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食欲が止まらない!過食のメカニズムと原因となる病気や症状3つ

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食欲旺盛なのは健康な証拠。ただし、以前に比べて食欲が異常に亢進してきたり、体の調子も変わってきた場合は、何らかの病気がひそんでいると考えて良いでしょう。

今回は、食べても食欲が止まらない場合に考えられる原因を紹介していきます。

私達はストレスを受けると過食に走りやすい…それには理由があるのです

ストレスと食欲は密接に関係しており、私達はストレスを感じるとやけ食いしたくなったり、食べるとストレスが解消されたりします。それには主に2つの理由があります。

副腎皮質ホルモンが食欲を亢進させる

ストレスを感じると、体内ではストレスに対抗するために副腎皮質ホルモンの分泌が増えます。副腎皮質ホルモンには食欲を亢進させる作用があるので、ストレスが強いほど食べ過ぎてしまうようになるのです。

脳内物質が満腹感を感じさせなくする

またストレスを感じると脳内物質の一種「ドーパミン」と「セロトニン」の分泌に異常が起きて食欲を亢進をさせることも分かっています。

ドーパミンは、空腹感や満腹感を司る食欲中枢にはたらいています。ストレスはドーパミンを過剰に分泌させ食欲中枢を刺激し、満腹にもかかわらず「何か食べたい」という欲望を引き起こしてしまうのです。

またドーパミンが増加すると満腹感をもたらすセロトニンが減少するので、ストレスが強い人は、食べても食べても満腹感が感じられにくくなってしまいます。

セロトニンには精神を安定させる作用があるので、セロトニンが不足するとイライラしやすくなり、さらにストレスが溜まりやすく過食に走る…といった悪循環を引き起こしがちなのです。

逆にストレスが続いたり、ショックなことがあると、食欲が減退してしまう人もいます。これはストレスによって分泌されたセロトニンが食欲中枢に作用し、食欲を止めてしまうためです。

食べるとストレスが発散されるのは?

食事をして血糖値が上昇するとセロトニンの分泌が増え、満腹感を感じると同時に幸せな気持ちがもたらされます。

そのためストレスを感じた時、満腹になるまで食事をするとストレスが解消されて精神が安定するのです。

少しの意識で抑制できる!ストレスによる食欲亢進を防ぐには

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ストレスを感じた時に起こる食欲は、体を守るための生理的な現象なので、時々食欲が増す分にはそれほど心配する必要はありません。

しかし食べ過ぎが続くと、肥満、高脂血症、糖尿病といった健康被害をもたらしたり、「過食症」といった心の病気にエスカレートしてしまうおそれも出てきます。

そうならないために、食欲をコントロールして食事の量は適量に抑えなければなりません。

ストレスの原因となる問題を解決したり、自分なりのストレス解消法を見つけることが第一ですが、ストレスから食欲に走りやすい人は、次のような対策で食べ過ぎを防ぐのもおすすめです。

食事をする時はゆっくり食べる

時間をかけて食べるうちに中枢神経から満腹感をもたらす指令が出て、少量の食事で満腹感が得られやすくなります。

一人で食事をしない

一人で食事をすると一気にドカ食いしやすいので、一人でいる時には食べ物を口にしないようにします。

ほかの人と一緒に食事をすると、人の目が気になったり会話を楽しんだりすることで、食べ過ぎることが少なくなります。

外に出て体を動かそう

外に出て体を動かすと、セロトニンの分泌が高まりストレスを発散させたり、食事以外のことに関心を持たせたりする効用が得られます。

それに、家に引きこもっていると、てもちぶさたについつい何か食べてしまいがちです。

食べるなら少量で良質な物を

ファストフードやスナック菓子は手頃な値段でお腹いっぱい食べることができる食品です。しかし、カロリーが高く、油分や糖分は多いのにビタミンやミネラルは少ないので、食べ過ぎると体に良くありません。

食べるなら高価でも、良質で栄養のある物を少量食べるように、食生活を変えていってください。

体に必要な栄養が行き渡ることで心身や肌の調子が良くなっていき、イライラや情緒不安定も減ってくるので、無駄な食欲も抑えられてくるはずです。

うつ病でも食欲が亢進してしまう?脳とセロトニンの関係

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うつ病にかかると、食欲が減退するか逆に亢進してしまう場合があります。食欲の亢進に加え次の特徴的な症状があれば、うつ病の可能性が高く、受診が必要になります。

  • 憂うつな気分
  • 喜びの感情や気力が消失する
  • 集中力や作業の効率が低下する
  • 不眠または過眠が起こる(過食の人は過眠を伴いやすい)
  • イライラしたり落ち着きがなくなったりする
  • あまり動かなくなったり動作が鈍くなったりする
  • 自分を責めることが増える
  • 自殺を考えるようになる

うつ病で食欲が亢進するのは、うつ病の人にセロトニンが不足しており、脳がセロトニンを求めるためとされています。

特にうつ病にかかると炭水化物や甘い物が無性に欲しくなることも多いのですが、これは炭水化物や甘い物に含まれるブドウ糖が、脳の栄養やセロトニンの分泌に欠かせないためです。

この現象は上記で挙げたストレスが原因の食欲亢進と似ています。

しかし一時的なストレスは食事で解消することができるのに対し、うつ病はそもそもセロトニンの分泌に異常があって起こっているため、食べても気分が回復することはあまりありません。

食欲亢進を伴ううつ病を治すには?

うつ病は治療が必要な病気なので、食欲亢進に加えうつ病が疑われる症状もあるならば、心療内科(または精神科)の受診をおすすめします。

うつ病の治療は、必要に応じた薬物療法、カウンセリングなどが用いられます。併せて十分な休養も必要となります。

食欲を正常に戻したり気分を安定させるためには、生活リズムを整えて、適度に体を動かし、セロトニンの分泌を促進させることも大切です。

食欲が止まらないのに痩せていくならすでに糖尿病かも!

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前に比べて食欲が亢進し、食べても食べても痩せていく、という場合はすでに糖尿病が進行している可能性があります。

糖尿病で食欲亢進が起こるのは、血糖値のコントロールができないため、食欲中枢から満腹感を伝える指令がスムーズにできなくなり、満腹感を感じにくくなってしまうためです。

またたくさん食べても痩せていくのは、血糖値のコントロールができないことにより、体内のブドウ糖ではなく脂肪がエネルギーとして使われるようになり、脂肪がどんどん減少していってしまうからです。

糖尿病を発症する人のほとんどは、糖分の摂り過ぎ、運動不足、肥満が原因なのですが、血糖値が高くても自覚症状はないので、血糖値のコントロールをしないまま糖尿病に進んでしまうことが少なくありません。

糖尿病の予防と治療

すでに発症した糖尿病は放置して治ることがありません。

進行すると神経障害、網膜症、腎症などの合併症を起こし、免疫力が低下するとあらゆる感染症にかかりやすくなるのですが、治療や食事療法を続けて進行を食い止めることが可能です。

またすでに血糖値が高めの糖尿病予備軍の人は、食生活を改めたり運動をしたりして血糖値を下げれば、糖尿病の発症を防ぐことができます。

女性に多い甲状腺機能の異常「バセドウ病」でも食べても痩せる

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バセドウ病は甲状腺機能が異常に亢進する、女性に多い病気です。

甲状腺機能が向上すると新陳代謝が活発になるため、常にエネルギーが消耗され、食欲が亢進したり、食べても痩せていく現象が起こったりしやすくなります。そのほかバセドウ病には次の特徴的も症状がみられます。

  • 首が腫れる
  • 手足の震えが起こる
  • 微熱が出たり暑がったりする
  • 動悸や頻脈が起きる
  • イライラしやすくなる
  • 不眠
  • 喉の渇き
  • 月経不順・無月経
  • 脱毛
  • 眼球突出が起こることもある

…など

これは自己免疫の異常によって、免疫が自分の体を攻撃してしまうために起こる病気で、はっきりした原因は分かっていません。体質遺伝も関係するといわれています。

バセドウ病の兆候とその治療法

バセドウ病は自然に治ることはなく、完治も難しい病気です。ただし甲状腺ホルモンの分泌をコントロールする薬で症状を改善することが可能で、治療によって健康的な生活を送ることができます。

初期症状を見過ごし放置すると、バセドウ病が悪化して不整脈や糖尿病などの合併症を引き起こすことがあります。

バセドウ病の兆候に多い

  • 倦怠感
  • 手足の震え
  • 首の腫れ

がみられたら、内科または甲状腺病の専門医がいる病院を受診してください。

生活習慣の乱れも原因に!規則正しい生活とバランスの良い食事をしっかり噛んで

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不規則な生活習慣も食欲の亢進を引き起こします。私達の食べ過ぎのほとんどは、生活習慣に乱れによるものかもしれません。例えば、

  • 睡眠不足・・・睡眠時間が短い人ほど空腹を感じやすくなる
  • 運動不足・・・日光浴不足…セロトニンが不足する
  • 栄養の偏った食生活・・・たんぱく質が不足していると満腹感が得られにくい

などの理由が挙げられます。

このように不規則な生活習慣は心身のバランスを崩し、さまざまな病気を引き起こしやすくするので、生活習慣を改善して食欲を正常な範囲に戻すように努めましょう。

基本的なことですが、食事は栄養のバランスを心がけ、消化を良くするためによく噛んで食べることも大切です。

また食事は生命を維持するために欠かせないほか、生活の楽しみやご褒美のひとつでもあります。

健康を損ねてはおいしい食事も楽しめなくなってしまうので、病気を予防するためにも規則正しい食生活を心がけるようにしましょう。

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