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実は意外と多い、甲状腺疾患の患者数!その症状を見逃さないで

甲状腺の病気は珍しくない

甲状腺の病気と聞くと、胃の病気や糖尿病などと比べてあまり耳馴染みがなく、特殊な病気のように感じる方もいるかもしれません。しかし現在、日本での推定患者数は500万人に上ります。これは20人に1人くらいがなんらかの甲状腺の病気にかかっているということで、それほど珍しい病気ではないのです。

この病気の認知度が低い理由は、甲状腺や甲状腺ホルモンについて詳しくわかってきたのは最近だからかもしれません。甲状腺の病気自体は紀元前から知られていましたが、甲状腺という器官がわかったのは17世紀、甲状腺ホルモンの存在についてはなんと20世紀になってからなのです。

病気の原因などについてはまだわかっていない部分もあります。そして症状がわかりにくいため、病気を見落とされてしまう方もいます。

ただし、以前に比べると検査法は進んできています。最近甲状腺の病気の患者数は増えてきているのですが、これは今までは見落とされていた患者さんが検査法の進化により見つけられるようになったためだと思われます。

甲状腺の病気は一生治らない深刻な病気だというイメージもあるようです。しかしきちんと治療を続けていけば治る病気です。治療期間は少しかかってしまうかもしれませんが、薬を続けていくことで今までと変わらない生活を送れます。

どんな症状が出るのか?

甲状腺の病気になってもじわじわと症状があらわれるため、ただの体質の変化だと思って気付かないことも多くあります。この病気のほとんどは、全身の新陳代謝を司っている甲状腺ホルモンの分泌異常によるものです。ホルモンが異常に増えたり減ったりすることで全身に少しずつ様々な症状があらわれ、精神面にまで影響が出ます。

甲状腺の病気といってもいくつかの種類があります。その中で有名なのは甲状腺機能が亢進してしまうバセドウ病と、機能が低下する橋本病でしょう。どちらも甲状腺の病気ですが症状は正反対です。

バセドウ病では甲状腺ホルモンが過剰になることで全身の代謝は活発になり、肉体も精神も興奮状態になります。肉体は常に運動をしている感じに、精神は集中力がなくなりイライラしてきます。

具体的な症状としては動悸がする、脈が早くなる、血圧が上がる、暑がりになって汗をたくさんかき水分を大量に摂るようになる、食欲旺盛になって食べてしまうのに太らない、もしくはやせてくる、下痢や軟便ぎみ、指先が振るえてしまう、集中力がなくなってついイライラしてしまうなどといったことがあります。

バセドウ病というと眼が飛び出てくるというイメージがあるかもしれませんが、実際にはっきり突出してくることは20~30%くらいになります。

橋本病の症状はこの正反対になります。甲状腺ホルモンが不足してくるため新陳代謝が十分に行われなくなり、全身は衰弱傾向になります。脈は遅くなり、寒がりになり汗をかかないため皮膚はカサカサしてきます。食欲は低下し、食べないのに体重は増えてきます。便秘ぎみになり、無気力でだるさが続き、居眠りしやすくなります。

このように、同じ甲状腺の病気でもあらわれる症状は全く違います。その中で、どの甲状腺の病気にもあらわれてくる症状は首の腫れです。ただし、その腫れ方には少し違いがあります。

甲状腺の病気は女性に多い

甲状腺の病気は男性より女性患者のほうが多くなっています。その理由ははっきりとしていませんが、甲状腺の病気の多くは自己免疫が原因とされ、自己免疫疾患にかかるのは女性の方が多いということも関係しているかもしれません。

バセドウ病は男性1に対し女性4の割合で、他の甲状腺の病気に比べると男性患者が多くなっています。実は以前に比べて男性患者は増えてきている傾向があります。女性の中でも最も多いのは20~30代、次に40~50代です。

橋本病は男性1に対し女性17と圧倒的に女性に多い病気です。年齢的には40代以降で多くなりますが、若い女性にも多くなってきています。橋本病になっても自覚症状がすぐに出るわけではなく、また更年期障害と間違われやすいため、実際は橋本病にかかっているのに気付いていない方もいると思われます。

甲状腺の病気にかかりやすい性別や年齢はありますが、あくまで全体の傾向になります。気になる症状がある場合には甲状腺の病気も疑ってみてください。その際、できることなら一般の内科にかかるより、甲状腺専門の医療機関を受診することをお勧めします。

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