健康生活TOP 不整脈 音を立てずに忍び寄る「不整脈」は原因を知っていれば治療は簡単

音を立てずに忍び寄る「不整脈」は原因を知っていれば治療は簡単

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不整脈は心臓が血液を送り出すリズムが乱れることを言います。脈が速くなったり、遅くなったりと症状も様々であり、原因もそれぞれ違います。

まずは不整脈の怖さを知り、どのような種類があるのかを知りましょう。

自覚があったりなかったり!?不整脈の恐怖

不整脈は自覚がある場合と、自覚がない場合があります。症状の現れ方に差があるため特に気にならない人もいるでしょうが、もしかするとそれは心臓が出しているSOSかもしれません。

脳が虚血状態になるアダムス・ストークス症候群

心臓で不整脈があるとどんな悪影響があるのでしょうか。一つは、生命の維持に不可欠で、常に血液を必要としている脳への血液供給が途絶えてしまうことです。不整脈が起こり、脳に血液が送られないと、脳が虚血状態になります。

虚血というのは、血液が届かない状態を言います。血液には酸素や栄養など、脳が働くために必要な成分が入っている為、それらが届かないと眩暈や痙攣、失神を起こしてしまうのです。これをアダムス・ストークス症候群と言います。

放っておくと死ぬ!?突然死は不整脈が原因の死亡例がほとんど

突然死とは、症状が見られてから1時間以内に死亡することを言います。大きな血管の破裂などといった原因以外で、短時間による死亡のほとんどが不整脈によるものだと言われています。

全身に血液を送っている心臓に異常があるということは、命に関わる問題も起こってくるということです。たかが不整脈と思わないことが大切なのです。

不整脈の種類は2種類!それぞれの原因は?

不整脈は2種類にわけることができます。

  • 脈が速くなる頻脈性不整脈
  • 脈が遅くなる除脈性不整脈

頻脈性不整脈は1分間に100回以上、除脈性不整脈は1分間に60回以下の脈を言います。

頻脈性不整脈の原因

頻脈性不整脈の原因となる状態をいくつか紹介します。

  • リエントリー(心房細動、心室細動)
  • 洞頻脈
  • 心房期外収縮
  • 心室期外収縮
  • 心室頻拍

聞いたこと無い言葉や難しい言葉がたくさん並びます。これらについては後ほど詳しく説明しますが、精密に制御されている心臓なので、様々な理由で症状が出るということを知っておいてください。

除脈性不整脈の原因

次に、除脈性不整脈の原因になる状態です。頻脈性不整脈ほど種類は無く、房室ブロックと、洞不全症候群の二つに大きく分けられます。これらはそれぞれ細分化されてより詳しく分類されています。

心臓の機能はとても複雑!不整脈のメカニズム

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心臓の動き、機能というのは実に複雑です。精密機器のように設計されていて、生まれてから死ぬまで血液を送り出し続けます。

現代の人類の技術でも100年という単位で動き続けるポンプを作るのは不可能であると言われています。

司令塔の異常

心臓には洞房結節という司令塔があります。これは一般にペースメーカーと呼ばれており、心臓が鼓動するリズムを生み出す働きを担っています。ここから電気刺激が伝わり、次には房室結節という場所が働きます。

房室結節は司令塔の命令を受けとり、心臓の筋肉に収縮するよう指示を送ります。刺激による命令を受けた筋肉は収縮して血液を送り出します。こうして心臓が1回拍出したことになり、1回の脈になるのです。

このリズムを生む洞房結節が異常を起こして命令を出しすぎると、心臓がたくさん脈を打ってしまい、洞頻脈と呼ばれる状態になります。逆に命令を出す頻度が減ると洞不全症候群と呼ばれる状態になるのです。

心筋が勝手に動き出す

司令塔はきちんと働いるのに不整脈が起こることもあります。心臓の筋肉である心筋が、自分のリズムで勝手に動き出してしまうことがあるのです。どこで起こるかによって、心房期外収縮、心室期外収縮と呼ばれています。

心房期外収縮は心臓の上の部屋で起こるもので、一般的に悪いものではないとされています。一方心室期外収縮は心室細動という心停止に関わる状態に至る危険があるので注意が必要です。これらは心電図で特徴的な波形を示します。

指令が届かない

洞房結節や房室結節からの指令が心筋に上手く届かないことも不整脈の原因になります。心臓の上の部屋である心房から、下の部屋である心室へ指令が伝わらないため、心室ブロックと呼ばれています。

ブロックされた結果、指令が遅れてでも届く場合と、まったく届かない場合があります。重症度によって命の危険があるため、ペースメーカーを取り付ける手術をしなければならないことがあります。

最も多いリエントリー

リエントリーというのは、心筋の中で不必要な電気回路が発生し、それがぐるぐる伝わり続けることを言います。頻脈性不整脈の多くはリエントリーが原因で起こっていると言われています。

多くのリエントリーが発生すると、細動と呼ばれる状態に陥ります。それが心房で起これば心房細動、心室で起これば心室細動と呼ばれるのです。心房細動では血栓を生じやすくなるため、塞栓症予防の薬も処方されます。

心室細動は心筋の興奮が無秩序になり、心停止と同じ状態にあることを意味します。また、リエントリーによって心室期外収縮が連続して起こる心室頻拍は、心室細動へ繋がる危険性が高いため、注意が必要です。

まず病院で心電図検査を受けるべし!不整脈と付き合っていくには

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不整脈の原因には様々なことがあります。自分ではどういった機序で不整脈が起こっているのか分からないので、まずは病院へ行き、心電図検査を受けましょう。そうすることで次にすべきことが見えてきます。

心室頻拍や心室細動のようなすぐ命に関わるものもあれば、心房細動のように塞栓症といった別の病気を引き起こす危険性を持ったものもあります。ですが、心房期外収縮のように悪性ではないものもあります。

不整脈の治療法はその種類によって、

  • 薬を処方される場合
  • カテーテルによる治療がある場合
  • ペースメーカーを取り付ける必要がある場合

と様々です。しかし、原因さえ分かっていれば対処することは可能です。

不整脈が見つかった人は、正しい治療をして悪化の予防をするようにしましょう。突然死に至らないためにも…。

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