健康生活TOP がん 突然のガン告知…冷静に理解する為にはガンの段階を知る事が重要

突然のガン告知…冷静に理解する為にはガンの段階を知る事が重要

shutterstock_131122493

突然に伝えられることの中には、驚かされるものがあります。それが嬉しいことでも、辛く悲しいことでも…。

とくに、自分の病気に対しての告知ほど悲しいものはないのかも知れません。

人は誰でも自分が健康であると信じていたい生き物です。しかし、ある日に行われた告知を境に、健康ではなかった事実が明らかにされてしまうことがあります。

そしてそれがガンだったら…貴方は告知を正確に受け止めることができますか?

衝撃を受けて慌てたり、絶望したり…でもまずはしっかりどういう状況なのかを知ることが重要なのです。

ガン告知の現実

ちょっと体調が悪かったり、健康診断で再検査をしたりで病院を訪れることがあります。「あ~また検査に引っかかっちゃたよ」なんて家族に話して病院に出かけますが、これが悪夢の始まり。

検査結果を聞くために診察室に入り、医師の話を静かに聞くとそれは思いもよらない話でした。
「貴方はガンに侵されています」…と。

大抵の人はそれを冷静に聞くことはできないと言われており、多くの人が「頭の中が真っ白になった」と話しています。

ガン告知が及ぼす精神負担は医学会でも問題とされており、さまざまな取り組みが行われています。しかし、それらの取り組みは告知を終えてからの精神ケアであり、告知時点での衝撃を和らげる方法はありません。

一昔前、ガン告知は家族にのみ行って、本人には行わないケースが多くありました。これは患者本人のショックが大きく精神的な破綻を招く恐れがあったためですが、最近では本人に正しく告知することが当然と考えられています。

近年、患者本人に告知を行うようになった理由には下記のものがあります。

  • 医学が進歩したことでガンの完治が望める
  • ガンと言う病気の知識が広まっている
  • 治療において患者の協力が必要
  • 患者が治療法を選択する必要がある
  • 知らされないことによるリスクの増大
  • 緩和ケアの進歩
  • その他

特に最近では患者本人に告知した方がしない方よりも、治療効果も高くなるとの指摘もあります。しかし告知による精神的負担は大きく、やはり場合によっては生活を崩壊させてしまうケースも見られます。

告知後の2週間が鍵

ガンを告知された場合、それからの2週間が精神的に最も負担があると言われています。患者は家に帰ると走馬灯のように告知の場面を思い出し、「どうしよう」「死んでしまう」「いや死にたくない」などの感情があふれてきます。

これは当たり前の感情で、不安な精神状態を表しているのです。人によっては興奮して泣きじゃくり、家族に正確な説明もできないこともあるでしょう。

そして次に現れる感情が怒りです。「なぜ自分がガンになったんだ!」「検査の間違いではないのか!」「家族は私の苦しみを理解していない!」などと怒りの感情が出てきます。

家族や医師に対しても八つ当たりすることもあり、家族関係が崩れてしまうのもこの時期とされています。

告知による精神負担が大きければ大きいほど、その反動も大きいのかも知れません。しかし、この感情も落ち着く時期があり、そして治療へと進むのです。

勘違いが多い告知の意味

ここで質問があります。皆さんはガンの告知を正確に理解できますか?

実はガン告知で医師を悩ませていることがあります。それが「患者の早合点」であり、医師が正確に説明していても真意が通じずに、全く違う話になってしまうことがあるのです。

これは「ガンが見つかりました」と言われた瞬間に、頭が真っ白で医師の説明が全く頭に入らない場合に起きるようです。また、多くの医師が丁寧に説明しようとしても、若干の医学用語は入ってしまいます。

これにより聞き違いや勘違いをして、話が変わってしまうことも多いようです。

患者:「私、今日病院でガンと言われたの。死にたくない。エーン」

家族:「先生はなんと言ったの?」

患者:「色々言っていたけど難しくてよく解らなかった。」

このような会話、ありがちだとは思いませんか?本当の初期のガンで治療により完治可能な場合でも、内容を理解していないと大騒ぎをする可能性もありますよね。

そのためにはガン告知における最低限の知識を得るようにしましょう。

ガン告知についての知識をしっかりつけよう!

shutterstock_178462148
初期であってもガンは重大な病気です。私達は正確に自分の状態を理解する必要があります。

細胞診はガン診断ではない

腫瘍の検査では疑わしい細胞を採取して、顕微鏡などで検査を行う「細胞診」を行うことが多いようです。この検査は細胞が腫瘍化しているかを検査するのが目的であり、ガンの病気全体を判断できるものではありません。

この検査結果はクラスに分けられており、内容は以下の通りです。

  • クラス1:異常なし
  • クラス2:異常が見られるが悪性ではない
  • クラス3:悪性なのか良性なのか判別不明
  • クラス4:悪性の疑いが強い
  • クラス5:悪性と判定する

この検診ではあくまで採取された細胞単体の評価であり、病気としてのガンを見ているものではありません。またクラスの考え方が曖昧な部分もあり、特に「クラス3」を重篤なガンと勘違いする人も多いので注意が必要です。

TNM分類を理解しよう

TNM分類は悪性腫瘍の進行を分類した指標で、どの程度の病状が進んでいるのかを示しています。国際的には国際ガン連合がTNM基準を出していますが、日本においても日本版の基準が出されています。

「T」とは悪性腫瘍の進行度を示しており、簡単に説明すると大きさと考えて下さい。「N」はリンパ節。リンパ節への転移状態を表します。

最後に「M」です。これは転移を表しており、他の臓器への転移の有無を示します。TNM分類はそのガンの種類によっても若干の違いはありますが、標準的な分類を紹介します。

  • T0:ガンは見つからない
  • T1~T4:ガンの大きさによって分類する
  • N0:リンパ節への転移はない
  • N1~N4:転移の量や範囲によって分類する
  • M0:周囲の臓器には転移していない
  • M1:周囲の臓器へ転移が見られる

このように表示されますが、日本ではもう少し細かく表示してより状態が解りやすくなる方法が取られています。例えば、T分類においても「T1」を「T1a」や「T1b」に分けることで、状態を細分化しています。

また、ガンの種類によっても分類が違うこともあるので、告知の際には理解するまで説明を受けるようにしましょう。

一人歩きのステージ

テレビのドラマなどでガンを告知するシーンがあります。「貴方のガンはステージ3です。今すぐ治療を…」などですが、これが一人歩きして混乱してしまうことがあります。

まず、ステージについて重要なのは、ガンがリンパ節や他の臓器へ転移しているかになります。ステージはステージ0からステージ4で表されますが、最も重いステージ4が「他の臓器への転移あり」になるのです。

実際にステージを決める方法として、TNM分類と照らし合わせて行います。T、N、Mそれぞれの状況を見てステージを決めるのですが、大まかな指標としては以下の通りになります。

  • ステージ0:悪性腫瘍が粘膜内に留まっている
  • ステージ1:悪性腫瘍がリンパ節にまで届いていない
  • ステージ2:リンパ節に転移は見られないが可能性はある
  • ステージ3:リンパ節への浸潤が見られる
  • ステージ4:リンパ節だけでなく他の臓器への転移も見られる

このステージは特に混乱が見られるもので、特に細胞診のクラスと勘違いをするケースがあります。細胞診の状態が「クラス3」なのに、これを「ステージ3」と勘違いしてしまうのです。

クラス3は判別不明なのでガンとは言えませんので、要観察か念のための再検査となるでしょう。しかし、ステージ3ではリンパ節への転移があることを意味しているのですから、全く違う話になってしまいますよね。

間違えないようによく理解しましょう。

告知は内容を良く理解することで向き合える

shutterstock_176625770
このようにガンの状態を説明するにも様々な分類や指標を使用することがあります。もちろん優しく解りやすい言葉に変えて説明してくれる医師も多いと思います。

しかし、解りやすい言葉は曖昧な表現になりやすく、的確に状態を知る機会を失う可能性もあるのではないでしょうか?医学も進歩しており、昔と違って完治が望める時代になってきました。

また、告知してもらうことで、さまざまな最新医療を受けられるチャンスもあるのです。

ガン告知を受けても、どうかうろたえないで。告知をしっかり理解して的確な治療ステップを上がっていきましょう。

キャラクター紹介
ページ上部に戻る