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不整脈を食事で予防する!効果的な食べ物と口にしない方が良い食べ物

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不整脈に悩んでいる人は意外に多いようです。不整脈は心臓を動かしている電気信号の伝わり方のトラブルで起こることが大半で、血流にトラブルの出る心筋梗塞や狭心症とは関係なく起こることも多いのです。

では危険じゃないのかと言うとそうでもありません。もちろん心配のない物も数多くありますが、意識を失ったり失いそうになったりする症状が見られるような場合、「致死性不整脈」と呼ばれる危険な物も含まれているからです。

電気信号のトラブルによる不整脈が直接の原因になって心臓病は起りませんが、心筋梗塞で刺激伝達系が壊れたと言う事で起こる不整脈のように、先に心筋梗塞のような危険な病気があって、その結果として不整脈が現れていると言う事は存在します。

さらに、不整脈が間接的な原因になって心筋梗塞が起こる可能性も存在します。

今回はまず不整脈の原因とそれに対する予防方法を大まかに紹介して、後半でその原因になるものを食べ物でどう予防改善していくかを詳しくお話します。

まず心臓自体に病変を起こさないことが不整脈の予防になる

心臓は心臓自身の中にペースメーカーの役目を果たす発電組織を持っています。この組織は「特殊心筋」と呼ばれる心筋細胞でできているのですが、たった2~3000個の細胞で構成されているのです。

この非常に小さな組織は1分間に平均70回くらいの電気信号を発生させています。

もちろん細胞分裂でこの細胞も更新されてゆくわけですが、それでも仮に人生が85年だったとして、この小さな組織は30億回を軽く超える回数の電気信号の送り出しを行っているのです。

心臓トラブルの予防には心筋を強くすることが重要

電気信号が伝わることで心臓が動いていると言っても、心臓の中に金属製の電線が張り巡らされているわけではありません。

洞結節と言う心臓の部位で発生した電気信号は、心臓の上の部分である心房では普通の心筋部分である固有心筋細胞を伝わって行き、房室結節と呼ばれる部分に入ります。ここで速度を調整された信号は、心臓から血液を送り出す心室を収縮させる筋肉へ伝わります。

その際に信号を広く細かいところにまで瞬時に伝えているのが、特殊心筋で構成されたプルキンエ線維と言うネットワークです。このように、心臓を動かしている電気信号は固有心筋と特殊心筋の両方を伝わっているのです。

この精妙に調節された電気信号が心臓の各部に伝わって、その部分が収縮することで心臓は確実な鼓動を刻んでいるのです。

ですから、心臓の動きにトラブルを起こさないようにしようと思えば、心筋にトラブルが起こらないようにすることが最も重要になってきます。

動脈硬化や感染症に注意することから始めよう

心筋のトラブルと言えば、まず感染症や薬の副作用によるによる心筋炎が挙げられます。ですので、感染症に注意し、お薬自体も飲まずに済むようにすることがポイントになります。

また、心筋も筋肉ですから血液から酸素と栄養の供給を受け、血液に二酸化炭素と不要になった代謝産物を捨てなければなりません。そのためには心臓に血液を供給している冠動脈が非常に大切になってきます。

冠動脈にトラブルを引き起こすのは言うまでもなく動脈硬化です。ですので、動脈硬化を引き起こさない食生活が、不整脈を予防してくれると言う事になるのです。

不整脈を感じると心臓の病気を心配すると言う人が多いとは思いますが、心臓の病気による不整脈はそれまでの生活習慣からくるものが少なくありません。

もちろんそれ以外の要因もありますが、いずれにせよこれまでの生活習慣を改めることは大変重要です。

簡単に30億回と言いますが、このペースは赤ちゃんが生まれた時から心臓が一回鼓動するたびに1円を貯金したとして、その子が高校1年生になる時にはBIGの1等賞6億円と同じ金額が貯まると言う事なんですよ。

不整脈にはホルモンが関わることもあるが予防は難しい

ホルモンバランスが崩れたら不整脈が出ると言う事はよく言われています。実際にさまざまなホルモンが不整脈に関わっていることは知られています。

しかしながら、ホルモンに関係する不整脈については、普段の生活で予防したり改善したりと言う事は比較的難しいのかもしれません。

甲状腺ホルモンがもたらす不整脈

ホルモンが不整脈をもたらしている病気の代表的なものに甲状腺機能亢進症、つまりバセドウ病があります。女性に多い病気で、

  • 眼球が突出する
  • いくら食べても体重がどんどん減る
  • 髪が抜ける
  • 汗をかきやすくなる
  • 手足が震える

などの症状が起こります。そして動悸や不整脈もこの病気のメジャーな症状です。

不整脈は心房細動と言うタイプの不整脈で、この不整脈自体で生命に危険が及ぶことはありませんが、長く続くと血栓ができ易くなり、その結果心筋梗塞や肺塞栓症(エコノミークラス症候群)、脳梗塞などに繋がります。

ただし、最も重症の甲状腺機能亢進症である甲状腺クリーゼでは、致死性心室性不整脈が現れることがあります。

甲状腺クリーゼは多くの場合、甲状腺機能亢進症の治療薬を自己判断で止めた場合に起こっています。

甲状腺機能亢進症の根本治療によって不整脈も改善しますが、再発しやすい病気だけに難しい部分もあります。甲状腺機能亢進症の原因はいくつか知られていますが、基本的に食生活や運動などの生活習慣で予防改善することはほとんどできません。

ですので、治療薬の服用指導を厳密に守り、副作用らしき症状が出たらすぐに主治医の先生に連絡すると言う、基本的な受療態度が不整脈の予防につながります。

女性ホルモンがもたらす不整脈

致死性不整脈をもたらすQT延長症候群と言う病気があります。これは先天性と後天性があり、先天性の多くが小学生の時に見つかるようです。心室の収縮時間が伸びてしまう不整脈で生命に危険が及びます。

この不整脈は、小さな子供では男女差がないのに、思春期以降では女性に多くなっています。このため、以前から性ホルモンと関連しているのではないかと言う疑いが持たれていました。

後天性のものは薬の副作用で起こることが知られています。そのため、新薬の開発中、動物実験などでこの症状が副作用で現れた場合、そのお薬は開発中止になってしまいます。

一方、滅多に起こらないが可能性は否定できないと言うレベルで、本来の効き目の方に充分な効果が期待できるものであれば、新薬として登場している場合もあります。

そして近年、女性ホルモンがこの不整脈に関係していることが判ってきました。ですので、女性ホルモンのリズムと、副作用の可能性が否定されていないお薬の関係に充分注意が必要です。

もしお医者さんで何かのお薬を処方されて、服薬指導の時に生理や排卵に関した注意が行われた場合、それを厳密に守ることが不整脈の予防に繋がります。

男性ホルモンがもたらす不整脈

一方、特発性心室細動と呼ばれる、時として致死性になり得る不整脈が起こる「ブルガダ症候群」と言う病気があります。これは突然死の原因にもなるため、昔「ぽっくり病」と呼ばれたものの中にはこれがあったのではないかと考えられています。

この病気の特徴の一つに、症状が出るまでは心臓の機能には何の問題もなく、構造にも異常がないと言う事が挙げられます。そして、最悪の場合初発症状が突然死と言う事もあるのです。

この病気はまだ原因が完全には解明されていませんが、心臓の内側と外側で電気的な差が生まれてしまって不安定になることで、不整脈を起こしているのではないかと考えられています。

そして、この病気は30歳から50歳代の男性に多い病気で、全体の男女比は男性が女性の10倍にもなっています。ですので、男性ホルモンが何らかの因子になっている可能性が指摘されています。

まさに青天の霹靂のように襲ってくるこの病気を予測するのは非常に困難です。ですから、予防と言う事もほとんどできないと言わざるを得ません。可能な手段は、リスクが高いかもしれない人は、心臓の検査を受けることぐらいでしょう。

日本では家族性の要因があまり見られないのですが、親族に突然死された方がおられる場合や、ご本人が失神の経験がある場合、一度心臓の検査を受けておきましょう。

褐色細胞腫が原因で過剰になるホルモンがもたらす不整脈

褐色細胞腫は副腎にできる腫瘍です。良性のものもあれば悪性のものもありますが、ホルモンを分泌している腫瘍の場合、良性・悪性を問わず手術対応となります。

褐色細胞腫からは、興奮性のホルモンとして有名なアドレナリン・ノルアドレナリンが分泌されます。身体の機能とは連動せず、何かの拍子にこのホルモンが突然腫瘍から分泌されると高血圧や不整脈発作が起こります。

そのきっかけとなるのは高熱や脱水症状、ストレス、手術、交通事故、急速な造影剤の点滴など多岐にわたります。こうしたものを予防するには、褐色細胞腫があることを知っていることが大切ですね。

褐色細胞腫の典型的な症状は高血圧です。問題は発作が起こっていない時の褐色細胞腫はそれ以外の症状がないことですね。高齢者の場合は持続性の高血圧に伴って、強度の痩せが現れる場合がありますが、若い人ではそれもありません。

ですので、普段からこまめに血圧をチェックし、体調が特に悪い時にはすぐ血圧を測る癖を付けておきましょう。発作と言うイメージで突然普段より血圧が高くなることがあった場合は、そのことをお医者さんに報告して下さい。

血圧手帳を活用して、そのデータをお医者さんに見せることで、必要に応じてこの褐色細胞腫の検査を行って下さるでしょう。それが不整脈発作の予防につながると言っても差し支えありません。

下垂体腫瘍が分泌するホルモンがもたらす不整脈

下垂体腫瘍は脳腫瘍の一種ですが、ほとんどが下垂体腺腫と言う良性の腫瘍です。良性ではありますが、時として余計なホルモンを分泌して身体にトラブルを起こすものがあります。

下垂体腺腫は脳ドックなどで偶然見つかることが多いのですが、その場合大半が全く症状のないものです。手術にはリスクが伴うため、無症状の場合は経過観察だけで積極的な治療が行われないことが多いです。

一方、不整脈をもたらす下垂体腫瘍からは副腎皮質刺激ホルモンが分泌されていて、その他にもさまざまな症状が引き起こされます。この病気はクッシング病と言い、医療費補助の対象となる難病に指定されています。

ですので、次のような症状が身体に現れたら、すぐに受診して下さい。

  • むくんだ赤ら顔
  • 前腕・下肢の皮膚が薄くなりピンクのまだら模様に見える
  • お腹が太り太ももが痩せる
  • ぶつけなくても皮下出血が起こる
  • 突然の多毛
  • 酷いにきび
  • 腹部・臀部の赤いすじ
  • 関節部の皮膚が黒ずむ

もちろん、この段階で不整脈が出ていることがありますが、まだ出ていなければ治療を開始することが不整脈を予防することにつながる可能性があります。

ホルモンは意外なほど不整脈に関わっているのです。しかも予防が難しいと言う厄介な部分も併せ持っています。

電解質の異常によって起こる不整脈は致死性のものもある

電解質と言うのは体液に溶け込むことでイオン化している物質のことです。血液検査でよく測定されているのはナトリウム・カリウム・カルシウムの3つの陽イオンとクロール(塩素)と言う陰イオンです。

これらのバランスが崩れると不整脈をもたらすことがあります。特に不整脈に関してはカリウムについて注意しておくことがポイントになります。

高カリウム血症は突然の心停止をもたらす危険な状態

カリウムと言うと塩分の排泄に役立ってくれて、高血圧を予防するありがたいミネラルと言うイメージが強いですね。もちろんその通りで、カリウムを多く含む野菜や果物はしっかり摂りましょう。

一方で腎臓の排泄機能が落ちている場合、カリウムを制限する必要が出てきます。それはこの高カリウム血症が起こって、致死性不整脈による突然死のリスクが上がるからなのです。

詳しくは別の記事をご覧ください。
腎臓病患者さん必見のカリウムの少ない食品と正しい食事法

一方、カリウムは少なすぎても不整脈が起こります。低カリウム血症では割合軽い段階で不整脈が起こり、重症化するにしたがって全身の筋肉痛や麻痺、痙攣へと移行します。

しかもこの不整脈も心室性ですから危険を伴います。低カリウム血症は先にお話しした高血圧を呼ぶクッシング病が原因でも起こりますが、野菜や果物を食べない事でも起こります。

ですので、腎臓に病気がある場合は通院検査の際の数値を常に意識して適量のカリウムを摂り、腎臓が元気である場合にはしっかり野菜や果物を摂るようにすることが不整脈を予防します。

高度なカルシウムの異常は不整脈をもたらす

重度の低カルシウム血症では不整脈が起こる場合があります。しかし、一般的にそこまでカルシウムが不足してしまうことはありませんので、普段から乳製品などでカルシウムを摂っておけば心配はありません。

また、高カルシウム血症で不整脈が起こることも、身体全体の筋力低下が起こるような、かなり危険なレベルでしか起こらないと言って差し支えないでしょう。

ただ、不整脈までは見られなかったものの、ビタミンDの外用薬を使っていた小学生で、腎臓障害や情動障害と言う重度の高カルシウム血症が引き起こされた症例が報告されています。

この女の子はアトピーまたは尋常性乾癬と言う診断で、近所の皮膚科からお薬をもらっていたそうです。親御さんがステロイド薬を希望されなかったため、ビタミンD製剤などが代わりに用いられました。

その後この女の子は、ビタミンD製剤の副作用で重度の高カルシウム血症になり、食欲不振や倦怠感・不機嫌などの症状が現れていたのですが、ご家族が子供のわがままだと勘違いしてお医者さんに診せなかったため、入院することになってしまったようです。

幸いこのお子さんはお薬をやめてほどなく回復されましたが、皮膚のバリア機能が落ちている時のビタミンD製剤はこうした副作用が出る可能性があるので、嫌われることの多いステロイド薬も、必要に応じて積極的に使った方が良いかもしれませんね。

ミネラルは神経伝達に重要な役割を果たしていますから、バランスが崩れるといろいろ不調が起こってくるのです。

最も多い不整脈は心房細動だが直ちに生命に関わることはない

心房と言うのは心臓の上側の部分で、心臓に返ってきた血液を受け入れる部分です。この部分に余計な電気信号が発生することで、心臓の拍動が不規則かつ早くなってしまうのが心房細動です。

心房細動自体は危険な不整脈ではありませんが、長く続くと合併症によって危険になる場合もありますので、合併症の予防のための治療は必要です。

心房細動と心房粗動

どちらも心房部分で余計な電気信号が発生することで起こる不整脈です。心房細動では肺静脈が心臓に入る部分あたりで異常な電気信号が発生して、本来の洞結節からの信号に混じり込むことで不整脈が起こっていることが多いです。

一方、本来洞結節から出た信号はそのまま心室の方へ流れて行って消滅するのですが、心房粗動ではなぜか心房の中、右心房と右心室を繋ぐあたりでくるくると何回も信号が回ると言う現象が起こっています。

この信号がそのまま心室に伝わると心房細動と同じように強い不整脈を感じますが、何回かに1回だと本人が気づかないこともあります。

不整脈の治療には血管にカテーテルを入れて、心臓の中で余計な電気信号を流している部分を焼き切る方法があります。焼き切る部分こそ違え、この方法はどちらの治療にも非常に有効なのです。

お医者さんが症状による生活品質の低下や合併症の危険などを勘案して、この「カテーテル・アブレーション」と言う手術を提案して下さることがあるかもしれません。良く説明を聞いて理解した上で取り組んでみてください。

心房細動や心房粗動を予防するにはきっかけを減らす

この2つの症状は、どちらも心臓の中の電気信号の伝わり方の異常だけが原因ですので、きっかけとなるものもはっきりしていません。

特に心房粗動の場合、心臓弁膜症や心筋症、高血圧などが原因になっていることがあるものの、特に原因疾患が見つからないケースが多く予防も難しいです。

一方、心房細動でも同じような原因疾患に加えて、糖尿病や慢性の肺疾患によって起こることもあります。ただ、私自身長い間糖尿病を患っていますが、心房細動はそれこそ2~3年に1回起これば多い方と言うレベルです。

多分、血糖コントロールがそれほど悪くないおかげだと思っていますので、慢性疾患のある人はいかに状態を良いところにコントロールするかと言うのが一つの予防方法になるかも知れませんね。

また、いわゆる刺激物や疲労、ストレスはきっかけになりやすいようですので、健康的な生活が予防には適しているでしょう。

まだまだ不整脈の原因はたくさんありますが、とりあえずメジャーなところで一区切りにして、次は予防法についてもう少し詳しく見て行きましょう。

心筋を健康に保つ食生活は免疫力アップと動脈硬化予防

心筋にトラブルを起こす原因として、感染症は大きな比重を占めています。しかし、普段の生活で感染症を予防するとなると「うがい・手洗い」と言うゴールデンコンビと、不要不急の外出を控えるぐらいしかありませんね。

それを食生活からサポートすると言う事になると、栄養バランスの良い食事によって体力を落とさないと言う消極的予防法と、腸管免疫を向上させると言う積極的予防法になるでしょう。

但し、サプリや健康食品で摂ることに対しては少し慎重になって下さい。さまざまな効能もをった物は、副作用で不整脈を起こす可能性があるからです。

腸内環境を整えることで腸管免疫が向上する

急性心筋炎は激しい不整脈をもたらすことのある病気ですが、原因となっているのは感染症です。その感染症の多くはウイルスによるものです。

ウイルスと言っても意外に心筋炎を起こすものの種類は多く、しかも風邪のウイルスであることが多いのです。例えば風邪のウイルスとして有名なアデノウイルスや、インフルエンザウイルスも心筋炎を起こすことがあります。

その中でも特に心筋と親和性が高いのはコクサッキーウイルスのB群です。これはいわゆる子供の夏風邪のウイルスですね。でも、生命に関わりかねない重症の心筋炎を引き起こすウイルスでもあるんです。

生活をしている以上、様々なところに感染の機会は潜んでいますので、まずは免疫が良く働くように体を整えておくことが大きな予防になるでしょう。

最近ではプロバイオティクスによる腸管免疫の向上は良く話題になっています。具体的な病原体とプロバイオティクスとの対応は充分に示されていませんが、漠然とでも免疫が良く働くようになると言う程度でも役に立つ可能性は充分あります。

ですので、発酵食品と食物繊維を上手に摂って、腸内環境を整えることで感染症から身を守り不整脈を予防しましょう。もちろん他の栄養素もしっかり摂って、体力を落とさないことが重要です。

動脈硬化を予防するには適正カロリーと脂肪酸バランス

動脈硬化と言うと、血管にコレステロールが溜まると言うイメージから、お肉がいけないと思っている人が多いようですね。

実際のところ、コレステロールはその大半が体内で合成されている物です。食べ物からたくさんコレステロールが入ってくれば、体内での合成は抑えられますし、食べ物のコレステロールが少なければ肝臓でどんどん合成されます。

動脈硬化に大きくかかわっているのはsdLDLと、レムナントと呼ばれる2つの超悪玉コレステロールです。これが酸化されたのち免疫細胞に捕まって血管内壁の外側に溜まることで血管壁がどんどん厚く硬くなってゆきます。

これを予防するには、まず栄養の摂り方ですね。もっとも注意しなければいけないのはカロリーの過不足です。過剰なカロリーは血管にプラークを貯めてしまいますし、カロリーの不足は血管を弱くしてしまいます。

ですので、常にカロリーが不足していないか、過剰ではないかと言うことを意識しておきましょう。BMIが18.5kg/m2から24.9kg/m2の間にある人の場合は、体重の増減をチェックしておけば、だいたいカロリーが適正であるかどうかはわかります。

次に意識しなければいけないのは脂質の内容です。お肉がいけないとか大豆や魚だけを食べておけばいいと言う意味ではありません。大切なのは脂肪酸組成です。

だいたいの目安としては、脂質全体の2割を飽和脂肪酸、残りを不飽和脂肪酸で摂るように意識しましょう。不飽和脂肪酸は多価と一価を半々ぐらいでOKです。とは言え、脂肪酸組成の表を見ながら電卓を片手にメニューを決めるなんて現実的じゃありません。

ヒントになるのは食べ物に含まれる脂肪酸の傾向です。

お魚は多価不飽和脂肪酸のうち特にn3系が多いので、動物性食品の2回に1回はお魚にしましょう。お魚を食べていれば必須脂肪酸のαリノレン酸やその代謝産物のEPA・DHAは不足しません。

豚肉は飽和脂肪酸が40~45%含まれているので良くないように思えますが、一方で一価不飽和脂肪酸のオレイン酸が多いので、お肉を食べるなら豚肉がお勧めです。お値段の点から言っても、肉料理の主役に据えましょう。

植物性油はリノール酸が少なくオレイン酸が多いものを選びましょう。植物油を使っていれば必須脂肪酸のリノール酸は不足しません。むしろ過剰になってトラブルを引き起こしているぐらいです。

  • 各種油の「高オレイン酸タイプ」
  • オリーブオイル
  • 椿油

が好ましい油です。一方、風味と味付けの関係でごま油は食卓から外せません。しかし、ごま油はリノール酸が非常に多いのです。

ですから、香り付けにはごま油、普段使いにはオリーブオイルといった組み合わせがお勧めです。ヤシ油系(ココナッツ・パーム・パームカーネル)はラードやヘットに比べても飽和脂肪酸が多いので、あまりお勧めできません。

動脈硬化予防には抗酸化物質を多く含む食べ物を

動脈硬化を引き起こしているのは酸化された超悪玉コレステロールです。ですので、酸化の原因になる活性酸素種を無害化してくれる抗酸化物質が非常に意味を持ってきます。

抗酸化物質にもいろいろなものがありますが、代表はビタミンCとビタミンEです。野菜や果物はもちろん、加熱によってもビタミンCが壊れにくいゴーヤやジャガイモもメニューに載せて下さい。特に冷たく冷やしたポテトサラダは、でんぷんの量の割に血糖値が上がりにくいメニューです。

ビタミンEはナッツやごまなどに多く含まれていますね。食事の時だけじゃなく、おやつとして1日に1つまみのナッツは健康に寄与してくれますよ。

ビタミンと言えばビタミンA前駆体のβカロテンも強力な抗酸化作用を持っています。このβカロテンとその仲間であるカロテノイドはいずれも抗酸化作用の強いものですから積極的に摂りたいですね。

トマトのリコペンや緑黄色野菜のルテイン、卵黄のゼアキサンチン、鮭やエビのカンタキサンチン・アスタキサンチンも有力な抗酸化物質です。

また、ポリフェノール類は抗酸化物質として働いてくれますからこれもお勧めです。ブドウのアントシアニン、お茶のカテキン、コーヒーのクロロゲン酸、いちごのエラグ酸、大豆のイソフラボンなどがあります。

変わったところでは、桜餅の葉っぱの香り、クマリンもポリフェノールです。

こうした食品を有効に活用して腸内環境を整え動脈硬化を予防することで心筋を健康に保てますので、様々なタイプの不整脈予防に役立ってくれるでしょう。

どれも当たり前の食品のようで、意外に不足しがちなんですよね。不整脈を感じたら今一度食生活を見直しましょう。

不整脈を予防するには高血糖の防止とミネラルバランスを意識して

糖尿病は様々な病気を合併することが知られていますが、不整脈もその一つです。また、糖尿病と診断されていなくても一時的な高血糖が不整脈を招く可能性はあります。ですので血糖コントロールはとても大切です。

また、先にお話しした通り、カリウムを中心としたミネラルバランスが崩れると、時として命にかかわる不整脈が起こってしまいます。健康状態とミネラル摂取についても意識はしておきましょうね。

血糖値を安定させておくことが不整脈予防になる

糖化ストレスはさまざまな神経症状を産みます。この中には不整脈も含まれています。血糖値をよい状態で安定させておくために、もっとも重要なのは食事の内容です。

適正カロリーも大切ですし、過剰な糖質を避けることも大事ですが、特に血糖値が急上昇するグルコーススパイクを最も警戒しておいて下さい。

空腹を甘いものでごまかしたり、麺類などでんぷん中心の食事ばかりを食べるようなことは良くありません。

  1. 食物繊維
  2. たんぱく質・脂質
  3. 糖質

の順で食べるのが良いですね。別の記事にグルコーススパイクについて解説がありますのでご覧下さい。
食後すぐの空腹感の原因は低血糖症!?この病気の症状と原因

腎臓に異常がなければ野菜や果物でカリウムを多めに摂ろう

腎臓にトラブルがあると、血中カリウム濃度が上がりすぎて致死性不整脈が発生する可能性がありますので、健康診断などの尿検査の結果には注意して、異常を指摘されたら直ちに受診して下さい。

そうでない場合は野菜や果物をしっかり食べましょう。特に塩味が濃くなりがちな人はナトリウム分の排泄にカリウムが使われて、低カリウム血症になる可能性が出てきます。

また、純粋にカリウムの摂取不足でも低カリウム血症が起こることがありますから、野菜や果物は欠かさないようにして下さい。

不整脈の予防に食べてはいけないものはない!

原因になる高血圧や糖尿病、その他心臓の病気などがある場合は、その食事制限に従って下さい。原因になる病気がない場合は、特に食べてはいけないものはありません。

もちろん大量のカフェインや辛味物質などは控えた方が無難です。例えばコーヒーを毎日マグカップで5杯も6杯も飲むと、多少は悪影響が出るかもしれません。また、代謝や発汗を促進する唐辛子のカプサイシンも、あまり量を過ごすと良くない可能性があります。

うどんに1~2振り入れる七味程度なら特に問題もないでしょうけれど、いわゆる「激辛食品」はお勧めできませんね。

お酒も、心臓に原因疾患があったり高血圧があったりしない限り、厚生労働省が進める「節度ある飲酒」の範囲であれば問題は起こらないと思われます。

糖類は血糖値の急上昇を招かないよう、食後に少し食べるのであれば問題ありません。ケーキバイキングで元を取ろうとか言うのは、別の面でも問題が出る可能性がありますので控えましょう。

どの場合でも、いわゆる「常識の範囲」であれば、それほど問題にはならないと思われます。

一番良く見られる心房細動はストレスによって引き起こされることが多いとされています。飲食物でストレス解消と言うのは摂り過ぎにつながりますから控えておいた方がいいですが、食べ物を我慢することでストレスを抱え込むのはよくありませんね。

多くの場合心配ないものが多いのですが、不整脈は不安を呼び起こしますから、それ自体がストレスになることもあります。ストレスは不整脈を呼んでしまいますから、気になれば気軽に内科を受診されるのがいいですね。
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