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突然倒れてしまうほどのお腹の激痛が!尿路結石は肉好きに多い?

突然、激痛に襲われる

尿路結石。よく耳にする病名です。男女を問わず日本人の10人に1人は、かかるといわれています。最初は、お腹が少し痛い感じが初期症状ですが、だんだん痛みがひどくなり、痛みでのたうちまわるほどになります。

当然、救急車を呼ぶことになります。石が詰まって痛くなることは一般の方でも知っていると思いますが、どのようなメカニズムで発症するのでしょうか?

カラダに石がある?

そもそも尿は腎臓で血液をろ過し、体に戻す成分と老廃物である成分を振り分け、老廃物として膀胱に送る液体のことを指します。そして腎臓から膀胱をつなぐ管を『尿管』といいます。

ここに石が詰まると尿が膀胱に行かなくなり、腎臓に尿がたまり腎臓が腫れて痛みを伴う症状を『尿管結石』といいます。ひどいケースでは、腹部に尿がたまってしまうこともあります。

尿管は5mmほどなので、石がこれよりも小さければ何の症状もなく、尿と一緒に排出されます。では、石はどこからどのように尿管まで運ばれてくるのでしょうか?

似たような病気に、やはり石が詰まって痛みが生じる胆のう結石という病気があります。胆のうと十二指腸をつなぐ胆管に石が詰まって炎症を起こします。

この石の作られる原因は高脂質の食事によってコレステロールと胆のうから出される消化液が固まって石になります。一方、尿路結石の石は老廃物による尿の『シュウ酸』の量が多くなり、これが結晶化して石になったものです。

これらは主に腎臓で大きくなって、何かのきっかけで尿管に転がりこみます。これが、6mm以上になると症状が大きく変わります。この石の大きさは、患者ではコントロールすることができません。痛みがひどくならないうちに医療機関に行くことが大切です。

治療はどのようにするのでしょうか?

医療機関では、超音波検査やCT・MRI検査などによって、石の大きさと場所を確認します。特に大きさは重要です。尿管が5mmなので、石の大きさがどれくらいなのかによって治療の方法が変わります。

わずかに大きいぐらいであれば、尿管を広げる薬を処方し水分補給(目安は1日2リットル)をたくさんして早く石を体外に出してしまうことになります。

しかし、石の大きさが5mmをはるかに超えるようであれば、自然に出ることはないので手術で取り出すこと必要になります。かつては開腹手術が必要でしたが、現在は電磁波の衝撃で大きな石を破壊する『体外衝撃波結石破砕法』が主流です。

石を衝撃波で5mm以下まで破壊し、尿から自然に排出する治療方法です。メスを使う必要もなく、治療に痛みもほとんどありません。場合によっては日帰りで済みますので、カラダの負担も治療費も少なくて済みます。

また、レーザー照射によって確実に石を除去できる内視鏡による手術も多くなってきました。しかし、この病気は習慣性があり、5年以内に50%近くの方が再発しています。これは、遺伝的要素と生活習慣が大きく関わってきています。

予防は生活習慣から

生活習慣が欧米化してからこの病気も飛躍的に多くなってきています。そのため、日頃からの食習慣や生活習慣が予防や再発には非常に大切です。

尿中のシュウ酸値が上がると石ができやすくなるため、上げないことが大切です。そのためには3つのポイントがあります。

水分摂取

尿路結石には、水分を多く摂ることによって尿の量を増やし、濃度を薄めることが大切です。尿の量を多くすることで腎臓にある石が小さなうちに尿と一緒に排出させることと、尿中シュウ酸値を下げる効果があります。1日2リットルが目安です。

適度な運動

運動によって新陳代謝を上げ、水分をたくさん摂ることが大切です。

食生活の習慣

カルシウムを多く含む食品(海藻類・納豆・青魚・牛乳等)を日頃から摂取することが予防には大切です。カルシウムは、シュウ酸と一緒に体外に排出させる大切な役割をしています。この仕組みによって、石が大きくなることを防ぎます。

動物性タンパク質と塩分制限

今まで、シュウ酸とカルシウムが悪者にされていた尿路結石ですが、動物性タンパク質と塩分摂取を積極的に制限した結果、カルシウムのみの積極的摂取に比べて再発率が非常に少なくなったという発表もされています。

動物性タンパク質(肉類)を制限すれば、尿中シュウ酸値が下降するため結石が抑えられたためではないかと思われます。

肉好きの方には耳の痛い話ですが、消化器系の疾患にせよ、高脂血症の予防にせよ、動物性タンパク質は控える方が良いということになります。

動物性タンパク質の制限とカルシウムの積極的摂取を一緒にすれば効果は一層顕著になるのではないのでしょうか?

いずれにしても、昔ながらの日本食が再び見直される時代になりました。

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