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日焼け止めの効果を高める!塗るタイミングやSPFとPAの選び方

日焼け止めと女性

日差しが強くなる季節には紫外線が気になりますよね。

紫外線を意識して予防しているという人でも、きちんと紫外線対策ができている人はほとんどいません。あなたのその紫外線対策は本当に正しいのでしょうか?

毎日の肌の味方の日焼け止めだからこそ、効果を最大限に発揮させるためのタイミング、塗り方のポイントを押さえておきましょう。

紫外線ってどういうもの?UVの意味、紫外線の特徴を知っておこう

太陽から受ける光で私たちが見ることができるのが可視光線。光の波長が長いものは赤く、短いものは紫色に見えます。赤色と紫色の間には様々な色があり、ちょうど虹の色のグラデーションのように重なっています。

目には見えませんが可視光線の外側にも光があり、紫色より外側にあるのが・・・つまり、紫の外にある光だから紫外線です。紫外線のことをUVといいますが、これは”Ultra Violet”を略したものです。

太陽からの光の種類とその特徴

日焼け止めなどにUV-AとかUV-Bとか表示されていますが、これは一体何かというと、紫外線にも3つの種類があり、波長が長いほうから

  • UV-A(紫外線A波)
  • UV-B(紫外線B波)
  • UV-C(紫外線C波)

と分けられます。それぞれの特徴をまとめると次のようになります。

UV-A、紫外線A波の特徴

紫外線A波と紫外線B波の特徴と肌への影響

紫外線のうち最も波長が長く、太陽から届く紫外線の90%はUV-Aです。皮膚の奥深くまで届き、真皮を破壊しハリや弾力をつくる細胞を傷つけてしまいます。これがしわやたるみの原因になります。

さらにメラニンという色素の合成を増やすので、沈着が起こりシミが目立ってしまう原因となってしまいます。

紫外線A波は、サンバーンと呼ばれるいわゆる急激な炎症や日焼けを起こすものではなくあまり注目されていませんでしたが、ここ数年の間に注意が喚起されるようになりました。

UV-Aは通年降り注いでいますが、3月頃から急上昇し、5月にはピークに達し10月くらいまで多い状態が続きます。

地上に届く紫外線の90%を占めていますから、少ない時期とはいってもあはり沢山降り注いでいますので、油断できません。

UV-B、紫外線B波の特徴

UV-BはUV-Aよりも波長が短く、肌の表面にあたる表皮の部分までしか届きませんが、表皮にあるメラノサイトという色素細胞を活性化させ、しみやそばかすの原因になってしまいます。

UV-Bは単にメラニンを作り出すだけでなく、メラニンを作るメラノサイトの数を増やします。つまりメラニンを作る工場の数を増やし生産能力を高めて、メラニンがたくさん作られるように働きかけます。

そのためUV-Bを浴びれば浴びるほどメラニンが多くできるだけでなく、メラニンの生産能力が飛躍的に高まるので、肌の色が黒くなりやすくシミやしわ、場合によってはホクロができたり皮膚病の原因になったりします。

紫外線B波は全ての紫外線量の約10%で量としては少ないのですが、エネルギーとしては非常に強くUV-Aの約1000倍も皮膚にダメージを与えます。

日焼けをして肌が焼けるように赤くなるのはUV-Bの強いエネルギーによるものです。また皮膚がんを起こす原因も、UV-Bの強いエネルギーによって皮膚表面の細胞が破壊されたり、遺伝子が傷つけられたりするからだと考えられています。

皮膚ではありませんが、UV-Bは白内障の原因になるとも言われており、白内障の原因の20%は紫外線とされています。

またUV-Bを大量に浴びると免疫力が下がり、感染症にもかかりやすくなります。夏の熱い日射しをジリジリと浴びると疲れを感じますよね。それだけ身体に大きな負担をかけているのです。

UV-Bも通年降り注いでいますが、特に5月から9月頃までの間は降り注ぐ量が多くなります。

UV-C、紫外線C波の特徴

UV-CはUV-Bよりさらに波長が短く大気に吸収されるので、地上に届くことはほとんどありません。UV-Cの影響は考えなくても良いでしょう。

紫外線による肌への影響やトラブルを予防するには、紫外線の特徴を把握し、紫外線を一括りにしないことが重要です。

美容を中心に考えるならUV-Aのケアを、日焼けや皮膚の病気を考えるならUV-Bのケアを…とそれぞれ行う必要がありますね。

SPFとPAの意味を理解していないとUVケアの効果は半減!

日焼け止めにはSPF値やPA値という表示がありますが、日焼け止めを効果的に使うためには、それぞれの意味をしっかりと理解しておくことが大切です。それぞれ、どのような効果を表しているのでしょうか。

SPFとは?SPF値の意味

日焼け止めを選ぶときには、SPFという数値を参考にしている人は多いと思います。SPFという数値は、主にUV-Bが皮膚に吸収されるのをブロックする働きを示す指標です。(SPF=Sun Protection Factor,太陽光線防御指数)

紫外線防御指数とも呼ばれ、紫外線B波(UV-B)を防止します。日焼けや炎症を防ぎます。

例えばSPF20とされていれば、UV-Bが皮膚に吸収される量が、何も塗っていないときの20分の1以下にブロックするという意味です。決して「20時間効く」という意味ではありません。数値が高ければ高いほど、UV-Bをブロックする効果が高くなります。

紫外線を浴びだしてから日焼けをするまで、個人差はありますがだいたい10~30分程度と言われています。

日焼け止めSPF値の効果の解説画像

  • 日焼けするまで30分かかるAさん
  • 日焼けするまで15分かかるBさん

どちらもSPF20の日焼け止めを塗ったとしましょう。すると

  • Aさんは30分×20倍=600分
  • Bさんは15分×20倍=300分

というように日焼けまでの時間を延長させることができる、ということです。

つまりSPF値とは時間を表す数値ではなく、ブロックする強さ、防御力を表している数値なのです。

PAとは?PA値の意味

PA値は主に肌を黒くする紫外線A波、UV-Aを防御する働きを示す指標です。

何も塗っていないときと比べて、皮膚が黒くなるまでの時間を何倍に延ばす効果があるかという指標です。(PA=Protection Grade of UVA,UVA防御指数)

肌の老化の原因、紫外線A波(UV-A)をカットします。肌へ急激に影響を与えるわけではないので、効果を数値で表すことは難しく、次のような表示になっています。

PAはPA+、PA++、PA+++のように表し+の数が多いほど効果が高いことになります。PAの指標と皮膚が黒くなるまでの時間を引き伸ばす効果は次のようになります。

PAの効果は、何も塗っていないときと比べて・・・

PA 2倍以下の効果
PA+ 2~4倍の効果 ある程度効果がある
PA++ 4~8倍の効果 かなり効果がある
PA+++ 8~16倍の効果 非常に効果がある
PA++++ 16倍以上の効果 最大の効果がある

このようにPA値は4つの段階でしか効果を表すことができません。SPF値と比べるとずいぶん大雑把に思えます。

PAが大雑把にしか効果を表示できないのは、メラニンを作るメラノサイトがある程度長い時間をかけて増えていく特性があることと関係しています。

同じ人が同じ時間UV-Aを浴びたとしても、メラニンが作られる量はその時のメラノサイトの数やメラニンを作る能力によって異なります。

つまり、肌の色が黒くなるという現象は、数年単位の長い時間でどれだけUV-Aを浴びてきたのかという要素が大きく関係するので、短時間でのUV-Aの影響だけでは計れないということです。これはPAという指標の欠点であるともいえます。

しかし皮膚の中には短時間でメラニンを作るための、いわば緊急用のメラニンがあり比較的短時間で肌の色を黒くするメラニンも存在しています。その短時間で黒く変化するメラニンの働きをどれだけ防げるかということだけをPAの指標としています。

肌の色が黒くなる変化を客観的にとらえることは難しいので、短時間で黒く変化するメラニンを一応の指標としているということです。

あなたは間違っていませんか?正しい日焼け対策、UVケアのポイント

日焼け止めを手に取る女性

紫外線による美容や健康へのトラブルを防ぐために日焼け止めを利用する人は多いのですが、せっかく日焼け止めを使っても正しい使い方をしていなければ本当の効果が発揮されません。日焼け止めを正しく使えているか、確認していきましょう。

日焼けは夏だけじゃない!1年中通して日焼け止めを使って

日焼け止めを塗るのは日差しの強い夏だけ、また晴れた時だけ、と思っていませんか?

実は紫外線は曇りでも、雨の日でも、天気でなくても降り注いでいるのです。薄曇りだと80%、曇りだと60%、雨でも30%降り注いでいるそうです。

肌の老化の原因となる紫外線A(UV-A)は雲やガラスを通り抜けるので、曇りでも、室内でも、天候や場所に関わりなく対策する必要があります。

また紫外線は一年中降り注いでいます。普段の生活ならPA+またはPA++くらいで大丈夫ですので、肌の老化を防ぎたい方は1年中通して日焼け止めを塗りましょう。

3月4月は油断しやすいですが、急に紫外線量が増え冬の乾燥や季節の変わり目で肌も弱っている時期ですので、注意して対策をしっかりしてくださいね

正しい日焼け止めの使用量を守ろう

日焼け止めに表示されるSPFの数値というのは、皮膚の1平方センチメートルあたり2mmの厚さで塗布したときの効果という使用量に関しての前提があります。

これがどのくらいの量かと言うと、平均的な女性の顔を例にすると、一般的な液剤タイプの日焼け止めの場合、顔全体に塗布するのに必要な量は、直径が5cmの円になるくらいの量です。

直径5cmというのは、MONO消しゴムの縦の長さより少し長いくらい、あるいは10円硬貨の直径が23.5cmなので、10円硬貨を4枚並べたときの大きさより少し大きめの面積ということになります。

日焼け止めの適量

この正しい量を使うことで、初めて日焼け止めの本来の効果が発揮されるのです。日焼け止めを顔に塗るとき、これだけの量をしっかり使っているでしょうか?日焼け止めを使うとき、ほとんどの人は使う量が少なすぎるのです。

実際に、あるメーカーが調査したところ、平均すると正しい使用量の4分の1~6分の1程度しか日焼け止めを塗っていないことが明らかになっています。

これでは本来の日焼け止めの効果が出ないのです。さらに問題なことは、塗る量と日焼け止めの効果は単純に比例するのではなく乗数的な関係があるということです。

塗る量が半分になれば半分の効果になるというのではなく、4分の1の効果にしかならないのです。

なぜ半分でなく4分の1になるのかについては、光の特性とエネルギーに関するとても難しい話になります。

SPF値の誤解を解いて!

SPFの数値で多くの人が間違っているのは、SPFの数値に「20分」をかけると紫外線をカットする合計の時間になると思っていることです。

例えばSPF20の日焼け止めをしっかり塗ったら20分×20で400分、400分間UV-Bを遮断する効果があると考えてしまうのですが、これは間違いです。

まず20分という時間ですが、これはMEDという指標で日本人の多くはおよそ20分で日焼けを起こすという統計的な日焼けの目安の時間です。

SPF20なら、何も塗っていないときと比べて、UV-Bが皮膚に吸収される量を20分の1にするので、日焼けをするまでの時間はMEDの指標の20分を20倍して400分に延びると考えてしまうわけです。

一見正しいように思えますが、20分という時間はあくまで一般的な例であって10分で日焼けする人もいれば30分の人もいます。また日差しの強さによっても日焼けをする時間が大きく異なります。

仮に日焼けするまでの時間を20分と考えたとして、400分後に真っ赤に日焼けするということは、400分の間に少しずつ日焼けをしているということになります。

400分後を日焼け度100%と考えれば、200分で50%の日焼けが進んでいるということです。

つまりSPFの指数はUV-Bを完全に遮断するということではなく、「日焼けをするまでの時間は延びるが、その間も徐々に日焼けをしていく」と考えるのが正しいのです。400分後に突然、日焼けをするというのはおかしいですね。

SPF15以上なら効果は同じ!何度も塗り直すことが正解

日焼け止めといっても紫外線を完全に遮断するのではなく、少しずつ紫外線が透過し日焼けが進行していきます。紫外線UV-Bをどのくらいカットするかを示す数値が遮蔽率です。

SPF15の日焼け止めとSPF30の日焼け止めを比較した場合、SPF30のほうがSPF15よりも2倍の効果があるように思います。

しかし遮蔽率で比較すると、SPF15の遮蔽率は94%、SPF30の遮蔽率は97%ということになるのです。

SPFの数値をみると15と30で2倍の差があり、日焼け止めの効果にもずいぶん差があるように思えますが、遮蔽率でみるとその差はわずか3%に過ぎません。

その3%が重要といえばそれまでですが、実は日焼け止めの効果というのは、SPFが15以上なら、30でも50でもそれほど変わりません。

こうして考えると、紫外線から肌を守るためにはSPFの数値を気にするよりも、日焼け止めを2mmの厚さになるよう、しっかり塗ることや、汗や接触ではがれた日焼け止めをそのままにしておかず、何度も塗り直すことの方が大切です。

日焼け止めを体全体に塗る場合もしっかり、2~3回塗り直して

海水浴などで全身に日焼け止めを塗る場合もあると思います。大人の体の表面積は平均で1.6平方メートルなので2mmの厚さで日焼け止めを全身に塗るには、1回あたり32ml必要になります。

途中で2~3回塗りなおすことも考えると、1日に100mlの日焼け止めを使い切るくらいの量が必要です。とにかくしっかり塗ること、2~3回塗り直すことが大切です。

乾燥した状態で日焼け止めを塗るのはNG

肌が乾燥していると、日焼け止めを塗ることで余計乾燥してしまい、肌トラブルの原因になってしまうことがあります。

また日焼け止めもなじみにくく、お化粧ものりにくくなりますので、しっかり化粧水などで肌のスキンケアをしてから日焼け止めを塗りましょう。

去年の使いかけの日焼け止めを使うのはやめよう

去年のものは雑菌が入り込み繁殖したり、品質が変わっていたりしている可能性がありますので、使用は避けたほうが良いでしょう。

化粧品は封を開けたら1年以内、未開封なら3年以内、と言われています。日焼け止めは通年塗るのが良いとされますから、去年のものが残っている、ということがないよう使い切ってしまいましょう。

肌への負担も考えて、シチュエーションでSPFとPA数値を選ぼう

必ずしも数値の高いものをつければ良いとも限りません。効果が高いものは乾燥し肌への負担もありますので、自分の肌の様子を見たり、状況や用途に合ったものを使用しましょう。

また数値が高いものでも、一日中塗りなおさなくて良いということはなく、やはり汗や摩擦で落ちますので塗り直す必要はあります。

UV-Bは日に当たることを避けることによってもある程度防ぐことができます。室内にいる場合はそんなにSPFが高いものでなくても大丈夫です。

シチュエーション別でみる日焼け止めのSPF値PA値の使い分け方

SPF10、PA+ 散歩や通勤などの日常生活
SPF20から30、PA++ 屋外での活動や軽いスポーツ、レジャー
SPF30から50、PA+++ 屋外での激しいスポーツ、海、リゾート地、炎天下での活動
SPF50、PA++++ 非常に強い紫外線の場所

ウォータープルーフのものはいつ使えば良い?

ウォータープルーフの日焼け止めは汗や水で落ちにくいですが、全く落ちないわけではありませんのでやはり塗り直しは必要です。

また肌への負担も大きいので、レジャーなどに用い日常生活で使う必要はあまりないでしょう。汗や皮脂が多く、かつ肌が強い方は良いかもしれません。

日焼け止めを塗るのに効果的なタイミングとは?

では、日焼け止めの効果を発揮させる効果的なタイミングとは、どんなときでしょうか。

日焼け止めは日を浴びる30分前に塗ろう

出かける直前に慌てて塗っていませんか?意外と知られていませんが、日焼け止めが肌に馴染んでいないと、効果が十分に発揮されません。

出かける20分から30分前には日焼け止めを塗り、肌に日焼け止めをなじませる時間をあげましょう。

紫外線量が多い時間帯は特に意識しておくべし

天候による変化を考慮しなければ、一日の中で一番降り注ぐ紫外線量が多くなるのは11:00から14:00くらいです。この時間帯は特に、日焼け止めを塗り直すなどして紫外線対策を意識しましょう。

お化粧の上から塗っていいの?スキンケア、お化粧と日焼け止めを塗るポイント

毎日日焼け止めを塗るなら、基礎化粧との相性も大切ですよね。どのタイミングで塗るのかや、お化粧直しの際や塗り直しの際にどうしたらいいのか紹介します。

日焼け止めはスキンケアの後に

肌を化粧水や乳液などで整えてから、日焼け止めを塗りましょう。スキンケアの後ということですね。

でも化粧水や美容液をつけてすぐ、というのもまだ肌になじんできませんので、少し時間を置きましょう。顔を手で覆って化粧水を浸透させるのも効果的です。肌がしっとりもっちりした感じになるまで待ちます。

お化粧するときは肌を整えた後、日焼け止めを塗ってから化粧下地を塗り、ファンデーション、というのが正しい順番です。お化粧も日焼け止めがなじんでからにしましょう。

お化粧直しの際、日焼け止めを塗り直す際

お化粧をしている場合は、丁寧に塗り直すには次のような方法が良いでしょう。

  1. クレンジングシートや拭き取り化粧水でいったん化粧を拭き取る
  2. 化粧水で肌を整える
  3. 日焼け止めを塗りなおす
  4. 再度ファンデーションを塗る

…でもちょっと化粧直しがちょっと面倒かもしれませんね。お化粧オフを少し省略して次のような方法にすることも出来ます。

  1. 油取り紙などで肌の油分を取る
  2. 化粧水で保湿する
  3. 日焼け止めを塗り直す
  4. ファンデーションやパウダーを重ねる

お化粧の上から日焼け止めが出来る、というのが売りのスプレータイプの日焼け止めもありますよ。

さらに簡単な方法もあります。日焼け止めを塗り直さない方法です。

  1. 油取り紙で油分を取る
  2. 日焼け止め効果のある化粧直しパウダーなどを付ける

SPFやPA数値が表示されたパウダーがありますよ。忙しいときや面倒なときは、そうした方法も良いのではないでしょうか。

日焼け止めをしっかり落とすことも大事

日焼け止めが肌に残ったままだと肌トラブルにつながります。1日の終わりにはしっかり落としましょう。

石鹸で落とせるものもありますが、専用のクレンジングが必要なものもあります。表示されていますので、確認しましょう。

あなたも知った気でいるかも?間違えやすい紫外線の常識

紫外線は日焼け止めだけで予防できるわけではありません。日常生活の中で、できるだけ紫外線に当たらないよう工夫することが大切です。そこで間違えやすい紫外線の常識についてご紹介します。

いつ頃から紫外線が強くなる?

紫外線が最も強くなるのは何月だと思いますか?多くの人は暑さがピークを迎える8月が最も紫外線が強いと考えるのですが、実際には紫外線が最も降り注ぐのは6月と7月です。紫外線の量と暑さとは必ずしも一致しないことに気をつけましょう。

また夏場の紫外線は冬場と比べれば平均して5倍以上にもなりますので、季節として考えれば夏の紫外線対策は万全にする必要があります。

全国的にみても紫外線が強くなりはじめるのは5月です。5月から紫外線対策とは少し早いと思うかもしれませんが、ここが予防のポイントです。

紫外線対策は真夏の期間だけでなく、5月~10月までを1シーズンと考え、その期間で浴びる紫外線の総量を少なくすることを考えましょう。1シーズンで浴びる紫外線の量をいかに少なくできるかが日焼け対策のポイントです。

紫外線が強くなる時間帯は?

1日のうちで紫外線が最も強くなるのは、太陽高度が高くなる午前10時~午後2時の間です。しかしこれは、あくまで地表に届く紫外線量が多くなるということで、人が浴びる紫外線の量とは少し異なります。

真上を向いて歩いているというなら別ですが、普通の人は地面と平行に歩いたり動いたりしていると思います。手や足の角度も同様で、地面対してほぼ垂直になります。

つまり体が受ける紫外線は、真上よりも真横から当たることで紫外線の量が大きくなるということです。

実際に体にあたる紫外線量を比較すると、正午よりも午前中の9時~10時、午後3時~4時の間に紫外線が体に対し横から当たるので、日が高くなる正午前後よりも受ける紫外線の量は多くなるのです。

正午よりも午前9時や午後3時のほうが、体にあたる紫外線の量が2倍になるというデータもあります。

朝や夕方なら日差しが弱いと思い、買い物や外出をする人が多いのですが、この時間帯の紫外線対策をしっかりすることが、肌トラブルを防ぐことにつながります。

くもりの日は大丈夫?

くもりの日の紫外線はどうでしょうか?日差しがガンガン降り注ぐ晴天の日よりも、曇りの日の方が紫外線が少ないように感じます。しかし、くもりの日でも天気の良い日の約80%の紫外線が地表に届いています。20%の違いしかないのです。

くもりの日でも油断は禁物です。くもりの日でもいつも通り、紫外線対策をしっかり行なうようにしましょう。ちなみに雨が降っている日でも、晴れの日の40~50%程度の紫外線は地表まで届いています。雨の日でも油断しないことが大切です。

日焼け予防に車を使う

暑い日の自動車の車内は想像しただけでも暑くなります。紫外線も強いと考える人が多いのですが、実は紫外線UV-Bは5mm以上の厚さであればガラスを通り抜けることができません。

車のフロントガラスは強い日差しを受けるので、紫外線も強いと思いがちですが、実は車の中の紫外線の影響は思うよりも少ないのです。

買い物に出かけたり子供やお年寄りの送り迎えなどは、できれば車やバスなど自動車を使ったほうが紫外線の影響が少なくて済みます。

日焼け止めの成分はどんなもの?紫外線吸収剤や紫外線散乱剤について

最近ではなるべく焼けないようにすることが世間の常識となってきていますね。

美容的な要素も大きいですが、紫外線を浴びすぎると皮膚がんのリスクが増すと言われているためで、私たちは日焼けを防ぐため当たり前のように日焼け止めを使います。

しかし、日焼け止め剤がどのような成分でできているのかを真剣に考えてみたことのある人は少ないはずです。どのような原理で肌が日に焼けるのを予防しているのでしょうか。

海外製品に注意したい、紫外線散乱剤

日焼けするのを防ぐ原理の1つとして、「肌に当たる紫外線を散乱させて吸収させない」というものがあります。この成分を紫外線散乱剤と言います。

紫外線散乱剤として使われるのは主に酸化チタンと酸化亜鉛です。紫外線散乱剤を皮膚に塗ることで、皮膚表面に薄い金属の反射膜を作り、紫外線をはねつけるという理論です。

ところがこの酸化チタンと酸化亜鉛は、日に当たると活性酸素をたくさん作り出します。活性酸素を作りだすということは細胞を酸化させるということ、つまり老化させてしまうのです。

このような現象を防ぐため、国内で作られるものに関しては紫外線散乱剤をシリコンなどでコーティングしていますが、海外で作られる日焼け止め剤にはコーティングされていない紫外線散乱剤が使われているものもあるので注意が必要です。

肌への負担が大きい?紫外線吸収剤

紫外線吸収剤は紫外線を吸収することによって、肌に紫外線が直接届かないようにするという成分です。紫外線吸収剤として使われているのはメトキシケイシ酸などの化学製品です。

化学製品であるため皮膚への負担は紫外線散乱剤に比べても大きく、1つの日焼け止め剤に使われる量が法律で決められているくらいです。

ヨーロッパでの研究によると、紫外線吸収剤は皮膚に吸収されやすいため、体の中で過度なアレルギー反応を引き起こしたり、ホルモンのバランスを崩したりする可能性が高いと指摘されています。

しかし紫外線吸収剤は紫外線散乱剤に比べ粒子が細かく透明であるため、塗り心地がよいというのが特徴です。最近よく売れている日焼け止め剤のほとんどは紫外線吸収剤が使われています。

王手メーカーなど日本で販売されているものは規定を守って配合していますが、こちらも紫外線散乱剤と同様に海外製のものであったりはあまりおすすめできません。

日焼け止め選びは慎重に!効果と特徴を知って使い分けよう

日焼け止め剤を選ぶときの基準の1つとして多くの人が重要に思っていることに「塗りやすさ」があるかと思いますが、この塗りやすさは成分の粒子の細かさで左右されます。

最近ちまたでよく見かける「ナノレベル」や「ナノ粒子」という言葉は大きさの単位を表すもので、ナノは1mmの百万分の1。とても細かい粒子なのです。

とても細かいということは皮膚内部へ吸収されやすいということ、化学物質を肌からたくさん取り込んでしまうことになるのです。

日焼け止め剤を選ぶときの基準として、まずナノに惹かれて買わないということです。そしてなるべく紫外線吸収剤を使っていないものにしましょう。

紫外線散乱剤が含まれているものは、安全なものでしっかりとコーティングされているかどうかがわかる製品にしたほうがよいでしょう。

紫外線散乱剤を使用した日焼け止め

  • 紫外線を反射、錯乱させ、はね返す
  • 肌に優しい
  • 白浮きしやすい

肌に優しいので、顔に使用するものはだいたい紫外線散乱剤が使われています。

紫外線吸収剤を使用した日焼け止め

  • 紫外線を吸収し化学反応によって赤外線や熱に変える
  • 肌の刺激になりやすい
  • 白浮きしにくい
  • のびが良い

負担が大きいので紫外線吸収剤は顔への使用は避け、身体に使用するのが良いでしょう。顔用、からだ用、という表示がされています。顔用を身体に使うことは問題ありません。

紫外線対策をしっかり行なっていると思っていても、盲点というものはあるものです。今までの紫外線対策が間違っていないか、もう一度確認してみましょう。そして、正しく実践してくださいね。
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