健康生活TOP 高山病 高山病は高さ何mから?なる確率は?登山者に欠かせない対策は

高山病は高さ何mから?なる確率は?登山者に欠かせない対策は

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富士山は世界遺産登録の効果によって、登山客の数が大幅に増えました。しかし全ての登山客が山頂までたどり着けるわけではないようです。中には高山病にかかって、やむなくリタイアする人も。

高山病は知識を持って予防をしっかり行えば回避することもできる病気ですが、油断してかかってしまう人も少なくありません。今回は、場合によっては命にも関わる高山病について説明していきます。

放置はとっても危険!高山病の疑問あれこれ

「高山病」とは高度の高い場所で酸素が欠乏するために起こる病気です。これは高度が高くなるほど大気圧が下がり、空気中の酸素が少なくなるのが原因です。

  • 低所から急に高所へ移動した時に起こる「急性高山病」
  • 高所に滞在し続けている人に起こる「慢性高山病」

がありますが、今回は急性高山病について説明したいと思います。

高山病の種類

高山病は3種類あります。

【山酔い】
高山病の初期症状。

  • 頭痛
  • 吐き気
  • 嘔吐
  • 疲労感
  • 脱力感
  • 立ちくらみ
  • めまい
  • 不眠

などが起こる。

【高所肺浮腫】
肺がむくみ、安静にしても呼吸困難になる。

  • ゼーゼーした呼吸
  • 歩行困難

などを伴う。

【高所脳浮腫】
脳がむくみ、

  • 運動失調
  • 思考力低下

などが起こる重篤な症状。昏睡から死に至る。

高山病の90%は山酔いで命に別条はありません。ただし放置すると肺や脳の浮腫が起こり、危険な状態に陥ります。

何mの高さで起こる?

一般には高度2,500m以上の高所で起こりやすくなるとされています。ただし高齢者は2,000m以上から注意が必要で、人によっては1,200mくらいの環境で山酔いを起こす場合があります。

高山病を起こす確率は?

高山病を起こす確率は高度があがるにつれ高くなります。

  • 2,000mまで…高山病の心配はほとんどない
  • 2.500m…約20%
  • 3,000m…約40%

高山病のかかりやすさには個人差があります。また登山家など専門知識の上にトレーニングを積み重ねている人は、高山病を予防することができます。

高所の環境を知っていますか?高所と低所の違い

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低所と高所では環境が大きく異なっているため、高所の環境に慣れていない人が高所に行くということは、思いのほかリスクの高い行為なのです。

酸素が少ない

まず空気中の酸素が少ないため、血液中の酸素が不足し、細胞のすみずみに酸素が行きわたらなくなってきます。もし酸欠が進むと臓器にダメージを与えるようになってしまいます。

標高が高くなるほど徐々に空気中の酸素が少なくなっていきます。1,000m高くなるごとに空気中の酸素は10%少なくなるとされ、高度5,000mでは重度の高山病のリスクも高まり、8,000mでは生存することが厳しい状態となります。

乾燥

高所は空気が乾燥している上、低酸素で息が早くなるので吐く息からもどんどん水分が失われていき、脱水が起こりやすくなります。

脱水によって血液中の水分が減ると血流が悪くなり、酸素を運ぶヘモグロビンのはたらきが低下するので高山病が起こりやすくなってしまいます。

低気温

気温は高度が約150m上がるにつれ1℃下がるとされており、車で行ける富士山5合目でもすでに平地より15℃も気温が低くなっています。

時々、軽装で高所へ行ってしまい予想外の寒さに震える観光客や登山者がいますが、体温が下がって体の機能が低下し、高山病を引き起こしやすい状態となってしまうので危険です。

登山しないから大丈夫?いいえ、なんと海外旅行先でも高山病になります!

ところで高山病といえば、日本アルプスや富士山のような高い山を登山する人にしか起こらないと思っていませんか?

高度2,500mを超える登山では、もちろん高山病に気を付けなければいけませんが、海外旅行をする人は観光地での高山病にも注意が必要です。

例えば

  • 黄龍・長海(中国)…3,100m
  • マチュピチュ遺跡(ペルー)…2,400m
  • クスコ(ペルー)…3,400m
  • スフィンクス展望台・クライン・マッターホルン展望台(スイス)…3,500m以上

など、高所には魅力的な観光地が多いです。飛行機で現地へ簡単に行ける上、ケーブルカーやエレベーターなどの乗り物であっという間に高所へアクセスできる観光地もあります。

短時間の滞在で重篤な高山病を引き起こすことはありませんが、高山病を引き起こすことでその後のスケジュールが台無しになってしまうことになりかねないので、観光先に高所が含まれている場合も高山病対策を忘れてはいけません。

高山病を予防するためにあなたがするべきこと7つ

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以上のことを踏まえ、高所で快適に過ごすためにも高山病の予防策をしっかり行いましょう。

旅行前から体調を万全に

高山病には体調の良し悪しも影響しています。旅行前から睡眠を十分にとったり規則正しい生活を心がけたりして、体調を万全に整えておきましょう。また、旅行先で体調が思わしくない時は高所へ行かないようにしてください。

水分補給をしっかり行う

高所では低所よりもたくさんの水分補給が必要となります。のどの渇きを感じなくてもこまめに水分を補給していきましょう。アルコールは脱水をまねくので飲酒は我慢してください。

急に高度の高い所へ行かない

急に高度を上げていくと高山病を引き起こしやすくなります。登山時はゆっくり登り徐々に高所へ体を慣らします。

標高2,500mレベルの山だと1泊以上の宿泊は欠かせません。高度を1,000m上げるごとに宿泊が必要となります。余裕を持ったスケジュールを確保して登山に臨んでください。

深い呼吸を心がける

呼吸が浅いと高山病を引き起こしやすくなります。高所でゆっくり大きな呼吸をするように心がけると、高山病の予防や山酔いの頭痛を解消させることができます。

症状が出たら低い場所へ下りる

高山病の症状が出たら、それ以上高い場所へ行ってはいけません。すぐに高度の低い場所に下りましょう。高度が下がれば高山病は解消されます。

やむを得ずその場に滞在しなければならない場合は、専門知識のある人や医師の指示に従い、酸素吸入などの処置を受けてください。

温かい服装で

上記で挙げたように高所は気温がかなり低くなるので、低所が暑くても温かい服装を用意していかなければなりません。上着や防寒具を用意してください。

心配な人は薬で予防を

高山病には予防薬もあります。旅行前から「ダイアモックス(アセタゾラミド)」という薬を服用しておくと、酸欠による症状を予防する効果が得られ、高山病を起こしにくくなります。市販していないので医療機関で処方してもらってくださいね。

高山病を引き起こしやすい!特に気を付けたい人の特徴

高山病を引き起こしやすいタイプの人もいます。次の条件に該当する人は高山病予防を入念に行うか、高所に行く前に医療機関へ相談してください。

  • 持病のある人
  • 子供
  • 高齢者
  • 妊婦
  • 高山病にかかったことのある人(体質的に繰り返しやすいため)

特に海外で医療機関を受診すると国内よりも高額な医療費がかかるため、高山病を引き起こしやすいタイプの人が渡航する際は注意が必要です。

苦労して登った山の頂上、神秘的な遺跡など、普段は行けない所に来たからこそ得られる感動もありますよね。

最高の思い出を作るためにも高山病の知識をしっかり身につけ、事前計画を入念に行ってから出発しましょう!

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