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めまい、立ちくらみ、頭痛がある人は要注意!貧血セルフチェック法

貧血を起こしている女性

めまい、立ちくらみ、頭痛は女性に多い症状ですね。しかし寝込むほどではないため気になりつつも放置してしまいがちです。

これらの症状があれば貧血の可能性が考えられます。貧血は放置しておくと進行し、全身にさまざまな症状を引き起こすので、早めの対処が必要。

今回は貧血のセルフチェック法を紹介いたします。気になるあの症状も貧血が原因で起こっているのかもしれません。女性の約半数は貧血の可能性があるので、特に女性はチェックしてみてください。

女性の約半数は貧血または貧血予備軍?女性に貧血が多い理由

貧血とは、血液中の赤血球に含まれる「ヘモグロビン」が不足してしまうこと。「ヘモグロビン濃度が低い状態」とも言い、検査でヘモグロビン濃度が基準値より低ければ貧血と診断されます。

ヘモグロビンは赤血球に含まれる色素。酸素を取り込んで細胞の隅々に酸素を供給する役割を持っています。ヘモグロビンや赤血球が不足すると、血液が細胞に届ける酸素の量が減り、細胞がいわゆる「酸欠状態」に陥ってしまいます。

細胞が酸欠を起こすと、酸欠に陥っている部位の機能が低下し、その部位で不快な症状が起こりやすくなります。特に起こりやすいのが次の症状です。

  • めまい
  • 立ちくらみ
  • 頭痛

なんだか具合が悪いなあと思う時に、3つの症状がセットで起こっているなら、ほかの病気よりまず貧血を疑ったほうが良いのかもしれません。

貧血にはいくつかの種類があり、主な貧血は次の2種類となります。貧血の中でも「鉄欠乏性貧血」が約9割を占めているので、この記事では鉄欠乏性貧血を中心に説明を進めていきたいと思います。

鉄欠乏性貧血
体内の鉄不足が原因で起こります。ヘモグロビンを構成するヘム(鉄)とグロビン(たんぱく質の一種)が合成できなくなって、赤血球中のヘモグロビンが少なくなってしまいます。

食事から摂取する鉄の量が少ない場合、出血によって血液中の鉄を損失している場合に起こります。

巨赤芽球性貧血
細胞分裂に欠かせないビタミンB12・葉酸の不足が原因で起こります。赤血球の細胞分裂がスムーズに行なわれなくなり、正常な赤血球が作られなくなってしまいます。

ビタミンB1は通常の食生活で不足しにくい栄養素ということもあり、巨赤芽球性貧血はそれほど多くありません。

貧血は男性でほとんど見られません。一方、女性は毎月の生理で経血と一緒に鉄を損失しているため、鉄欠乏性貧血が起こりやすくなっています。

実は、女性の約20%は貧血、約30%は鉄不足がみられる「貧血予備軍」になっているとも言われています。なんと女性の半数が鉄不足。貧血は意外と起こりやすい症状なのです。

あの症状も貧血が原因?チェックリストで確認してみましょう

女性は鉄が不足しやすい割に、貧血だと自覚している人はそれほど多くないようです。原因の分からない不調を感じている人は、もしかすると鉄不足による貧血かもしれませんね。次に挙げるチェックリストで該当する項目がないか確認してみてください。

貧血の症状でチェック

次に挙げる症状に心当たりのある人は、貧血または貧血予備軍かもしれません。当てはまる症状が多いほど、重い貧血を引き起こしている可能性が高くなりそうです。

めまい
  • ふわふわ浮遊するようなめまいが起こる
  • くらくら軽く揺れるようなめまいが起こる
立ちくらみ
  • 立ち上がった時、起き上がった時に立ちくらみが起こる
  • 座っている時、寝ている時にも目が回ることがある
体の不調
  • 疲れやすい、だるい
  • 少し動いただけで動悸や息切れが起こりやすい
  • 頭痛・肩こりが起こりやすい
  • 軽い胸の痛みが起こる
  • 寝つきが悪い、または寝起きが悪い
  • 一晩寝ても疲れが抜けない
  • むくみやすい
  • 膀胱炎・便秘になりやすい
  • 風邪をひきやすい
脳神経の不調
  • イライラしやすい
  • うつ気味になりやすい
  • 思考能力が低下しやすい
髪・肌の不調
  • 「顔色が悪い」「疲れて見える」と言われる
  • 肌がくすむ
  • 髪がパサパサしてツヤがない、コシがない
  • 抜け毛・薄毛が気になる
  • 白髪が多い
その他の特徴的な症状(貧血の決め手になりやすい症状)
  • 無性に氷が食べたくなる
  • 爪の中央がへこむ「スプーン爪」になる
  • まぶたの裏が白い

ライフスタイルでチェック

次に挙げる項目は貧血を招くライフスタイルです。上記のセルフチェックにも該当する症状があるならば、貧血を起こしている可能性がより高くなります。

  • 好き嫌いが多い
  • ダイエットのため食事制限している
  • 朝食を抜くことが多い
  • 肉を食べないようにしている
  • 食事はファストフード・インスタント食品・外食が多い
  • 激しいスポーツをしている
  • 毎日コーヒー・緑茶をたくさん飲んでいる

もしも多くの項目に当てはまる場合は、治療が必要な貧血を起こしている可能性も出てきますが、チェックリストだけで断定することはできません。

ほかの病気が原因で貧血に似た症状が起こっている可能性も考え、一度受診して医師に相談したり検査を受けたりすることをおすすめします。

激しいスポーツをする人も貧血になりやすいのは、汗と一緒に鉄が損失されやすいためです。マラソンや球技などで足の裏を地面に叩きつけることが多いと、赤血球が壊れる「スポーツ貧血」も起こりやすくなるのですよ。

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酸素が不足して元気が出ない…貧血に伴う症状について

細胞に届けられる酸素の供給量が減ることで起こる不調のメカニズムを説明いたします。

脳が酸欠状態になると

立ちくらみやめまい
脳に送られる酸素の供給量が足りない時に立ちくらみやめまいが起こります。

特に、立ち上がって急に血圧が低下した時や立ちっぱなしで血液が下半身に溜まった時には、脳に流れる血液量が通常よりも少なくなるため、一時的に酸素の量が減って立ちくらみやめまいが起こりやすくなります。

座って長時間じっとしている時や寝ている時に、脳の血液の循環が悪くなってめまいや浮遊感が起こることもあります。

頭痛
脳に酸素を補うために血管が拡張して神経が圧迫されるので、頭痛も起こりやすくなります。
うつ、イライラ、思考能力の低下
酸欠によって脳のはたらきが低下し、思考能力が低下します。また鉄が不足すると、やる気を起こしたり情緒を安定させたりする神経伝達物質がスムーズに合成できなくなるため、鉄が不足するとイライラやうつが起こりやすくなります。
不眠
鉄が不足すると、質の良い睡眠をもたらす神経伝達物質「メラトニン」が合成されにくくなり、寝つけなくなったり眠りが浅くなったりして、一晩寝ても疲れが取れなくなってしまいます。
貧血のめまいは体がふわふわするような感じですが、ぐるぐる回るめまいはメニエール病、手足のしびれや麻痺を伴うめまいは、脳梗塞の可能性もあります。是非、ほかの症状にも注意してください。

心臓が酸欠状態になると

動悸・息切れ・胸の痛み
貧血の人は体を動かす時に心臓に負担がかかりやすいため、動悸・息切れ・胸の軽い痛みが起こるようになります。

これは、貧血の人の血液中に酸素が少なく、体を動かしてたくさんの酸素が必要になった時には、血液を送り出すために心臓が頑張ってポンプ機能を動かさなければならなくなるためです。

むくみ
貧血によって心臓に負担がかかる状態が続くと、むくみが起こりやすくなります。

むくみの原因となっている水分は、血液中の水分が毛細血管からしみ出たものです。血行が滞ると細胞の周辺に水分が溜まりやすくなって、むくみが起こるようになります。

筋肉が酸欠状態になると

倦怠感
筋肉に送られる酸素の供給量が少ないと、疲労している筋肉がリフレッシュできません。そのため貧血になると倦怠感やだるさが起こりやすくなります。
頭痛・肩こり
疲労している肩や首の筋肉に送られる酸素の供給量が少ないと、疲労でこわばった筋肉が周辺の神経を圧迫するようになり、頭痛や肩こりが起こりやすくなります。

新陳代謝が低下すると

肌・髪・爪のトラブル
皮膚の細胞に送られる酸素の供給量が少なくなると、新陳代謝(古い細胞が新しい細胞に生まれ変わること)が遅くなり、古い角質が溜まって肌がくすみやすくなります。

またヘモグロビンは赤い色をしているため、ヘモグロビンの少ない人は肌から健康的な赤みが消えて顔色が青白くなってしまいます。

髪の細胞に送られる酸素の供給量が少なくなると、新陳代謝(古い細胞が新しい細胞に生まれ変わること)が低下して、新しい髪の毛の成長が滞り、抜け毛や薄毛、白髪が目立つようになります。

また指先の毛細血管に十分な酸素が行き渡らなくなると、爪の赤みが消えて白っぽく見えたり、爪の成長に支障が出て真ん中がへこむ「スプーン爪」が起こりやすくなります。

膀胱炎
意外ですが、貧血が原因で膀胱炎を起こすこともあるのです。

膀胱炎は尿道口から侵入する細菌に感染することで起こる病気。貧血で新陳代謝が低下すると、尿道の中にある「微絨毛」の新陳代謝が低下して衰えてしまいます。

尿道の微絨毛は細菌の挿入を防ぐ役割上があるため、微絨毛が衰えると尿道や膀胱に細菌が挿入しやすくなり、膀胱炎が起こりやすくなってしまいます。

便秘
腸の代謝が低下し、腸のぜん動が弱くなると便秘が起こりやすくなります。また貧血になると体内の水分量を調整するために腸内の水分が吸収されるため、便の水分量が減って硬くなり余計に便通が滞りやすくなってしまいます。
鉄は味覚に関与しているため、鉄が欠乏すると味覚異常が起こる場合もあります。「貧血になると氷や硬い物がやたらと食べたくなる」と言われるのも、味覚の変化が関係しているのかもしれません。

すぐに治しましょう!貧血かもしれないと思った時の対処について

「私も貧血かもしれない」と思った方は、すぐ貧血の改善法に取り組みましょう。

鉄欠乏性貧血の予防・治療法はとても簡単です。鉄を十分に補給してヘモグロビンを増やせば、貧血は容易に改善されます。

受診して治療する

まず貧血のような症状があって辛い人は、内科(または婦人科などかかりつけの病院)を受診して貧血検査を受けましょう。

次の症状がみられる人は貧血が起こりやすいので、気になる症状があればすぐ医師に相談してください。

  • 月経過多・月経不順・不正出血
  • 妊娠中・授乳中
  • 胃潰瘍・胃炎
  • 胃の切除後
  • 出血性の痔

血液検査によってヘモグロビン濃度(Hb)が男性で14g/dL以下、女性で12/dL以下なら貧血と診断され、治療薬として鉄剤が処方されます。

病院で処方される鉄剤は、ドラッグストアで購入できる鉄のサプリメントよりも鉄の含有量が高く、医師の指示に従って毎日服用することで効果的に貧血を治すことができます。

鉄をヘモグロビンの材料として貯蔵するたんぱく質の「フェリチン」が不足している貧血予備軍が見つかることも少なくありません。こちらも基本的には貧血と同じ治療が必要になります。

ヘモグロビン濃度が基準値を大きく下回る場合には重度の貧血が考えられます。貧血検査で分かるヘマトクリット値や赤血球数の結果と照らし合わせ、何か病気が潜んでいないかさらに検査し、貧血の原因となる病気が見つかれば専門治療も必要となります。

男性に貧血が見つかった場合は、まず消化器からの出血が疑われます。胃潰瘍や消化器のがんが潜んでいないか検査をうけることがのぞまれます。

鉄を摂取する

鉄は生命の維持に欠かせない栄養素です。少しずつ損失し続けるので、毎日の食事から十分に補給しなければなりません。

次の表をご覧ください。成人と成長期の男女について、1日あたりの摂取推奨量と実際の摂取量を取り上げました。

日本人の鉄の摂取基準値と実際の摂取量

性別・年齢 摂取推奨量(mg/日) 摂取量平均値(mg/日)
男性(7~14歳) 6.5~11.5 6.8
男性(成人) 7.0~7.5 8.2
女性(7~14歳) 6.5~14.0 6.3
女性(成人・月経あり) 10.5 7.2
女性(成人・月経なし) 6.0~6.5 7.2

参照…厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2015 年版)」「栄養素等摂取量-エネルギー・栄養素等,年齢階級別,平均値,標準偏差,中央値-男性,女性,1歳以上」

全体的に、日本人の鉄の摂取量は不足の傾向にあることがお分かりいただけると思います。特に女性は、生理の経血によって鉄が損失されているにもかかわらず、食事からの鉄の補給が追い付いていない傾向にあります。

しかも月経のある女性は1回の月経で約40mgもの鉄を損失しており、妊娠初期と授乳中の女性は赤ちゃんのために1日約9mg、妊娠中期~後期の女性は1日に約22mgもの鉄を摂取することが推奨されています。

女性は積極的に鉄を摂取しなければすぐ鉄が欠乏してしまうので、日頃から貧血予防を意識して鉄をしっかり補給することをおすすめします。

鉄を効率良く摂取するならば、次の表に挙げる食品を献立に取り入れるのがオススメです。

食品名 1食分の鉄の含有量(mg) 1日分に対する割合
(成人女性10.5mg/日の場合)
豚レバー(50g) 6.5 62%
牛ヒレ肉(100g) 2.8 27%
乾燥ひじき(3g) 1.7 16%
かつお(70g) 1.3 12%
納豆(40g) 1.3 12%
卵黄(1個) 1.1 10%
小松菜(50g) 1.1 10%
切干大根(10g) 1.0 10%
しじみ(20個) 0.8 8%

参照…文部科学省「日本食品標準成分表2015年版」

断トツに鉄が豊富な食品はレバーです。鶏や牛のレバーも鉄の含有量が多いのですが食品の中では豚レバーに最も多く鉄が含まれます。レバーが苦手な人は、鉄の多いホルモン、牛肉、魚を積極的に食べると良いでしょう。

切干大根・小松菜・ほうれん草・大豆製品も鉄が多い食品です。植物性食品に含まれる鉄(非ヘム鉄)は、動物性食品に含まれる鉄(ヘム鉄)より吸収されにくいので、貧血を予防するならなるべく動物性食品を選ぶのがオススメです。

玄米食をしている人は、玄米のぬかに含まれるフィチン酸が鉄の吸収をやや阻害してしまうので、鉄を含む食品もしっかり食べるようにするのが良いでしょう。

カフェインやタンニンには、鉄の吸収を阻害する作用があります。貧血気味の人は、コーヒーや緑茶を控えてくださいね。

たんぱく質・ビタミンCも摂取する

また貧血予防に欠かせない栄養素は鉄ですが、血液やヘモグロビンを作るためには、たんぱく質が必要です。鉄はたんぱく質を一緒に摂取しましょう。

たんぱく質
たんぱく質は、幅広い食品に含まれているため、通常の食生活を取っていればまず不足することのない栄養素です。ただし、ベジタリアンの人やダイエットで食事制限をしている人に限っては、たんぱく質が不足しやすく貧血を起こしやすいので注意が必要です。

    特にたんぱく質が摂取しやすい食品

  • 豚ヒレ肉
  • 鶏ささみ肉
  • まぐろ
  • 凍り豆腐
  • するめ
  • プロセスチーズ
  • スパゲティ(乾麺)
ビタミンC
さらに鉄を摂取するならば、一緒にビタミンCを摂取するのが効果的です。

植物性食品に含まれる非ヘム鉄は、体に吸収されにくい「三価鉄」ですが、ビタミンCには三価鉄を吸収されやすい「二価鉄」に還元する作用があるので、ビタミンCを一緒に摂取すると鉄の吸収率が少し高くなるのです。

    特にビタミンCが摂取しやすい食品

  • ブロッコリー
  • パプリカ・ピーマン
  • キウイフルーツ
  • イチゴ
  • レモン・ゆず(まるごと全部)
  • さつまいも

貧血は万病のもと!めまい・立ちくらみを放置してはいけません

私達の体は、血液が細胞のすみずみに新鮮な酸素を供給することによって生かされています。そのため、貧血になると全身のあらゆる部位の機能が低下してしまい、貧血が進行すればさまざまな病気が起こりやすくなってしまいます。

貧血予備軍のうちは自覚症状も少なく、鉄不足の問題を放置してしまいがちです。しかしこれが良くありません。放置していると貧血は進行しやすく、脳や心臓の酸欠状態が長く続くようになると大きなダメージを起こす可能性が出てきます。

体内に酸素を供給するため、心臓がより多くの血液を循環させようとオーバーワークに陥りがちになります。その結果、心臓や脳に負担がかかり、心筋梗塞や記憶力低下など深刻な病気を引き起こしてしまうケースもあるのです。

貧血は万病のもとです。めまいや立ちくらみなどの症状に気付いたら、まずは貧血を疑ってすぐに対処を始めることをおすすめします。

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