TOP > > 抜け毛、薄毛は改善できる!男性女性、髪の悩み別の原因と予防対策法

抜け毛、薄毛は改善できる!男性女性、髪の悩み別の原因と予防対策法

髪の毛写真

薄毛や抜け毛など髪の悩みを持つ人は2千万人以上いるといわれています。これまでは髪の悩みを持つのは比較的男性が多かったのですが、最近では女性の薄毛や抜け毛の悩みを抱える人が増加しています。

男性も女性も髪が薄くなれば、若々しさが失われたり容姿に自身が持てなくなったりすることもあると思います。髪の悩みは大きな心の負担にもなるのです。

薄毛や抜け毛の悩みを解消するにはどうすれば良いのか?その対処法をご紹介します。

多くの人が持つ薄毛・抜け毛の悩みとは?

薄毛・抜け毛の悩みは人それぞれですが、男性と女性では症状に異なる特徴があります。

次のような症状に当てはまることがあれば、典型的な薄毛・抜け毛の状態といえます。

男性に多い髪の悩み

  1. 頭頂部の髪が薄くなる
  2. 前髪の生え際が中央から抜けていく
  3. 前髪の生え際の両側からM字型に抜けていく
  4. 頭頂部と前髪の生え際が同時に抜けていく
女性に多い髪の悩み

  1. 髪の毛が全体的に細くなる
  2. 髪がペタッとしてボリュームがない
  3. 髪の分け目の部分が薄くなる
  4. 地肌がところどころ透けてみえる

こうした薄毛・抜け毛の症状に典型的な特徴があるのは、男女それぞれに共通した原因があるからです。

その原因を突き止めていくために、まずは基本的な髪の構造や髪が生えるしくみを理解しておきましょう。

髪にも寿命がある!男性も女性も知っておきたい髪のヘアサイクル

人間の髪の毛は、個人差もありますがおよそ10万本あるといわれています。1本1本の髪の毛には4~7年くらいの寿命があります。

髪は1日に3mmほど伸びるので、1ヶ月で約1cm伸びています。もし髪を全く切らずに伸ばし続ければ、髪の長さは50~80cmくらいになり、その後、髪は自然に抜け落ちます。

実際には多くの人は髪が寿命をむかえる前に、理容室や美容院などで定期的に髪を切っていると思いますので、1本の髪が寿命をむかえるまでの間に何回も髪を切りそろえていることになります。

普段、髪の寿命を考えることはないかもしれませんが、髪にも寿命があるということです。

髪が生え始めてから成長し、数年して抜け落ちるまでの過程を「ヘアサイクル」といい、髪のヘアサイクルが薄毛や抜け毛と大きく関わっています。

  1. 髪の誕生・初期成長期(1~2年) 新しい髪が生まれ少しずつ成長していく
  2. 成長期(2~6年) 髪の成長がもっとも活発になる期間 この期間が短くなると髪が十分に成長しない
  3. 後期成長期 髪の成長がゆるやかになる 
  4. 退行期(2~3週間)髪が抜ける準備に入る
  5. 休止期(3~4ヶ月) 髪の成長が止まり新しい髪が生えてくる 
  6. 髪が抜ける 髪の寿命となり1へ戻る

どうして髪が薄くなるのか?薄毛が起こるメカニズム

本来、髪はヘアサイクルの成長期の期間に十分に成長し、太くしっかりとした健康な髪になるはずです。

しかし、成長期の期間が短くなると髪が十分に成長できず、細い髪のまま退行期へ移行することになります。

髪が薄くなったりボリュームがなくなったりするのは、ヘアサイクルの成長期の期間が短くなり、髪が十分に成長しなくなることが原因で起こります。

また退行期や休止期の期間に、新しい髪が十分に生えてくる前に古い髪が抜けてしまうと抜け毛が目立つようになります。

いずれにおいても、ヘアサイクルが正常に働かないことが薄毛や抜け毛の原因になるのです。

では、髪のヘアサイクルが正常に働かなくなるのはどのような原因があるのでしょうか?

男性の薄毛の原因は?男性ホルモンの影響による男性型脱毛症

ヘアサイクルが短くなる原因はいくつか考えられますが、男性に多いのは男性ホルモン(テストステロン)の影響によるものです。

本来、テストステロンは、髪の毛の成長を促進し髪を太く濃くする働きをします。

ところが、男性の髪の毛包には5α-リダクターゼという酵素があり、この酵素の働きによってテストステロンがジヒドロテストステロン(DHT)という特殊な男性ホルモンに変化します。

このDHTが作られると、毛包のなかの毛母細胞が正常に機能しなくなり、発毛を阻害してしまうのです。髪にとってDHTは悪玉化した男性ホルモンともいえます。

そして、DHTを作る酵素5α-リダクターゼは、とくに男性の頭頂部や前頭部に集中しているため、男性の薄毛は頭頂部や前頭部に起こりやすいのです。

そのため、先述した男性の薄毛・抜け毛の典型的な症状が起こるのです。

逆の見方をすれば、後頭部や側頭部には5α-リダクターゼが少ないため、後頭部や側頭部には薄毛の症状が現れにくいといえます。

このように男性ホルモンの作用によって引き起こされるのが男性型脱毛症です。男性型脱毛症は、AGA(Androgenetic Aropecia)と呼ばれることもあります。

同じ男性でも薄毛になる人とならない人の違い

さて、同じ男性でも若くして薄毛に悩む人もいれば、歳をとっても髪がフサフサな人もいます。これはどういうことでしょう?

その理由は、個人によってテストステロンをDHTに変える5α-リダクターゼの量や働きの強さ、テストステロンに対する感受性が異なるからです。

個人によって、テストステロンをDHTに変える5α-リダクターゼの作用が強ければ薄毛や抜け毛が多くなり、少なければそれほど薄毛にはなりません。

例えていえば、同じ量のお酒を飲んでも、すぐに酔ってしまう人もいればそれほど酔わない人もいる、というアルコールに対する個人差のようなものなのです。

女性の薄毛の原因は?女性ホルモンの影響による薄毛と抜け毛

一方、女性が薄毛になる原因もいくつか考えられますが、女性ホルモンの影響による脱毛症もその1つです。

女性ホルモンといえばエストロゲンとプロゲステロンの2つがあげられますが、女性の薄毛に関わっているのはエストロゲンです。

エストロゲンはヘアサイクルのなかで、成長期に髪を太くしたり艶やかな髪を育てる働きをしています。

エストロゲンの分泌は20歳ごろをピークに年齢とともに少しずつ減少していきます。

歳とともにエストロゲンの分泌量が減少することによって、成長期で髪が十分に育たなくなるため、全体的に細い髪の毛が多くなるのです。

そのため、髪にボリュームがなくなったり地肌が透けてみえるような女性の薄毛の典型的な症状が起こります。

女性でも更年期以降は脱毛が進みやすい

女性でも男性にくらべればわずかですが男性ホルモンが分泌されています。とくに更年期以降になると女性ホルモンが著しく減少するため、相対的に男性ホルモンが増加します。

このため、女性でも男性型脱毛症のメカニズムが働き、男性型脱毛症と同じような症状が起こりやすくなります。これを男性のAGAに対しFAGA(女性の男性型脱毛症)と呼ぶこともあります。

女性は男性ホルモンの影響が少ないため、髪が抜け落ちてしまうことは少ないのですが、これは更年期以前のことで、更年期以降になると女性でも男性ホルモンの影響によって薄毛や抜け毛が起こりやすくなります。

ホルモン以外にも原因が!男女に共通する薄毛・抜け毛の原因

薄毛や抜け毛の原因がホルモンの影響であるならば、自分ではホルモンを調整することができないのだから、薄毛や抜け毛はあきらめるしかない、と考えるのは早とちりです。

薄毛や抜け毛を引き起こすのは決してホルモンの影響だけではありません。ホルモンの影響以外にも、薄毛や抜け毛の原因となることはいくつも考えられます。

髪の毛の土台は頭皮!頭皮が健康でなければ髪は育たない

男性も女性も髪が生える頭皮の構造は同じです。たとえホルモンの影響が少なくても髪の成長の土台となる頭皮が健康でなければ、しっかりとした髪が生えることはありません。

頭皮より下の部分を毛根といい、毛根の根元には毛母細胞という細胞があります。

髪は毛母細胞で細胞分裂が行われることによって少しずつ成長していきます。毛母細胞の働きが活発でなければ、健康でハリのあるしっかりとした髪が生えてこないことになります。

毛母細胞の働きが阻害される原因は、毛根の上部にある皮脂腺や汗腺から分泌される皮脂や汗、髪や頭皮から毛穴に落ちてくる汚れなどが毛根に詰まったり、毛母細胞の炎症を引き起こしたりするためです。

これは、頭皮に余分な皮脂や汚れがたまっていると、雑菌が発生して毛包に炎症が起こったり毛母細胞が壊れたりして、健康な髪の毛の成長が妨げられるということです。

髪の成長の土台となる頭皮や毛穴が清潔で健康でなければ、髪の成長が妨げられ薄毛・抜け毛の根本的な原因となるのです。

髪の手入れや生活習慣も薄毛・抜け毛の原因になる

髪の成長を妨げる皮脂や汗、毛穴の汚れは、日頃の髪の手入れに何らかの問題があることが原因かもしれません。

また髪の手入れの問題だけでなく、髪の成長に必要な栄養の不足や生活習慣、ストレスなどが原因で髪の成長が妨げられることもあります。

薄毛・抜け毛の原因は決してホルモンの影響だけでなく、栄養や生活習慣、ストレスなどさまざまな要因が重なり合うことで起こります。

こうした要因を1つでも減らしていくことが薄毛や抜け毛を改善することにつながるのです。

1.頭皮や毛根のコンディションにより生えにくくなる

髪が生える土台となる皮膚や毛根のコンディションが悪ければ、髪が正常に生えにくくなります。

  • 髪や頭皮の汚れ
  • 皮脂の過剰な分泌
  • フケの多さ

2.髪の手入れに関わる原因

髪のために良かれと思って行っているヘアケアの習慣そのものが間違っている場合はがあります。

自分では間違いに気がつきにくく、その間違った習慣をすぐに変えることができないため、長期間影響が及び頭皮のコンディションが悪くなりやすいのです。

  • シャンプーやヘアーコンディショナーの刺激
  • 髪を整えるワックスやスプレーによる刺激
  • ドライヤーの熱による頭皮への影響
  • パーマやカラーリング(ヘアカラー、白髪染め、髪に色をつける)の影響

3.髪を育てる栄養の不足や生活習慣による原因

頭皮の環境が健康に保たれていても、髪の成長に必要な栄養が不足したり、髪の成長を妨げるストレスなどがあれば、髪の成長に影響を与えます。

  • 髪の成長に必要な栄養の不足
  • 頭皮の血行不良
  • ストレスによる影響
  • 頭皮を掻いたり、髪を触る癖
  • 髪型の影響(女性で髪を強くひっぱって結うことなど)
薄毛の原因は、男性ホルモン、女性ホルモンだけの影響によると考えられがちですが、このように多くの原因が重なり合い、毛母細胞の分裂や髪の成長に影響を及ぼすことで薄毛や抜け毛の原因になっていたのです。

髪が薄くなったと感じるのはどんな状態?薄毛の基準とは

髪が薄くなったと感じるのは、自覚の問題なので個人差が大きいといえます。一般的には、髪の密度を100%とすると密度が60~70%くらいになると、少し髪が薄くなったのではないか、と自分で感じる人が多くなるようです。

さらに髪の密度が50%より少なくなると、自分だけでなく周りの人が髪が薄いことに気づくようです。

薄毛と感じるのは髪の本数だけでなく髪の密度にもよるので、髪が細くなり髪と髪の間の隙間が大きくなれば密度が低下したことにもなります。

薄毛で悩む人の多くは抜け毛の本数ばかりを心配するようですが、髪の数だけでなく、髪が細くなることによる髪の密度にも着目して薄毛予防を行うことも大切です。

どこからが薄毛か?ハゲ頭のパラドックス

薄毛に関してハゲ頭のパラドックスというのがあります。

全く髪が生えていないつるっぱげの人に、サザエさんの波平さんのように髪が1本だけ生えたとしてもハゲ頭には変わりません。波平さんの頭に髪をもう1本たして2本にしたからといってハゲ頭には変わりないでしょう。

これを式にすると、n=n+1 となり、n+1=ハゲ頭なので、どれだけ髪の毛を付け足しても結局ハゲ頭になります。これがハゲ頭のパラドックスです。でも、何かおかしいですね!?

どうすれば薄毛・抜け毛を予防できる?改善への対策3つ

さて、これまでさまざまな薄毛・抜け毛の原因をみてきましたが、それではどのように薄毛や抜け毛の予防や対策を行えば良いのでしょう?

これまであげた薄毛や抜け毛の原因は、どれか1つの原因だけで起こるというよりも、複数の原因が重なることで症状の程度が大きくなります。

薄毛・抜け毛の対策は、それぞれの原因を少しでも改善し、1つでも多く原因となる要素を取り除いていくことが大切です。

1.最優先は頭皮環境を整える事!男性はしっかり、女性は適度に洗う

薄毛・抜け毛を予防するためには、その土台となる頭皮環境を整えることが最優先です。

とくに毎日の洗髪は人それぞれ自分の髪の洗いかたがあるので、髪の成長への影響が起こりやすいといえます。

髪をどのくらい洗えば良いのかということは専門家でも意見が分かれるところですが、髪や地肌についた汚れや皮脂をしっかり取り除くことがもっとも大切です。

男性は皮脂の分泌が多くなりやすいため皮脂が毛穴に詰まって脱毛が起こる「脂漏性脱毛症」が多いのに対し、女性は皮脂の分泌が少ない上、頭皮を洗いすぎることでフケが毛穴をふさいでしまう「ひこう性脱毛症」という症状が起こりやすいといえます。

そこで、男性は過剰な皮脂をしっかり洗い流すことが大切で、女性は皮脂を洗いすぎないようにして、頭皮の乾燥や毛穴詰まりを防ぐように、適度に洗うことが大切です。

「しっかり」や「適度」という加減は難しいところですが、まずはいつもの洗いかたと比べて、その度合いを調節してみましょう。男性はいつもより長めに、女性はいつもより短めに髪を洗うということを意識して洗髪の度合いを調節すると良いと思います。

髪の洗いかたにルールはありませんが、一般的に奨められている基本的な髪の洗い方を確認してみましょう。

薄毛をふせぐ髪の洗い方の基本

  1. シャンプーをする前に軽くブラッシングして髪についた汚れを浮き上がらせる
  2. 温水で軽くすすぎ洗いをして髪や頭皮の汚れを落とす
  3. シャンプーを手のひらにとり、よく泡立ててから頭皮につける
  4. 決して爪を立てず、指の腹で地肌をマッサージするように丁寧に洗う
  5. すすぎはしっかりと行い、シャンプーが髪や地肌に完全に残らないようにする
  6. 髪の表面を保護するためにリンスやコンディショナーを使う
  7. ドライヤーで髪をしっかり乾燥させる(ドライヤーを近づけ過ぎないように)

髪を洗うときに注意すること

  • 髪を洗うときは地肌の汚れをしっかりとる意識を持ちやさしく丁寧に洗う
  • シャンプーでニ度洗いしても良いがシャンプーが完全に残らないようにすること
  • 抜け毛を気にするより次に生えてくる髪の毛のことを考えてしっかり洗うこと
  • 女性の場合、長い髪を擦り合わせるようにして洗わない
  • 自然乾燥ではなくドライヤーを使い髪を乾かす(ドライヤーの近づけすぎに注意)
髪を洗うときにはこうした点に注意してみましょう。

髪を洗うことは長年の習慣になっているので、間違った方法で洗っていることに気がつかないこともあります。もう一度確認してみましょう。

2.頭皮マッサージで血流を改善する

薄毛・抜け毛を防ぐには、髪の成長の起点である毛母細胞が活発に働くことが必要です。そのためには、髪の成長に必要な栄養が毛母細胞にしっかりと届けられなければいけません。

髪の成長に必要な栄養は、まずは頭皮へ送られ、頭皮から毛母細胞へとスムーズに運ばれる必要があります。こうした栄養の運搬に不可欠なのは、頭皮の血流です。

頭皮の血流が活発でなければ血行が悪くなり、髪の成長に必要な栄養や酸素が髪に届かないことになります。また、薄毛・抜け毛が多い人ほど、頭皮の血行が悪いという客観的なデータもあります。

そこで、頭皮の血流を改善するためには、頭皮マッサージを行いましょう。次のような頭皮マッサージ法をお奨めします。マッサージするときは、できるだけリラックスして行うとより効果が高くなります。

頭皮マッサージのやり方

  1. 10本の指先の腹を頭皮にあて、小刻みに指を動かす
  2. 指全体を頭頂部から前、横、後ろへ少しずつ動かす
  3. 両手のひら全体で頭を抱えるようにして前、後ろ、横と頭皮をゆっくり動かす
  4. 指先で軽く頭をポンポンとたたく(髪をひっぱらないように)
  5. 手のひらを水平にして首の後ろ側を軽くたたく
自分が心地が良いと思う強さで、軽めに行ってください。毎日行うことが効果があがるポイントです。

3.髪を育てる栄養を摂る!それはタンパク質と亜鉛・鉄分

髪の毛を育てるためにはさまざまな栄養が必要ですが、髪の毛をつくっている主成分はケラチンというタンパク質なので、まずは良質なタンパク質を欠かさず摂ることが大切です。

たんぱく質には肉や魚、卵など動物性タンパク質と、大豆製品など食物性タンパク質があげられますが、髪を育てるためには豆腐や納豆など植物性のタンパク質を摂ったほうが良いと考えられています。

それは、動物性脂肪に含まれる脂肪やコレステロールは摂りすぎると髪の発育を妨げる原因になるからです。血液中の中性脂肪や悪玉コレステロールが増えると、皮脂の分泌を過剰にしたり毛母細胞の分裂を阻害したりするのです。

太っている人は薄毛になりやすいといわれますが、動物性脂肪を取りすぎると薄毛が起こりやすい状態になるのです。

ですから、できるだけ植物性のタンパク質を継続してしっかり摂ることが髪の発育を根本的に支えます。

1日に摂りたい植物性タンパク質の量

  • 豆腐 半丁
  • 納豆(小)1パック
  • 枝豆やそら豆など豆類(小皿1皿)

1日の量は少なくても良いので毎日欠かさず摂ることを習慣にすると、薄毛になりにくい髪質に変化していきます。

また、味噌のような大豆を発酵した調味料も髪の栄養になります。味噌の中でもとくに八丁味噌には吸収の良いアグリコン型イソフラボンが豊富に含まれています。味噌汁に使う味噌を八丁味噌に変えてみるのも良い工夫ですね。

タンパク質の次に必要となる栄養は、亜鉛とビオチン(ビタミンH)です。亜鉛は髪の毛の細胞分裂を活発にし、発毛を促進する栄養素です。ビオチンはビタミンHともいわれますがビタミンB群の一種で、タンパク質の代謝を高め髪の成長を促進します。

また、鉄分がが不足すると薄毛が起こりやすいことも科学的に明かになっています。亜鉛やビオチンを積極的に摂り、鉄分は不足しないように心掛けると薄毛の解消につながります。

亜鉛を多く含む食べ物

  • 豚レバー
  • 牡蠣
  • うなぎ
  • ホタテ
  • シジミ
  • アサリ
  • 高野豆腐

レトルト食品やファストフードなど加工食品には亜鉛の吸収を阻害する食品添加物が入っていることが多いため、こうした食品を多く食べる習慣は薄毛や抜け毛の原因になることがありますので注意して下さい。

ビオチンを多く含む食べ物

  • 豚、鳥、牛レバー
  • ピーナッツ
  • クルミ
  • アーモンド

ビオチンはレバーやナッツ類に多く含まれています。水溶性ビタミンなので一度にたくさん摂るよりもに毎日欠かさずこまめに摂るようにすることが効果を高めるポイントです。

鉄分を多く含む食べ物

  • 豚レバー
  • 鳥レバー
  • シジミ
  • アサリ
  • 小松菜
  • ひじき
  • 納豆
  • 木綿豆腐

鉄分は吸からだへの収が悪いことが難点ですが、肉や魚介類など動物性の鉄分にはヘム鉄が含まれるので、植物性の鉄分より吸収率が高くなります。また、鉄分はビタミンCと一緒に摂ると吸収率がさらにアップします。

昆布やワカメを食べると髪が増えるというのは本当か!?

ところで、昔から昆布やワカメを食べると髪がフサフサになるといわれていますが本当でしょうか? 実は、昆布やワカメを食べたからといって、すぐに髪が増えるということはないようです。

ただし、海藻類には亜鉛やヨウ素などのミネラルやネバネバ成分のフコイダンが多く含まれており、これらは髪の毛の細胞分裂を促進する働きがあるため、習慣的に摂ることによって髪の発育を促進する効果はあります。

海藻類は食べるとすぐに効果が現れるわけではありませんが、習慣的に摂ることで髪の成長を促進するというのが正しいとらえかたのようです。

髪の発育にNGな食べ物は?

髪の成長にとってNGといえる食べ物もあります。それは、唐辛子やコショウ、カレーのスパイスなど刺激の強い香辛料です。辛い食べ物や刺激の強い食べ物は、皮脂の分泌が過剰になることや、毛母細胞の活動を低下させる原因になることがあります。

髪のことを考えるなら、辛い食べ物、刺激の強い食べ物は、控えめにしたほうが良いようです。

4.ストレスは髪にも影響する!自分なりのストレス解消を心掛ける

薄毛の症状を悪化させる大きな原因の1つがストレスです。とくに女性の薄毛が増えている背景には、女性の社会進出にともなってストレスが増加しているためだと考えられています。

過剰なストレスが長期的に加わると、自律神経が交感神経優位となりホルモンバランスが乱れます。とくに女性の髪の成育には女性ホルモンが影響しているため、ホルモンバランスが乱れることで髪が細くなるのです。

もちろん、女性だけでなく男性にとってもストレスは髪の成長を妨げる大きな要因となります。強いストレスを感じると先述した5α-リダクターゼの感受性が高くなり、男性型薄毛の原因となるDHTの産生が大きくなります。

ストレスを解消する方法というと心やからだをリラックスさせることばかりを思い浮かべるかもしれませんが、ストレスの解消法は大きく分けて2つあり、1つはリラックス型、もう1つは集中型です。

半身浴などの入浴法や好きな音楽を聴くのはリラックス型のストレス解消法といえますが、それとは反対に短い時間集中して何かに取り組むことが緊張型のストレス解消法です。たとえば、次のようなことが緊張型のストレス解消法です。

  • 瞑想や座禅
  • 楽器の演奏
  • 手芸や裁縫
  • 囲碁や将棋
  • 料理やお菓子作り
  • 本の精読
  • 語学の勉強など習い事

こうしたことは、ある程度意識を集中して行うことが必要となるため交感神経が高ぶるのではないかと思われるかもしれませんが、実は脳の働きとしては心地良い刺激として認識され、ストレスの解消につながることが分かってきました。

脳やからだの緊張をほぐすためには、リラックス型の方法だけでなく、集中してものごとに取り組む緊張型の方法を試してみるのも良いかもしれません。

5.髪の成長には睡眠も必要!薄毛を解消する睡眠法を実践する

男性も女性も薄毛や抜け毛を解消するには睡眠を十分にとることが大切です。睡眠が不足すると自律神経やホルモンバランスの乱れが起こりやすくなり、頭皮の血行不良などによりヘアサイクルが乱れてしまいます。

とくに、夜10時~深夜2時の時間帯は、「髪のゴールデンタイム」といわれ、もっとも髪が成長する時間帯なので、この時間帯にしっかりと睡眠をとることが大切です。夜はできるだけ部屋の照明を暗くし、自律神経のスイッチを早めに切り替えるようにしましょう。

6.その他・日常生活で気をつけること

その他にも次のような生活習慣や癖があると、薄毛や抜け毛につながることがあります。長年の習慣なっていることもあるので、改めて生活習慣を振り返ってみることも必要です。

  • 紫外線の影響(髪や頭皮にダメージを与える)
  • 喫煙の習慣(頭皮の血行が悪くなるだけでなく有害物質によって毛根がいたむ)
  • 過度のダイエット(過度のダイエットによって髪に必要な栄養が不足する)
  • ピルの影響 (ピルを使用している女性はホルモンバランスが崩れやすくなる)
  • 髪をさわる癖(手の雑菌が髪や頭皮に付着する)
  • 髪型の影響(髪を強い力で結うと牽引性脱毛症という症状が起こる)
  • 出産の影響(分娩後脱毛症といい出産後に脱毛症状が起こることがある)

髪の悩みを解決する強い味方!発毛剤・育毛剤の違いと効果

髪の悩みを持つ人のなかには、頭皮のケアや生活習慣の改善によるだけでなく、もっと顕著に髪の毛を増やし、薄毛を解消したいと思う人が多いと思います。そこで頼みの綱になるのは、育毛剤や発毛剤の使用です。

市販されている育毛商品にはいくつかの種類があります。どこがどのように違うのか分かりづらいことも多いと思います。簡単にまとめると次のようになります

養毛剤 毛髪を保護し脱毛を予防する
育毛剤 毛髪の成長を促し脱毛を予防する
発毛促進剤 髪の発毛を促すために毛母細胞の働きを活発にする
発毛剤 毛母細胞の働きをより活発にして髪を発毛させる

カテゴリーでの呼び方は多少異なりますが、抜け毛を防ぎ薄毛を解消するという根本的な働きにはそれほど違いがないように思われます。

新しく発売された商品のほうが効き目が良い気もしますし、医薬品と表示されているほうが効き目が強い気もします。結局は自分で使ってみて効果を実感できるかどうか、ということも大きいようです。

やっぱりミノキシジル!?正しい使い方をすれば効果は期待できる

髪の悩みを持つ人なら、「ミノキシジル」という成分名を聞いたことがあると思います。

ミノキシジルは、ヘアサイクルの成長期の期間を延ばし髪の毛を太くしっかりと成長させる働きや、休止期で脱毛した後に生える新しい髪の発毛を促す働きによって、薄毛や抜け毛の症状を改善します。

ミノキシジルを配合したリアップシリーズは、男性用(リアップ、リアッププラス、リアップX5プラス、リアップジェット)と共に、女性用(リアップリジェンヌ)も販売されていますので、男女ともに薄毛や抜け毛の悩みを解消する強い味方といえるかもしれません。

ただし、どんな商品にもいえることですが、発毛剤や育毛剤は正しい使い方をして初めて効果が現れます。

例えば、リアップを使うとき「1日2回のところを1日1回に節約すれば、2倍使えて経済的…」などと考えてはいけません。

リアップの場合の正しい使用法とは、1回1mlを1日に2回(朝と夜)頭皮に塗布することと、ミノキシジル濃度1%なら6ヶ月以上、5%なら4ヶ月以上継続して使用するということです。

1日2回塗布する理由は、頭皮の血中のミノキシジル濃度が常に一定に保たれることで、初めて効果が発揮できるからです。また、最低でも4ヶ月ないしは6ヶ月間継続して使うことによって、商品が持つ本来の効果が得られます。

逆に、効果を強くしたいあまりに1日に塗布する量を増やしてもいけません。塗布量を増やしすぎれば、頭皮に炎症やかぶれなどの副作用が起こることもありえます。

頭皮が健康でなければ、髪の毛の成長はありませんから、本来の薬剤の効果が発揮できなくなってしまいます。

こうしたことはリアップに限ったことではありませんが、正しい使い方をしてはじめて本来の効果が得られると考えなくてはいけません。

飲む発毛剤フィナステリド!男性型脱毛症の治療効果は大きい

フィナステリドという内服薬の発毛剤も効果が高いと評判になっています。フィナステリドはアメリカの製薬会社が作った薬で、もともとは前立腺肥大の薬として開発されていましたが、副次的な作用として多毛が認められたため、発毛薬に転用されました。

フィナステリドは先述した男性ホルモンをDHTに変える5α-リダクターゼの作用を阻害してヘアサイクルの成長期を伸ばし、薄毛や抜け毛を減らす効果が認められています。そのため、フィナステリドは「飲む発毛剤」といえます。

日本では2005年に医療用医薬品としての認可を受け「プロペシア」という名前で販売されています。プロペシアは医療用医薬品のため医師の診察を受け処方してもらう必要があります。

また、残念ながらプロペシアは男性型脱毛症(AGA)として認可されているので、女性には処方することができません。

発毛を促す刺激を送る!セファランチンは発毛のスイッチ

セファランチンはタマサキツヅラフジという植物から抽出される成分で、毛母細胞を刺激し発毛のスイッチを入れるような働きがあります。

毛母細胞を車のエンジンに例えると、エンジンの性能がどんなに優れていても、エンジンを始動するには、まずはスイッチを入れてダイナモ(点火するプラグ)を動かさなければ、エンジンは動きません。

髪が薄くなる原因は、エンジン自体ではなくスイッチの部分に問題があるのかもしれません。そのスイッチとなるのがセファランチンです。

セファランチンは医療用医薬品として発売されており、医師の診察を必要としますが、あらゆる可能性を考えて治療することも必要です。

いまやミノキシジルやフィナステリドのような新しい薄毛治療薬が続々と開発されています。薄毛で悩む日がなくなるのももうすぐかもしれませんね…

人によって髪の悩みはさまざま…髪の悩みにまつわるウソ、ホント

薄毛や脱毛症は精神的なストレスの影響を受ける場合があります。髪に対して悩んでいることがストレスになり、症状が進んでしまうのです。

脱毛は遺伝するの!?遺伝と薄毛の関係

親や兄弟など親族に薄毛の人がいると、その家族も薄毛になりやすいといわれていますね。これは本当なのでしょうか?

実は、薄毛や脱毛症に関して、遺伝的要素が関係するのは25%程度だと確認されています。25%が大きいのか小さいのか、難しいところですが、祖父母の誰か1人が薄げであれば、4分の1の確率になるので正しいといえばそうかもしれません。

遺伝的な要素を取り除くことはできないかもしれませんが、薄毛につながるそのほかの要因を1つでも少なくすることで薄毛の悩みは克服できる、と前向きに考えたほうが良さそうです。

白髪の謎?白髪は薄毛にならないのは本当!?

白髪になる原因は髪の毛を黒くするメラニン色素が不足しているからです。白髪だから脱毛にならないという根拠は何もありません。白髪でも薄毛や脱毛の人はたくさんいます。白髪のほうが薄毛が目立ちにくいからかもしれません。

また、白髪は抜いたほうがいいという人もいますが、たとえ白髪を抜いたとしてもまた白髪が生えてきます。白髪を無理に引き抜くと毛根が損傷することもあるのでお奨めできません。

髪の悩みは心の悩み?薄毛のコンプレックスを解消する方法

髪が薄くても抜け毛がひどくても、命に関わることはありません。しかし、薄毛で悩む人のなかには、もし自分が薄毛でなかったら違う人生があったかもしれない…と深刻に思い悩む人も多くいます。

薄毛は当人にとっては人生を左右する一大事で、髪の悩みが原因でうつ病やノイローゼになる人もいます。

要するに、薄毛の悩みというのは、容姿に対するコンプレックスです。そのコンプレックスに対する考え方を変えることができれば、薄毛の悩みも少しは解消できるでしょう。

自分のコンプレックスを少しでもやわらげるには、ものごとに対する考え方が重要です。次のように考えかたを変えてみることで、薄毛のコンプレックスを乗り越えていきましょう。

  • 人は容姿ではなく人間性で評価されるべき
  • 容姿で見下すような人間はこちらからお断り
  • 自分が思うほど、他人は自分の髪に関心を持っていない
  • 誰でも1つや2つはコンプレックスを抱えて生きている
  • 歳をとっても髪だけ若かったら、そのほうが気持ち悪い
  • 髪が薄いことも自分の個性の一つだと肯定的に考える

こんな風に考えると、少しは気持ちが楽になるかもしれません。コンプレックスは、自分の考え方しだいということもあります。

薄毛や抜け毛で悩む人は多いのですが、流行の発毛剤や育毛剤ばかりに気をとられ、本来行うべき根本的な対処法ができていないことも多いのです。

コンプレックスを見方につける考え方も必要でしょう。薄毛や抜け毛の悩みは、あらゆる点から総合的に解決することが大切です。

キャラクター紹介
ページ上部に戻る