健康生活TOP 胆管がん 続く激しい腹痛の原因は"癌の前触れ"胆石症!?自己判断は危険

続く激しい腹痛の原因は"癌の前触れ"胆石症!?自己判断は危険

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お腹が痛い、これって誰でも経験したことありますよね。

それが時々耐えがたく激しい痛みだったら…そしてそれが続いたら?原因がわからない場合に「まぁただの腹痛だろう。」と判断してしまうのはあまりに危険です。

今回はその謎の腹痛が続く原因の一つとして考えられる、胆石症についてお話します。

胆石は70歳以降の2割が持ってる!?胆石症の基礎情報

胆石症と一言でいっても、胆石が生じる部位、石の種類が様々です。症状が無い場合もありますが、胆道系に結石が生じている場合を広く胆石症としています。

中年以降で発症する病気で、70歳以降ではおよそ2割の人が胆石を持って生活していると言われています。そもそも、胆道系とは何か、どうして石が出来てしまうのか、胆石症の基礎情報を整理しましょう。

胆道系って?何をしている機関なのか知ろう

胆石が生じる胆道系には、

  • 肝臓
  • 胆嚢
  • 総肝管
  • 総胆管
  • 胆嚢管

などが含まれます。肝臓では油を消化しやすくために胆汁が生成されます。それが総肝管を通って胆嚢に行き、一時的に蓄えられます。

胆嚢では胆汁から水分を吸収して濃縮する作業が行われています。そして、食事をしたときホルモンの指示を受けて胆嚢が収縮し、胆汁は胆嚢管、総胆管を通って十二指腸に分泌され、油の消化に利用されるのです。

胆汁からできる石の成分はコレステロール?

胆石症を引き起こす結石の6割はコレステリン結石だと言われています。これはコレステロールが主成分です。そう、実は、胆汁の主成分はコレステロールなのです。

油ものを好んで食べていると血中コレステロールが増加し、胆道系にもコレステロールが増加します。これが原因でコレステリン結石が生じると考えられています。また、ビリルビンという色素成分とカルシウムが石を作る場合もあります。

一番胆石ができやすいのは胆嚢の中…濃縮された胆汁が原因

もっとも多いのは胆嚢の中にできる胆石です。コレステロールを多く含む胆汁を濃縮するので、コレステリン結石が生じやすいのです。次に多いのは総胆管結石で、ここにはビリルビン結石が生じやすいです。

総胆管結石は、胆嚢結石を合併、併発することが頻繁にあります。また、まれに肝内に胆石を生じる肝内結石もあります。これは多くの場合、肝内胆管癌と合併していると言われています。

当てはまるなら注意!胆石ができやすい人(5Fの疾患)

胆石が起こりやすい人がいるのを知っていますか?次に当てはまる人は胆嚢結石になりやすいと言われています。

  • 女性(Female)
  • 40代(Forty)
  • 肥満(Fatty)
  • 白人(Fair)
  • 多産(Fecund)

これら5つのFから、胆嚢結石は5F’s disease(5Fの疾患)と呼ばれています。

なんと無症状!?しかし食事の後に激しく起こる胆石の症状

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胆石の多くは無症状です。しかし中には食事の後、2時間ほどまで右腹部が痛む、右肩や右側の背中が痛むといった症状が見られることがあります。悪心や嘔吐といった症状を伴うこともあります。

食事によって食べ物が胃、十二指腸を通過する際、CCK-PZ(コレシストキニン・パンクレオザイミン)というホルモンによって胆嚢が収縮します。このときの刺激で胆石のある胆嚢が痛むのだと考えられています。

胆石の合併症は命に関わることも…

無症状のまま生涯を終える人もいますが、中には胆嚢炎や胆管炎といった炎症を引き起こす場合もあります。これらは、

  • 肝膿瘍や敗血症
  • 播種性血管内凝固(DIC)

といった命に関わる症状を引き起こすこともあり、注意が必要です。

検診で早く発見できる!定期検査のススメ

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初期症状がなく、発見された時には進行していることの多い胆嚢癌は、40~75%の割合で胆嚢結石を合併していると言われています。そうしたことから胆石が何らかの関与をしていると考えられています。

予後が悪い胆嚢癌ですが、血液検査で癌マーカーを調べることで診断を早めることができたり、検診のときに発見されたりというケースが増えています。腹痛が続くときは普段しない検査をしてみても良いかもしれません。

胆石が痛むのは辛い事ですが、考え方次第では、自覚症状のないまま胆嚢癌に進行してしまうよりも良いとも思えます。胆石の存在を知らせてくれると考え、定期的に胆嚢癌の検査をすると良いでしょう。

爆弾は作らないに限る!胆石症の予防法は生活習慣の改善

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胆石が痛まない場合は、そのままでいることもありますし、痛む場合でも内視鏡による手術で取り除くことが出来ます。

しかしできることなら爆弾は抱えていたくないものです。そのためには何をするべきなのでしょうか。

コレステロール値を下げる、野菜の摂取と油の回避

先程、胆石の原因で最も多いのがコレステリン結石であると説明しました。つまり、多すぎるコレステロールが胆嚢で石になってしまうのを防げば、大半の胆石症は予防できるというわけです。

血液検査をした時のコレステロールの指標は3つあり、

  • 総コレステロール(TCh)
  • LDLコレステロール
  • HDLコレステロール

があります。一般的にLDLは悪玉、HDLは善玉と呼ばれていて、総コレステロールはこれらの合計です。

HDLは身体の隅々から肝臓にコレステロールを戻す働きをしているため、値が低いと問題ですが、他は高いことで問題が生じます。

総コレステロールは220mg/dl以上、LDLは140mg/dl以上で異常値とされています。

これらが異常値になる原因は主に食生活です。油の多いものを食べることが大きな原因です。それほど油ものをとっていないと思っていても、コンビニの弁当やお惣菜、外食には多めの油が使われているので知らない内に摂っていることがあります。

喫煙や運動不足も高LDL血症を引き起こします。定期的な運動はLDLを低下させ、HDLを増加させることに繋がるため、とても有効です。

また、食事に食物繊維を多く含む野菜を取り入れることもLDL値低下のカギです。

どんな病気でも基本は同じですね。

  • 食生活を正し野菜を十分に取り入れること
  • 少しでも運動をすること

この2つ!遠回りのようで一番の近道である生活習慣の改善を目指しましょう。

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