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ものもらいの種類ごとの症状と効く目薬の選び方!効果的な市販薬は?

目薬をさす女性

ものもらいになったら、もしくはなりそうだと思ったらまずは市販の目薬を使用する方が多いと思います。しかし市販の抗菌目薬では改善が期待できないものもらいがあることを知っていますか?

ものもらいには「麦粒腫」と「霰粒腫」の2種類があり、治療法もそれぞれ違います。

麦粒腫のような細菌感染から引き起こされるものもらいは目薬による治療が有効で、正しい目薬を選べば3日ほどで治癒する場合も多いのに対して霰粒腫は脂がたまっていることが原因である無菌性のものもらいなので目薬での効果は期待できません。

今回は麦粒腫と霰粒腫の違い、症状、原因、予防法などを詳しく紹介していきます。もしものもらいができてしまった場合は病状に合った正しいケアを行うようにしましょう。

ものもらいには2種類あった!そのうちの1つ麦粒腫とは?

ものもらいと一口にいっても、大きく分けて実は2種類存在します。この二つは見た目で見分けるのは難しいですが、症状も原因も異なります。

ます一つ目は「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」というもので、一般的にこれをものもらいと呼ぶことが多いです。ではその症状から詳しく紹介していきます。

麦粒腫の症状

麦粒腫とは、まぶたに菌が感染し膿がたまっている状態であり、はじめはかゆみを感じますが炎症が強くなると徐々に痛みに変わっていきます。

まばたきすると目が痛み、まぶたやまつ毛の根本が赤く腫れてゴロゴロします。充血を伴ったり、時には耳たぶの付け根にあるリンパ節が腫れることもあります。

さらに麦粒腫の中でも外麦粒腫と内麦粒腫に分けられ、名前の通り外麦粒腫はまぶたの外側にできる麦粒腫で、ほとんどの場合がこちらの麦粒腫です。一方、内麦粒腫はまぶたの内側にできる麦粒腫でこちらはかなり痛みを伴います。

どちらも上まぶた、下まぶたいずれにもできる可能性があります。

また化膿が進むと腫れた部分が自然と破れ膿が出ることがありますが、膿が出てしまえばその後は炎症がおさまり数日で治ります。

麦粒腫の原因

麦粒腫の主な原因は化膿疾患の代表的な原因である菌、黄色ブドウ球菌です。この菌の感染が麦粒腫の原因になります。

黄色ブドウ菌は生活環境の中でどこにでも存在する菌で、私たちのノドや皮膚、髪の毛などにも存在します。しかし体にある菌の中では比較的毒性が強い方なので、傷口などから体内に入ると病気の原因になることがある菌です。

まぶたにはマイボーム線と言うまぶたの縁にある皮脂腺があります。そのマイボーム線とまつげの根元の脂腺、この二つが感染ルートになります。

寝不足のときや季節の変わり目など、免疫力が落ちている時期は特にできやすく、この時期に目を不衛生にしているとマイボーム線やまつげの脂腺から菌が侵入してものもらいを発症しやすくなります。

しかし体にもともとある菌なので免疫力が高く健康な状態なら体が菌に負けることがないので麦粒腫ができることはありませんし、他の人からうつることもありません。

麦粒腫の治療法

麦粒腫は主に黄色ブドウ球菌が感染することで発症するので菌を殺すことが治療法になります。軽いものもらいの治療は目薬が基本になり、市販のものもらい用の殺菌目薬をさすことで治る場合がほとんどです。

もう少し進んだものもらいでも抗菌目薬は有効ですが、早く治したい場合は抗生物質や抗炎症剤などを内服する治療法もあります。化膿して膿が出てくると自然と治ることも多いので失明などの重症になる可能性はほぼありません。

期間でいうと一般的に放っておいても10日ほどで完治するものがほとんどです。早く治したい場合はとりあえず市販の目薬を使用しましょう。

ドラッグストアならどこにでも売っていますし簡単ですが効果が高いので、この記事にある「目薬の選び方」を参考にして選んでみましょう。さらに早く治したい場合は病院へ行き抗生物質を使用することも有効です。

しかし膿がたまりすぎてしまっている場合は手術が必要になる可能性もありますので軽症のうちに目薬を使ってそれ以上悪化させないことが大切です。

麦粒腫の予防法

麦粒腫の原因は細菌感染なので、基本的な予防法としては黄色ブドウ球菌をマイボーム線とまぶたの脂腺に入れないことが大切です。

1.目のまわりを清潔にする
目は無意識のうちに汚れた手で触ったりこすったりしてしまうことが多いですが、そんな何気ないことが感染の原因になります。

まつげの根元はもともと細菌がたまりやすいので清潔に保つことを意識するのが予防法になります。手や爪を清潔に保ったり、前髪が長めの方は髪の毛が目に入りやすいので気を付けましょう。

またコンタクトレンズを使用している方は、コンタクトレンズに菌が付いた状態で使用すると感染の原因になります。清潔に管理し、コンタクトレンズにも菌がつかないように汚れた手で触らないよう気を付けましょう。

2.化粧を薄くする
女性はなかなか化粧が避けられないと思いますが、少しでもまぶたにかゆみや痛みなどを感じればせめて目元の化粧は避けて、気になるならメガネをかけるなどにしましょう。

そしてもちろん普段から化粧品は清潔なものを使い、化粧を落とすときは肌に化粧が残らないようしっかりオフしましょう。落としきれなかった化粧がものもらいの原因になることもあります。

3.ストレスをためないようにする
ストレスがたまると体の免疫力が低下します。そんなときは細菌感染もしやすくなります。

ストレスは知らず知らずのうちにたまっていることが多いですし、なかなか簡単に解消できるものではありませんが、できる限り自分にストレスをかけないように生活することを心がけましょう。

目薬でも治らない場合は霰粒腫かも!その症状や原因は?

麦粒腫と、もうひとつは「霰粒腫(さんりゅうしゅ)」です。霰粒腫はまぶたに脂がたまっている状態であり、炎症を伴う場合は見た目が麦粒腫ととても似ています。
しかし3日ほどで炎症が治まる麦粒腫と違い、なかなか治らず炎症がひどくなる場合は霰粒腫かも知れません。

霰粒腫の症状

霰粒腫になるとまぶたの内側に炎症が起こり皮脂腺の詰まりによるコリコリとした硬いしこりができます。

麦粒腫とは違い殺菌することでは治療できませんので市販の目薬を使用して3日たっても症状が改善しない場合霰粒腫である可能性が高くなります。

それ自体に痛みはありませんが、急性炎症を起こすと赤く腫れ、痛みを伴い麦粒腫と見分けがつきにくくなります。感染を伴い炎症を起こした霰粒腫は化膿性霰粒腫と言います。

違いは治るスピードになりますが、麦粒腫と違い霰粒腫はそのまま放っておいても同じ症状が数か月も続くことがあります。

まぶたにたまった脂肪は自然に破れ吸収されることがありますが、そのときに菌が入ってしまうと化膿性霰粒腫になる可能性があります。また破れず何年もたまり続けるとイボになり自然吸収されにくなってしまいます。

まれに霰粒腫とよく似た症状であるガンの可能性もあります。高齢の方このようなイボができた場合は痛みがないからと放置せず、早めに眼科を受診して下さい。

霰粒腫の原因

霰粒腫の原因はマイボーム線(まぶたにある皮脂腺)に脂がたまることです。麦粒腫は単に菌による炎症なので脂はたまらない一方、霰粒腫はマイボーム線にたまった脂がまわりを押し広げることで炎症が起こり、その結果脂のまわりの組織に肉芽ができます。

なぜ脂がたまるかという原因は特になく、偶発的なものです。菌が原因でもないので殺菌効果のある目薬も効果がありません。

霰粒腫の治療法

霰粒腫の原因は菌ではないので目薬も効きません。ですので基本的な治し方は放置することです。

自然に破裂して自然治癒する際、白い脂や血が出てきますがその過程で菌が入ると「化膿性霰粒腫」になる可能性があるので気を付けなければなりません。自然破裂は改善しているサインですが、そこで安心しないようにして下さい。

破裂するまでには1年以上かかる場合も多いので、その間に化膿しないようにするための目薬や軟膏を使用し自然に破裂するまで菌から目を守りましょう。早く治したい場合はステロイド注射の治療法もあります。芯が少しだけ残る可能性はありますが8割の確率で治癒します。

確実な方法として手術という手もありますが、体質や医者の腕により傷跡が多く残ることもあるのがデメリットです。しかし霰粒腫は放置して1か月程度で治る場合もありますが完治までに5年以上かかる方もいらっしゃいます。

長期間放置してイボになると破裂・吸収されにくくなるのでそうなると切開手術が必要になってしまいます。

霰粒腫の予防法

霰粒腫がなぜ起こるのかわからないので基本的には予防するのは難しいです。しかし予防法をあげるとするとまぶたを温めることです。
シャワーだけで済ませず半身浴やサウナ、ホットタオルなどでまぶたを温めると脂も柔らかくなりマイボーム腺も詰まりにくくなります。

使い切り抗菌目薬が有効!ものもらいに効果的な目薬の選び方

先にも書きましたが、目薬による治癒が期待できるのは細菌感染が原因となる麦粒腫と化膿性霰粒腫です。霰粒腫はそもそも細菌の感染が原因ではないため目薬による効果は期待できません。

しかし破れて治るときに細菌感染して化膿性霰粒腫にならないように目薬で予防するという意味では使用する価値はあります。

ものもらいに有効な目薬を選ぶポイントの1つ目は「抗菌タイプの目薬」を選ぶことです。ものもらいなのにドライアイ用やアレルギー性結膜炎用の目薬を使用しても効果は期待できません。

麦粒腫や化膿性霰粒腫は細菌が原因なのでその細菌をやっつける抗菌作用のあるものを選ぶようにしましょう。麦粒腫は菌による炎症を起こしている状態なのでその菌を除去することで改善されます。

霰粒腫の場合は無菌性の炎症なので目薬による改善は期待できませんが、自然治癒を待つか化膿を予防するために抗生剤や抗炎症剤の目薬を使用しましょう。

2つ目のポイントは「使い切りタイプ」であることです。使い切りでないものには防腐剤が入っているものが多いからです。

通常一回のものもらいで目薬1つ使い切ってしまうことはありませんし、年に何回もものもらいになることもありません。なので基本的には使い切りタイプを選んだほうがいいでしょう。

市販薬はドラックストアでも簡単に手に入り処方箋を必要としないものですが、医療用医薬品と比べると成分が抑えられています。

しかしそれでも効き目が弱いということはなく、多くの方に対して副作用があらわれにくく安全な効果が期待できます。

ものもらいは初期症状があらわれた時点での対処が有効!

目薬や内服薬を使用しても改善せず、膿がたまりすぎている場合は切開手術が必要な場合もありますが、麦粒腫ではまれです。しかし麦粒腫であり霰粒腫であれ、そこまで腫れてしまう前に病院に行きましょう。

ものもらいは初期症状があらわれた段階での治療が大切です。抗菌目薬を早めに使い始めることで赤く大きく腫れたり、膿がたまったりするまえに改善することもあります。

ものもらいは身近なものでたいしたことではないという印象があるかも知れませんがまれに霰粒腫で治るまでに長期間かかったり切開手術が必要なまでに膿がたまってしまうこともあります。

ものもらいかな?と思ったらとりあえず病院へ行くのが間違いないですが、忙しい場合はとりあえずドラッグストアなどで販売している抗菌目薬を使用しましょう。

目薬をさして10日以上経っても治る兆しが見えない場合は病院で受診して下さい。

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