健康生活TOP ニキビ・肌のトラブル 軽く見ないで!思春期のニキビは皮膚科で治してあげたい理由

軽く見ないで!思春期のニキビは皮膚科で治してあげたい理由

思春期にできやすくなるニキビは、ちいさなものでも気になるものです。赤みが強くなったり、ひどくなってウミが出たりすると、余計に目立つようになりますね。

思春期はとても多感な時期です。男の子でも女の子でも、自分が他人の目にどのように映っているかがとても気になり、過剰なほどに言動やみだしなみに気をつけたり、ときには他人に対して攻撃的になったりもします。

こころも体も、成長途中の不安定な時期です。「たかがニキビ」と思わずに、しっかりと向き合ってあげましょう。

思春期にニキビができやすいのはなぜ?

ニキビとはそもそも、毛穴に皮脂や老廃物が溜まってしまうことでおこる皮膚の異常です。一般的に、少年や少女にできるものを「ニキビ」、大人にできるものを「吹き出もの」といいますが、できるしくみはどちらも同じです。

ニキビができるしくみ

思春期のニキビは、額や鼻など、顔のなかの目立つ場所に特にできやすいものです。それも、成長期特有の体の変化によります。

十代後半の思春期は、体を大きくするための成長期でもあります。体を成長させるためには、ホルモンのはたらきが活発になり、そのために皮脂の分泌も過剰になりがちになります。特に脂っぽくなるのが、額や鼻頭の部分です。

初期段階のニキビ
(出典…ニキビ・ニキビ跡治療の専門皮膚科 東京アクネクリニック)

ニキビができた初期の段階では、肌の表面には、まだ白いポツポツとして見えるだけです。これが悪化すると、詰まった皮脂が脂肪となって酸化したり、炎症をおこしたりして、赤く目立つ色になっていきます。

悪化したニキビ
(出典…ニキビ・ニキビ跡治療の専門皮膚科 東京アクネクリニック)

さらに悪化が進行すると、ウミをもって黄色くなったり、毛穴の奥がウミや血のかたまりでいっぱいになって赤黒くなったりします。進行して悪化すればするほど、毛穴のなかにはウミや皮脂がぱんぱんに詰まって、大きく広がっていきます。

思春期のニキビは、侮らずにきちんと対応しよう

「若い子は代謝がいいから、多少の肌トラブルがあってもすぐに治る」と思っていませんか?

確かに、成長期まっさかりの思春期の体では、新陳代謝が活発におこなわれています。血流がよくて骨密度も高く、皮膚や筋肉など体の組織に弾力があるので、切り傷や打撲などの外傷の治りも早いです。

ですが、ニキビについては、若いからと侮らずに対応することが大切です。

ニキビは、適切な対処をせずに悪化していくと、症状が治まったあとも皮膚表面に見える痕が遺るようになります。毛穴のなかに詰まったウミや血のかたまりが、毛穴の中を押し広げて、毛穴の奥深くの組織を傷つけてしまうためです。

毛穴の奥でできた傷は、皮膚の表面にも影響します。陰影ができるほどのデコボコや、ぶつぶつとした赤い斑点など、ぱっと見てもわかるような痕が遺ってしまうのです。ニキビができた場所の皮膚が、厚く固くなってしまう場合もあります。

ニキビ跡の症例写真
(出典…医療法人社団プラス会 赤井クリニックスキンケアへのリンク”>ニキビ跡ができた皮膚)

顔は、体のなかでも、完全に隠すことが難しい場所です。見た目の印象は、初対面での第一印象にも大きく作用します。

ニキビ痕が遺ってしまっても、痕を目立たなくする治療を受けたり、化粧や髪型で隠したりするなどの方法はあります。「気にすることなく、堂々としていれば良い」という方もいるでしょう。

ですが、思春期の少年少女にとっては、ニキビができている今その瞬間こそが大きな問題なのです。痕に遺ってしまうかもしれないと考えただけで、とても不安な気持ちになってしまうでしょう。

ニキビのでき始めにしっかり対応をすれば、痕を遺すことなく治すことができます。「痕が遺っても大丈夫」と考えるよりも、まずはニキビができた時点で、しっかり対応して痕を遺さずに治すことを考えましょう。

未成年のこどもたちは、自分の力だけで治療方法を選んだり、実際に治療を受けたりすることができません。適切に治すためには、保護者の支援が必要です。

思春期のニキビは、専門の皮膚科で相談をしよう

思春期にできるニキビは、活発な代謝と皮脂の分泌という、思春期特有の特徴があります。一般の皮膚科では、表面的なトラブルを治める対症療法が主になる場合もありますから、まずはニキビを詳しく診られる皮膚科を探しましょう。

ニキビの治療とひとくちに言っても、その症状や進行度合いによって、最適な治療方法も適応する治療方法も異なります。

細菌の増殖を抑えたり、殺菌したりする塗布薬
細菌の増殖を抑えるための抗生物質や、最近の増殖を防いで菌を殺す抗菌剤があります。さまざまな種類の塗布薬があり、それぞれに異なる特徴をもっています。
毛穴の収縮や閉塞を抑える塗布薬
毛穴が不必要に閉じてしまうと、分泌された皮脂を毛穴の外に出すことができなくなります。

塗布薬は、同じ作用に見えても、成分や働きかけかたが異なります。使用中の変化について気に留めておくようにし、合わないと感じた場合はすぐに医師や薬剤師に相談しましょう。

ピーリング
肌の角質をとりのぞくことで、肌の代謝を活発にする治療方法です。古く固くなった皮膚を取りのぞいて、新しくやわらかい皮膚ができるように促します。

酸を使用するケミカルピーリングや、塩を使うソルトピーリング、レーザー光を使うピーリングなどがあります。

そのほかにも、ニキビの芯となっている脂肪を取り除く吸引治療や、毛穴に脂肪が溜まらないように皮脂腺を破壊してしまう方法、ニキビ跡をめだたなくするレーザー治療などもあります。

治療方法については、考えられる効果や副作用についてしっかり話を聞きましょう。保険がきく治療方法以外にも、保険がきかない治療方法もあります。費用と効果について、納得ができる方法を選びましょう。

治療の途中でも、皮膚状態の変化や効果に疑問を持った場合には、都度医師と相談していきましょう。治療を受け始めてからの経過を自分でも把握し、医師に報告ができるようにしておくことが大切です。

治療を受けるだけではダメ。普段の生活で気をつけたいこと

病院にかかってニキビの治療を始めたからといって、それだけで安心というわけではありません。治療を効果的なものにするためには、普段の生活のなかでも、ニキビの改善や予防のための体づくりをしたいものです。

ニキビができる原因

ニキビができるしくみについては、説明しましたね。次は、どうしてニキビができるのか、その原因を知りましょう。

ニキビができる原因は、毛穴に皮脂や老廃物が詰まってしまうことです。ですが、なぜ詰まってしまうのかについては、まだ詳細は解明されていません。

有力な説は、以下のとおりです。

  • 皮膚上にいるアクネ菌やブドウ球菌などによる、細菌感染
  • 内臓機能や自律神経系の異常による、代謝不良や免疫力の低下
  • ホルモンバランスの異常
  • 食生活の乱れによる肌荒れ

現時点では、ニキビができた皮膚から、常在菌であるアクネ菌が検出されることが解明されています。アクネ菌自体は皮膚表面にあたりまえに存在する菌です。菌とホルモンの相互作用により炎症をおこすものとする説が有力です。

ニキビ予防のために、自分で気をつけられること

ニキビができる原因を知ったのなら、ニキビができないように自分でも気をつけてみましょう。難しい手段ではなく、誰でもごく簡単にできることです。

ニキビができる原因になぞらえて、ひとつひとつ確認していきましょう。

細菌の増殖を防ぐために、清潔にする
基本ですが、大切なことです。古くなった皮膚の角質を適度に落とすことで、代謝を促す効果も期待できます。洗顔も重要ですが、髪が顔にかからないようにしたり、化粧を控えるか、しっかりクレンジングすることも大切です。

かといって、洗顔のしすぎや擦りすぎはよくありません。皮膚がもつ自浄作用を低下させたり、肌を乾燥させたりして、却って皮膚の状態を悪くしてしまいます。

生活リズムを整え、睡眠をしっかりとる
ホルモンバランスの乱れは、肌荒れをまねきます。肌が荒れると、細菌への抵抗力が落ちやすくなってしまいます。生活リズムが乱れると、自律神経にも異常をきたしやすくなります。

夜は眠って朝に起き、昼間はしっかりと活動するように、生活リズムを整えましょう。一日の経過に合わせて太陽の明るさを感じることも大切です。

食生活を改善する
肌の調子を整えるためには、ビタミンや食物繊維をしっかりと摂ることが大切です。ハンバーガーやフライドチキン、ポテトチップスなどのお菓子や菓子パンばかりを食べていると、どうしても、脂質と糖質の摂取量が増えてしまいます。

ビタミンの多い緑黄色野菜や、食物繊維の多い根菜を多く摂るように心がけましょう。おなかをいっぱいにすることを第一にするのではなく、栄養バランスを主眼に献立を考えることが大切です。

思春期のニキビをきれいに治すことは、将来のためにもなる

十代の後半は、こころも体もとても繊細な時期です。

二次性徴による体の変化もあり、さまざまな不安を抱え込んでしまう場合もあるでしょう。そんなときに、ニキビというストレスを上乗せすることは、避けてあげたいものですね。

思春期にできたニキビを、痕に遺さず治すことは、将来のためにもつながります。ニキビができてしまったときに適切な治療をして、痕に遺らないようにすることが、結局はもっとも手間がかからない方法です。

思春期の少年や少女たちは、金銭的にも、社会的にも自立ができていない状態です。適切な治療を受けるためには、保護者の支援が必要なのです。

顔のニキビは、周囲から見ても気づいてあげやすいことです。本人が言い出せずに悩んでいる場合も、「ほうっておいても治るもの」と軽く考えずに、早期に治療を受ける重要性について一緒に考えてみてはいかがでしょうか。

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