健康生活TOP 入浴 それは湯あたりではなく湯疲れ!体に悪い入浴方法を防ぐお風呂のコツ

それは湯あたりではなく湯疲れ!体に悪い入浴方法を防ぐお風呂のコツ

温泉を楽しんでいる時に体調不良、せっかくのリラックスタイムが台無しですね。いわゆる「湯あたり」と呼ばれる症状なのですが、実はこの言葉については明快な定義がありません。

温泉成分に対する反応と言う指摘が見られる一方で、長時間入浴による「湯のぼせ」まで湯あたりに含めてしまっている文書も存在します。いずれにせよ体調不良を伴うものですから、予防対策できるならそれに越したことはありませんね。

「湯疲れ」とは温浴効果に伴う体調不良のこと

温泉成分の影響を指摘する狭義の湯あたりに対して、お湯に浸かることそのものが体調不良を引き起こしている物を「湯疲れ」と呼んでいます。

この湯疲れの中で、過度の体温上昇が原因になっている物を「湯のぼせ」または単に「のぼせ」と呼んでいることが一般的ですね。

高齢者の湯疲れは危険を伴う場合がある

湯疲れは温泉ばかりでなく、家庭用のお風呂でも発生することがあります。そして、お風呂場での事故と言うと高齢者の問題として良く取り上げられますね。

実は高齢者のお風呂の事故で、2番目に多い死因が「溺死」なのです。統計によってはトップに立っていることもあります。しかし、家庭用の狭いお風呂でどうやったら溺れることができるのでしょう。

溺れられるぐらい広い浴槽を自宅にお持ちのお金持ちばかりがそうした事故に遭っておられるのであれば、とても死因としてトップになることはあり得ないでしょう。

これは湯疲れの一種である体調不良、めまいや平衡感覚の崩れを伴って意識がもうろうとなり、浴槽内に転倒したことが多いのではないかと考えられています。

特に年配の方が冬場に入浴される場合、脱衣所では寒さで血圧が上がり、お湯に浸かることで最初は温度差でさらに血圧が上がります。そして、数分経ってくると温浴効果で血圧が下がり始めます。

そして、15分以上と言うレベルで長時間浸かっていると、血圧はかなり下がります。そして今度は、急に浴槽で立ち上がると起立性低血圧を起こして意識を失ってしまうと言う事が起こるのです。

溺れないまでも、浴室での転倒は思わぬ大怪我をもたらすことがありますから危険ですね。

こうした事故を防ぐには、まず脱衣所の温度を適度に保つことで高血圧を防ぐことが大事です。さらに熱すぎるお湯にいきなり浸かるのも血圧に大きな変動をもたらすのでやめましょう。

そして、お湯に浸かり過ぎるのは良くありません。ついうとうとしてしまうと言うのは血圧が下がっている証拠です。血圧がある程度下がるのは良いことですが、下がり過ぎは事故につながります。

うっかり居眠りをしてしまったと言うような時は、いきなり立ち上がらず、意識がはっきりするのを待ってからゆっくり立ち上がり、場合によっては浴槽の縁に腰かけるとか、しゃがんだ姿勢とかでしばらく様子を見るなどして下さい。

めまいがしたら、もう一度浴槽の中に座り直すぐらいの方が安全です。そして、ご家族に応援を求めて下さい。

年配の人だけじゃなく、若い人でも浴槽から立ち上がった時に強いめまいがしたら、すぐにしゃがんでください。そして体調が落ち着くまでゆっくり行動するように心がけて下さいね。

湯疲れと入浴による疲労回復は紙一重

お風呂に入るとリラックスもできるし血液の循環も良くなって疲労回復に役立ちますね。これは、何よりも温熱効果と呼ばれる温度上昇によるところが大きいのです。

体温より高い温度のお風呂に入ると、身体が温められます。この効果は表面的なものではなく、皮膚表面に近い毛細血管を流れる血液が温められることで、それが全身に行き渡って深部体温を高めます。

41℃のお風呂に10分間浸かると、深部体温も1℃前後高くなると言うデータもあります。深部体温が高くなると、身体はその余分な熱を捨てようとして、心拍数が増加し血流量が増加します。

増加した血流量は血管の内皮細胞を刺激して一酸化窒素が合成されます。一酸化窒素が血管平滑筋に届くと、血管平滑筋が弛緩し血管が拡張して血圧が低下します。

一酸化窒素が心不全やEDの改善に有効だとして、その原料になるアルギニンや、一酸化窒素合成の引き金になるお風呂の有効性が、健康番組などでもよく扱われるようになっていますね。

また、温度が上昇すると言う事自体が直接血管平滑筋に作用して同じような効果を導くことも知られています。

血流量が増えると言う事は、疲労物質が早く体内から消えてくれると言う事にも繋がります。実際、適度な入浴は血液中の酸素を増やし、二酸化炭素を減らします。さらに酸性に偏り過ぎていたpHが適切な程度アルカリ性方向に戻ります。

ところが、このような血流量の増加や心拍数の・血圧の変動は、ある程度以上増えると身体的な疲労となって表れてきます。「せっかく温泉に来たのだから、何度も入ろう」と意気込んで入浴すると、身体が疲れてしまうことにつながりかねません。

なにごとも「過ぎたるは及ばざるが如し」ってことですね。

血流だけを見ても入浴と言う物は身体に大きな影響をもたらしますから、無理な入浴と言うのは避けた方が安全ですよ。

お風呂の水圧は意外と大きいので気を付けよう

大気中には大気圧が、水の中には水圧があります。水圧は水の深さが深いほど大きくなります。お風呂ぐらいで水圧をうんぬんするのは大げさだと思われるかもしれませんね。

しかし、実際には良くも悪くもお風呂の水圧と言うのは大きな影響を持っているのです。

普通の入浴で身体にかかる圧力は体重の数倍にもなる

静止している液体の中にある物体が液体から受ける圧力を静水圧と言います。水の静水圧は、溶けている物質の量などによって変動しますが、お風呂の不純物の混入程度なら深さ1センチ・受ける面積1平方センチあたり1グラムです。

ではお風呂の平均水深はどのくらいでしょう。もちろん底の方では深く水面では浅いわけですが、家庭用浴槽なら深さ60センチぐらいですので、平均を30センチと考えましょう。

そして、人の身体の表面積ですが、肩まででおよそ1.4平方メートルくらいです。つまり14000平方センチですね。そうなると14000×30×1÷1000で、何と420kgにもなるのです。横綱3人弱ですね。

もちろん、水の中だけでなく普段生活している空気中でも、大気圧を受けています。厳密には異なりますが、お風呂そのものも大気中にあるので、この分が加算されていると思って下さい。

これだけの圧力を受けているわけですから、長風呂すると疲れてしまいますね。でも、この静水圧は身体にとってプラスになることもあるのです。

むくみや循環の改善に入浴は効果がある

お風呂に入る時は、大抵の場合、足が一番下になります。足が一番下になると言う事は50~60センチぐらいの深さのところに足があると言う事になります。したがって、ここにかかる静水圧は50~60hPa(ヘクトパスカル)です。

深部静脈血栓症や心臓病などによる浮腫を改善するために着用する、医療用の弾性着圧ストッキングなどを見てみると、標準的な圧力のもので25~40hPa、かなり強い締め付け圧力のもので60hPa程度です。

つまり、普通にお風呂に入っているだけで、下肢のむくみに対して、一番強力な弾性着圧ストッキングと同じくらいのむくみ防止改善効果があることになります。

また心臓病の場合、心臓への血液の還流量が増えます。入浴に問題のない程度の心臓病であれば、還流量の増加に伴って、心臓の衰えによって減っていた心拍出量が増えることから、全身への良い影響が期待できるでしょう。

ですので、ぬるい目のお風呂にゆっくり浸かることは、むくみ改善や心臓の衰えによって出ていた症状の軽減に効果が期待できるのです。

一方で、お風呂から一気に立ち上がると、身体にかかっていた水圧が、平均で30hPa減ると言う事になります。これは、一瞬で300メートル高いところに上ったのと同じくらいの気圧変化なのです。

水泳のプールを考えてもらえば判る通り、健康であれば全く問題のない変化ですが、体調が悪い場合などには悪影響が懸念されますね。お風呂からはゆっくり上がりましょう。

心臓や肺の病気や高血圧の人は半身浴を

入浴が許されている場合であれば、心臓や肺の病気、高血圧の人でも入浴による改善効果は期待できますが、基本的には半身浴をお勧めします。

お風呂に肩までつかると、浅い位置とは言え胸郭にも圧力がかかりますので、呼吸がしづらくなりますし、心臓にも負担がかかります。全身に圧力をかけず、胸から下に圧力がかかるとより良い効果が期待できます。

この時、浴槽のお湯を減らすのではなく、専用のいすをお風呂に沈めておいてそこに座ると良いでしょう。足にかかる圧力の問題だけではなくて、立ち上がる時の負荷を減らす効果も期待できます。

一方、一部の呼吸器疾患のリハビリとしての呼吸訓練には、肩まで浸かった方が良い場合もありますので、お医者さんと相談して下さいね。

水の中にいると、すべての方向に均等に圧力がかかっているのであまり水圧を意識することはありませんが、思ったより大きな圧力がかかっているんですよ。

温泉でも家庭の浴槽でもお風呂に入ってはいけない時がある

急性の病気で発熱性のものの場合、熱が治まるまでは入浴はしない方が良いですね。発熱性の病気の場合、免疫機能に必要な熱量は自分の身体から出ていますので、それに加温することはかえって身体の負担になります。

また、もともと体温が上がっているところに、温熱効果を出すだけの温度差を与えようと思うと、お風呂の温度が高くなりすぎます。ですので、効果が期待できないだけでなく危険でもあるので、熱のある時のお風呂はいけません。

いわゆる重い病気の場合入浴はお医者さんと相談してから

例えば心筋梗塞や脳卒中で倒れた場合、重度の糖尿病や高血圧・動脈硬化、大動脈瘤のある人、出血性の消化管潰瘍のある人など、重い病気で治療を受けている人は、入浴の可否についてはお医者さんの指示をしっかり守って下さい。

年配の方の場合、温泉治療であっても家庭のお風呂であっても42℃以上の高温浴はやめた方が良いです。

高温浴は身体の表面の血流量を一気に増やします。その結果、動脈硬化によって細くなっている血管があると、その部分の血流量が減って虚血状態になります。虚血性の心疾患や脳卒中と言うのは特に年配の人にとっては危険ですね。

入浴時の水分補給が命を救うかも知れない

特に長湯の人は、お風呂の中での発汗量も無視できない物になっています。そうなると血液の水分量が減って、血栓ができやすくなります。さらに体内があまり高温になると、血液の凝固が亢進されますので、これも危険ですね。

血液の凝固・血栓の発生は脳梗塞や心筋梗塞の原因になります。ですので入浴前に水分を取っておくと同時に、場合によっては塩分と糖分の入った飲み物をペットボトルに入れて浴室に持ち込み、ちびちび飲みながら入浴すると言うのも悪くありません。

経口補水液が一番いいのですが、同程度の水分とミネラルを含んだ飲み物を自作してもOKです。500mLペットボトルの水に1.5gの食塩と10g程度の砂糖を入れて良く溶かせば同じ程度の濃度になります。

夏場のスポーツの後は、ひと汗流したいと言うのが人情ですが、スポーツの後は特に発汗で体内の水分が不足しがちになっています。そこで入浴と言う事になると脱水に追い打ちをかけてしまいます。

ですので、スポーツの後は取り敢えずシャワーで汗を流してさっぱりし、充分クールダウンしてから入浴することを強くお勧めします。

社会人男性に良く見られるのが、休日のスポーツの後、お仲間と一緒にスーパー銭湯に行って、サウナでその日のスコアについて談笑した後、水風呂に飛び込んで、さらには広い浴槽でゆっくり身体をほぐすと言うパターンですね。

ゴルフのクラブハウスでもそうした光景が見られることもあります。特にゴルフの場合、女性でもこうした行動パターンはありがちじゃないでしょうか。

そして、入浴後の食事では、まずビールでのどを潤すと言うのがお約束ですよね。でも、この行動パターンは、できればもう捨てて下さい。この一連の流れの中には、心筋梗塞や脳梗塞で倒れるチャンスがいっぱい存在しているのです。

お相撲さんは取組みの後すぐにお風呂ですが、取組みより普段の稽古の方が、きっと運動量が格段に多いのでしょうね。

食後・飲酒後・運動後の入浴はNG!

食後最低1時間は入浴を避けて下さい。食後は消化管への血流量が増えていますので、入浴によって皮膚表面への血流量の追加がリクエストされた際に、どちらかあるいは両方にトラブルが起こる可能性があります。

温泉などの注意書きには30分と言う数値を見ることも多いのですが、30分では充分ではない可能性があります。

十二指腸が食べ物を感知してから2時間くらいは欲しいところ

食べ物を食べると、それは胃を通過して十二指腸に送られるのですが、そこで栄養素が小腸の手前にまで来たと言う信号が脳に届けられ、栄養を受け取る血流が増やされます。

もちろん、十二指腸の手前の胃でも、胃自体が運動するために必要な血液を要求しますからそこでも血流量が増えていますね。

食物のうち炭水化物はほとんどのものが2時間以内に胃を通過して十二指腸に送られますから、2時間経てば全体の半分以上が胃での処理を終わっていることになります。

ここで言う食後1時間と言うのは食べ終わってから1時間ですので、胃の通過時間や血糖値変動を見る時に使う「食べ始めてから1時間」と言うのとはタイムラグがあります。

食事に30分かけていれば、食べ始めてから1.5時間を経過していることになるので、消化管への血流量の増加やその必要量もそれなりに減っているだろうと言う予測のもとに、最低でも1時間以上あけて下さいと言う事になるのです。

もちろん、大量に食べ過ぎた場合などは、もっとたくさんの時間が必要になると考えてもらえばいいでしょう。

飲酒後の入浴は危険が伴う

言うまでもなくお酒が入った状態での入浴は心臓や消化器系に多大な負担を掛けますし、血圧の上昇や脱水によって致命的な疾患を呼び起こすことがあります。

アルコール1gを分解するのには8~9分かかります。つまり、適量とされる日本酒1合を飲んだ場合、約3時間経たないと身体からアルコールは抜けていない訳です。ですので3時間、最低でも飲酒後2時間は入浴を控えて下さい。

2合飲んでしまった夜はお風呂をあきらめて、シャワーで済ました方が良いですね。

スポーツ後の入浴は個人の調子に合わせて

スポーツの後は身体が激しい活動状態の余韻を引きずっています。一方、入浴自体も軽い運動程度の負荷を身体に与えます。ですので、充分クールダウンしてからでないと身体に悪影響が出てくるのです。

特に運動機能だけに注目した場合、整理運動のような軽い運動をスポーツの後に行うのはクールダウンにもつながるので悪くないのですが、入浴は体温上昇と脱水をもたらす可能性があるので危険なのです。

どの程度時間をおけばいいと言うのは一概には言いにくいのですが、最低でも1時間以上おいて、充分な休息と水分補給を行って、のどの渇きや身体のだるさが取れてから入浴するようにしましょう。

「お風呂にしますか?食事にしますか?」と聞かれたら、お風呂を先にした方がよさそうですね。もちろん、湯上り直後の食事も避けた方が良いのですが、普通身体が冷めるまでは食べませんよね。

狭義の湯あたりは一泊二日の温泉入浴では起こらない

温泉成分に身体が反応して起こる、狭義の湯あたりは入湯を始めて3日~1週間ぐらいで症状が出ます。ですので一泊二日の温泉旅行では、湯あたりが起こらないのです。

これは温泉の刺激に身体が慣れて行く過程で発生する、一種の失調症状だと考えられています。中には湯あたりが出ないと温泉の効果がないとまで言っている例も見受けますが、これはどの程度本当なのかはわかりません。

と言うのも、湯あたりと言う物が泉質ごとにしっかり定義されたものではなく、古来よりの伝承に基づく部分が大半だからなのです。

湯あたりが出たら入浴回数を減らすか中止する

湯あたりには頭痛や発熱、めまい、身体のだるさや動悸などがあります。人によっては食欲の異常(食欲不振または亢進)、便秘や下痢が現れることもあります。

こうした症状が出たら、まずは入湯を中止して、症状の様子を見ながら回数を減らして再開するのが良いでしょう。短期間の温泉旅行なら、入湯をあきらめると言う選択肢もあるにはあります。

とは言え、せっかくの温泉旅行で温泉に入れないのも悲しいですので、入湯できないほど激しい症状でないのなら、温泉に浸かった後、完全に身体を洗い流して風呂から上がると言うのも一つの方法です。

一般に、温泉は有効成分を洗い流さないのが基本ですが、そのことは有効成分を洗い流してしまえば湯あたりも軽くすむかもしれないと言う事に繋がりますね。

とは言え、温熱効果や温泉の湯気を吸いこむことによる効果の場合、これは効き目がないかもしれません。現地の温泉関係の人のアドバイスをもらうことで、的確な情報が入手できるかもしれません。

湯あたりを防ぐ入湯法

まず入湯は1日1~2回からスタートして、湯あたりなどの症状が出ないことを見極めながら、徐々に回数を増やしてゆきます。

最初は浴槽に浸かるのは3~5分くらいにしておきましょう。慣れてくれば10分くらいまで伸ばしてもOKですし、特に低温泉の場合はもう少し延長しても良いでしょう。

一方、草津の時間湯のような強烈に熱い温泉を利用する場合は、何らかの不調がある時は避けた方が無難ですし、時間も現地の指導に従って下さい。また、事前に現地の湯長さんに体調を連絡して入湯の可否を確認しましょう。

温泉に慣れてきたら、1回10分程度で1日に4回以下の入湯を上限にしておけば安全です。

源泉の温度は知りませんが、四国の道後温泉も熱いですよね。三重の長島温泉の千人風呂の横にある「熱い風呂」も44~45℃くらいあったような記憶があります。

湯治は時間をかけて行うものだけに現代ではちょっと難しいかも

本来の温泉治療である湯治は、温泉地で自炊して生活しながら、長期にわたって温泉の効果で身体の不調を癒していたものですから、忙しい現代においてはそのまま再現することは難しいかもしれませんね。

とは言え、治療効果の原理がある程度解明されてきた現代でもありますので、効率的な利用の仕方や入浴剤を使った疑似的な温泉効果も利用できると思います。

温泉の効果の一番中心になるのは温熱効果と静水圧

つまり、手足をゆっくり伸ばせるとか、環境が良いとかの副次的なものは期待できませんが、自宅の浴室でも効果が期待できる部分は少なからず存在するのです。

入浴剤も、温泉の素だけじゃなく人工的な香料を使ったものでも「気分が良くなる」ことを主眼点に選べば、それなりに温泉としての効果が期待できるでしょう。

大切なのは無理に温まらないことや、大急ぎで入浴するようなことをしないことです。ゆっくりのんびりぬるめのお湯でリラックスするのが最もお湯の効果を得られる方法です。

どうしても熱くないと気持ち悪いと言うのであれば、41℃までのお湯で入浴すればいいと思いますが、最も体に負担が少ないのは37℃前後のお湯です。たまにはそんな温度のお風呂でのんびりするのも良いですよ。

温泉の湯あたりに「好転反応」と言う言葉は使わない方が良い

余談ですが、湯あたりを「好転反応」と呼んでいた時代も過去にはありました。現代でもたまに見かける言葉ですが、今となってはこれは良くない言葉ですので使わない方が良いでしょう。

「害がないから安全」というわけではないのです。効果のないものを信じたために亡くなったかたがおられるということは、くれぐれも頭にいれておいてください。

特に、最近報道された大人が亡くなった事例では、悪性リンパ腫の悪化をホメオパシーによる「好転反応」と信じ込まされて、医師の治療を受けたときには手遅れでした。

好転反応というのは、よくなる前にいったん悪化する、つまり悪化は治る兆候だという概念で、効果のない代替医療がよく使います(普通の医療では使いません)。

「好転反応」という言葉を使う代替医療はとりわけ危険なので、近づかないことをお勧めします。

温泉自体は温泉法に定められた条件をクリアしていますから、効果効能をうたっても問題ありませんが、ちゃんとした温泉ではあまりこの言葉は使っていないようで、浴湯反応や温泉反応と呼んでいるようです。

温泉は気持ちの良いものですが、時間が取れない身としては、せめて入浴剤で気分だけでも味わいたいですね。
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