TOP > > 子供の吃音を治すために、親がすべき正しい対処と治し方のアドバイス

子供の吃音を治すために、親がすべき正しい対処と治し方のアドバイス

言葉を出す時に「ぼ、ぼ、ぼ、ぼくは・・・」などと、最初の言葉に詰まる吃音。2011年にアカデミー賞を受賞した映画『英国王のスピーチ』(吃音に悩む英国王ジョージ6世の実話に基づく映画)でも話題になりました。

この映画の主人公に限らず、吃音を持つ本人は、何とかして吃音を治したいと思い、その家族もまた、どうにかして吃音を治してあげたいと思うのは当然でしょう。子供の吃音を治す為に、親は子供にどう接すれば良いのでしょうか?

吃音は子供のうちに治したい

吃音は子供の頃の一時期だけ、という印象があるかもしれませんが、実は大人でも吃音に苦しむ人はたくさんいます。

子供は学校などで会話や発言する機会が多いので、すぐに吃音と分かりますが、大人の場合は人との会話を嫌がり、対人恐怖症や社会不安障害になったり、ひきこもり状態になる場合が多いのです。そうなることを防ぐ為にも、子供のうちに適切な対処をして吃音を克服させることが必要なのです。

子供の吃音を治す為に親が心掛けること

吃音は2歳~7歳位の幼児期や年少期に発症することが多く、ある日突然始まり、急に症状が悪化するのが特徴です。それゆえ、親は自分の子育ての仕方に何か問題があるのではないか、と自分を責め、何とかして吃音を治そうとします。

この時に、間違った方法で子供に接してしまうと余計に子供が悩み、症状がひどくなったり、子供の心を傷つけて、親子関係にも問題が生じることにつながります。まずは、吃音に対する正しい知識を持ち、適切な方法で子供に接するという心構えが必要です。

吃音の子供にしてはいけないこと

  • 吃音の子供に「ゆっくり話しなさい」と言ってはいけません。
  • 子供が言葉に詰まっても「言い直し」をさせてはいけません。
  • 子供が言葉を出す前に、「言葉の先取り」をしてはいけません。言葉の先取りとは、子供が話そうとする内容を、親が先回りして言い当ててしまうということです。

これらは全て、吃音の子供の話し方を無理に矯正しようとすることで、決してやってはいけないのです。子供は吃音を注意されると、話すことに自信がなくなり、精神的なストレスや劣等感を感じるようになります。

そして、何とか親の期待に応えようと、吃音をなくそうとして必死に頑張るのですが、1回でも吃音すると、ショックを受けたり、落ち込んだり、あまり厳しく言われると、逆に親を恨んだりするようになってしまうのです。

つまり、子供が自信を失うような言葉をかけること自体が逆効果なのです。親の心配は分かりますが、吃音を無理に治そうと注意することは、何の解決にもならないと考えて下さい。

吃音の子供にしてあげると良いこと

・子供が吃音しても、最後まで言うのを待ち、子供が話したい内容を、しっかり聞いてあげることです。そして、話の内容に反応し、共感してあげましょう。吃音を咎めるのではなく、一生懸命に話し会話が成立したことを評価してあげることが大切です。

・吃音は悪いことではない、と教えてあげること。確かに吃音も欠点の1つかもしれませんが、誰にでも欠点の1つや2つはあるもので、完璧な人間などいない、と子供に気持ちを大きく持たせることが大切です。これは、吃音の子供が抱える劣等感や苦痛を取り除き、気持ちを楽にさせ、言葉がスムーズに出ることにつながります。

・吃音を隠すのではなく、オープンにさせること。吃音の子供は、相手を不快にさせるのではないかと不安になり、吃音を隠そうとしますが、そうではなく、「私は緊張すると吃音になります。聞きにくい部分があるかもしれません」と先に伝えておけば良いのです。

そう言われた相手は、正直に話してくれたことに誠実さを感じ、一生懸命聞いて上げようとするでしょう。隠そうとするより、思い切ってカミングアウトしたほうが、周囲の人に理解され、良い人間関係につながるのです。

こうしたことから、吃音を咎めることには効果はなく、精神的な負担が大きくなるだけで、吃音は治りません。吃音であっても、子供は「何かを伝えたい」から、話そうとしています。一生懸命話そうとしている努力を褒め、話の内容に共感し、会話することに自信を持たせることが最も必要なのです。

先の『英国王のスピーチ』では、ローグという言語聴覚士が、いつも近くにいて、吃音の王子を理解し支援してくれる存在となっています。このように親も子供の理解者となって、いつも近くで支援してあげることがとても大切です。

吃音は適切に対処すれば、70%は治ると言われますが、逆に言えば30%の人は、大人になっても何らかの障害が残ります。そうならない為にも、吃音の子供への接し方が間違っていないか、改めて考えてみましょう。

キャラクター紹介
ページ上部に戻る