健康生活TOP ニキビ・肌のトラブル 【写真あり】ニキビの種類ごとの原因と治し方

【写真あり】ニキビの種類ごとの原因と治し方

【ニキビの種類ごとに写真あり】

ニキビは9割の人が思春期以降に体験する、ごくありふれた肌の炎症で「アクネ」「思春期にきび」とも呼ばれています。

中学生・高校生の頃をピークにたくさん出て、18歳を過ぎると自然におさまります。そのため「にきびは生理的な現象で病気ではない」と考えて軽視する人が多かったのです。

ニキビには正式に「尋常性ざ瘡」という病名があるように、病気ではないという考えは間違いで、ほかの皮膚疾患と同じように適切な治療が必要になります。

しかし、ニキビは誰もが知っている皮膚のトラブルでありながら、意外と正しいケアは浸透していないようなのです。ニキビの原因、種類、治療法を一緒におさらいしてみませんか。

ニキビは病気です!「尋常性ざ瘡」という慢性皮膚疾患

ニキビ(尋常性ざ瘡)とは、具体的にどのような病気といえるのでしょう。

ニキビは皮脂の詰まりや細菌の増殖が原因で毛穴に炎症を起こす慢性皮膚疾患のこと。決して重い病気ではないものの、いったん発症すると長期にわたって悩まされやすいのが特徴です。

ニキビは、誰の肌にも起こり得るような条件が関わりあって発生します。

ニキビが発生する条件

  • 男性ホルモンの影響
  • 皮脂の過剰分泌
  • 毛穴の詰まり
  • アクネ菌の増殖

昔から「ニキビの直接の原因はアクネ菌」と言われてきました。厳密に言うとアクネ菌はニキビの炎症を助長させる存在であり、ニキビはアクネ菌だけでなく皮脂の過剰分泌や毛穴の詰まりなども関係して起こるものだと言われるようになっています。

アクネ菌とは

アクネ菌(プロピオニバクテリウム アクネス)は特に危険な細菌でもなんでもなく、は、健康なヒトの皮膚や腸に存在する常在菌です。

アクネ菌は、普段は悪さをしません。皮膚の表面を弱酸性に保つことで有害なウイルスや細菌を殺菌する役割を担っている、むしろ肌に必要な存在でもあるのです。

アクネ菌は酸素のない所と皮脂を好むため、毛穴が皮脂の詰まりを起こすと酸素の届かない毛穴の中にもぐりこみ、皮脂をエサにして過剰に増殖してしまいます。

アクネ菌がリパーゼという皮脂分解酵素を出して皮脂を分解する時、炎症性物質のサイトカインが発生するため、アクネ菌が増殖すると毛穴に炎症が起こりニキビが進行してしまうのです。

ニキビのできるメカニズム

私達の肌は、毛穴の中にある皮脂腺から常に皮脂が分泌され、肌を乾燥から防ぐことができています。健康な肌は皮脂によって角質が適度に保湿しているので、角質が受け持っているバリア機能が強化され、肌内部を刺激から守ることができています。

このように皮脂は大切な役割を持っているのですが、男性ホルモンのはたらきが活発になると皮脂の分泌が過剰になることがあります。

思春期にニキビが出るのは、12~18歳頃に男性ホルモンの分泌が一時的に亢進して皮脂の分泌が過剰になるためです。

また大人でも皮脂の分泌が過剰になると思春期のニキビと同じメカニズムで吹き出物が出ます。これは「大人ニキビ」と呼ばれ、女性にしばしばみられます。

進行度合いによってそれぞれ異なる、ニキビの種類と特徴

おでこにポツンと1個だけ出るニキビ、頬にたくさんできるニキビ、女性に繰り返し出やすい大人ニキビ…ニキビはどれも同じではありません。

ニキビは進行の度合いによって症状や治療法が異なります。もちろん初期のうちにのしたほうが良いのはいうまでもありません。また、ニキビをキレイに治すには、ニキビの種類に合った治療をすることが必要です。

ニキビの進行度 ニキビの種類 主な治療法
ニキビの手前 微小面皰 スキンケアでニキビを予防する
初期のニキビ 白ニキビ
(白色面皰)
黒ニキビ
(黒色面皰)
セルフケアまたは病院で治療する
炎症を起こした 赤ニキビ
(紅色丘疹)
病院で治療するのがのぞましい
重症のニキビ 黄色ニキビ
(膿疱)
紫ニキビ
(嚢疱)
病院の治療が必要

隠れニキビ:微小面皰

毛穴に角栓が詰まって出口がふさがっている状態を医学用語で「面皰(めんぽう)」または「コメド」といいます。

小さくてほとんど目立たない「微小面皰」は、ニキビの一歩手前の状態で「隠れニキビ」とも呼ばれます。放置しているとニキビに変わってしまいます。

微小面皰の症例写真
(出典…ニキビ治療専門皮膚科クリニック|メディアージュ)

微小面皰の特徴的な症状

  • ほとんど目立たない
  • よく見ると、ごく小さな白いプツプツが確認できる
  • 痛みやかゆみはない

微小面皰は、角栓の詰まりが原因で起こります。

角栓とは、毛穴の中で過剰に分泌された皮脂と剥がれた角質が入り混じって作られる老廃物のようなもの。

角栓はラード状で硬いので毛穴に詰まりやすく、毛穴の出口にあたる「毛包漏斗」が角化して出口が狭くなると角栓がスムーズに排出されなくなり、面皰に変わりやすくなります。

角栓は誰の毛穴にも自然に生じる汚れですが、肌の調子が良い人はターンオーバー(細胞の生まれ変わり)によって自然に押し出されていくので、角栓が毛穴に詰まることはありません。

しかし、皮脂の分泌とターンオーバーのバランスが乱れると角栓が詰まりやすくなってしまうのです。

微小面皰の段階で適切なスキンケアをすれば、ニキビを防ぐことができるのですが、気づきにくいためニキビに発展してしまうことが多くなります。

初期ニキビ:白ニキビ

微小面皰をそのままにしておくと面皰がもう少し大きくなって、見た目に分かるニキビに発展してしまいます。

毛穴はふさがっていて面皰が白く見えることから、医学用語では「白色面皰」「閉鎖面皰」と呼ばれます。これがいわゆる「白ニキビ」です。

白ニキビ症例写真
(出典…ニキビ治療専門皮膚科クリニック|メディアージュ)

白ニキビの特徴的な症状

  • 黄白色で1~3mmほどのポツポツができる
  • 痛みやかゆみはない
  • おでこや顎にできやすい

白ニキビは微小面皰で詰まっている毛穴に皮脂が溜まって面皰が大きくなるために起こります。

白ニキビは面皰が詰まっているだけで組織に炎症は起こっていないので、この段階でケアをすれば、跡が残る心配もなくきれいに治すことができます。

ただし、白ニキビも目立たないので、ケアをしそびれて進行してしまう人が多いのです。

初期ニキビ:黒ニキビ

白ニキビをしばらくそのままにしておくと、ふさがっていた毛穴が開いて中の皮脂が酸化し黒ずむようになります。医学用語では「開放面皰」「黒色面皰」といい、普段は黒ニキビとも呼ばれます。

黒ニキビ症例写真
(出典…ニキビ治療専門皮膚科クリニック|メディアージュ)

黒ニキビの特徴的な症状

  • 毛穴が黒い点状に見えて目立つ
  • ホクロやシミにも似ている
  • 痛みやかゆみはない
  • 小鼻や頬にできやすい

白ニキビの中に充満した角栓が閉じていた毛穴を押し開き、中の皮脂が空気に触れるようになったことから、白ニキビの皮脂が酸化して黒ずみを起こします。

白ニキビから黒ニキビに変わると、毛穴の黒ずみが気になってケアを始める人も増えてきます。まだ炎症が起こっていないので、この時点で適切なケアをすれば跡を残さずに治すことができます。

ただし黒ニキビは毛穴が開いているために雑菌が侵入しやすくなっているので、ケアをする時は注意が必要です。自己流のケアで毛穴をいじると炎症が起こりやすくなります。

炎症のあるニキビ:赤ニキビ

白ニキビ・黒ニキビが悪化すると「紅色丘疹」という名前の炎症性のニキビに変わり、腫れて赤くなっているので「赤ニキビ」と呼ばれます。

ニキビの赤いポツポツしたイメージは、この赤ニキビから来ているといえるでしょう。この段階まで進行するとほとんどの人が自覚症状を持ち、なんらかのケアをし始めます。

赤ニキビ症例写真
(出典…ニキビ治療専門皮膚科クリニック|メディアージュ)

赤ニキビの特徴的な症状

  • ニキビが腫れて赤く盛り上がる
  • 触ると痛む
  • かゆみを伴う場合もある
  • 頬、あご、額に出やすい
  • 胸や背中に出ることもある

初期のニキビの毛穴からアクネ菌が入り込んで増殖して炎症が起こります。白ニキビや黒ニキビをつぶしたりいじったりして、開いた毛穴からアクネ菌や雑菌が入り込むことが原因になりがちです。

組織に炎症が起きているため、適切な治療をしなければ組織の損傷が残って跡になる可能性が出てきてしまいます。

赤ニキビは、ニキビ用の化粧品や市販の外用薬を使ってセルフケアで治療することも可能ですが、治りにくい場合は皮膚科の治療に切り替えて薬を処方してもらうことをおすすめします。

重症のニキビ:黄色ニキビ

赤ニキビが悪化して化膿した状態を「膿疱」といい、中に黄色い膿が溜まっているのが見えるので黄色ニキビとも呼ばれます。炎症が皮膚の深い所にある真皮に達するので、治しても跡の残る可能性が出てきます。

黄ニキビ症例写真
(出典…ニキビ治療専門皮膚科クリニック|メディアージュ)

黄色ニキビの特徴的な症状

  • 赤いニキビの中央に黄色い膿が溜まっている
  • 痛みやほてりがある
  • 頬、顎、髪の生え際にできやすい

赤ニキビに黄色ブドウ球菌などの雑菌が感染するために化膿し、炎症がニキビの周辺や真皮まで広がってしまいます。

膿をつぶした時に皮膚組織を傷つけたり、手指、髪の毛に付着している雑菌が感染したりすることで炎症が強くなります。

黄色ニキビは炎症が強く、セルフケアできれいに治すのは困難です。見ると思わずつぶしたくなるタイプのニキビですが、悪化を防ぐためにも肌には触れないようにし、速やかに皮膚科の治療を始めましょう。

重症のニキビ:紫ニキビ

ニキビの最終段階といえるのが嚢腫(結節性ニキビ)です。毛穴に溜まった血液や膿がどす黒く見え、紫ニキビとも呼ばれます。

紫ニキビ症例写真
(出典…ニキビ治療専門皮膚科クリニック|メディアージュ)

紫ニキビの特徴的な症状

  • 赤紫色の大きなニキビができる
  • ゴツゴツした硬いしこりになる
  • 痛みやかゆみはない
  • 頬、フェイスライン、首にできやすい

黄色ニキビの炎症が強くなって出血や化膿が悪化するため、ニキビが紫色に変わります。

さらに皮脂や細菌によって毛穴の中にある毛包が破壊され、炎症性物質が毛穴の周辺の組織に流出してしまうため、ニキビの炎症が広がって結節性のゴツゴツしたニキビに変わってしまいます。

紫ニキビはよく目立ちコンプレックスの原因になってしまいます。ここまで進行してしまうと重症の皮膚疾患にあたり、皮膚科の治療は必須になります。残念ながら、元通りきれいに治すことも難しいかもしれません。

ニキビ跡を消すのは大変!だからニキビは悪化する前に治したい

ニキビが出なくなった後は、キレイな肌が復活する場合とニキビ跡が残ってしまう場合とがあります。

皮膚の浅い所にある角層はターンオーバーによって30日前後で生まれ変わるため、ニキビの炎症があっても適切な治療をすれば新しい皮膚に生まれ変わり、きれいな肌に戻ります。

しかし、角層の下にある真皮はターンオーバーがほとんど起こらず損傷はいつまでも残りやすいため、ニキビの炎症が真皮まで進むとニキビが出なくなった後も瘢痕や色素沈着が起こりやすくなります。

顔のニキビ跡は目立つので本人にとっては深刻な悩みになりがち。できればニキビは進行するまでに治しておきたいものです。

ただし、ニキビ跡が残ってしまっても、ニキビ跡を消す特殊な治療で目立たなくすることも可能になります。

生活習慣や不適切なスキンケアなど…ニキビの原因はさまざま

ニキビは「思春期のシンボル」と呼ばれ、思春期にニキビが出るのはごく自然な現象だととらえられてきました。

しかしほとんどニキビが出ずに済む人もいれば、重症のニキビに悩まされ大人になってからもニキビ跡が残る人まで、ニキビの出やすさは人それぞれ異なります。

ニキビの出やすさには体質や生活習慣が関係していて、男性ホルモンや皮脂の分泌を過剰にする原因が揃うとニキビが出やすくなります。

どのような原因によってニキビが出やすくなってしまうのでしょうか。

ニキビの原因:ホルモンバランスの乱れ

一時的に男性ホルモンのはたらきが亢進すると、皮脂の分泌が過剰になってニキビが出やすくなってしまいます。

女性は生理周期の影響で女性ホルモンと男性ホルモンのバランスが不安定になりやすく、生理前には一時的に大人ニキビが出やすくなります。

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ニキビの原因:肌の乾燥

乾燥肌の人も油断できません。ニキビは、脂性肌だけなく乾燥肌にも出ます。

肌の水分と油分が不足していると、肌が乾燥を防ぐために自ら皮脂を分泌するため、乾燥肌でも皮脂の分泌が過剰になってしまうことがあるのです。

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ニキビの原因:間違った洗顔法

洗顔のしかたが不適切だと、毛穴に皮脂が詰まってニキビができやすくなります。

洗顔を怠ったり洗い方が足りないと毛穴が不潔な状態になり、ニキビが悪化しやすくなります。

一方、肌を清潔に保とうとして洗顔をし過ぎるのも逆効果。洗顔のたびに必要な皮脂が奪われて肌が乾燥するので、肌が保湿しようとして自ら皮脂の分泌を過剰にしてしまいます。

ニキビの原因:不規則な食生活

不規則な食生活で食事の栄養バランスが不安定になると、皮脂の分泌が過剰になったりターンオーバーが低下してニキビができやすくなってしまいます。

油の多い物が直接ニキビの原因になるわけではありませんが、脂肪の多い食べ物、甘い物をよく食べる人は、体内で脂質の代謝に関与するビタミンB2・B6が不足し、皮脂の分泌量が増えやすくなる場合があります。

また野菜や果物の摂取量が少ない人は、肌のターンオーバーを正常に保つビタミン類が不足しやすいため、ニキビができやすくできたニキビが治りにくい肌に傾いてしまいます。

ニキビの原因:ストレス

ストレスはニキビと大きな関係があります。

ストレスを受けると自律神経のバランスが乱れ、男性ホルモンの分泌が亢進して皮脂の分泌が過剰になってしまうためです。

特に女性は、ストレスによってホルモンバランスも乱れやすいため、ストレスや緊張を感じやすい人は大人ニキビを繰り返しやすくなります。

ニキビの原因:睡眠不足

ニキビに限らず「睡眠不足は肌の大敵」と言われてきました。十分な睡眠は、ターンオーバーを促進してニキビのできにくい肌に導く効果があります。

睡眠中は成長ホルモンの分泌が亢進するので、睡眠不足だと成長ホルモンの分泌量が不足して肌の機能が低下してしまいます。

ニキビの原因:喫煙

タバコには約4000種類の化学物質が含まれ、そのうちの200種類は体に害のあることが分かっています。

喫煙はがん、生活習慣病、胎児の先天異常などさまざまな健康被害をもたらすことが示唆されていますが、それだけでなくニキビとも関係しています。

タバコに含まれるニコチンには毛細血管の血流を阻害する作用があり、喫煙すると皮膚の血流が悪くなってターンオーバーが低下します。そのため喫煙するとニキビができやすく治りにくい肌に傾いてしまいます。

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場所によって原因が異なる?ニキビのできやすい場所について

ニキビは、顔、背中、胸など皮脂の分泌が活発な場所に出て、皮脂の分泌が少ない腕や脚に出ることはありません。

またニキビはどれも同じように見えますが、場所によってニキビの出る原因や特徴が少しずつ異なります。場所ごとに出るニキビの特徴をチェックしてみましょう。

おでこに出るニキビの原因と特徴

額は皮脂の分泌が活発なTゾーンに含まれ、思春期にはホルモンバランスの影響を受けて額のニキビができやすくなります。

女性に額の大人ニキビができる時は、精神的なストレスが原因でホルモンバランスが崩れている可能性もあります。

額に出るニキビは前髪や帽子からの細菌感染や、シャンプーのすすぎ残しが原因で炎症を起こして悪化しやすいのが特徴。

前髪の長い人は、額が隠れてニキビの発見が遅れがちです。額にニキビのできやすい人は、前髪が額にかからないヘアスタイルに変えるのがおすすめです。

頬に出るニキビの原因と特徴

頬は、男性ホルモンの影響を受けて皮脂の分泌が活発になる場所で、思春期には特に黒ニキビや赤ニキビができやすくなります。

女性に大人ニキビが出る場合は、ホルモンバランスの乱れやファンデーションによる毛穴汚れが原因に考えられます。

片方の頬だけニキビが悪化する場合は、頬杖をついたり、枕や敷布団などの寝具に触れたりして細菌感染を起こしている可能性もあります。

東洋医学の考えでは、胃腸の調子と頬の吹き出物が関係しているといわれており、暴飲暴食や甘いものの食べ過ぎが頬のニキビに反映すると考えられています。

頬は特に目立つ場所なので、ニキビの跡が残らないよう注意したいですね。

髪の生え際に出るニキビの原因と特徴

おでこやこめかみなどの髪の生え際も、ニキビが意外と出やすい場所です。

髪の生え際にできるニキビは、シャンプーのすすぎ残しや整髪料による毛穴の詰まりが原因で起こりやすくなります。

ただし、ニキビと思っていたらニキビとそっくりな「脂漏性皮膚炎」だったということも少なくないので、髪の生え際に吹き出物ができていたら症状をよく観察してみてください。

脂漏性皮膚炎は赤ニキビや黄色ニキビに似ていますが、皮膚がかさついて赤みやかゆみがあり、フケのような皮膚がぼろぼろ落ちるところがニキビと異なります。

原因はアクネ菌ではなくマラセチア菌というカビの一種なので、ニキビとは別の専門治療が必要になります。

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鼻に出るニキビの原因と特徴

Tゾーンにある鼻は顔の中で皮脂の分泌が最も盛んで、ニキビができやすい場所です。

鼻の毛穴は角栓が詰まりやすく開きやすいので、洗い過ぎやいじり過ぎなど手入れが不適切な場合には、すぐ黒ニキビや赤ニキビができてしまいます。暴飲暴食が反映してニキビができやすい場所ともいわれます。

特に皮脂の分泌が活発な小鼻の角栓は黒くてプツプツと目立ちやすいので、自分で角栓を押し出す人が多いのですが、毛穴が広がってますます角栓が大きくなってしまうので、自分でいじらず皮膚科で角栓を除去してもらうのが安心です。

顎に出るニキビの原因と特徴

顎は大人ニキビが出やすい場所です。

顎のニキビは男性ホルモンの影響を受けやすいため、女性は生理前やストレスが溜まっている時などにホルモンバランスが乱れて大人ニキビが出やすくなります。

顎の皮膚は乾燥しやすいため、乾燥を防ぐために皮脂の分泌が過剰になって毛穴が詰まってしまうこともあります。保湿ケアをしっかり行うと、顎のニキビの予防にもつながります。

フェイスラインに出るニキビの原因と特徴

フェイスラインは、大人ニキビの出やすい場所です。

皮脂の分泌がそれほど多くない場所ですが、女性はホルモンのバランスの乱れや髪の毛の刺激によって大人ニキビが繰り返し出ることもあります。

フェイスラインになるべく髪の毛が触れないようにして、ホルモンバランスを整えるために規則正しい生活を心がけるケアを行いましょう。

背中に出るニキビの原因と特徴

背中は顔の次にニキビのできやすい場所ですが、ニキビの原因は2つあります。ひとつは背中に皮脂腺が多いこと、もうひとつは洗い残しやシャンプーのすすぎ残しで毛穴が詰まりやすいことが理由です。

また痛みやかゆみを伴わない背中のニキビは、アクネ菌が原因で起こる通常のニキビではなく、マラセチア菌の増殖が原因で起こる「マラセチア毛包炎」の可能性があります。

マラセチア毛包炎は通常のニキビ治療が効かないので、顔以外の場所(背中、肩、二の腕)に出る吹き出物はマラセチア毛包炎を疑い、皮膚科を受診することをおすすめします。処方される抗真菌剤で治すことができます。

お風呂で背中を丁寧に洗って清潔にしておくことは、皮脂を好むアクネ菌やマラセチア菌の増殖を抑え、通常のニキビとマラセチア毛包炎の予防につながります。

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軽症のニキビにおすすめ!セルフケアでニキビを治すには

ニキビは、自然に治るものから皮膚科での専門治療が必要なものまでさまざまです。

特に治療をしなくても通常の生活ができるので軽視されがちですが、ニキビは進行しやすく間違ったケアのせいで悪化しやすいので、正しい知識を持ってニキビの種類に合ったケアをすることをおすすめします。

ニキビ用化粧品によるセルフケア

ニキビ予防、軽症のニキビ治療は、ニキビ用化粧品(ノンコメドジェニック化粧品)を使ったセルフケアが適しています。

化粧品は

  • 「ノンコメドジェニックテスト済み」
  • 「ノンコメドジェニック処方」

と表記があるものを選ぶのがポイントです。

試験によってニキビができにくいことが実証されているので、ニキビのある人でも安心して使えます。(全ての人にニキビができないとは言い切れないので、サンプルで試してから使い始めるのがおすすめです。)

ニキビ用化粧品にはニキビを治療する効果はありませんが、肌を清潔に保って面皰のできにくい肌に整えることで、肌の自然治癒力を高めてニキビの進行を防ぐことができます。

▼ニキビ用化粧品の主な有効成分

有効成分 効能
グリチルリチン酸 炎症を抑える
ビタミンC誘導体 皮膚のターンオーバーを促進する
ビタミンE 皮脂の酸化を抑える
ヒアルロン酸 肌を保湿して皮脂の過剰分泌を防ぐ
イソプロピルメチルフェノール アクネ菌を殺菌する
サリチル酸 角質を柔軟にして角栓を除去する

市販薬によるニキビのセルフケア

赤ニキビが少し出ている程度なら、ドラッグストア等で手軽に入手できる市販薬で治すこともできます。(黄色ニキビ、紫ニキビは重症なので市販の外用薬を使うと悪化するおそれがあります。必ず皮膚科の専門治療を受けましょう。)

ニキビの治療に使える市販薬には、ニキビ専用の外用薬、ビタミン剤、皮膚の炎症を抑える軟膏などがあります。

主な有効成分には次のようなものがあります。

有効成分 効能
イオウ 角質を柔軟にして角栓を除去する
レゾルシン アクネ菌を殺菌する
イソプロピルメチルフェノール アクネ菌を殺菌する
グリチルリチン酸 炎症を抑える
ステロイド 炎症を抑える
抗生物質 細菌を殺菌する
ビタミンB2・B6 皮脂の過剰分泌を抑える
ビタミンC ターンオーバーを促進させる

市販薬でセルフケアをする時は説明書に従って正しい方法で使い、数日間使っても効果が見られない時は皮膚科の受診に切り替えてください。

セルフケアで治らないニキビは皮膚科の治療に任せましょう

ニキビはれっきとした皮膚疾患なので、軽症から進行してしまったニキビまで皮膚科を受診することができます。

皮膚科では尋常性ざ瘡ガイドラインに基づいて、推奨される治療法を組み合わせながら、患者さんに合った治療を行っていきます。最新版の「尋常性ざ瘡ガイドライン2016」で推奨されているのは主に次の治療法です。

治療法 効能
アダパレン
(ディフェリンゲル)
抗炎症作用がある
面皰を除去する
BPO
(過酸化ベンゾイル)
殺菌作用がある
角栓の詰まりを防ぐ
CLDM/BPO 殺菌作用がある
抗菌薬 殺菌作用がある
(外用/内服)
NSAID
(非ステロイド系抗炎症薬)
抗炎症作用がある
ステロイド薬 抗炎症作用がある
(外用/内服)
面皰圧出 専用器具で面皰を除去する
ケミカルピーリング 皮脂や面皰を除去する
ビタミンC外用 抗炎症作用がある
色素沈着の治療に使われる
漢方 体質を改善する
AZA
(アゼライン酸)
抗炎症作用がある
殺菌作用がある
イオウ製剤 角質を柔軟にする
スキンケア・食生活の指導 ニキビの発症と進行を防ぐ

(参考…尋常性痤瘡治療ガイドライン 2016| 日本皮膚科学会)

近年は、保険診察で適応される新しい治療薬も増えてきています。

アダパレン(ディフェリンゲル)は2008年に、BPOは2015年に国内での使用が承認された効果の高い外用薬です。

CLDM/BPOは、抗生物質のCLDM(クリンダマイシン 1%)と酸化剤のBPO(過酸化ベンゾイル 3%)を配合した外用薬で、高い抗菌作用・抗炎症作用を持つ新しい治療法として注目されています。

ニキビの種類ごとに行われる主な治療内容は以下の通りです。(ほかの治療法も併用するなど、医療機関によって治療方針は少しずつ異なります。)

微小面皰の治療法

微小面皰の治療では、角栓の排除を促進する外用薬を塗って面皰が大きくなるのを防ぎます。

微小面皰に推奨される治療法
  • アダパレン
  • BPO

「微小面皰で受診するのは早い」と思う人もいるかもしれませんが、食事や洗顔法などのスキンケアを指導してもらったり、ニキビ用の基礎化粧品の使用を勧めてもらったりするだけでも微小面皰の治療には大いに役立ち、受診の価値があります。

白ニキビ・黒ニキビの治療法

炎症を起こして赤ニキビに進行するのを防ぐため、外用薬を用いて面皰の排除を促進します。

面皰(白ニキビ・黒ニキビ)に推奨される治療法
  • アダパレン
  • BPO

赤ニキビの治療法

赤ニキビは面皰の除去を促進する治療に加え、炎症を抑える治療も必要になります。

軽度の炎症がある面皰(赤ニキビ)に推奨される治療法
  • アダパレン
  • BPO
  • 外用抗菌薬
  • CLDM/BPO

黄色ニキビの治療法

化膿して炎症が強くなってしまった黄色ニキビは、外用薬で炎症を抑えるだけでなく、抗生物質の内服によって皮膚から細菌を排除する治療法も必要になります。

中等度~重度の炎症がある面皰(黄色ニキビ)に推奨される治療法
  • アダパレン
  • BPO
  • 外用抗菌薬
  • 内服抗菌薬
  • CLDM/BPO

紫ニキビの治療法

紫ニキビは一刻も早く皮膚科の専門治療を始める必要があります。炎症をしずめる治療に併せ、溜まった血液や膿を取り出すための切開やステロイド薬の局所注射が行なわれる場合もあります。

重度の炎症がある面皰(紫ニキビ)に推奨される治療法
  • アダパレン
  • BPO
  • 外用抗菌薬
  • 内服抗菌薬
  • CLDM/BPO
  • ステロイド薬の局所注射

紫ニキビは組織の損傷が広がっているため、長期の治療が必要になります。根気よく通院してじっくりニキビに向き合うことが大切です。

レーザー光線や光療法でアクネ菌を殺菌したりニキビの色素沈着を消したりするニキビ治療を行っているクリニックもあります。保険が適応されませんが短期間でニキビを治す効果が期待できるので、治療法のひとつとして検討してみるのも良いでしょう。

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ニキビを作らない・悪化させない!ニキビを予防するには

ニキビを作らない、できたニキビを悪化させないためには、どのような対策を心がければ良いのでしょうか。

ニキビの予防対策:肌を清潔に保つ

肌はいつも清潔に保っておきましょう。皮脂や汗、メイクの汚れはなるべく早く洗い流すようにします。

ただし1日に何度も洗顔したり、ごしごしこすり洗いするのはNGです。

洗顔は1日に2回くらいが適切です。刺激の少ない石鹸をよく泡立てて、手のひらで肌を直接こすらず泡でやさしく撫で洗いするのが正しい洗顔方法です。すすぎは十分に行い、洗顔後は清潔なタオルでやさしく抑えるように水分を拭き取ります。

洗顔石鹸にも配合されるお茶の「カテキン」をニキビ予防に利用するのも一つの手です。

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ニキビの予防対策:ニキビ用の化粧品で十分に保湿する

洗顔後はすぐにニキビ用の化粧水で肌を十分に保湿しておきましょう。乾燥は皮脂の過剰分泌を招きます。

またニキビの出やすい人が油分の多い化粧品を使うと、毛穴が詰まってニキビが悪化してしまいます。油分の多いクリームの塗り過ぎは控えましょう。

ニキビの予防対策:肌をいじり過ぎない

肌を指で頻繁にいじったり、自己流の方法で面皰を除去するのは良くありません。ニキビが炎症を起こして悪化しやすくなります。

ニキビが出ていると気になっていじりたくなってしまいますが、触るのは我慢しましょう。

ニキビの予防対策:栄養バランスのとれた食事を心がける

ニキビの出やすい人は食生活を振り返って、栄養バランスの良い食事を摂るように心がけていきましょう。

揚げ物、甘い物は控え、野菜や果物をしっかり食べて肌のターンオーバーを促進させるビタミンやミネラルを十分に補給します。

また野菜、果物、豆類、海藻類に含まれる食物繊維は腸内で毒素を吸着して排出する作用があり、ニキビの悪化を予防する効果が期待できます。

ニキビの予防と改善に効果があるビタミンB2・B6・Cは、食事からしっかり摂取しましょう。

  • ビタミンB2…レバー、納豆、海苔、きのこ類
  • ビタミンB6…レバー、まぐろ、鶏肉、納豆
  • ビタミンC…かんきつ類、いちご、ピーマン、ブロッコリー

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ニキビの予防対策:睡眠をしっかりとる

ニキビを早く治したい人は、睡眠をしっかりとって肌の回復力を高めましょう。睡眠には心身のストレスを解消して、自律神経やホルモンのバランスを整える役割もあります。

ニキビの予防対策:思春期のニキビは大人がフォローしてあげる

思春期のニキビは自然と治るものですが、ケアが不十分だったり自己流のケアを行ってニキビが悪化すると大人になってから跡が残りやすくなります。

子どもはニキビに関する知識が乏しいので、大人が皮膚科の受診を促して専門治療で早くキレイに治してあげましょう。

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ニキビの治療法はどんどん進化していて、効果の高い薬も次々と登場するようになっています。正しい知識を持ってニキビを早く治し、すべすべの肌を目指しましょう。
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