健康生活TOP 飲酒 日本酒は美肌にも健康にも効果あり!正しい飲み方でお酒美人

日本酒は美肌にも健康にも効果あり!正しい飲み方でお酒美人

sake

日本酒が美容に効果があるということはもはやよく知られた事実だと思います。美のプロフェッショナル、舞妓さんたちのいる京都。京都には伏見と言う一大醸造地があるのは有名ですね。

伏見の酒蔵の中でも全国に名を知られた月桂冠酒造が、日本酒技術を駆使した美容関連の研究を行っています。日本酒技術で作られる白髪染めなんて言うものもあるんですよ。

化粧水などを含めてこうしたものは外用品ですが、今回は本来の日本酒の使用方法、おいしく飲むことに焦点を当てて見て行きましょう。

日本酒と焼酎のどちらが美容と健康にいいのか

残るとか残らないとか、太るとか太らないとか、いろんなイメージから日本酒より焼酎の方がヘルシーなイメージがついているように思いますが、これって正しいのでしょうか。

結論から言うと正しくありません。どちらにもベネフィット(飲んだことで得られる美容や健康に対するポジティブな効果)がありますし、どちらにもリスクがあります。

突き詰めるとお酒には2種類しかない

その2種類と言うのが日本酒に代表される「醸造酒」と、焼酎に代表される「蒸留酒」です。

醸造酒は糖質に微生物の酵素を反応させてエチルアルコールを産み出したものです。その醸造酒を原料に、蒸留過程を経てアルコール濃度を高めたのが蒸留酒ですね。

ですから、同じ原料から作った場合、日本酒より焼酎の方がアルコール度数が高くなります。一方、蒸留と言うのはアルコールを純粋化する工程ですので、アルコール以外の不純物の量は減ります。

preparation of liquor

その不純物が糖質であり、ビタミンやミネラルであり、原料由来のうま味成分でもあるわけです。現在の日本には3種類の焼酎が存在しますが、いずれも醸造酒である日本酒に比べると「アルコールを飲むこと」が目的になっているお酒と言えるでしょう。

日本酒は米と麹の栄養が生きている飲み物

日本酒と言う言葉は、実は正しい言葉ではありません。焼酎だって日本で作っているお酒ですし、ウイスキーだってもはや世界レベルのお酒を日本で作っています。

正しく呼ぶなら「清酒」と言うべきですね。焼酎との比較をするので、この項目でだけは日本酒と呼ばずに「清酒」と呼ぶことにしましょう。

清酒とは「濁酒」(いわゆる「どぶろく」)に対応する言葉で、お米に麹を加えることで生まれる「どぶろく」をフィルタリングして、澄んだアルコール飲料にしたものと言う意味です。

ですので、濁酒のように発酵残りの原材料が全部そのままという訳ではありません。それでも多くの栄養成分やうまみ、不純物、さらには発酵の際に生まれた物質まで含めて、たくさんの成分が含まれた飲料なのです。

その中には血糖値を上げたり、悪酔いの原因になったりするものが含まれているのと同時に、ビタミンやミネラル、抗酸化物質など有用な物質もたくさん含まれているのです。

この清酒や濁酒が醸造酒、つまり「醸して造る」酒なのです。醸す(かもす)とは「原料を発酵させる」と言う意味です。ちなみに、実体のない「雰囲気」も「醸し出す」と言う言い回しを使いますね。

焼酎はアルコールと香りを楽しむお酒

酒税法の分類にすぎませんが、連続蒸留焼酎と単式蒸留焼酎、その二つを混和した焼酎の3種類があります。

いわゆる「本格焼酎」は単式蒸留焼酎です。アルコール発酵の中心になる「二次もろみ(泡盛などは単にもろみと言います)」の主原料(芋や麦、米など)に何を使っているかで「芋焼酎」などのネーミングが決まるんですね。

これで出来上がったもろみを蒸留器で一回だけ蒸留してアルコール濃度を高めたものが、いわゆる「本格焼酎」です。アルコール度数は酒税法の規定があるため、最高でも45度です。

蒸留工程が1回きりなので、原料の香りやうまみが残りやすいのですが、醸造酒である清酒ほど多彩で豊富な栄養成分はありません。香りとアルコールを楽しむためのお酒と言っていいでしょう。

一方、連続蒸留焼酎は、蒸留工程を連続的に行ってアルコール純度を高めていったお酒ですので、より純粋なアルコールに近いものです。ただし、酒税法の規定に従えるよう、水を加えてアルコール度数を36%未満にしています。

ですので、あまりお酒としての旨味はありません。チューハイのベースにしたり、香草や果実を付け込んだお酒のベースとして利用されることが多いですね。梅酒に使うホワイトリカーもこれであることが多いです。

そして、この2種類を混ぜ合わせて味と価格を調整した混和焼酎と言うものも存在していますね。

健康にいいとか悪いとかの判断は難しい

何をして健康にいいとか悪いのかと言う定義が定まっていませんから、清酒と焼酎のどちらが悪いというのは一概に言えません。

例えば、アルコールによる害を考えた場合、ストレートで同じ量を飲んだとしたら焼酎の方が悪くなるのは当然です。しかし、焼酎は大抵割って飲みますよね。ですのでアルコールの絶対量で考える必要があります。

一方、糖質による悪影響を考えた場合、清酒の方が糖質を多く含んでいますので清酒の方が血糖値を上げます。しかし、糖類を含む味付けをした焼酎は、清酒よりも血糖値を上げることになりますね。

視点を変えて、体に良いという要素から見た場合、清酒には様々な栄養素が含まれていますので、メリットは大きいでしょう。

焼酎について言えば、メリットのある部分と言うのもお酒としての不純物になってしまうため、あまりそれは存在しません。強いて言えばアルコールそのものによる「温まる・楽しくなる」効果でしょうが、それは清酒にもあります。

このようなことから、身体に悪い要素はどっちもどっち、良いという要素は清酒の方が少し上回るかもしれないというところですね。

悪酔いについては、お酒の種類よりもお酒の質と飲み方に依存すると思います。

日本酒の魅力は温度バリエーション

hot sake

日本酒には冷やと燗酒(かんざけ:加熱したお酒)があることが特徴だと言われていますが、実は海外の醸造酒にも燗をつけて飲むものがあるんですよ。

ですから日本酒だけの特徴とは言い難いのですが、日本酒以外に味付けなしで醸造酒だけを温めて飲む習慣があるのは中国の老酒、それも紹興酒ぐらいですから、日本酒の特徴の一つと言っても差し支えはないでしょう。

一方、お湯割りの形ですが、蒸留酒には温めて飲むスタイルも少なくありませんね。アイリッシュコーヒーなんてのもおしゃれです。

アルコールは飛ばないが熱燗で飲むのはおすすめ

熱燗と言うと、アルコールが飛んでしまうから健康にいいんじゃないかとか、お酒として物足りなくなるんじゃないかとか思う人もおられます。しかし、それは無視できるレベルでしかないんですよ。

そもそも熱燗と言っても、せいぜいが50℃どまりです。エチルアルコールの沸点は常圧で78℃あまりですから、長時間その温度を維持しないとアルコールが減るほどにはなりません。

ただし、50℃の燗をつけるのに50℃のお湯で長時間温めるとアルコールも減りますし味も悪くなります。燗をつける際は、沸騰して火を引いた直後のお湯に徳利の半分くらいの高さまで浸し、その浸ける時間で温度を調整しましょう。

徳利は首が細くなってますから、アルコールも香りも飛びません。ですから燗酒を召しあがる時は口の広いカップは避けた方が良いですね。徳利から小さいお猪口に少しずつと言うのが美味しく召し上がるコツです。

燗酒は冷酒に比べてアルコールの吸収が良いので、少し酔いが早くなります。その結果、お酒の量を過ごさなくて済むので健康的だということも言えるでしょう。

熱燗は干物とか塩辛とか癖のある魚介系に最高なんですよね。でも塩分には注意しないといけません。

日本酒には身体に美味しい成分が含まれている

日本酒に関しては酒造メーカーや大学などが様々な研究を行って健康に寄与する成分や、健康を害する成分の特定を進めています。その結果をもって、良い成分を増やし悪い成分を減らす努力が続けられています。

そうしたことは化学工業的と言うより、発酵にかかわる麹の利用法を工夫するバイオテクノロジー的なものなんですね。

肝臓病改善に役立つお酒や認知症を予防するお酒

これはちょっとびっくりの見出しです。実際にはお酒じゃなく酒粕の方だったのですが、NASH(非アルコール性肝炎)を改善する可能性のある機能が動物実験でみつけられています。

また、お酒の成分に、ある酵素の働きを抑える機能が見つかっています。たんぱく質の構造の末端ではない部分で結合を切断する酵素の一つに、プロリルエンドペプチターゼと言うものがあります。

この酵素はアルツハイマー病の患者さんの海馬で活性化していることが知られています。そうしたことからこの酵素の活性を抑える物質が探し求められているのですが、その阻害因子が日本酒やテンペから見つかっているのです。

美容と言えば美白、美白と言えば肌の血流改善

日本酒を飲むと、他のお酒を飲んだ時に比べて皮膚の血流が多くなる傾向があります。詳しい機序は判っていませんが、肌の血流が良くなるとメラノサイトでの不要なメラニン色素の代謝が早くなりますね。

また、日本酒にはアルブチンと言う物質が含まれていますが、これはメラニン色素を作り出す酵素を阻害しますので美白効果があります。一般的には化粧水など外用で使われますが、飲んで体の中で代謝された産物の方が美白効果が高いとも言われます。

その他、美白化粧品に使われるコウジ酸も含まれていますが、これは微量です。また、微量でないと動物実験で高濃度のコウジ酸を食べさせた場合、肝臓がんが発生することも知られています。

もちろん、日本酒の他、みそやしょうゆにもコウジ酸は含まれますが、いずれも微量なので効果も害もありません。

お酒の席で酔っぱらってる時はみんな美人に見えるよっていったら、心美さんとヘレンさんが口をきいてくれなくなりました。

お酒の害は怖いです…

量を過ごせばお酒は悪質な向精神薬にも毒薬にもなる

2世紀ごろの古代ローマ帝国の作家、ナウクリティスのアテナイオスは、その著作の中で「かしこい男は3杯目の杯で家に帰り、そうでない男は8杯目の杯で法廷に立つ」と記しています。

結局のところ、2000年近く経っても、人間と酒の関係はあんまり変わってないようですね。

適量は個人によって異なるので自分の適量を知ろう

厚生労働省は、2ドリンクを日本人の「適量」と設定しています。

基準飲酒量は、飲んだ真のアルコール量を把握できるため非常に便利です。1ドリンクに相当する酒の量を表にまとめました。この量は飲んだアルコールの分解時間の推定などにも役に立ちます。

酒類の1ドリンク量

酒の種類(基準%) 酒の量 だいたいの目安
ビール・発泡酒(5%) 250mL 中ビン・ロング缶の半分
チュウハイ(7%) 180mL コップ1杯または350mL缶の半分
焼酎(25%) 50mL
日本酒(15%) 80mL 0.5合
ウィスキー・ジンなど(40%) 30mL シングル1杯
ワイン(12%) 100mL ワイングラス1杯弱

この数値はアメリカよりはやや厳しく、イギリスよりはやや甘い、世界的に見れば平均点の設定です。

大切なのは、2ドリンクが適量なのは「アルコール代謝に異常がない男性」のものであることで、それ以外の人はそこから減らして行かなければいけないということです。

簡単に言えば「日本一の酒豪の適量は一日一合である」と言うことなんですね。

お酒がダメな人は日本酒の恩恵に与れないのか

アルコールに弱いと言うだけじゃなく、子供とか、妊娠中とか、いろんな「お酒を飲めない要因」と言うものはありますよね。大丈夫です、お酒の効果のうち、アルコールが持っている効能はごくわずかなんですよ。

成人であれば、各酒造メーカーが出している「ソフト清酒」(低アルコール日本酒)と言う方法も選べます。そもそもアルコールには弱いけど日本酒の味や香り、健康効果が欲しい人のためのものですから良いと思います。

別に日本酒の味や香りが欲しいわけじゃないという人は、甘酒なんていかがでしょう。酒粕から作ってもいいですし、米麹から作るのも美味しいですよ。いずれにせよ米と麹の栄養は摂れますのでお勧めです。

もちろん市販品でもOKです。夏場にも冷たく冷やして飲みましょう。

糖質多めなので、そこだけはちょっと気を付けて下さいね。

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