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子供の脳は依存しやすい!インターネット依存症のチェック方法

ちょっと調べものをするのに、辞書をひく人を最近見かけることは少なくなりましたね。

それよりも、インターネットで調べる方が、たくさんの情報をすぐに検索できるので、今はそちらを利用する人が多いのではないでしょうか?

とくに、小さい子供は色々なことを覚えるのも早いので、ともすると大人たちよりも、インターネットやパソコンを使いこなしているなんてことも、ありますよね。

しかし、その状態は気を付けないと「ネット依存症」になってしまうかもしれません。

お子さんとネット依存について、考えてみませんか?

なぜ依存が起こるのか?環境が大きく影響する3つのタイプ

依存と聞くと、様々なキーワードが浮かんできます。アルコール、薬物、恋愛、ギャンブル、買い物…。

これらは、主に3つのグループに分けることができます。

身体も依存してしまう「物質」への依存

身体にまで影響してしまう依存は、主に薬物やお酒など物質が関わっています。ある特定の物質を過剰に摂り過ぎたり、日常的に摂取していたりすると、その物質の効果が身体から消えてしまうことで、喪失感や虚脱感が襲ってくるのです。

この依存が怖いところは、他の依存と異なり心だけでなく身体もその物質を欲してしまうところにあります。

そのため、例えば薬物の効果がきれると幻聴が聞こえたり、お酒が体内から消化されてくると幻覚が見えたりするのです。

それをしないと落ち着かない「行為」への依存

何かの物質ではなく、行為そのものに依存することもあります。ギャンブル、買い物、そして今回取り上げたインターネットも、この行為の依存に分類されます。

これら行為の依存は、趣味との境界があいまいで、気が付いたら依存していたというケースがほとんどです。また、明らかに薬物やお酒のように明らかに様子がおかしいなどの症状が現れないので、発見されることが遅くなりがちです。

そのため、膨大な借金をかかえてしまったり、学校の出席日数が足りなくなってしまったりなど、困った状況になってしまうこともあります。

特定の「人」への依存

物質や行為だけでなく、依存の対象は人の場合もあります。恋愛や家族などが、これに当てはまります。

恋愛依存や家族への依存は、一見するとロマンチックであったり、仲の良い家族のようですが、その人のことが頭から離れなかったり、相手に否定されると生活に支障をきたすような関係であると、依存が疑われます。

「依存」と「趣味」の境界は、生活に支障をきたすかどうか

有害薬物の依存は犯罪になってしまうので例外ですが、その他のものは、趣味と依存の境界があいまいです。

例えば、電車がとても好きな人がいて、休日になるたびに電車の写真を撮りに行く人を電車に依存しているとは言いませんよね?

また、お酒が好きで、会社帰りには行きつけの居酒屋さんに行くことがストレス解消になっている人のことも依存しているとは言わないと思います。

しかし、電車が好きすぎて出社もせずに、ずっと電車を見ている状態であったり、お酒も毎日酔いつぶれるほど飲まないといられないようになってくると、依存していると思うのではないでしょうか?

ネット依存の傾向をチェック!

このように、依存は生活に支障をきたすかということが問題になってきます。

ネット依存も同様に、生活に支障が出るようであれば、依存していると考えられます。以下のような状態であれば、ネット依存を疑ってください。

▼インターネット依存度テスト(IAT)

1 気がつくと思っていたより、長い時間インターネットをしていることがありますか。
2 インターネットをする時間を増やすために、家庭での仕事や役割をおろそかにすることがありますか。
3 配偶者や友人と過ごすよりも、インターネットを選ぶことがありますか。
4 インターネットで新しい仲間を作ることがありますか。
5 インターネットをしている時間が長いと周りの人から文句を言われたことがありますか。
6 インターネットをしている時間が長くて、学校の成績や学業に支障をきたすことがありますか。
7 他にやらなければならないことがあっても、まず先に電子メールをチェックすることがありますか。
8 インターネットのために、仕事の能率や成果が下がったことがありますか。
9 人にインターネットで何をしているのか聞かれたとき防御的になったり、隠そうとしたことがどれくらいありますか。
10 日々の生活の心配事から心をそらすためにインターネットで心を静めることがありますか。
11 次にインターネットをするときのことを考えている自分に気がつくことがありますか。
12 インターネットの無い生活は、退屈でむなしく、つまらないものだろうと恐ろしく思うことがありますか。
13 インターネットをしている最中に誰かに邪魔をされると、いらいらしたり、怒ったり、大声を出したりすることがありますか。
14 睡眠時間をけずって、深夜までインターネットをすることがありますか。
15 インターネットをしていないときでもインターネットのことばかり考えていたり、インターネットをしているところを空想したりすることがありますか。

(出典…独立行政法人国立医療機構 久里浜医療センター スクリーニングテスト より)

意思が弱い人が依存しやすい?ネット中毒になってしまう原因とは

「依存する」と聞くと「意思が弱い人」と思うかもしれません。しかし、そうとは限らないという実験結果もあるのです。

カナダの心理学者ブルース・アレクサンダーという学者が行った「ネズミの楽園」という実験では、より過酷な環境にいるねずみの方が、薬物に依存しやすかったという結果がでています。

これは、ねずみの実験ですが、大阪大学が2004年に行った幸福度調査では、不幸だと感じている人ほど喫煙しているという結果が出ています。

これらの結果から言えることは、人は意思が弱いから依存するというだけでなく、自分が不幸だと感じていたり、置かれている環境によって依存しやすくなる可能性もあるということです。

子供のネット依存の現状は「つながり依存」の傾向が強かった!

平成26年の総務省の調査によると、日本は国際的にみるとネット依存と考えられる人は、少ない傾向にあるようです。

また、どの国でもスマートフォンを持っている人が、ネット依存になる割合が多く、その多くがSNSなどのコミュニケーションツールとして使用していると、その割合が高くなります。これは、日本も例外ではありません。

更に言うと、他の国よりも日本ではコミュニケーションでインターネットを利用している傾向が強かったのです!

(出典…「ネット依存傾向の国際比較」総務省 より)

スマートフォンの普及は、いつでもどこでも仲間とつながることが出来る一方、それを疎かにしてしまうと、いじめの対象になってしまったりします。

現代の中高生は、積極的にコミュニケーションをとりたいという反面、仲間外れにされたくないという側面もあり、インターネットに依存してしまう「つながり依存」の傾向が強いとも言われています。

▼インターネットに依存してしまう原因については、こちらの記事もご覧ください。
さみしいとネット依存症になるの?ネット依存症になる本当の原因

依存する脳のカギは「ドーパミン」にあり!

人が何かに依存してしまうというメカニズムは、脳の中のドーパミンという物質が大きく関わっています。

ドーパミンは、快楽を生み出す脳の神経伝達物質です。この物質がたくさん出ると、人はその行為を楽しいことと認識します。

しかし、このドーパミンには耐性があるため、同じようなことを続けているだけでは満足できなくなります。そのため、同じような状態が続くと強い満足を求めて、人はその物質をより多く摂取したくなったり、よりその行為を行いたくなったりするのです。

このサイクルにより、人は依存していくのです。

未発達だからこそ守りたい子供の脳

子供の脳は、様々なことを吸収していきます。

赤ちゃんの頃から、様々な経験をし、それに合わせた脳内物質を分泌する訓練をしているのです。もちろん、ドーパミンもそのなかの一つです。

しかし、その訓練の途中でインターネットを長時間であったり、日常的に行うと、ドーパミンが過剰に分泌されてしまいます。すると、その耐性からより多くの時間インターネットをしたいという欲求が生まれてしまうのです。

このドーパミンの過剰分泌は、脳の興奮状態を引き起こします。未発達な脳に、このドーパミンの刺激ばかり与えていると、成人よりも依存度が高くなってしまいます。

これは、アルコール依存や薬物依存で顕著で、若いうちからアルコールや薬物を摂取すると、依存しやすいと言われていることと同じ原理です。

インターネットでは、明らかな実験結果はないのですが、同じようにドーパミンを過剰に分泌するので、子供の頃からインターネット漬けは、脳に良くないことは想像できるのではないでしょうか。

脳ばかりでない!ネット依存により起こる体への影響

ネット依存は、身体にも影響があります。

ネット依存による身体の影響

  • 視力低下
  • めまい
  • 睡眠障害
  • 肩こり
  • 腱鞘炎
  • 頭痛

これらは、ネット依存により長時間同じ姿勢でいたり、目を酷使していることで起こります。

睡眠障害については、就寝前に電子機器から発生するブルーライトにより、脳が覚醒してしまうと言われており、睡眠時間の低下だけでなく、睡眠の質の低下や寝つきが悪くなるなども含まれます。

眼精疲労やドライアイ、肩こりにもつながりますね。精神的に不安定になり感情をコントロールできなくなる、悪化すればうつ病や心身症の原因にもなりかねないということも懸念されています。

精神的な面からいえば、人間不信になってしまったり攻撃的になってしまったりということが想像に難くないでしょう。お子さんが常にイライラしているようなら、少し目を光らせてあげることが必要かもしれません。

学校でも行われているインターネットへの教育

ともすると、いじめの対象になってしまったり、事件に巻き込まれてしまうインターネットに対して、学校でも対策をしています。

文部科学省では、学習指導要領で道徳の時間などをつかい、「情報モラル」を指導するように学校に求めています。

また、道徳の時間だけでなく、技術家庭科や音楽の時間でも著作権についてなど、インターネットと絡めて指導していることもあるようです。

(出典…「第5章 情報モラル教育」文部科学省 より)

また愛知県の刈谷市の小中学校では、保護者と連携し2014年に夜9時以降は携帯電話の使用を禁止しました。

これは、インターネットやSNSを使ったいじめの防止や、携帯電話を使用することによる睡眠時間や勉強時間の低下の対策として行われ、大きなニュースになったのでご存じの方も多いかと思います。

学校でも、このインターネットと子供たちについて、傍観しているだけではないのです。

お子さんと考えよう!インターネットとの適度な距離

前にも書きましたが、子供の脳は様々な経験を蓄積し成長している最中です。

インターネットは非常に便利ですし、子供も喜びますがインターネットばかりの刺激では、偏りが出てしまいます。たまには、インターネットに触れない日を設け、外遊びを一緒にしてあげることも脳の成長には大切なのではないでしょうか。

また、自分でも反省すべきことなのですが、子供が話しかけていても、スマートフォンが鳴ると、ついつい確認してしまうことがあります。

子供は、親の背中を見て育つと言いますが、まずは自分たちとインターネットとの距離を見直す必要があるのかも知れませんね。

▼インターネット依存症を克服するための訓練法についてはこちらの記事をご覧ください。
ネット依存から子どもを立ち直らせる訓練法「リア充」とは?

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