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その風邪、過労症状かも?身体のSOSの特徴と過労死の原因

疲れている働く女性

定刻通りに帰宅でき休日はプライベートを充実させることのできる会社が最高なのですが、実際には残業、休日出勤が当たり前になっている会社が少なくありません。ストレスを感じつつ暗黙の了解で働いている人も多いのではないでしょうか。

しかし、過労の状態になるまで働いて心身の健康を損ねては、真面目に頑張ってきた意味がなくなりますよね。近年は働き過ぎによる過労死も問題になっています。

どうすれば健康的にいきいき働くことができるのか、過労や過労死を防ぐための対処についてまとめました。

実際の過労による事例や法律でどのように位置づけられているのかなどもみてみましょう。

風邪にも似ている?さまざまな過労の症状

「過労」とは、心身に不調をきたすほど働き過ぎている状態のことです。どうしてそこまで働き過ぎてしまうのか?それは「休みたくても休むことができないから」ですよね。

疲れているのに休まず働き続けるのは、自分で思っているよりもっと危険なことなのです。疲労が続くと疲れているかどうか感覚が麻痺してきてしまい、深刻な状態になるまで気づかずに働き続けてしまうことも少なくないからです。

体調がいつもと違う、と気づいた時に放置せず、心身を休めることが過労を予防することにつながります。では過労にはどのような兆候がみられるのでしょうか。

疲労感

誰でも1日中働けばぐったり疲れるものですが、いつもの疲れと違うなら疲労を超えて過労を起こしている可能性があります。

  • 一晩寝ても疲れが取れない
  • 2~3日ゆっくり過ごしても疲れが取れない
  • すぐ疲れる
  • いつも体がだるい
  • 1日中眠い
  • 記憶力・集中力の低下

風邪のような症状

疲労が蓄積する免疫システムの細胞から免疫物質が過剰に分泌され、体に炎症や痛みが起こりやすくなります。風邪に似た症状が長く続く場合は要注意です。

  • 頭痛・頭重がする
  • 微熱が出る
  • 喉が痛む
  • 関節が痛む
  • 筋肉が痛む

免疫力低下で起こる症状

疲労が蓄積すると免疫力が低下し、体内でウイルスや細菌が活性化しやすくなります。

  • リンパの腫れ(首)
  • 口唇ヘルペス

眼精疲労

眼精疲労とは、目の酷使が原因で全身の症状を引き起こしてしまうことです。目を酷使する職業の人は過労と眼精疲労がセットでついてくることも多いと考えて良いでしょう。

目を酷使するだけでなく、過労によって自律神経のバランスが乱れ、眼精疲労が起こりやすくなります。

  • 光がまぶしく感じる
  • ドライアイ
  • 肩こり
  • 頭痛
  • 吐き気

生理不順

強いストレスが女性ホルモンのバランスを不安定にして生理トラブルを起こすことがあります。

  • 生理不順
  • 生理痛
  • 月経前症候群

メンタルの不調

身体症状だけでなく精神症状も伴いやすくなります。

自律神経のバランスが不安定になって交感神経が興奮した状態が続くため、睡眠障害が起こりやすくなります。また、免疫システム細胞から放出される免疫物質のインターフェロンは脳内物質セロトニンの働きを阻害し、うつ症状が起こりやすくなります。

  • 疲れているのに眠れない
  • 寝過ぎてしまう
  • 憂うつな気分が続く
  • 思考能力が低下する
  • 動作がゆっくりになる
  • 働く意欲がなくなる

これらの症状が1ヶ月程度続くようであれば、受診して検査を受けてください。何か特定の病気が潜んでいる可能性もありますし、検査をして異常が見つからなかった場合には過労が原因と考えられます。

あなたの疲労蓄積度は?チェックリストで調べてみよう

仕事が原因の疲労が溜まっていないか、厚生労働省が公開している「労働者の疲労蓄積度チェックリスト」で簡単にチェックしてみましょう。

①と②の問いに答えて点数を計算し、点数から③④の順に判定していってください。

① 最近1ヶ月の自覚症状

  1. イライラする
  2. 不安だ
  3. 落ち着かない
  4. ゆううつだ
  5. よく眠れない
  6. 体の調子が悪い
  7. 物事に集中できない
  8. することに間違いが多い
  9. 仕事中、強い眠気に襲われる
  10. やる気が出ない
  11. へとへとだ
  12. 朝、起きた時、ぐったりした疲れを感じる
  13. 以前と比べて疲れやすい

ほとんどない(0) 時々ある(1) よくある(3)で採点して自覚症状の合計点を出してください。

自覚症状の評価

0~4点 5~10点 11~20点 21点以上

② 最近1カ月の勤務状況

1ヶ月の時間外労働 ない、または適当(0) 多い(1) 非常に多い(3)
不規則な勤務
(予定の変更、突然の仕事)
少ない(0) 多い(1)
出張に伴う負担
(頻度・拘束・時差など)
ないまたは小さい(0) 大きい(1)
深夜勤務に伴う負担
(午後10時~午前5時の
一部または全部)
ないまたは小さい(0) 大きい(1) 非常に大きい(3)
休憩・仮眠の時間数及び設備 適切である(0) 不適切である(1)
仕事のついての精神的負担 小さい(0) 大きい(1) 非常に大きい(3)
仕事についての身体的負担
(肉体的な作業・暑熱作業など)
小さい(0) 大きい(1) 非常に大きい(3)

勤務の状況の評価

A 0点 B 1~2点 C 3~5点 D 6点以上

③ 総合判定

仕事による負担度点数表

A B C D
0 0 2 4
0 1 3 5
0 2 4 6
1 3 5 7

④ 仕事の負担度

0~1点…低いと考えられる
2~3点…やや高いと考えられる
4~5点…高いと考えられる
6~7点…非常に高いと考えられる

(参照 厚生労働省 「労働者の疲労蓄積度チェックリスト 本人用」)

いかがでしたか?④仕事の負担度が2点以上の人は、疲労の蓄積している可能性があります。

②最近1カ月の勤務状況で答えが(1)または(3)に該当した項目については、今後答えが(0)に変わるよう、労働環境を改善していきましょう。

過労を無視して働き続けると過労死という最悪のケースも

過労で心身に不調が出ているのに無視して働き続けた場合、突然の「過労死」という最悪の結末が待っていることもあります。

過労死とは、働き過ぎが原因で心身の健康を損ね、病気または自殺で死に至ることです。

過労死は、1978年に日本産業衛生会で使用されたのをきかっけに社会問題として注目されるようになった社会医学用語です。

過労死の原因

  • 脳血管疾患
  • 心疾患
  • 自殺(過労自死)

皆様もご存知の通り、心疾患は日本人の死因2位、脳血管疾患は4位とどちらも死亡率が高い危険な病気です。脳心疾患の約8割は突然死(発症後24時間以内の死亡)で、命が助かったとしてもほとんどの人は体に後遺症が残ります。

脳心疾患による過労死は、生活習慣病があって動脈硬化のリスクが高い人に起こりやすいのです。過重労働による強いストレスがかかることで動脈硬化が著しく悪化し、ある日突然これらの病気で亡くなってしまいます。

そもそも肥満、高血圧、糖尿病といった生活習慣病は、個人の生活習慣が原因で起こる業務外の問題で、動脈硬化は自然経過によってゆっくり進行していくものです。ところが過重労働によって血管に不自然な負荷がかかると、動脈硬化は急激に悪化してしまいます。

もしこの状況で労働者が脳心疾患によって死亡すれば「業務による明らかな過重負荷」が原因とみなされ、労災(労働災害)の過労死に該当することになります。

過労死の対象となる疾病

  • 脳血管疾患 …脳内出血・くも膜下出血・脳梗塞・高血圧性脳症
  • 心疾患等…心筋梗塞・狭心症・心停止・解離性大動脈瘤

行政上で過労死の認定基準とされている「時間外労働が1ヶ月100時間、または2か月以上平均 80時間以上」の労働者は数百万人はいるのではないか、とされています。

平成27年4~12月に行なわれた労働基準監督署の「長時間労働が疑われる事業場に対する監督指導」では

  • 8,530事業場の76%が労働基準法に違反
  • 85%以上の事業場に月100時間以上の時間外労働をしている労働者がいる
  • うち0.6%の事業場に月250時間以上の時間外労働をしている労働者がいる

といった実態も報告されています。

また業務上のストレスや心理的な負担の大きい出来事が原因でうつ病などの精神障害を起こす人が急増しており、過労自殺の件数も年々増えてきています。

平成26年の労災補償の請求が認定されたのは脳・心疾患による死亡で245件、業務による精神障害で497件(うち自殺210件)となっています。

ちなみに自殺に関しては、平成26年度の自殺者数の累計は25,427人、過労が直接関係しないデータも含めるとそのうち約1割にあたる2,227人は「勤務問題」が原因でした。(内閣府・警察庁「平成 26 年中における自殺の状況」)

過労死・精神障害で労災補償が請求されているケースは氷山の一角なのかもしれません。

労災補償が請求されていないケースも含めると、実際にはもっと過労死・精神障害の件数は多いのではないかと考えられています。

若い人・働き盛りの命を奪った過労死の事例

では実際にどのような過労死の事例があったのでしょう。多数の情報を目にしますが、その中の一例を紹介しておきます。

トラック運転手 心停止

トラック運転手が集荷先のトラックターミナルで荷物の積み込み作業をしている最中に体調不良を訴え、その後休んでいる間に心停止で死亡しました。

死亡前1か月間の総拘束時間数は、490時間程度と極めて長く過重なものであり、また一人乗務で、週5日間程度の長距離運搬業務に伴う深夜勤務に従事し、車内での仮眠となり、必要な睡眠時間が確保されていたとは言い難い。

発症24時間前、長距離運搬業を行った後、荷の積み込み作業を開始し、その直後に体調不良を訴え、被災者はトラック内のキャビンで横になり休息している状況から、かなり疲労が蓄積していた状況がうかがえる。

死亡前の被災者の業務は、量的にも質的にも過重なものであり、また他に致命的不整脈を引き起こす原因も認められないことから、被災者の致命的不整脈の発症は、過重労働による疲労蓄積が原因であると推認するのが相当である。

看護師  くも膜下出血

病棟における交代勤務に従事していた看護師のHさん(25歳、女性)は、この若さでくも膜下出血により死亡しました。

控訴審(高等裁判所)においては、亡Hさんの従事していた看護業務は先端的医療等が求められる水準もおのずから高度であり、身体的及び精神的緊張の程度も相応に大きなものであるとされました。

また、シフト勤務については、疲労の回復のための十分な量の睡眠をとることができず、恒常的な残業、夜勤等の条件が重なって、疲労が回復することなく蓄積していたものとされました。

過労自殺

①Xさん 26歳・女性・居酒屋チェーン店勤務。入社して社員研修もなく現場の調理を任され、2か月後に過労自殺。

残業は月140時間に及び、「誰か助けてください」と手帳にメッセージを残して亡くなりました。
会社側は死因が過重労働にあると認め、遺族に約1億3千万円の損害賠償を支払いました。

②Zさん 28歳・男性・鉄道会社勤務。過重労働によるうつ病で3年後に過労自殺。

自殺する1年前の時間外労働時間は100時間を超え、時には250時間を超える月もありました。会社側は遺族に約1億円の損害賠償を支払いました。

日本人には働き過ぎている人が多いのでしょう。過労死は英語に訳してもKAROSHI。

日本から生まれたカローシという言葉が世界中で通用しているのはなんだか複雑な気分です。

早速、改善対策を!こんな人が過労になりやすい

私達は、健康を維持しながら仕事も円滑に行なっていかなければなりません。意識して健康管理を行ないましょう。どのようなタイプの人が過労に陥りやすいのでしょうか。

生活習慣が不規則

不規則な生活習慣は肥満・高血圧・糖尿病・脂質異常症など生活習慣病を引き起こします。

  • 残業が多く毎晩帰宅が遅い
  • 喫煙している
  • よく飲酒する
  • 接待や外食が多い
  • 野菜をあまり食べず肉をよく食べる
  • 睡眠不足
  • 運動不足
  • 通勤に時間がかかる
  •  

心疾患による突然死の多い「タイプA」の人

気合いで疲れを乗り切って極限まで頑張ってしまい、自覚のないまま過労に陥いりやすいタイプ。仕事をバリバリこなしますが、交感神経が常に興奮しているため血管に大きな負担がかかって虚血性心疾患のリスクが高くなってしまいます。

  • 精力的
  • せっかち
  • 攻撃的
  • 競争心が強い
  • いつも時間に追われている

負担の強い労働をしている

私達はどれくらい負担の強い労働をすれば健康障害を起こしてしまうのか把握しておく必要があります。労働者が是非おさらいしておきたい基準に「過労死ライン」があります。内容が複雑なので、ここではなるべく簡単に説明していきたいと思います。

過労死ラインとは、厚生労働省が定めた過労死の認定基準で、労働者が働き過ぎで心身に障害を及ぼした時、労災(労働災害)に該当するかどうかを判断する目安として使われています。

一般に、6か月間にわたって1ヶ月あたりの時間外労働時間が平均45時間以下なら労働と健康障害の関連性は低く、45時間を超えてからは時間外労働時間が長くなるほど健康障害と労働の関連性が高くなるといわれています。

さらに1ヶ月あたりの時間外労働時間が平均80時間以上の月が2~6ヶ月間続く、または1ヶ月間に時間外労働を100時間行った場合に脳心疾患が起きれば、過重労働による労災とみなすこともできるようになります。

ちなみに労働者の脳心疾患が労災と認定されるには、厚生労働省が定める「業務による明らかな過重負荷」の3つの認定要件を満たす必要があります。

▼業務による明らかな過重負荷

認定要件 内容 評価期間
異常な出来事
  • 極度の緊張や強度の精神的負荷
  • (重大事故に遭遇するなど)

  • 緊急の強度な身体的負荷
  • (救急活動など)

  • 急激で著しい作業環境の変化
  • (温度差の大きい環境の出入り)

発症直前の24時間
短時間の過重業務
  • 労働時間
  • 不規則な勤務
  • 拘束時間の多い勤務
  • 交代制・深夜勤務
  • 精神的緊張を伴う勤務

など

発症前おおむね1週間
長時間の過重業務 1.毎月の時間外労働時間が平均45時間を超える
2.時間外労働時間が発症前1ヶ月間100時間、または発症前2~6か月間で平均80時間を超える
発症前おおむね6ヶ月前

また仕事には常に大小さまざまなストレスを伴うものですが、業務の心理的な負担が強いために労働者が精神障害を引き起こしてしまう場合があります。これを労災かどうか判断するためには「心理的負荷による精神障害の認定基準」という基準も定められています。

▼心理的負荷による精神障害の認定基準の認定要件

認定要件 内容 指標
精神障害が
労災の対象疾病である
  • うつ病など気分障害
  • 適応障害
  • 統合失調症

など

国際基準
「ICD-10」
発症前6か月間に
業務による強い心理的負荷があった
指標に基づく「特別な出来事」があった
または心理的負荷があった
業務による心理的評価表
業務以外の原因で発病した疾病ではない
  • 既往歴
  • 性格傾向

など

医学的判断

「心理的負荷に該当する出来事」は指標「業務による心理的評価表」に基づき、「強」「中」「弱」の3段階に具体的に分類されています。

強度 具体例の一部
  • 重度の怪我・病気をした
  • 退職を強要された
  • 暴行やいじめを受けた
  • セクハラを受けた
  • 悲惨な事故や災害を目にした
  • 公式の場で発表させられた
  • 不在になる上司の代行をさせられた

そして、長時間の時間外労働は「強」に該当します。例えば、月平均120時間の時間外労働を2ヶ月以上または100時間以上の時間外労働を3ヶ月以上続けた場合などがあります。
 
さらに「強」で心理的負担が極度なものは「特別な出来事」と呼ばれます。例えば

  • 業務上で生死に関わるような重度の怪我・病気をした
  • 業務中に死亡事故または生死にかかわるような事故を起こした
  • 本人の意志を抑圧したわいせつ行為を受けた
  • 発病直前1ヶ月におおむね160時間を超えるような時間外労働を行った

などがあります。

特別な出来事がきっかけと考えられる精神障害や自殺は、原則として労災として認定されるようになります。

心理的負担が「弱」「中」の場合は、精神障害や自殺が労災とはみなされません。ただし、心理的負担が「強」または複数の「中」がある場合は、総合的に判断して労災と認定する可能性があります。

過重労働を予防して心身の健康を守るには

忙しくても「仕事だから」と頑張り続けるしかないのでしょうか。いえ、健康管理も仕事のうちなので、過労は自分で意識して防がなければなりませんね。

体調管理をしっかり行なう

忙しいと生活習慣が不規則になり、高血圧や肥満など動脈硬化のリスクを高める生活習慣病にかかってしまいます。

規則正しい生活習慣を心がけることは言うまでもありませんが、定期検診を受けて自分の健康状態を把握し、血圧や血糖値などの問題が見つかれば放置せずに改善していくことも大切です。

喫煙や飲酒で仕事のストレスを解消する人も多いのですが、あらゆる病気のリスクを高めるので控えましょう。

睡眠の質をあげ、少しでも寝ている時間に身体を休ませてあげることも有効です。

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疲労を持ち越さない

疲労・発熱・痛みは、心身に負荷がかかり機能が低下していることを知らせる体からのSOSで「生体3大アラーム」と呼ばれています。これらの症状によって私達は大きな病気やけがから身を守ることができています。

疲労も早く気付いて回復させれば、過労を防ぐことができます。上記の過労の兆候がみられたら早めに休養をとって疲労を解消させましょう。

早めに受診する

脳心疾患・精神障害の兆候に気付いたらすぐ受診しましょう。早期に発見すれば大事になるのを食い止めることができます。

疾患 前兆 専門科
くも膜下出血
  • 急な頭痛
  • ものが二重に見える
  • 目の痛み
  • 吐き気
脳神経外科
脳内出血
  • 頭痛
  • 片側麻痺
  • 嘔吐
脳神経外科
脳梗塞
  • 顔の半分がゆがむ
  • ろれつが回らなくなる
  • 片側の手足がしびれる
脳神経外科
心疾患
  • 動悸・息切れ
  • 胸痛
  • 左腕のしびれ
循環器科
精神障害
  • 倦怠感
  • やる気が出なくなる
  • 何をやっても楽しくない
  • イライラする
  • 睡眠障害
精神科

 
産業医のいる事業所では産業医に相談するという方法もあります。

労働時間を調整する

時間外労働の時間が増えてしまう人は、スケジュールや働き方を見直して業務の効率を上げ、なるべく残業が増えないようにしましょう。

個人で労働時間を調整することが難しい場合は、会社と話し合う必要があります。原則として、事業所が雇用者に不当な時間外労働をさせることは違法となっています。

労働基準法第36条により、事業所が雇用者に1日8時間週40時間以外の労働をさせる場合には俗に言うサブロク協定(時間外労働・休日労働に関する協定書)を締結し、雇用契約や法令の範囲内におさめなければなりません。

しかし平成25年10月労働基準局の調査によると中小企業の約57%はサブロク協定を締結しておらず、その半数以上が雇用者に時間外労働をさせていることが分かっています。

時間外労働のことで悩んでいる人は、労使協定の内容を再確認し、違法な時間外労働をさせられていないか、同僚や上司に相談しながら確認したり必要に応じて改善の申し出を行なったりしましょう。

事業所の労働組合または個人単位で加入できる労働組合の力を利用して問題を解決する方法もあります。

もしも「このケースは労災にあたるのでは?」と思うようなトラブルが起きた場合は、労災専門の弁護士または最寄りの労働基準監督署に相談します。

労働基準監督署は、事業所の労働基準法違反を取り締まる公共機関です。企業の労働基準法違反が明確であるという時には、強力な味方になります。

家族・職場でお互いに気遣い合い健康を守りましょう

自分の健康状態は一人で管理することが難しい場合もあります。疲労は本人が自覚していないこともあるので、家族や職場でお互いに体調を気遣い合い、疲れている、具合が悪そうだ、と思ったら声をかけてあげたり休ませてあげたりすることも必要です。

もしも働き過ぎですでに健康に害が出てきているという人は、泣き寝入りせずに改善に乗り出していきましょう。

「健康管理も大切な仕事のひとつ」だということを最後にもう一度申し上げておきますね。

キャラクター紹介
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