健康生活TOP 不整脈 やっぱり関係があった!BMI30未満でも肥満は不整脈を招く

やっぱり関係があった!BMI30未満でも肥満は不整脈を招く

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肥満と言う言葉は、最近では病気の原因とイコールであるように言われていますね。実際肥満が原因で起こる病気は少なくありません。それに、健康だけでなく特に女性にとっては、美容面でも肥満と言うのは忌むべき状態ですよね。

確かに肥満は良くありませんが、女性の場合体重が少なすぎるのも問題です。健康状態について見てみれば、若い時は女性機能にトラブルが出やすいですし、それ以降で普通体重に届かない痩せの状態は、不健康で短命に繋がります。

それに週刊誌か何かで読んだのですが、男性は痩せの女性より普通体重の後半くらいの体形の人を美しいと感じる事が多いそうです。筋肉や骨格の関係もあるでしょうけれど、痩せすぎの女性にはあんまり魅力がないみたいですよ。

また、肥満や痩せと言う言葉に対するイメージは国によってずいぶん差があるようにも感じられます。実際問題、肥満と言うのはどの程度健康に悪影響を出すものなのでしょう。過体重と肥満と言う言葉を比べながら見てみましょう。

日本人とアメリカ人では基準が違う!平均寿命も関わるBMI値

それぞれの国が実施した調査によると、アメリカ人は30%強が肥満で、日本人は25%くらいが肥満だったと言うデータがあります。

アメリカ人に肥満者が多いのはイメージ通りですが、日本人と比べてものすごく多いと言うイメージからはずいぶん離れていますね。そんなに差がないようにさえ見えます。

肥満の基準は国ごとに異なる

日本ではBMIが25以上になると肥満度1度と判定されます。英語で書くと”Obesity level1″と言うことになりますね。

一方、アメリカではBMI25以上は”Overweight”つまり「過体重」で、BMI30以上が”Obesity”すなわち「肥満」と言う扱いです。

アメリカの基準は世界保健機関が示している基準と同じで、日本の基準の方が一見厳しく見えます。しかし、WHOは過体重も肥満も健康に悪影響を与えるので解消しましょうと呼びかけているのです。

WHOによる定義
・BMIが25以上を「過体重」とします。
・BMIが30以上を「肥満」とします。

BMIの増加に伴って、感染症以外の次のような病気のリスクが高まります。
・2012年において死亡主因であった、心筋梗塞などの心血管障害
・糖尿病
・変形性関節症などの筋骨格系障害
・子宮がん・乳がん・大腸がんなど

ではなぜ呼び方を変えているのでしょう。これは想像の域を出ませんが、日本の基準を海外、例えばアメリカに当てはめると、60%以上が肥満になり普通体重の人が少数派になるからじゃないのかと思ったりもします。

「痩せ」は健康に悪いけれど

有名な大崎コホート研究によると、40歳の段階での平均余命は男女問わずWHO基準の過体重(BMI=25以上30未満)のグループが最も長く、次いで普通体重(BMI=18.5以上~25未満)、肥満(BMI=30以上)でした。

そして、痩せ(BMI=18.5未満)のグループの人はもっとも短命であったと言う意外な結果が得られています。研究では極端な体重の人は除外したとありますから、一般的な例に照らしてBMI14未満や40以上の人は含まれていないでしょう。

その結果、40歳の平均余命は普通体重(男性:43.0年、女性:52.3年)に比しやせの男性で5.6年(37.4年)、女性で5.3年(47.0年)、肥満は男性で1.6年(41.4年)、女性で3.1年(49.2年)短かったです。

 

(筆者注:引用した本文中では最も長生きだった「過体重者」には言及されていませんが、掲出されているグラフにはその傾向がはっきり見てとれます。引用元をご覧下さい。)

ただ、この研究データにも弱点はあります。BMI18.5未満の人の死亡率が最も高いのですから、当然普通体重の18.6くらいの人でもあまり良くはないでしょう。

一方で24.9くらいの人は最も長生きのグループに近いだろうとも考えられます。つまり、体重別のグループ分けの幅が大まかすぎるんですよね。

具体的な学説はありませんが、一般的に普通体重のグループの中で標準体重のBMI=22よりも多い側のグループが、実際にはベストなんじゃないかと推定されることは多いようです。

余談になりますが、痩せると言う文字は「やまいだれ」に「おきな」と書きますよね。つまり「歳をとり病を得る」と言う意味です。一方で肥満と言う漢字は「肥え満ちる」と言う意味ですよね。

ただし、昔の言葉で「肥える」と言うのは「筋肉が太る」と言う意味で、脂肪太りのことは「腫れる」、水太りのことは「むくむ」と言っていたようです。

心房細動にフォーカスを当ててみてみる不整脈という症状

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不整脈を経験したことのある人は少なくないでしょう。心臓の拍動リズムがくるって、なんだか異常な拍動を感じる症状のことです。

中には自分では症状として感じていないのに、心電図には不整脈の波形が現れていたなんてこともあります。この不整脈の中で、今回注目するのは心房細動です。

心房細動と心室細動は大きく異なる

細動とは文字通り細かく動くことです。最近あちこちに設置されているのを見かけるAED装置(自動体外式除細動器)の日本語名でお知りになった方も少なくないと思います。

心臓は4つの部屋でできていますが、帰って来た血液を受け取る働きをしているのが心房、血液を肺または全身に送り出す働きをしているのが心室です。

この心室の細動は、心停止の一種に数えられるほど危険な状態です。ですからAEDを使って細動を取り除くことで蘇生を図らなければいけないのです。

一方、心房細動はそれほど急を要する状態ではありません。もちろん症状によっては病院で電気的除細動器を用いた治療を行うこともありますが、それほど頻度は高くありません。

それでも、この心房細動は不整脈の一つの病態として治療が必要な病気ですから、注意はしておきましょう。

心房細動の症状

心房細動でよく見られる症状は次のようなものです。

  • どきどきする
  • 胸が苦しい
  • 階段や坂を上るのがきつい
  • 息が切れやすい
  • 疲れやすい
下の3つなんかは、単純に「体力が落ちたなぁ」って感じるだけのことが多そうですので、ちょっと困ったものですね。でも、脈を測ると異常に早かったり、早い遅いを繰り返したりすることもあります。

こうした症状があったら、一度くらいは心電図を取ってもらった方が良いかもしれませんね。とは言え、全く無症状の方もおいでですから、定期的に健康診断を受けるように心がけるのが良いでしょう。

心房細動の検査

心房細動の疑いがあるとされた場合、心電図の他、超音波エコーやCT、MRIによる画像診断、さらには長時間心臓の状態を監視するモニターの装着など様々な方法があります。

多くの場合保険適応ですし、特殊な超音波検査を除いて苦痛はゼロですから、安心して検査を受けて下さい。特殊な超音波検査も局所麻酔で行われますので心配はないでしょう。

心房細動の合併症

心室細動とは異なり、心房細動自体が生命に危険を及ぼすことはほとんどありません。しかし、長期にわたってこの症状を持っていると、心臓が徐々に弱ってきて心不全を引き起こすことが知られています。

また、心房細動が起こっている間は心臓の中の血液の流れが悪くなっているため、心臓の中で血栓ができることがあります。心臓の動きが正常化した時に、この血栓が血流に乗って脳に届きそこで詰まることがあります。

これは心原性脳梗塞と言う病態の一つで、脳梗塞全体の15%が心房細動による血栓が流れて行って詰まったことが原因であるとされていますね。

ですので、心房細動による不整脈がある場合は、症状が軽くてもきちんと治療すべきなのです。

心房細動の治療

心房細動の治療は、その症状に応じて様々です。最も多いのは抗不整脈薬と言うお薬を使った薬物療法ですね。この治療で効果がない場合、手術やカテーテル治療と言った少々大事の治療になります。

また、電気的除細動器を使う治療もありますが、AEDを使うような緊急で患者の意識がない場合とは異なり、痛みが伴いますから鎮静剤などを使って眠った状態で行われるようです。

さらに、不整脈そのものの治療ではありませんが、抗凝固薬を内服することで血栓ができにくくして心原性脳梗塞を予防する治療も行われます。

過体重は心房細動の原因になる!正しい減量方法が重要な理由

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日本で言う肥満度1度、WHO基準の「過体重」、つまりBMI=25以上30未満の人は日本の研究では最も長生きでした。しかし、オーストラリアで行われた研究では少々様子が異なっています。

研究対象となったのは、心房細動で病院に通っている人1415人余りで、このうち825人がBMI=27以上でした。やはり「過体重」レベルでも心臓病リスクは高まっているようですね。

減量は心房細動を減らす

この研究では、過体重で心房細動のある人全員に、BMI=25未満つまり過体重状態の解消を目標に減量プログラムに参加してもらったそうです。食事療法と運動療法の併用であったとしています。

最低でも2年以上の観察を行ったこの研究では、1年ごとに数値と健康状態をチェックしていました。

まず減量の成果ごとに参加者を3グループに分けました。10%以上減量できた人、減量はできたけれど10%に届かなかった人、3%未満の減量または逆に太った人の3グループです。

その結果、最終的に薬などの治療方法を用いなくても心房細動を起こさなくなった人の割合は、10%以上減量できた人で、ほぼ半数に上ったそうです。それ以下の減量グループでは2割強です。

面白い事に、減量に失敗したグループでも13%程度は症状が消えたとあります。減量を目指すうえでの栄養状態や運動が良い方に働いたのでしょうね。

リバウンドは心房細動を増やす

一方で、せっかく減らした体重が戻ってしまった人の場合、やはり再発リスクは高まっていたようです。

実際、5%以上の体重増加のあった人の場合、半数以上が心房細動の再発が観察されています。

この研究では、減量後の体重維持に成功した人の大半が、医療機関における体重の維持管理プログラムに参加していたことを強調されています。

確かに、過体重で心臓にトラブルを抱えてしまった人の場合、生活習慣などは誰かに応援してもらいながらコントロールする方が効果的なのかもしれませんね。

男性も女性も意識改革が必要かも?良い体重の維持を心がけて健康に

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日本では、妙な「スリム体形信仰」が蔓延しているせいで、特に女性においての肥満と言うのは世界レベルで見た場合非常に少ないと言えるでしょう。

しかし、寿命を縮めてしまうような痩せ方をしている人が目立つのもまた日本の悪しき特徴です。

例えば、身長157cm体重45kgと言う数字を見て、どのようにお感じになるでしょう。あるいは、同じ身長157cmで体重60kgと言う数字に対するイメージはどうですか?

もうお分かりですね、45kgの人は長生きできず不健康である可能性が高いわけですし、60kgの人は健康で長生きできる可能性が高いのです。

もちろん、体脂肪率や骨格筋率は重要な数字ですから、単に体重だけでは決めつけられません。でも、上の例の45kgで言うと充分な骨格筋があった場合、体脂肪が少なすぎてダメです。

逆に筋肉が少ない場合はサルコペニア肥満の恐れが出てきます。つまり、健康維持には体重は不可欠であると言う事です。

この例は女性向けに書きましたが、一方で男性の場合は過体重に無頓着すぎることが多いようです。心房細動が男性に多いのもこうしたことの影響があるのかもしれませんね。

男性の場合は、「太鼓腹」と言う状態にだけはならないようにしましょう。心臓を壊して脳がダメになるなんて、できれば願い下げにしたいですからね。

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