健康生活TOP 不整脈 期外収縮は誰にでも見られる不整脈!脈が飛ぶ原因、症状を徹底究明

期外収縮は誰にでも見られる不整脈!脈が飛ぶ原因、症状を徹底究明

皆さんは心臓の不整脈にはどんな種類があるかご存知でしょうか?おそらくあまりそんなこと考えない方がほとんどだと思います。

ですが、周囲には不整脈で悩んでいる人が結構いるのです。そして、あなたがちょっと気になっていた自分の脈の症状も、もしかしたら不整脈のひとつかも…?

そこで、不整脈にはどんなものがあるのか?その中でもっとも一般的な不整脈には何があるのかを明らかにしていきたいと思います。

期外収縮は誰も経験する不整脈のひとつなので、詳しく説明していきます。

期外収縮は3種類ある不整脈の1つ

静かにしている時の脈拍を数えたことがありますか?多分、1分間に60~80回ぐらいではないでしょうか。

ところが、運動した時は120を超えるぐらいの脈拍を示すと思います。これは心臓に負荷を与えているのですから正常な反応と見ることができます。

つまり、運動したという理由があるからこそ120回も脈拍を打ったわけなので、別に病的なことではありません。

しかしながら、普段の生活している中で突然脈拍が乱れることがあります。それが不整脈です。

不整脈には脈が遅いか、反対に速いか、それに加えて脈が乱れているかの3種類があります。それを紹介しましょう。

不整脈の3つの種類!徐脈、頻脈、期外収縮

最初は徐脈からお話しましょう。これは脈拍数が毎分60 以下になることで、時によっては50 、40以下になり、病的な背景があった場合では最悪突然死になることもあります。

徐脈に対して真反対の不整脈が頻脈です。脈拍数が毎分120を超え、激しい動悸を感じる状態になります。

そして、残りの1つが今回とりあげる期外収縮です。

この期外収縮ですが、多くの人は格別に意識していないと思いますが、実は日常的によく見られる不整脈で、もしかしたら既に経験済みの人がいるかも知れません。

期外収縮は誰にでも起こる

実際に、早ければ20代で、遅くても30歳を過ぎるとほとんどの人が病的な症状ではありませんが、自覚症状として時々脈が飛んだり詰まったりする経験をしているはずです。もちろん年齢を重ねて行くと、それこそ日常的にも症状が起きる頻度は増えてきます。

このように期外収縮は誰にでも見られるぐらいに心配をする必要はないのですが、一方で、心臓病を患っている人に期外収縮が生じると、危険な兆候として判断することもあります。

そこで、期外収縮の全貌を明らかにすることで、安心していい場合と心配しなければいけない場合にはどのようなことがあるのかを見て行くことにしましょう。

期外収縮ってどんな病気?症状で感じる脈の特徴やメカニズム

私たちの心臓は筋肉で出来ています。そして、1分間に60~80回の拍動をしています。

それは非常に大事な役割で、全身の細胞が活動できるように酸素と栄養素を送り出しています。つまりポンプの働きをしているのです。

その心臓ですが左右に2つずつ心房と心室あり、左心房、右心房、左心室、右心室と4つの部屋に分かれています。

心臓は拍動を生み出す大元の洞結節から電気信号が発せられると、

洞結節

心房

房室結節

心室

へと伝わり、規則的に拍動することで心臓の機能を発揮しているわけです。

ところが、洞結節とは別のところから電気刺激が発せられることがあり、通常のルート以外での刺激が起きたために心臓の拍動が一拍早くなるために、次の拍動との間に時間差が出来ることで、空回りした現象が起きることがあります。

これはドキンと感じたり、ウッと詰まったように受け取ったりします。その症状こそが期外収縮なのです。

別のところから電気刺激が生じるのですが、それは先程の心房、そして心室から発生します。心室からの期外収縮を心室性期外収縮と呼び、心房からのものを心房性(上室性)期外収縮と呼んでいます。

期外収縮はそれ以外にも生じることがあり、例えば、心房性の場合では肺静脈や上大静脈から生じる場合もありますし、心室性の場合では心室への血液の流出入部位や心尖部、左右心室の間の心室中隔から生じることもあります。

期外収縮の症状は「脈が飛ぶ」というもの

心臓の拍動リズムを作っている洞結節とは別に、心房や心室から勝手に電気刺激が発症すると、それまでリズムを打っていた拍動に余分なものが侵入することで、

  • 脈が飛ぶ
  • 詰まったりするような感じを受ける
  • 喉がウッと詰まるような感じを受ける
  • 動悸
  • 胸の奥、つまり心臓がドキンと空回りしたような感覚

といった症状も出てきます。場合によっては連続して起きることでめまいを感じることもあります。

症状の大部分は一過性なのですが、酷くなると脈が飛ぶだけでなく気分が悪くなったり、痛みを感じたりすることもあります。

その痛みは狭心症や心筋梗塞のように冠状動脈の動脈硬化によるものではないので、激痛を感じることはないのですが、神経質の人は心臓が悪いと思いこんでしまうこともあるでしょう。
このような症状は加齢とともに増えてくるのは当然なのですが、若い人の中にも

  • 大酒を飲んだ後
  • 寝不足
  • 疲れている
  • 緊張している
  • 不安を感じている

といった場合などでも見られることがあります。

このような期外収縮はほとんどの場合、生命の危険性はないとされています。というのも、心臓に器質的疾患がない場合によく見られる機能的な異常で、放っておいてもそのうちに治まるものとされているからです。

その一方で、心臓に器質的疾患がある場合は別で、例えば、心筋梗塞や心筋症のような心臓疾患で心室性の期外収縮が起きると、それは致死性の不整脈(心室細動)になることがあります。

そういう意味では、心臓疾患のある人は注意を払う必要があります。

また、心臓疾患がない人も念のために診断を受けることをお勧めいたします。

自覚症状があまりみられない期外収縮の検査方法と診断

心電図上では期外収縮の波形が出ているからと言って、必ず症状が見られるとは限りません。多くの例では気がつかないほうが多いようです。

期外収縮の診断の前に当然検査をするわけですが、そこでは

  • 血液検査
  • レントゲン検査
  • 12誘導心電図
  • 心臓超音波検査
  • ホルダー心電計

などを用います。

冒頭に示したように心臓は筋肉で出来ています。その筋肉は洞結節からの電気刺激を受けて順に心室へと伝導するわけですが、その動きを記録するのが心電図です。

心臓はリズムを作る洞結節から心室までの間を規則正しく収縮を繰り返します。

電気刺激の方向も同じで電気がプラスで検出された場合では、心電図上では上向きに波形が現れます。

心電図は12方向から電気刺激を検出し、心臓内の筋肉の活動をとらえています。そして、横の流れはリズム、縦の波形は心筋の活動ということになります。

不整脈、期外収縮の診断に欠かすことが出来ない情報がここにあるわけです。

洞結節→心房→房室結節→心室と収縮が伝達されるのでが、心電図上に現れるのは心房と心室の波形で、それぞれP波は心房の収縮、QRS波は心室の収縮として捉えることができます。

ということは、P波は心房の収縮ですから、それが観測された場合は心房が活動していることと、その前の洞結節が電気刺激を出していることを証明することになります。

同様に、QRS波が観測された場合には、心室が活動していることを示しているだけでなく、洞結節→心房も活動していることの証明になります。

心臓超音波検査では、心臓が血液を送出する機能の他に、血液の逆流を防いでいる弁の働きなど心臓の活動状況を実際に見ることができます。

例えば、心臓の大きさ、形、心臓壁の厚さ、そして動きや血液の流れ、速度をつぶさに知ることができます。

ホルダー心電計は通常の心電図を携帯型にしたもので、心臓の動きを24時間検査します。

これを身に付けることで一瞬の不整脈も記録できますので、例えば、期外収縮がどのような形で発症しているのか、回数や重症度も捉えることができるようになります。

こうした基本的な心電図の波形が、期外収縮の場合では心房性、心室性の違いが現れることになります。つまり、心房、心室のどの部分からどの程度の頻度で発症しているのか、そしてそれらを通して期外収縮の全体像を明らかにしてくれるのです。

期外収縮の原因はストレスが多い!心臓の病気からくるものも

先述したように心臓疾患がある場合には、期外収縮の起こる原因は明らかになりますが、既に紹介している通り、基礎疾患がなくて期外収縮を起こすことがあります。

それ以外で考えられるのはやはりストレスです。

期外収縮の原因1.ストレス(交感神経の緊張)

私たちの周囲はストレス刺激溢れています。このストレス刺激には肉体的、精神的、環境的など様々なものがあります。

肉体的なものでは年齢を重ねることがあります。

当然筋肉は衰え血管には動脈硬化が生じますし、すべての肉体の機能が落ち込むことでストレス刺激の負荷を受けやすくなります。

  • 過労や疲労
  • 睡眠不足
  • 暑さや寒さ
  • 騒音

これらは典型的なストレスになります。

次に精神的なストレス刺激ですが、これには

  • 不安
  • 恐怖
  • 緊張

などが挙げられます。現実に、不安になった時や緊張した時などでは心臓が激しく脈打ち、より一層不安感を助長するようなことも起こります。

私たちの身体は脳の間脳の中の視床下部が大きく関わっています。この視床下部が生命活動に重要な役割を果たしている自律神経の中枢を担っています。

この自律神経は自分の意志ではコントロール出来ない神経で、呼吸、心拍、血圧、体温、発汗、排尿などに関与している重要な神経です。

そして自律神経には交感神経と副交感神経の2つの神経があります。私たちがストレス刺激を受けた時に真っ先に反応するのが交感神経で、身体の多くの部分で不全感が出てきます。

この中でストレス刺激が誘因となって期外収縮が起きることがあります。長い時間の間ストレス状態に曝されていますと、その交感神経が不調になり心臓のリズムを狂わせるようになってきます。

心悸亢進の場合もありますし、期外収縮を発症する場合もあります。

期外収縮の原因2.心臓病からくる期外収縮

期外収縮の原因はストレスが主たるものと考えられていますが、心臓病自体が原因になっていることもあります。

  • 虚血性心疾患
  • 心臓弁膜症
  • 心筋症

虚血性心疾患とは、心筋梗塞や狭心症のような心臓に栄養素や酸素を運ぶ大動脈になっている、冠状動脈が動脈硬化になることで発症する病気です。

それから心臓弁膜症も原因に挙げられています。心臓弁膜は心房、心室に4つあります。役目は血液が滞留しないようにすることと、逆流しないようにすることです。この弁の働きが悪くなることを心臓弁膜症と呼んでいます。

加えて、心筋症心筋症は心筋梗塞とは全く別の疾患で、心臓筋肉そのものが病気になっており、心臓移植の対象疾患としてよく知られています。

このように、ストレス以外での心臓疾患では器質的疾患といって、心臓そのものの病気が原因での心不全などで期外収縮の発症が見られることが知られているのです。

期外収縮の治療法は?回数が増えてQOLが下がるなら必要

多くの場合、期外収縮は心臓の器質的な疾患とは関係はありません。したがって、通常ではほとんどが治療に必要がないとされています。

しかしながら、期外収縮の発症数、興奮度が目立ち、数は少ないが収縮が強い場合などでは当然治療が必要になります。

それではどんな治療法があるのかを見て行くことにいたします。

期外収縮の治療法1.薬物療法

期外収縮と診断され症状が目立つ場合には、β遮断薬のような抗不整脈剤の内服、もしくは、静脈注射が行われます。精神安定剤が処方される場合もあります。

その際には、

  • 自覚症状
  • 年齢
  • 発症の部位
  • 心臓の拍動能力
  • 既往歴

なども判断材料にして、単剤にするか複数剤にするかが決定されます。

これまでは症状が見られた場合でしたが、はっきりとした症状がない場合では、心臓の既往症があり、しかもリスクがあるとされた時には抗不整脈剤の処方があります。

期外収縮の治療法2.カテーテルアブレーション

経皮的カテーテル心筋焼灼術のことを一般的にはカテーテルアブレーションと呼んでいます。

期外収縮だけでなく、多くの不整脈の治療に誓われています。具体的には、心臓の不整脈の発生源にカテーテルを挿入することで、その部位を焼灼し不整脈を改善、元に戻します。

アブレーションの実施に当たっては、足、肘の付け根からカテーテル(直径1.3~2.6mm)を血管内に挿入し心臓に達した段階で、原因部位に対して高周波電流を流します。

そうなると、その部位の組織の温度が上がることでタンパク質が固まり、焼灼されることになります。

治療時間は1時間を超えるぐらいで、期外収縮を発症させる原因を抑えることができます。実際の成功率は80~95%で有効性が確認されています。

薬物療法が期待できない場合とか、副作用が強い場合、発作が頻発に見られる、埋め込み型の除細動器を植え込んでも発作が抑えられない時には、カテーテルアブレーションが選択されます。

このような治療法には、当然合併症が見られるのですが、期外収縮の場合では少ないことが証明されています。

期外収縮の予防には基本的な生活習慣の見直しが必要

心臓疾患以外に期外収縮を予防するには生活習慣を変えることがポイントになります。

  • 休息を十分に取れているか
  • 睡眠は足りているか
  • 食事のバランスはどうか
  • 飲みすぎはないか
  • 喫煙はどうか

など、規則正しい生活習慣の見直しが大切になります。

それに加えて、ストレスと上手に付き合うことが挙げられます。現代はストレスの氾濫時代です。皆さんの周りもストレスに満ち溢れていますよね。

このストレスにうまく対処できない場合に、期外収縮だけでなく、身体のあらゆるところに症状が見られるようになります。

ストレスを手なずけることで、交感神経の優位な状態を鎮めることができるのであれば、不安や恐怖、緊張をどうコントロールすればいいのかを自分なりに考えてみることも大切になります。

期外収縮はほとんどが機能性だからそんなに神経質にならなくて大丈夫

期外収縮は心臓の不整脈の中でも極めて予後のよいものです。ほとんどの人が経験する不整脈で、器質的な心臓病がない限り心配することはありません。

それでも、心臓に異常感を覚えるのですから不安になる方もいます。

しかしながら、多くの不整脈がある中で期外収縮はわりとポピュラーなもので、その機序と言いますか成り立ちを知ることで対処の仕方を知ることが出切れば、いたずらに不安にならなくても済みます。

心臓の脈には器質性のもの、そして機能性のものがあることをよく承知して、日常生活を送ることができるようにすることが、生活習慣を変えるきっかけになるかも知れません。

不用意に神経質になりすぎるのではなく、正しい知識を持って適度に考えることが必要ですよ。

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