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体に原因不明の症状が…。ストレスで起こる身体表現性障害は治る?

病院を受診する患者の3割程度は体に異常はなく、心因性の体調不良ともいわれています。中には検査して体に異常がないのに身体症状は消えず、生活に支障が出るほど苦しみ続ける人もいるのです。

このような人は「身体表現性障害」という病気の可能もあるのだそうです。10~30代の人、特に女性に起こりやすいとされています。身体表現性障害とはどんな病気なのでしょうか。

身体表現性障害とは

身体表現性障害とは5つの精神障害の総称です。原因はストレスや悩みなどの心理的な要因から来ていると考えられています。

身体化障害

頭痛、消化器の症状、体の痛み、運動機能の低下、抑うつといった症状が全身のあちらこちらにあらわれ、長期間続きます。

転換性障害

強いストレスを感じるような出来事がきっかけで失声、視力障害、まひ、振戦、けいれんなどが無意識に起こります。

疼痛性障害

体に原因はないのに体の強い痛みを訴えます。ストレスがきっかけで発症したり症状が悪化するのが特徴です。

心気症

検査してもどこも悪くないのに自分は重い病気ではないかと強く思い込んでしまいます。

身体醜形障害

自分の顔や体型を醜いと思い込んで強い苦悩を持ちます。そのため外出できなくなるなど社会生活に支障が出ることがあります。

身体表現性障害のメカニズムははっきり分かっていないのですが、心理的な問題が病気へのこだわりや恐怖といった形で表現されているのではないかと考えられています。

身体表現性障害は治せるのですか?

体に原因はないので身体症状を解決する特効薬もない点が厄介な病気です。例えば内科や整形外科のような所を受診しても、一時的に症状をやわらげる治療しかできないので解決になりません。

身体表現性障害の場合、専門科の治療で治すことができます。内科等ではなく心療内科や精神科が専門科です。

身体表現性障害の治療には薬物療法、心理療法が用いられます。薬物療法では抗うつ剤、抗不安剤などが症状に応じて用いられます。心理療法では医師の指導のもとでストレスを軽減する方法や症状と対処していくための方法を身につけていきます。

原因を取り除き考え方の癖を変えることが必要

身体表現性障害はこころの悲鳴が無意識に体にあらわれて起こる病気です。異常がないのに体調不良が続く場合には、まずその原因となるストレスや悩みに目を向けて解決する努力が必要です。

身体表現性障害では特に心理療法が効果的です。カウンセリングでアドバイスを受けながら考え方の癖を修正し、ストレスを身体症状に変えなくて済むようにしていきます。

信頼関係のある医師のもとで治療を

身体表現性障害の場合、内科等の診断に納得がいかずドクターショッピング(病院をころころ変えること)してしまう人も少なくありません。その都度通院が中断されることは症状の悪化につながります。

ドクターショッピングをしてしまうのは医師に「どこも悪くありませんよ」と言われてもなかなか信用することができないからなのですね。

身体表現性障害の場合、信頼関係のある医師に辛さを受け止めてもらった上で納得のいく治療を続けることが症状の消失につながっていきます。日頃からかかりつけのお医者さんを作っておくと説得をすんなり聞き入れることができ、早期に適切な治療を始めることができるでしょう。

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