が弱くなる」ことを指します。まれにぜん動運動が強すぎることで起こる便秘もあります。

大腸のぜん動運動が原因の便秘は3種類もあった!

大腸のぜん動運動が正しく行われていると、正しく便が生成され、排便中枢も正しく反応しやすくなります。ところが、ぜん動運動が正しく行われないと、便秘のリスクは極めて高くなります。

大腸のぜん動運動が正常に行われないと、便の生成にいろいろな問題が生じます。そして私たちは、3つあるそれぞれのタイプの「便秘」として症状を自覚することになります。

便秘の時の腸の状態

便秘の種類 原因の解説 この種類の便秘になりやすい人
弛緩性便秘 しかんせい、と読みます。ぜん動運動が弱いことで便が先に進まず、横行結腸と下行結腸での間で停滞する便が固まり、便秘のリスクも高まる 長時間同じ体勢を継続する人(デスクワークなど)や運動不足の人
けいれん性便秘 ぜん動運動が激しすぎてけいれんを起こしたような状態になると便の運搬がスムーズではなくなり便秘の原因となる ストレスをためやすい人、息抜きできていない人(会社や家庭を問わず)
直腸性便秘 便秘がちの人が排便のリズムを損ない、直腸での排便中枢(便意のセンサー)の働きが鈍くなり、便秘の原因となる 学校や職場、外出先で排便を我慢する人、朝時間がなくて家で排便せずに学校や職場に向かう人

(上表の参考:便秘のときの大腸の状態-コーラック(大正製薬株式会社)より)

このように、何かちょっとしたことがきっかけとなり、便秘の原因をつくってしまうことで、多くの人が便秘に悩まされてしまうのです。原因が多様であればあるほど、その疾患にはかかりやすいということも確かに納得できますよね。

では、ここから先はいよいよ「便秘の解消法」について言及していきたいと思います。

▼関連記事
便秘でつらい腹痛の原因はねじれ腸かも!寝たままできちゃう解消法
あなたのお腹は冷たい?固い?原因は内臓の冷えや体の歪みかも!

便秘解消のためにはどんなものを摂取すべきなの?

便秘といえば、食べ物とのかかわりが大きいといわれます。とはいっても、身体に害のない食べ物を適正量食べているのに便秘になってしまったら、ちょっと納得いかないというのが本音だと思います。

確かに、食べ物の中には私たちが想像する以上の重篤な便秘を発症するとされる種類(たとえばキノコ類のクロラッパタケの食べ過ぎ)もありますが、そういった特殊なケースを除いては、食べ物が理由で便秘になられてはたまったものではありません。

しかし上記の「便秘の原因」のところからもご理解いただけるとおり、ある程度栄養のバランスがとれている前提で、便秘の原因に食べ物はほとんど無関係であるといえます。この点にはまず安心していただけるのではないでしょうか。

とはいえ、便秘の解消法を考えるのであれば、やはり食べ物や栄養素にも注意を向けなければならないことは事実です。便秘解消のヒントになる食べ物について、この章では考えていきます。

どんなものを食べると便秘解消を実現できるの?

便秘解消法にはいろいろな方法があります。最悪の場合、浣腸をしたり病院に行ったりするという方法もあります。しかしだからといって、便秘のたびに浣腸をしたり病院に行ったりするのは現実的ではありません。

浣腸や病院に頼らず、普段食べているものにちょっと工夫を加えるだけで便秘が解消されるのであれば、それに越したことはありません。便秘に良いとされる食べ物はいろいろなところですでに紹介されていると思います。

たとえば乳酸菌ヨーグルトや納豆、根菜、豆類、穀類、オリーブオイル、水分・・・などなど。しかしそんなことを言い出したら、結局なんでも便秘が解消できてしまうではないかという疑問も浮上するでしょう。

そこでここでは、こちらも便秘に効果的な栄養素として知られる食物繊維とオリゴ糖に着目し、なぜこれらの栄養素が便秘解消の効果をもたらすのかというところを考えてみたいと思います。

まずは食物繊維からお話を進めますが、実は、食物繊維は現在厳密に定義されているわけではありません。そのあたりから整理します。

食物繊維とは
・ヒトの消化酵素で分解されない植物細胞壁成分(トロウェル医師(英))
・(植物性食品だけでなく、動物性食品起源も含めて)人の消化酵素で消化されない食物中の難消化性成分の総体(日本における定義)

(食物繊維の定義-大塚製薬株式会社より)

似てはいますが、植物だけに限定している英国医師の提唱に対し、日本では植物動物を問わず、「人の消化酵素では消化されない栄養素」と解釈されます。「消化されない」の部分に関しては日英共通の認識です。

消化されないのであれば、小腸はもちろん大腸でもそのまま生き残り続けるわけですから、食物繊維が便をどんどん押し出すことで、便秘を解消できるという推測は確かにイメージできます。

ただし、上記の「原因」にあったように、大腸のぜん動運動や直腸での便意センサーに問題があると、いくら食物繊維を摂取しても、むしろ逆効果になってしまうリスクがあることも想像できると思います。

なんでもかんでも「食物繊維を摂る」と考えるのではなく、バランスよく摂取し、水分摂取や運動習慣、その他生活習慣など、あらゆる面で良いほうに向かわないと、便秘の本質的な解消にならないことをご理解いただきたいと思います。

次に「オリゴ糖」に関してもお話していきます。実はオリゴ糖に関しても、食物繊維と同様明確な定義が与えられているわけではありません。総論というわけではありませんが、いちおうまとめると、以下のように定められます。

オリゴ糖とは
糖質の一種。腸内で善玉菌のエサとなり善玉菌を増やす働きがあることから、腸内環境を整える効果がある。血糖値や中性脂肪を上げにくい、また虫歯の原因にもなりにくいなどの特徴がある。

(オリゴ糖-株式会社わかさ生活より)

オリゴ糖の場合は食物繊維とは異なり、オリゴ糖自体が便を押し出すわけではなく、腸内で善玉菌を増やすことにより、腸内環境が改善されることで便秘が起こりにくくなるという特徴があります。

「剛の食物繊維、柔のオリゴ糖」という感じでしょうか。どちらも便秘解消には高い効果を発揮することは間違いありませんので、適正量を守って正しく摂取しながら、生活習慣の改善などにも努めていただきたいと思います。

▼関連記事
ヨーグルトだけでは効かない?便秘を解消する乳酸菌・食べ物の選び方
食物繊維も?便秘解消どころか悪化させる食品と正しい食べ方選び方

超簡単で毎日できる!マッサージで便秘を解消する方法

便秘解消法というと、どうしても食事に目を向けがちになります。もちろん食事を無視して便秘解消はありえないというくらいに考えていただいても問題ありませんが、ただ、食事以外の方法に目を向けることも重要です。

たとえばマッサージ、体操(ヨガ)をはじめとした、身体を動かすこで実践できる便秘解消法は食事だけに頼るよりも即効性があります。ここでは、「身体を動かすことで便秘を解消する方法」について考えてみたいと思います。

マッサージというと、自分ではできないから整体院などで誰かにやってもらうというイメージがありますよね。しかし便秘の原因はお腹のどこかにあるケースが多く、お腹やその周辺のマッサージであれば自分ひとりでも十分可能なんです。

今回は「自分でできる便秘解消マッサージ」の方法をご紹介します。お腹周辺のマッサージは意外と簡単にできるんですよ!簡単な便秘解消マッサージの方法はいくつかありますが、ここでは3つの方法をご紹介します。

便秘解消マッサージ1.お腹のマッサージ

そのまま「お腹」をマッサージする方法です。

便秘解消のお腹のマッサージ

優しくなでるような感じで、時計回りにお腹をさすってマッサージします。だいたい10回~20回程度ぐるぐるとマッサージします。

このとき、お腹を強く圧すようなことはしないよう注意してください。

便秘解消マッサージ2.腰のマッサージ

意外に思われるかもしれませんが、腰をマッサージすることでも便秘解消の効果が期待できます。

便秘解消の腰のマッサージ

背筋を伸ばし、腰の下から背中にかけて両手のひらで包み込むようなイメージで、腰を優しく上下にさすってマッサージします。上から下に向かうときには手のひらでさすり、下から上に向かうときには指の腹でさすってマッサージするとうまくいきますよ。

便秘解消マッサージ3.下腹部のマッサージ

一般的な「お腹」よりもずっと下のほうにあたる「下腹部」のマッサージによって便秘解消を促します。

便秘が起こりやすい箇所であるS字結腸(左下腹部腰骨の内側)のマッサージを行います。上記2つの方法のような「さする」というイメージではなく、今回は「圧す」イメージで行います。2段階に分けて行うマッサージの方法です。

便秘解消の下半身のマッサージ

  1. 手の指をそろえてS状結腸の上に置き、もう片方の手を添えて軽く20回位押します。
  2. 指先を斜め下に向かって徐々に移動し、足の付根まできたらまた元の位置からマッサージ。これを10回くらい繰り返してみてください。

いかがでしょうか?意外と簡単ですよね?時間的にも大した時間にはなりませんので、どうしても便秘解消がままならない人は、便秘解消法の①~③をぜひ実践してみていただきたいと思います。

ちょっとだけ身体を動かしてリフレッシュ!体操(ヨガ)で便秘を解消する方法

便秘解消法というと、「ヨガ」を真っ先に思いだす人もいるかもしれませんね。確かにヨガは便秘解消だけでなく、血行促進をはじめとして、いろいろな意味で健康効果が高いエクササイズの一種であるといえます。

ただ、ヨガともなるとそれなりに専門知識が必要となりますので、ここでは便秘解消の効果が期待できる「体操」ということでお話していきたいと思います。ヨガのようにいろいろな方法があるわけではないので、体操もとてもお手軽な方法ですよ!

しかも今回は、「就寝時、もしくは起床時にふとんの中(上)でできる便秘解消体操」という、まさに「寝ながらにしてできる脚・足の体操」をご紹介したいと思います。

便秘解消体操(ヨガ)1.バタ足体操

水泳の「バタ足」はおそらくご存知かと思いますが、この「バタ足」を体操に応用した方法です。

体操やヨガの便秘解消法バタ足

まさに、ふとんの中で泳ぐ際に行うような「バタ足」を10回程度実践する方法になります。重要なポイントは、ヒザをまげて足先でバタバタするのではなく、両脚とも太腿から上を持ち上げて脚全体でバタ足を行うことです。

便秘解消体操(ヨガ)2.おしりたたき体操

今度はヒザから先だけで「バタ足」を行うイメージの体操です。かかともしくは足の裏でおしりをたたきます。

体操やヨガの便秘解消法おしりたたき

今度はヒザを折り曲げて行う運動です。厳密な「水泳のバタ足」とは異なりますが、子供がダダをこねるようなイメージでヒザから先をバタつかせます。足のかかと、無理であれば足の裏でおしりをたたきます。この運動は20回程度行います。

便秘解消体操(ヨガ)3.つま先のぞき体操

上2つはうつ伏せで行う体操でしたが、今度は仰向けになって行う体操です。

体操やヨガの便秘解消法つま先のぞき体操

仰向けになって頭の後ろで両手を組みます。腹筋運動のイメージで上体を少しだけ起こし、足のつま先を見る形の体操です。5~10回繰り返します。このとき、首だけではなく上半身全体を持ちあげて背中を少しだけ浮かせるところがポイントです。

便秘解消体操(ヨガ)4.足上げ体操

つま先のぞき体操と同様仰向けで行う体操です。つま先のぞき体操では上体を起こしましたが、今度は上体はそのままで、下半身を動かす体操です。

体操やヨガの便秘解消法足上げ体操

つま先のぞき体操と同様仰向けからスタートします。今度は両脚を上げる体操です。足が水平から30cmほど上がった地点で5~10秒ほど静止させます。この運動を5~10回ほど行います。

多少腰に負担がかかる体操なので、腰痛がある人は絶対に無理をしないでください。

便秘解消体操(ヨガ)5.コの字起き体操

腕と脚と胴体で「コ」の字をつくるという一風かわった体操ですが、便秘解消の効果は高いです。

体操やヨガの便秘解消法コの字体操

この体操も仰向けからスタートです。脱力状態から両腕、両脚を伸ばして持ち上げ、上の画像・左のような形をつくります。この状態でまずは3秒程度静止します。

「コ」の字が上を向いたようなかっこうですね。この状態から力を一気に抜き、両腕、両脚が下りる勢いのまま起き上がりましょう。「コ」の字が正しい向きに向き直る感じの体操ですね。この体操を5回くらい行います。

という具合に、かなりユニークな便秘解消体操のご紹介でした。体操とはいってもそんなに大きな負荷がかかる体操ではありませんし、ふとんの中や上でできるということで、楽しく実施していただけるかと思います。

ただし、腰痛があるという人は、少し注意しながら実施していただきたい体操もありますので、腰痛を悪化させないことを優先してくださいね。

ここまでは便秘解消マッサージ、便秘解消体操の方法をじっくりご紹介してきました。身体を動かして行う便秘解消法はこのへんにして、次は「指」を動かして行う便秘解消法をご紹介したいと思います。

ツボを圧して便秘の解消を!代表的な便秘解消のツボ8つ

マッサージや体操に加え、もっと手軽な方法として「ツボを刺激する」という便秘解消法があります。ツボの刺激は東洋医学で一般的な方法ですが、便秘のツボ刺激も簡単にできます。その説明の前に1点だけ注意。

ツボは身体の中心を対称の軸として左右対称に位置しています。ですからたとえば右手で左側のツボを刺激したら、左手でそのツボの対称に位置するツボも刺激するようにしましょう。

それではご紹介しましょう。手、足(脚)、お腹、背中のパートに分けて説明していきます。

手のツボを刺激して便秘を解消する:合谷(ごうこく)

これは便秘解消のツボでは有名なツボです。親指と人差し指がつくる「指の股」のちょっと下、手の甲の側にあるツボです。

便秘を解消するツボ合谷の位置

ツボの部分を反対側の親指と人差し指で挟み、もむような感じでツボを刺激します。

手のツボを刺激して便秘を解消する:神門(しんもん)

いかにも効きそうな名前のツボですが、このツボは脈をとる位置から少し小指側にずれた部分、手首の骨と筋のちょうど真ん中(下の画像)にあります。

便秘を解消するツボ神門の位置

親指でしっかりと刺激します。親指ではうまくいかない場合には、ペンなどの細い棒状のもので刺激してもよいでしょう。

足(脚)のツボを刺激して便秘を解消する:三陰交(さんいんこう)

今度は足(脚)にある便秘解消のツボをご紹介します。

このツボも比較的よく知られるツボです。内側のくるぶしから指4本分ほど上にこのツボが位置しています。

便秘を解消するツボ三陰交の位置

少しくぼみになっている部分がちょうど三陰交のツボに当たります。そのくぼみを手の親指でしっかりと刺激します。左右に動かすイメージでじっくりツボを刺激しましょう。

足(脚)のツボを刺激して便秘を解消する:足三里(あしさんり)

こちらのツボもよく知られるツボです。今度は外側のヒザから指4本分ほど下にこのツボが位置しています。ちょうどすねの外側です。

便秘を解消するツボ足三里の位置

こちらは三陰交とは逆にふくらみが見られる部分にツボがあります。手の親指か中指でこねるような感じで刺激すると圧しやすいです。

お腹のツボを刺激して便秘を解消する:天枢(てんすう)

便秘の原因といえばお腹ですが、そのお腹のツボを直接刺激する便秘解消法をご紹介します。

おへそを回転の中心としておへその左右に点対称に位置するツボです。おへそから指3本分ほど外側にあります。

便秘を解消するツボ天枢の位置

このツボは、左右同時に圧すのがポイントです。人差し指、中指、薬指をそろえて軽くお腹がへこむくらいの力加減で刺激します。

お腹のツボを刺激して便秘を解消する:大巨(だいこ)

こちらは下腹部付近に位置するツボになります。天枢から指3本分、ほぼ真下に位置します。

便秘を解消するツボ大巨の位置

両手で腰骨をつかむような形で構え、親指でツボを刺激します。天枢同様左右同時に刺激するのがポイントです。

背中のツボを刺激して便秘を解消する:便秘点(べんぴてん)

背中にも便秘のツボがあります。自分でも十分刺激することは可能ですが、位置が見えなくて不安があるという人は、誰かに圧してもらってもよいかもしれませんね。

まさにそのまま「便秘のツボ」という感じのツボですね。目安になるのが腰骨、もしくは肋骨です。腰骨上部から指4本分ほど上、あるいは肋骨最下端から指2本分ほど下にあります。

便秘を解消するツボ便秘点の位置

ちょうどウエストのくびれの部分に両手を添えて親指でツボを刺激します。そしてツボを刺激しながら、腰を中心として上体を左右に回転させるのがコツです。回転は数回行いましょう。

背中のツボを刺激して便秘を解消する:大腸兪(だいちゅうゆ)

ちょうど腰骨のレベルにあるツボです。背骨から指2本分ほど外側にあるツボで、こちらも背骨を対称の軸として左右対称の位置に存在します。

便秘を解消するツボ大腸兪の位置

このツボは仰向けで刺激すると刺激しやすいですよ。目安としては、仰向けになった上体で両手のにぎりこぶしをつくって背中の下にこぶしをもぐり込ませるとき、ちょうど中指の下にできる一番高い骨の位置にこのツボがあります。

こぶしの骨がツボに当たったら、ヒザを折り曲げて脚を立てます。立てたヒザをゆっくり動かすようにしてツボを数回刺激します。

上記は比較的ポピュラーなツボ刺激による便秘解消法になるかと思います。体操やマッサージにも言えることですが、ツボ刺激もできるだけ毎日欠かさず行うことが大切です。

便秘になったらすぐ便秘薬!の発想ってどうなの?

ここまでは食事や生活習慣の見直しをはじめ、マッサージ、体操、そして東洋医学のツボという視点で便秘解消の方法を模索してきました。しかしなんだかめんどくさいなぁ・・・というのも実際のところではないでしょうか。

今の時代、ひと昔前にくらべて(西洋)医学も医薬品も飛躍的に発展しているわけですから、人によっては「便秘なんだから便秘薬を飲めばいいんじゃないの?」と考える人も当然いるはずです。

確かに、重度の便秘で病院に行ったりすると、ほぼ例外なく飲み薬を処方されますし、さらに事態が深刻なケースでは下剤による強行な治療も辞さないケースもあります。ここでは、「便秘と薬」というテーマでお話していきます。

便秘薬には漢方薬が多い理由がある

どこか身体の調子が悪い、どこかが痛いというケースでは、病院に行くにしても市販薬をつかうにしても、「悪い、痛い部位を直接的に改善する」というスタンスが、西洋医学では多く講じられます。

それ自体素晴らしい医学であり、薬学であり、治療をするお医者さんは素晴らしい医術を備えていると、間違いなくいえます。ただし、便秘に関しては、一般論としては、「漢方薬(生薬)」を使用することが多いといわれます。

その理由は、便秘という疾患が「どこか特定の部位に問題があるわけではないから」と説明されることになります。漢方薬をはじめとする東洋医学の考え方は、西洋医学のように悪いところに直接作用することを目的としないケースが多いです。

西洋医学では、はっきりとした問題が生じている疾患には根治治療が可能ですが、便秘のようないまいち明確な原因がわからない疾患に対しては、対症療法による治療がどうしても多くなってしまうという特徴があります。

たとえば浣腸や下剤はその最も典型的な形であり、確かに浣腸や下剤によって一時的に便秘は改善されるかもしれませんが、「便秘を起こしやすい体質」は、基本的には改善できません。つまり、便秘が再発するリスクは引き続き残るのです。

さらに悪いことがあります。

便秘薬によって腸内環境を悪化させるリスクがある!?

便秘以外に特に健康面での問題がない人が、一度や二度浣腸や下剤などを使用したところで、そこまで深刻な事態を招くことはありません。しかし便秘というのは、慢性疾患の一種であるというのが大きな問題になります。

つまり、慢性的な便秘を浣腸や下剤をはじめとする「便秘薬」に頼ろうとすると、さすがに腸内環境の悪化も当然起こるだろうと、おそらく誰もが推測できると思います。確かにこうしたリスクがいわゆる便秘薬にはある、と言わなければなりません。

便秘になったら処方薬にしろ市販薬にしろ便秘薬はつかわないほうがよい、ということを必ずしも意味していません。いわゆる医薬品によって便秘が解消し、それ以降も再発しなければそれでも十分なのです。

ただし、あまりにも慢性的な便秘に悩まされている人が、毎度毎度病院に行ったり市販薬を買ったりして常用するのは避けたほうがよいという考えが一般的です。そういったケースでは、やはり漢方の採用を考える余地はあるでしょう。

▼関連記事
便秘薬、酸化マグネシウムに注意!便秘解消薬の種類と副作用
長期の便秘にマグネシウムは危険!腎臓は正常でも副作用が
便秘解消!効かないと思っている市販の浣腸を上手に効かせるコツ

妊婦さん、赤ちゃんなど特定の人の便秘をどう解消すべき?

便秘に悩む人というと、どうしても「女性」のイメージがありますが、しかし女性の中でも特に便秘の症状に悩まされることが多いのが、「妊娠中の女性」です。妊娠中は、時期によってはホルモンバランスの崩れが激しくなります。

そのため、どうしても妊娠中の女性に便秘が多くなってしまうのです。女性の場合、生理(もしくは生理前)に便秘の症状が現れやすいといわれますが、これもホルモンバランスの崩れが原因の1つであると考えられることが多いです。

生理にしても妊娠にしても、やはり赤ちゃんを産むためには身体全体が変革を起こすことになりますので、その余波の1つとして、便秘という症状も起こりやすくなるのです。ここでは「妊娠中の深刻な便秘」についてお話します。

妊婦さんの便秘が1週間近く続いてしまった場合の対処法は?

普段から便秘がちの女性が妊娠すると、普段以上に深刻な便秘を発症するリスクが高まります。その結果、1週間近くも排便がない妊婦さんの話もときおり聞かれます。妊婦さんの便秘は少し特殊なのです。

もし妊婦さん以外の人の便秘の原因が、ホルモンバランスの崩れにあるとするならば、ホルモンバランスを整えることが解決の糸口になるでしょう。しかし妊婦さんの場合、そう簡単な話ではありません。

というのも、妊婦さんの場合、何か生活習慣や健康上のトラブルが原因でホルモンバランスが崩れているのではなく、あくまでも「赤ちゃんを産むためのホルモンバランス」が構築されているからです。

ということは、排便が生理現象であるのはもちろんですが、妊婦さんの場合は便秘も一種の生理現象のような働きによる部分もあると考えられるのです。これが話しを難しくしている最大のポイントといえるでしょう。

とはいえ、やはり便秘というのはいかなる事情があろうと、ストレスの原因になりますので、ホルモンバランスを大きく変化させることなく便秘を改善する必要はあるでしょう。そのための方法はいくつかあります。

1週間近くも排便がないと、いわゆる「宿便」がたまるレベルまで便秘が悪化している可能性が高いです。そういうケースでこそ、「便秘薬」に頼る方法が有効です。ただし、浣腸は少々妊婦さんには刺激が強すぎるかもしれませんね。

妊婦さんの深刻な便秘を解消する効果が期待される薬には、たとえば以下のものがあります。

医薬品名 用途 医薬品の説明
レシカルボン坐薬 坐薬 直腸内でガスを発生させ、自然に近い刺激を与えることで便通を促す効果がある
ラキソベロン液 水に滴下して服用する内服薬 比較的軽い症状の便秘から重い症状の便秘まで、滴下量を調節することで効果の強さを変えることができるのが特徴

(上表の参考:妊娠中の便秘-産婦人科クリニック さくらより)

妊婦さんの場合、ホルモンバランスが崩れる影響で、便秘のみならず、下痢の症状が現れることがあります。あるいは便秘と下痢を繰り返すという厄介な症状も起こります。上記の薬を飲むのはかなり深刻な便秘の場合です。

そういう状況になる前に、食生活や生活習慣を正す、水分補給をしっかり行い、できる範囲で身体を動かすことにも注意を向けていただきたいと思います。

赤ちゃんの便秘はどうしたらいいの?

妊婦さんの便秘のお話をしたので、せっかくですから生後間もない赤ちゃんの便秘についても触れておきましょう。ことばを話さない赤ちゃんだけに、何日も便秘が続くとなると、やっぱりお母さんとしては心配になりますよね・・・

ただ、赤ちゃんの場合、生後1か月すぎくらいのタイミングで一時的に排便回数が減ることがあるんです。ですから、2~3日便通がなかったとしても、生後1か月くらいの赤ちゃんの場合、そこまで心配する必要はないでしょう。

ただし、排便回数が少なく、便通があったときにもコロコロとしたかたい便が出るようであれば、便秘を起こしている可能性もありますので、その際にはいろいろと対策を講じたほうがよい場合もあります。

赤ちゃんの便秘の対策としては、以下のような方法が挙げられます。

赤ちゃんの便秘のときの対処
  • お腹をやさしくさする
  • マルツエキス、砂糖水、果汁などえを与える
  • 離乳食が進んでいるなら果汁や野菜を積極的に加える
  • 綿棒にオリーブ油などをつけて、お尻の穴をくすぐってみる(綿棒浣腸)

ものいわぬ赤ちゃんだけに、赤ちゃんの排便がないと、特に新米ママにとっては何かと不安が大きく感じられるかもしれませんね。どうしても心配なら、早目に小児科など医療機関で相談することも大切ですよ。

▼関連記事
妊婦の便秘解消法!お腹の赤ちゃんにも安心な妊娠中の便秘薬の選び方
何日でないと便秘なの?赤ちゃんの6つの便秘サインと便秘解消方法

大人も子供も便秘はストレスがたまる

だいぶ長くなってしましましたが、今回は大人にも子供にもつらい便秘のお話でした。いかがでしたでしょうか?

便秘は思われている以上にデリケートな疾患であるといえます。なかなか他の疾患にはない種類のトラブルが同時多発的に発生している場合が多いです。それだけに、発症すると厄介であることは想像できると思います。

ですから、できるだけ便秘にならないような注意(食物繊維、オリゴ糖の摂取、お茶など水分摂取、正しい生活習慣を身につける、便意を我慢しない・・・などなど)を怠らないことが大切です。便秘がちになったらすぐにマッサージ、体操、ツボ刺激などをお試しくださいね。

新着記事はこちらになります!気になる記事は要チェック!

キャラクター紹介
ページ上部に戻る