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傷の回復を早める!驚きのチョコレートパワーは他にもたくさん

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チョコレートがお好きな方は多いですよね。中には毎日食べるという方も。

実はチョコレートは美味しいだけでなく、健康効果、さらに医療効果まで期待される、驚きの食品なんです!中でも傷の回復を早める効果が注目されています。

そんなチョコレートパワーについて、今回はご紹介しましょう。

チョコレートの原料カカオは万能薬!紀元前からのお付き合い・・・

カカオとはチョコレートやココアの主原料です。カカオの学名はアオイ(アオギリ)科テオブラマ・カカオといい、テオブラマとは「神々の食物」という意味で、古代は大変貴重な食物でした。

発見されたのは約4000年も昔、紀元前と言われています。日本という国ができるよりも前から長い間、人々の生活と密接に関わってきたのです。

アメリカ先住民達はカカオに優れた効能があることをよく知っていたようで、歯痛や炎症、解熱、強壮など、様々な用途に用いました。カカオは精神的な無気力から消化器関係まで、なんと100以上の用法で万能薬として利用されていたそうです。

そんなカカオから作ったチョコレートの効果、実際にどんなものなのでしょうか?

傷の回復を早める?驚きの「チョコレートで傷が治った!」実例

その効果について注目されたのは、病院で偶然にこんなことがあったからです。

数年前、当センターに事故で入院した患者さんが、傷の回復が思わしくなく、全身の状態も日々悪化の一途をたどっていました。痛みや熱で消耗しているため、病院食も喉を通りませんでした。食事が取れなければ、傷の回復もままならないのです。

そこで、何でも好きなものを食べてもらうことにしたら、チョコレートが食べたいということで、一日5から6枚の板チョコを食べはじめました。

そうすると、治療を施しても改善しなかった傷が、急に快方に向かってきて、次第に体力もついて無事退院することができました。

 
 
それから、ココアやチョコレートについて研究がされるようになったのです。ラットの実験では、ココアを与えたラットは、そうでないラットより30%程傷の治りが早いという結果が出ています。

現在では救急医療の現場でもココアが用いられ、重症で口から物が食べられない患者さんには、ココアを溶いてチューブで胃に入れたりもされているそうです。これによって外傷だけでなく、内臓などの傷の治りも早くなるようです。

傷の回復を早める成分、亜鉛・ポリフェノール・食物繊維

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一体なぜそのような効果が見られるのでしょうか?カカオには亜鉛、ポリフェノール、食物繊維といった成分が含まれています。これらが傷の回復に効果的なんです。

亜鉛

傷は細胞分裂によって修復され、回復していきます。ミネラル成分である亜鉛は皮膚の再生に必要な微量元素です。カカオはこの亜鉛が多く含まれ、効率よく吸収できるため、細胞分裂を活発にし、傷の回復を早めると言われています。

ココアは床ずれも治すとも言われていますから、その効果のほどは驚きです。

ポリフェノール

カカオに含まれるポリフェノールは過剰な炎症を抑制する働きがあると考えられています。

またポリフェノールは、人体の錆びつかせる活性酸素と戦う抗酸化物質の一つとされていますが、カカオにはこれが赤ワインよりも豊富に含まています。

カカオは発酵という過程を経てチョコレートやココアになりますが、この発酵によって微生物がポリフェノールに働きかけ、カカオポリフェノール、高分子ポリフェノールを作り出します。

この高分子ポリフェノールが、強い抗酸化作用を持っています。

さらに血圧を下げる効果もあることが、EUの食品安全機関でも認められています。活性酸素はガンや動脈硬化など様々な病気の原因と言われていますから、ぜひこのポリフェノールは摂りたいところですよね。

食物繊維

亜鉛の吸収を良くするには便通を良くする必要がありますが、ココアに含まれる食物繊維が便通をスムーズにし、腸内環境を整える働きをします。このため便臭も抑えられるということで、一石二鳥、いや、三鳥ですね!

実際に医療で使われている効果は、これら傷の回復、血圧抑制、整腸作用の3つです。食品が医療で使われているとは、驚きであると同時に安心感もありますね。

日常生活で役立てよう!

医療でも使われるチョコレートやココアの驚きのパワー、入院していなくても、日常生活でも役立てたいですよね!

  • 早く傷や口内炎を治したい
  • 最近、傷の治りが遅くなってきたと感じる
  • 旅行中に便秘がちになる
  • 手術後の自宅療養で早く回復したい
  • これ以上薬は飲めないけど、今日は血圧が高めだ、というとき
  • 寝たきりの方の介護で、床ずれを早く治したい

こういったような時に活用するのはいかがでしょうか?

他にもこんなに!?体にも心にも効くチョコレートパワー

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現在研究中のものも含め、今考えた3つの他に、チョコレートの効果には次のようなものがあるとされています。

動脈硬化を防ぐ

カカオ・ポリフェノールは、動脈にコレステロールが溜まったり、悪玉コレステロール(LDL)によって動脈硬化が進むのを防ぐとされています。

コレステロール抑制

カカオ・ポリフェノール、またココアバターに含まれる不飽和脂肪酸オレイン酸は、善玉コレステロールを増やし悪玉コレステロールを減らす働きがあるとされています。

がん予防

がんになる原因ははっきり解明はされていませんが、細胞のDNAが突然変異を起こし、次いで促進物質が、がん化した細胞を活性化することによって癌が発生すると言われています。

カカオの抗酸化作用がこの細胞のDNAの突然変異を抑制する働きが研究されています。また抗酸化作用によってがん細胞の増加を防いだり、免疫力を強化します。

虫歯予防

意外に思われるかもしれませんが、カカオ成分には緑茶やウーロン茶以上に、虫歯菌を抑える効果があるという研究結果が出ています。虫歯の進行を抑える働きまであるそうです。

アレルギーやリウマチに効果

カカオに含まれるポリフェノール、テオブロミン、カフェイン、チラミンが花粉症予防にも効果があるそうで、アレルギー症状を引き起こす活性酸素の過剰な発生が著しく抑えられた、という試験官での実験結果があります。

すでに考えたように、ポリフェノールは炎症を抑えたり、活性酸素を抑制します。テオブロミンは、かゆみを起こすヒスタミンが放出されるのを抑えます。

チョコレートに含まれるカフェインの作用は中枢神経への働きが強く、頭重感を減少させます。このため市販のアレルギー薬にもカフェインが使われています。

チラミンは動脈を収縮させる働きがあります。これによって血液の流れに変化が起こり、花粉症の症状に効果がある可能性があるそうです。ただチョコレートに含まれる量はわずかですし、データはまだ十分ではありません。

チラミンは多く摂取すると、血管が収縮する作用の後に再び拡張する際の反動で、頭痛が起きる原因になると言われていますので、注意も必要です。

細菌を抑える

ココアは胃かいようや胃がんとの関連があるとされるピロリ菌や、重い食中毒を起こす病原性大腸菌Oー157が増えるのを抑えるなど、細菌感染に効果があるとされています。

入院患者さんは抵抗力が落ちていることが多いので、病院での集団感染予防といった面でも効果的だと言われています。

抗ストレス、抗うつ

ほぼカカオにしか含まれていない、テオブロミンという物質があります。これは神経を鎮め落ち着けさせたり、ストレスを和らげる働きがあるとされていて、自律神経を調節する作用もあり、リラックス効果もあります。

このようにチョコレートは身体的にも、心理的なストレスに対しても抵抗力が強まるとされています。

ラットの実験では、カカオ・ポリフェノールを与えたラットのほうが、与えていないラットよりもストレスに適応する能力が上がるという結果が得られています。

一時期注目された、カカオに含まれる”GAVA”(ギャバ)も、興奮した神経を落ち着かせ、抗ストレス、リラックス効果があると言われています。

チョコレートを食べてイライラが収まった、なんてことはありませんか?

精神活動を高める

チョコレートの甘い香りにはアロマセラピー効果があります。またテオブロミンは大脳を刺激して、集中力や記憶力、思考力を高めます。

”GAVA”(ギャバ)も、ラットの実験で学習効果が促進される、という結果が出ています。

疲労回復

チョコレートにはショ糖や乳糖といった糖類が含まれています。こういった糖はすぐに吸収されエネルギーに変わります。ちょっと疲れたな、という時や元気を出したい時に食べると効果的ですよ。

ただしショ糖を摂りすぎると肥満につながりますので、程よい量にしてくださいね。

その他

他にも、

  • 肥満予防
  • 歯周病予防
  • 認知症予防
  • 抗インフルエンザ
  • 心臓発作の減少
  • 血糖処理の促進
  • 血糖値の改善
  • 脳への血流循環の促進
  • 細胞破壊の保護
  • しつこい咳の緩和

などなど!様々な効果が期待されています。

またビタミンE、ナイアシンなどのビタミン類や、カルシウムやマグネシウム、リンなどのミネラルも含まれています。アメリカ先住民たちが100以上の効能を持つ万能薬としていたのも、うなずける気がしますね。

チョコレートの効果を上手に!効果的な食べ方

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チョコレートが身体に良いとは言っても、糖質や脂質も多く含まれますし、結石の素となるシュウ酸も多く含まれますから、食べ過ぎには注意が必要です。やはり何でも適量が大切ですね。

チョコレートの健康成分が血中に残るのは2時間程と言われています。一度に沢山食べずに、数回に分けてちょっとづつ食べましょう。

板チョコ1枚は400kcal位です。間食に食べるとすると大体200kcalに抑えたいところです。個人差はありますが、目安として1日に1枚の半分から3分の2位にしておきましょうね。

様々な効果を期待するには、カカオが多く含まれているものが良いでしょう。ビターチョコレートやダークチョコレートが良いと言われています。できればカカオ70%位のもの。非常食や携帯食に持っておくのも良いですね!

結石予防の視点で考えるとココアにはミルクを入れたほうが良いでしょう。ミルクに含まれるカルシウムが、結石の原因となるシュウ酸と結び付いて結晶を作り、排出してくれます。

ダイエット効果を期待するなら、お腹が空いた時や食事の前に少し食べると糖が吸収され、血糖値を上げるので、満腹中枢が刺激されて空腹感を抑えてくれますよ。

88%、99%・・・?高カカオチョコレートの注意点

カカオが多い方が良いとは言っても、88%とか、99%というものもありますね。実はこういった高カカオのものも注意点があります。

カフェイン、テオブロミンの量

カフェインやテオブロミンには気管支拡張や利尿、興奮などの作用があります。先に見たように良い効果もありますが、高カカオは普通のチョコレートの4倍になるものもあるようです。

お年寄りや子供など、こういった成分に敏感な方や、気管支を拡張させる薬など、飲んでいる医薬品によっては薬が効きすぎて副作用が起こりやすくなるため注意が必要です。

カドミウムの含有量

健康被害を及ぼすほどの量ではないものの、高カカオ製品は銘柄によっては重金属のカドミウムの含有量の差が大きく、5μgから45μgとばらつきがあったようです。

日本人は食事で1日平均20μgほどの摂取量です。食品安全委員会が定めた暫定耐容摂取量は体重1kgあたり7μg/1週間ですから、体重50kgで1日50μgですね。

摂取したカドミウムの一部は腎臓に蓄積します。カドミウム濃度の高い食品を長期間摂取すると、腎機能障害が起こる可能性があります。

ニッケルの含有量

ニッケルの食事による平均摂取量は1日150μgから250μgです。高ニッケル含有成分を大量に摂取すると1日900μg程になることもあるようです。

普通のチョコレートが140μgから180μgなのに対し、高カカオ製品は300μgから590μgと高く、2倍から4倍のものもあります。ニッケルの摂取量が多いと全身型金属アレルギーを起こす可能性があるとされています。

ニッケルは接触性の金属アレルギーとして多くの症例があります。データが十分ではありませんが経口摂取によっても発症する可能性があるので、ニッケルアレルギーの人は注意が必要です。

脂質が多い

実は普通のチョコレートよりも脂質が多いんです。1.2から1.5倍になるものもあり、カロリーも高くなりますので、注意が必要です。

カビの一種、アフラトキシン

高カカオ製品には食品から産生されるカビ、アフラトキシンがごく微量検出された製品があったそうです。

カカオ豆は発酵させる過程でカビに汚染されアフラトキシンを産生する場合があります。熱に強いため加工時に分解されることなく商品に残留する可能性があります。ただ、汚染として問題となる量ではないそうです。

チョコレートを正しく・賢く・美味しく!

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チョコレートには本当に様々な効果があり、驚きですね!ただことわざにもある通り、何事も”過ぎたるはなお及ばざるが如し”です。良い物も食べ過ぎたら害になることもあります。

食べ過ぎには注意しながら、程よく、美味しく食べて、おいしい効果を期待したいですね!

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